用語解説

リブランディングとは?進め方・成功事例・検討タイミング・成果創出ポイントを解説!

この記事を読むと理解できること


本記事では、リブランディングの基礎知識から具体的な3ステップの進め方、さらには成功事例や成果創出の鍵となるポイントを解説します。

リブランディングの検討タイミングを5つのサインに分けて解説していますので、自社の置かれている状況を判断するための参考にしてください。

例えば「事業の成長が頭打ちになっている」「自社ブランドが時代遅れに感じる」といった課題を抱える企業は、リブランディングが企業価値の維持や拡大に有効な一手となります。

ぜひ最後までお読みいただき、顧客に選ばれ続けるブランドを実現するため、次に取るべきアクションの検討にお役立てください。

監修者:佐宗 純|株式会社グッドパッチ Design Division General Manager / Brand Experience Director
NTTドコモビジネスに入社後、デザイン思考を活用した新規事業開発に従事。2015年2月に株式会社グッドパッチに入社し、シリーズA~上場のスケールアップを経験。デザインツールの営業・CSを担当後、デザイナー特化型HR事業 ReDesignerを立ち上げ6年間事業責任者を務めグッドデザイン賞を受賞。その後、Enterprise SaaSのGMを務める。フランスの経営大学院 HEC ParisでMBAを取得後、現在に至る。

目次

リブランディングとは?

リブランディングは「ブランドを再び選ばれる存在へ再定義・再構築」する経営手法

リブランディングとは、企業やサービスが持つ本質的な価値や「らしさ」を現状に合わせて再定義し、顧客に再び選ばれるブランドへと再構築する経営手法です。

市場での競争優位性を確立し、持続的な事業成長を目指す企業にとって重要な取り組みです。

リブランディングは、時代の変化に応じてブランドイメージを刷新しつつ、企業やブランドの根幹は維持しながら顧客への価値提供の方法を最適化できます。

デザインやキャッチコピーなど見た目の変更を指すのではなく、ブランドの本質的な価値を見つめ直し、顧客の共感と信頼を得るブランド体験へ進化させる「構造改革」と言えるでしょう。

リブランディングとブランディングの違い

リブランディングとブランディングの違い

リブランディング ブランディング
目的 既存のブランド価値を時代に合わせて再構築する 企業やプロダクトのブランド価値をゼロから構築し、育てる
タイミング 企業の組織変革時、事業の成長鈍化や市場環境の変化時 企業、新規事業や新商品の立ち上げ時
アプローチ 既存のブランド資産をベースにブランド価値を再定義し、一貫したブランド体験を設計し直す ブランドの想いや価値を「ブランドの核」として言語化し、一貫したブランド体験として伝える

リブランディングとブランディングはブランド価値を扱う点は共通していますが、上記のように目的やタイミング、アプローチが異なります。

リブランディングは、既に存在するブランドを時代の変化や市場のニーズに合わせて再構築する取り組みです。

リブランディングには、企業の情報発信やサービスにおけるブランド名称、ステートメント、広告表現、UI/UXの再設計などの改善といった具体的なアプローチも含まれます。

一方でブランディングは、企業の立ち上げや新しい商品やサービスを市場に投入する際に、ブランドの提供価値をゼロから構築し、育ていく活動です。

サービス以外のタッチポイントを含めてコンセプトを統一し、一貫したブランド体験をデザインすることで、顧客とのコミュニケーションを実現します。

リブランディングは、ブランディング活動の一部と考えることができるでしょう。

リブランディングを実施する重要性

市場や顧客の価値観は常に変化するため、時代のニーズに合わせてブランドの価値を進化させ、適切なタイミングでリブランディングを実施することが重要です。

リブランディングは企業の既存ブランド資産を生かしつつ顧客への提供価値を再定義し、時代に即した形で届けることで、ユーザーとの強固な関係を築き直すため、事業の継続性を担保できます。

一貫した明快なブランディングで強い印象を与えられれば、顧客の満足度や信頼感が向上し、再購入やサービスの継続利用の促進などリテンションレートの改善に寄与します。

また、はじめての顧客にもブランドの魅力が伝わりやすくなり、新規顧客も獲得しやすくなるでしょう。ブランドの本質的な価値を見直すことで、これまでアプローチできていないユーザー層が浮き彫りになり、新たな市場開拓につながる例もあります。

ブランドの認知や売上向上により、持続的な成長を実現する点が重要です。

リブランディングの3つの領域

サービスブランディング コーポレートブランディング インナーブランディング
(組織開発)
プロダクトやサービスを通じたユーザーとの共感・信頼を生むブランド体験設計 企業の本質的価値や「らしさ」を言語化し、社会やユーザーとつながるブランド体験設計 ブランドの想いやビジョンを組織内に浸透させ、「組織の一体感」を醸成するブランド体験設計

リブランディングの対象は上記の領域があり、各領域が関連しあっています。

リブランディングに至る課題は企業ごとに異なり、適切な範囲を設定してアプローチする必要があります。

3つの領域の中から、自社の課題を解決するために必要な範囲を見極め戦略的にリブランディングを進めましょう。

「コーポレートブランディング」や「サービスブランディング」についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にご覧ください。

【関連記事】コーポレートブランディングとは?メリット・進め方・成功事例まで分かりやすく紹介
【関連記事】差別化とユーザー増のカギになるサービスブランディングとは?メリットと進める上での注意点

リブランディングを実施するメリット3つ

リブランディングを実施するメリット3つ

リブランディングを実施することによって得られる3つのメリットを解説します。

1.コモディティ化に負けない持続的成長と、市場の競争力強化

リブランディングを実施するメリットの1つ目は「コモディティ化に負けない持続的成長と、市場の競争力強化」が実現できることです。

現代の市場ではAIツールの普及により、多くの業界で開発・デザインの生産性が向上し、似たような競合製品が次々に現れて、機能面での差別化が難しくなる「コモディティ化」が進んでいます。

リブランディングによってブランドの本質的な価値を明確にし、愛されるブランドを確立できれば、価格競争に陥らず、ブランドの世界観や体験価値で顧客から選ばれるようになります。

顧客に選ばれるブランド力は、事業の持続的成長を支える資産となるでしょう。既存のブランドイメージを刷新して現代の市場ニーズに対応すれば、新たな市場や顧客層への進出も可能です。

2.顧客・従業員のエンゲージメント向上

リブランディングを実施するメリットの2つ目は「顧客・従業員のエンゲージメント向上」です。

リブランディングによってブランドの新たなビジョンや価値観を打ち出し、顧客の共感が得られればブランドロイヤリティの強化につながります。顧客のブランドへの信頼と共感から、継続率・リピート率や顧客単価・LTV(顧客生涯価値)の向上、口コミなどによる新たな顧客獲得につながり、ブランドの持続的な利益・成長の基盤となるでしょう。

同時にブランドの存在意義やビジョンが、従業員の”働く理由”と結びつくことで、エンゲージメントが高まり、離職率の低下や、主体的な業務姿勢につながります。一体感があり、生産性の高い柔軟な組織が、さらなるブランドの利益・成長を促す好循環を生み出せるでしょう。

従業員に対してブランドを組織内に浸透させる具体的な手法としては、研修・ワークショップや社内メディアの運用、アドバイザリーなど「組織開発コンサルティング」の施策があります。組織開発のコンサル支援については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

【関連記事】組織開発コンサルで社員と顧客に選ばれる企業に!おすすめ10社と支援内容を解説

3.マーケティング活動の効率化

リブランディングを実施するメリットの3つ目は「マーケティング活動の効率化」です。

リブランディングによってブランドの方向性が明確になると、マーケティング施策に一貫性が生まれます。

ブランドの核を正しく表現できるように、ロゴやブランドカラー、フォントなどのルールなどをまとめた「ブランドガイドライン」を策定すれば、LPやバナー、広告などの制作プロセスが効率化され、コミュニケーションコストの削減につながります。

リブランディングの取り組みによって、マーケティング施策を素早く実行できるようになり、ターゲット顧客にプロダクトを効果的に認知させ、購買意欲を高める活動が可能になるでしょう。

【関連記事】GTM(Go to market)戦略とは?成功に導く3つのフェーズを徹底解説

リブランディングの進め方を3ステップで解説【グッドパッチ流】

リブランディングの進め方を3ステップで解説【グッドパッチ流】

ステップ 内容 主な項目 説明
STEP1. ブランドの現状と理想を知る ・企業インサイトの探索
・ターゲットのインサイトリサーチ
・企業と顧客の両面からリサーチを行い現状のブランド認識と理想像のギャップを明確化する
・社内外インタビューで自社の強みや課題を整理してターゲット顧客の価値観やニーズを把握し、ブランド戦略の土台をつくる
STEP2. ブランドの基盤を再設計する ・ブランドコアの定義
・ブランドアイデンティティの定義
・デザインランゲージ(ガイドラインなど)の定義
・リサーチ結果を基にブランドの提供価値を定義し、ブランドの核を形成する
・ブランドの存在理由やストーリーを整理してロゴ・カラー・言葉遣いなど一貫した表現に落とし込む
STEP3. タッチポイントを再設計する ・UXコンセプト策定
・情報/導線設計
・ビジュアルデザインとインタラクション設計
・ブランド戦略を具体的な顧客接点に展開する工程
・UXコンセプトや導線設計によって顧客が求める体験をスムーズに提供する
・デザインと操作感を整えてブランドの世界観を体験として伝える

ここからは、リブランディングを進めるための3ステップを解説します。

STEP1.ブランドの現状と理想を知る

  • 企業インサイトの探索
  • ターゲットのインサイトリサーチ

リブランディングを進めるための1つ目のステップは「ブランドの現状と理想を知る」ことです。

「企業」と「ターゲット顧客」両方の視点からリサーチを実施し「内部の認識」と「外部からの期待」のインサイトを明らかにしていきます。

インサイトをリサーチする手法については、以下の記事で詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。

【関連記事】UXリサーチ完全ガイド|成功のポイントと種類・手法を徹底解説

企業インサイトの探索

まずは自社の強みや課題を整理し、提供価値を言語化するための要素を抽出します。

社内外へのインタビューを実施して既に社内に存在しているもの、外部に伝わっていない価値を探索します。このプロセスは企業が本来持つアイデンティティを明確にし、ブランドとしての一貫した表現へとつなげる作業です。

経営層から現場スタッフまで幅広い層から意見を聞くと、より多角的なインサイトが得られるでしょう。

ターゲットのインサイトリサーチ

アンケートやインタビューを通じて、ターゲット顧客が何を考え、どのような行動をとり、何に困っているのか、本質的なニーズやペインを明らかにします。

このリサーチ結果が「顧客視点に立ったブランド戦略」を策定するための基礎情報となるのです。顧客インサイトの重要性については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

【関連記事】顧客インサイトとは?メリット・見つけ方・フレームワーク・分析方法・注意点・成功事例まとめ

STEP2.ブランドの基盤を再設計する

STEP2.ブランドの基盤を再設計する

  • ブランドコアの定義
  • ブランドアイデンティティの定義
  • デザインランゲージ(ガイドラインなど)の定義

リブランディングを進めるための2つ目のステップは「ブランドの基盤を再設計する」ことです。リサーチで得られたインサイトを基に、次から解説する3つのプロセスを踏み、ブランドの基盤を再構築します。

このステップで導き出された「ブランドコア」は、ブランドの独自性や本質的な価値を言語化したものであり、あらゆるブランド体験の軸となります。

ブランドコアの定義

まずは、ブランドの核となる本質的価値である「ブランドコア」を定義するために、リサーチで明らかになった以下の2つのインサイトから重なり合う部分を見つけ出します。

  • 自社がもつ本質・ありたい姿
  • ターゲットが期待する価値

また社内ワークショップなどを実施して、ブランドコアとして掲げるべき、企業の強みや社会に提供できる独自の価値を議論します。

定義したブランドコアが今後のあらゆるブランド活動の判断基準となり、組織の意思決定を迅速にし、一貫性をもった取り組みを進められるでしょう。

ブランドアイデンティティの定義

定義したブランドコアを起点に、ブランドアイデンティティを定義していきます。

ブランドがどんな背景から生まれ、何を大切にし、どこへ向かおうとしているのかを、顧客に伝わりやすく共感できる物語として描きましょう。

ブランドアイデンティティはロゴやウェブサイト、広告などさまざまなタッチポイントでブランドの存在理由や進むべき道を語る土台となります。

デザインランゲージ(ガイドラインなど)の定義

デザインランゲージの定義とは、ブランドの核にある想いを顧客が触れた瞬間に直感的に伝わる「かたち」や「ことば」に置き換える作業です。

ブランドパーソナリティ(ブランドの人格)を設定し、ロゴ、カラー、フォントなどを定めたブランドガイドラインを策定します。

すべてのタッチポイントでブランドの一貫した振る舞いを整えれば、ターゲットの心に自然と届くようになるでしょう。

STEP3.タッチポイントを再設計する

  • ユーザー体験(UX)コンセプト策定
  • 情報/導線設計
  • ビジュアルデザインとインタラクション設計

リブランディングを進めるための3つ目のステップは「タッチポイントの再設計」です。

ロゴやフォント、色などのビジュアルアイデンティティの刷新、社内外へのコミュニケーションプランの設計、ウェブサイトや各種資料の更新など、顧客とのあらゆる接点を再設計していきましょう。

ユーザー体験(UX)コンセプト策定

まずは各タッチポイントにおいて「ターゲットは誰か」「ブランドをどのように体験に落とし込むか」というUXのコンセプトを策定します。

「ターゲットの定義」「ストーリーマッピング」「コンテンツ設計」などを通じて、ターゲットがどのような視点で企業に触れ、どのように共感や納得に至るのかを物語として描いていきましょう。優れたユーザー体験は、顧客満足度を向上させ、ブランドロイヤリティの構築に貢献します。

UXデザインの基本やUIデザインとの違いについては、以下の記事で詳しく解説しているため、併せてご覧ください。

【関連記事】UXデザインとは?UIデザインとの違い・重要性・設計方法・事例・学習方法まとめ!

情報/導線設計

ユーザーが求める情報に迷わずたどり着けるように、情報を整理した導線を設計します。

例えばウェブサイトであれば、ターゲットの目的や行動フローに沿ってサイト内の構造を最適化します。どこに何の情報があるか分かりやすい情報設計ができれば、ユーザーのストレスを軽減し、ポジティブなブランド体験の提供が可能です。

ユーザーがスムーズに目的を達成できる導線は、コンバージョン率の改善にも直結するでしょう。

ビジュアルデザインとインタラクション設計

最後のステップでは、定義された体験コンセプト・情報設計・デザインガイドラインを基に、タッチポイント上での見え方や操作感、ブランドの世界観を具体化します。

ユーザーが直感的に操作できるビジュアルデザインと、心地よいと感じるインタラクションを設計しましょう。

UIデザインの基礎知識については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にご覧ください。

【関連記事】知識ゼロでもわかるUIデザイン-基礎知識をプロが徹底解説-

リブランディング成功事例(グッドパッチが取り組んだ事例)

会社 概要
化粧品のリブランディング「IPSA」 化粧品ブランドのオンライン・オフラインを横断した顧客体験体験を向上するブランドデザインリニューアルと組織づくりを支援
小売業のリブランディング「コープデリ宅配アプリ」 若年層の取り込みとEC受注率を増やす「ショッピング体験」設計で、利用者数・購入点数とも前年比130%超を実現
BtoBサービスのリブランディング「coorum(コーラム)」 ロイヤル顧客を蓄積・分析するプラットフォームの事業成長によりターゲットが変化する中、コアバリューや訴求ポイントを整理。サービスロゴのリデザインを支援。
企業リブランディング「双日テックイノベーション」 社名変更を機にブランドコンセプトを整理し、ワークショップなどで組織に浸透させた。キービジュアルやブランドサイトの制作も支援
企業リブランディング「いい生活」 不動産業SaaSの成長に伴い、第二創業期に向けて、ミッション・ビジョン・バリュー、ロゴの刷新を支援

ここからは、グッドパッチが取り組んだリブランディングの成功事例を紹介します。

化粧品のリブランディング「IPSA」

化粧品のリブランディング「IPSA」

出典:IPSA|次世代の顧客体験づくりを担う、デザイン組織を共創する

若い世代を中心に人気を博す化粧品ブランド「IPSA」を支援した事例です。

支持され続けるブランドであり続けるため、時代の変化を捉え、オフラインとオンラインを横断した次世代の顧客体験(CX)の再設計が課題でした。

グッドパッチは、グループ会社のスタジオディテイルズと協力し、ブランドの核となるCXコンセプト策定から支援。

コンセプトに基づき、公式ECサイトのリニューアルやメンバーシッププログラムの企画、オンライン肌測定のUI/UX改善まで、顧客とのあらゆるタッチポイントを再設計しました。

2年以上にわたる伴走支援を通じ、新設CXチームとの協働でクリエイティブ事務局を立ち上げ、マーケティングチームとも連携し、日本限定のクリエイティブ制作を実施。ブランドと顧客が接するすべての場面で、一貫したブランド体験を提供できる体制を構築しました。

単なるデザイン制作に留まらず、未来の事業変革を促進するデザイン組織の共創を実現したリブランディング事例です。

\2年超の伴走で実現したIPSAのCX変革事例が分かる/
株式会社イプサへの支援事例資料をDLする

小売業のリブランディング「コープデリ宅配アプリ」

小売業のリブランディング「コープデリ宅配アプリ」

出典:コープデリ宅配アプリ|日常の買い物を「楽しいショッピング」に変える。コミュニケーションのトータルデザイン

536万人が加入する「コープデリ生活協同組合連合会」の宅配サービスでは、組合員の世代交代が進む中、ブランドイメージの若年層への刷新とEC利用率の向上が課題でした。既存アプリはUIが複雑で「ついで買い」が生まれにくいという問題も抱えていました。

この課題解決のため、宅配アプリのフルリニューアルを実施。グッドパッチは、単なるUI/UXデザイン支援に留まらず、LPや動画、チラシといったオフラインを含むすべてのタッチポイントで統一した世界観のブランディングを支援しました。

日常の買い物を「楽しいショッピング」に変える体験設計を軸にブランドを再定義した結果、利用者人数、購入点数、利用金額のすべてで前年比130%超えを達成。

アプリを起点にコミュニケーション全体を再設計し、事業成長に大きく貢献したリブランディング事例です。クライアントへインタビューを実施した内容をまとめた、以下の記事も併せてご覧ください。

\UI/UXデザイン支援やブランディング支援でリブランディングをご支援/
コープデリ生活協同組合連合会への支援事例をDLする

BtoBサービスのリブランディング「coorum(コーラム)」

BtoBサービスのリブランディング「coorum(コーラム)」

出典:coorum|サービスに込められた熱量を形に。 サービスリブランディング

株式会社Asobicaでは、ロイヤル顧客を生み出すプラットフォーム「coorum(コーラム)」が、リリース2年半でMRR(月次経常収益)430%という事業成長を遂げる中、ユーザー層の変化や組織拡大によるブランドイメージのぶれという課題を抱えていました。

グッドパッチは、coorumのコアバリューを再定義し、サービスロゴのリデザインを中心としたリブランディングを支援しました。

まずは社員インタビュー・顧客インタビュー、各種リサーチから、coorumの提供価値、顧客の評価ポイントや課題感を明らかにし、グロースサイクルとして構造化。

そこから企業ミッションに紐づく核となるキーワードとして「熱量」を導き出し、メンバーが大切にしている「共創」「つながり」というcoorum「らしさ」を明確にしました。これらを基に、サービスステートメント、新しいロゴとロゴストーリーが制作されました。2つのCをモチーフにしたロゴは、企業(Company)と顧客(Customer)のつながりを、グラデーションで「熱量」の高まりを表現しています。

多様なメディアに合わせ自由自在に変化する「つながり」を示すチェーンモチーフや、Asobicaと導入企業の担当者をロゴのシンボルマークで結ぶ「共創」モチーフにも展開でき、ロゴ発表リリースでも使用されました。

このプロジェクトにより、coorumの提供価値が社内外に浸透し、一貫したブランド体験を届けるためのブランドアセットも整い、さらなる成長に向けた土台が構築されました。

\コアバリューの再定義やリデザインによるリブランディングをご支援/
coorum(コーラム)への支援事例記事を読む

企業リブランディング「双日テックイノベーション」

企業リブランディング「双日テックイノベーション」

出典:双日テックイノベーション|社名変更を機に再構築したブランド戦略

双日テックイノベーション株式会社(旧・日商エレクトロニクス)は、社名変更を機に、新たな未来に向けた企業ブランドの再構築に挑みました。

従来の組織文化では部門間のシナジーが生まれにくいという課題があり、全社共通の提供価値を定義し、社内外へ浸透させることが急務でした。

グッドパッチは、ブランドコンセプトを再定義するワークショップの実施による支援を開始。客観的な視点で議論をファシリテートし、社員一人ひとりが腹落ちできるビジョン・ミッション・提供価値を言語化しました。

さらに、策定したコンセプトをキービジュアルやブランドサイトへ落とし込み、社内外へ一貫したブランドイメージを発信。単なる社名変更に留まらず、インナーブランディングを通じて組織のアイデンティティを再構築したリブランディング事例です。

\ブランドコンセプトを再定義するワークショップでリブランディングをご支援/
双日テックイノベーション株式会社への支援事例記事を読む

企業リブランディング「いい生活」

企業リブランディング「いい生活」

出典:いい生活|第二創業期に向けた組織と事業のリブランディング

株式会社いい生活は、不動産市場に特化したSaaSを複数展開し、業界のDXを推進する企業です。外部環境の変化から「第二創業期」を迎え、創業以来初となるリブランディングが課題でした。複数のプロダクトブランドを集約し、企業として目指す未来を再定義する必要があったのです。

グッドパッチは、全社員が当事者意識を持てるよう、ワークショップや社内イベントを設計。多くの社員を巻き込みながら、ミッション・ビジョン・バリューのアップデートと、コーポレートおよびプロダクトロゴの制作を支援しました。

取り組みを通じて統一感のあるブランドを構築。社員一人ひとりが自社のブランドを語れる土壌を整え、社員エンゲージメントの向上にも貢献しました。

社内外へ向けたブランドメッセージと体験の再設計を推進し、企業の変革を成功に導いた事例です。いい生活のプロジェクトについて詳しくは、下記の資料をダウンロードしてご覧ください。

\ワークショップの実施、MVVのアップデートなどでリブランディングをご支援/
株式会社いい生活への支援事例をDLする

リブランディングの5つの検討タイミング

リブランディングの5つの検討タイミング

リブランディングを検討すべき上記5つのサインを解説します。

1.経営体制や事業方針が大きく変わった

リブランディングを検討するタイミングの1つ目は「経営体制や事業方針が大きく変わった」ときです。経営者の交代やM&A、新規事業への本格参入は企業が変わる節目といえます。

新たな経営方針や事業内容を社内外に明確に示し、ブランドイメージを一致させるために、リブランディングによって企業の価値を再定義します。企業の新たな門出を内外に宣言し、関係者の期待感を醸成する効果も期待できるでしょう。

2.ブランドイメージが現状と乖離している

リブランディングを検討するタイミングの2つ目は「ブランドイメージが現状と乖離している」と感じたときです。

創業時に掲げたイメージが現在の事業内容と合わなくなったり、デザインが時代遅れになったりする場合があります。

例えばテクノロジー企業なのに古風なロゴを使い続けていると、先進的なイメージが伝わりません。実態とブランドイメージが乖離すると顧客の誤解を招き、機会損失につながりやすくなるため、リブランディングで現在の事業内容に更新する必要があるでしょう。

3.競合との差別化が難しくなっている

リブランディングを検討するタイミングの3つ目は「競合との差別化が難しくなっている」ときです。

市場が成熟して競合製品やサービスとの機能的な差がなくなると価格競争に陥りがちです。リブランディングによってブランド独自の提供価値を再定義し、顧客に新たな魅力を提示します。

例えば機能や価格以外の「情緒的な価値」で選ばれるブランドを構築すれば、競合との明確な差別化を図れます。リブランディングで競合との差別化を実現できれば、利益率の改善にも貢献するでしょう。

4.ターゲット顧客の価値観が変化している

リブランディングを検討するタイミングの4つ目は「ターゲット顧客の価値観が変化している」ときです。

時代の移り変わりとともに顧客のライフスタイルや価値観も変化していきます。従来支持されていたブランドメッセージだとしても、新しい世代の顧客には響かなくなる可能性があります。

リブランディングによってターゲット顧客の変化を的確に捉え、共感を得られるブランドへと再定義する必要があるでしょう。

5.従業員のエンゲージメントが低下している

リブランディングを検討するタイミングの5つ目は「従業員のエンゲージメントが低下している」ときです。

会社のビジョンや進むべき方向が見えにくくなると、従業員のモチベーションは低下します。リブランディングは企業の存在意義や目標を再確認する機会となり、従業員が自社ブランドに誇りをもって一体感を醸成する助けとなるでしょう。

結果としてインナーブランディングが実現され、従業員は自分の仕事の意義を再認識し、エンゲージメントの向上が期待できます。

リブランディングで成果を出す4つのポイント

リブランディングで成果を出すためのポイントについて上記の4つで解説します。

1.既存のブランド資産を最大限に生かす

リブランディングで成果を出すためのポイントの1つ目は「既存のブランド資産を最大限に生かす」ことです。

リブランディングはブランドをゼロから作り直す必要はなく、長年培ってきた歴史や顧客からの信頼、守るべき資産を見極めて生かします。

ブランドを支えてきた顧客は企業にとっての財産であるため、信頼感を継承しながら、ブランドイメージを刷新する方法を探していきましょう。残すべき強みを生かしながら、変えるべき要素を刷新するバランス感覚が求められます。

2.経営層から現場まで、全社を巻き込む

リブランディングで成果を出すためのポイントの2つ目は「経営層から現場まで、全社を巻き込む」ことです。

リブランディングはマーケティング部門や経営企画室など、一部の部署だけで進められるものではありません。まずは経営層が強いリーダーシップを発揮して、プロジェクトの目的と重要性を全社に明確に伝えることが重要です。

全部門の従業員が当事者意識を持ち、一丸となって取り組む体制を構築していきましょう。現場の意見を吸い上げ、全社的なコンセンサスを形成するプロセスが、リブランディング後のブランド浸透をスムーズにします。

3.顧客や市場の客観的なデータを判断軸にする

リブランディングで成果を出すためのポイントの3つ目は「顧客や市場の客観的なデータを判断軸にする」ことです。

リブランディングに取り組む際は、担当者や経営層の主観的な意見だけで進めてはいけません。顧客アンケートや市場データといった客観的な情報に基づいたデータドリブンなアプローチができれば、失敗のリスクを減らせるでしょう。

具体的な手法として、コアとなる価値を実装したプロトタイプ「MVP(Minimum Viable Product)」を早期に作成し、顧客の反応を素早く確認する方法も有効です。MVPの作り方は以下の記事で詳しく解説しているため、併せてご覧ください。

【関連記事】MVPの作り方とは?最小限のコストで最大の効果を生み出すMVP開発の秘訣

4.短期的な成果を求めず、長期的な視点で取り組む

リブランディングで成果を出すためのポイントの4つ目は「短期的な成果を求めず、長期的な視点で取り組む」ことです。

新しいブランドが市場に浸透し、顧客に受け入れられるまでには時間がかかるため、リブランディングは長期的な視点で取り組む必要があります。

短期的な売上や反応に一喜一憂せず、未来への投資として継続的な活動を計画します。「長期的視点」を支えるのが、ブランドの品質と一貫性を保ち続ける以下のような「仕組み」の構築です。

デザイン基準の明確化 定期的なレビュー体制の構築
ブランドの提供価値を、色や言葉遣いといった具体的なデザイン原則に落とし込み全社で共有する 策定した基準に基づき、アウトプットの品質を定期的に確認して改善サイクルを回す仕組みを整える

品質を維持・管理する仕組みは状況に応じ改善を重ねることで、リブランディングを持続的な事業成果につなげられます。

リブランディングの成功確率を上げるためには、専門会社の活用もおすすめ

リブランディングは企業の将来を左右する重要な経営戦略ですが、プロセスが複雑で多くの専門的な知見が求められます。

自社だけで進めようとすると、リソースが足りなかったり、客観的な視点が欠けたり、ノウハウ不足により仕組み化や社内浸透が進まずに失敗したりするリスクがあります。

リブランディングの成功確率を高めるためには、豊富な経験を持つ専門会社の活用を検討するのもおすすめです。

専門会社は市場調査から戦略立案、クリエイティブ制作や社内外への浸透まで、一貫したサポートを提供してくれるでしょう。

専門会社を選ぶ際の3つのポイント

リブランディングを成功させるための信頼できる専門会社を選ぶ際のポイントを上記3つで解説します。

1.自社の課題を解決できる実績と専門性があるか

リブランディングの支援を依頼する専門会社を選ぶポイントの1つ目は「自社の課題を解決できる実績と専門性があるか」です。

まずは自社の業界や課題に近い分野での実績が豊富かをホームページなどで過去の支援事例を確認しましょう。例えばブランド提供価値の定義から、デジタルプロダクトのUI/UXデザインまで一貫して支援できる会社であれば、本質的な課題解決を期待できるパートナーといえます。

表面的なブランディングやデザインの変更だけでなく、事業成果に貢献する提案力があるか見極めましょう。

2.サービスの範囲と長期的な伴走体制が自社に見合っているか

リブランディングの支援を依頼する専門会社を選ぶポイントの2つ目は「サービスの範囲と長期的な伴走体制が自社に見合っているか」です。

リブランディングは戦略策定から実行、市場へ浸透させるまで長期にわたる取り組みとなります。以下の工程を一貫してサポートできる体制があるかを確認しましょう。

  • 調査・分析
  • ブランド提供価値の定義
  • クリエイティブのデザインや開発
  • グロース支援

プロジェクトの各フェーズで担当会社が変わると、情報伝達のロスや方針のブレが生じるリスクがあります。そのため、プロジェクト全体を通して伴走してくれるパートナーが理想的です。

3.費用対効果を意識した実現性のある提案ができるか

リブランディングの支援を依頼する専門会社を選ぶポイントの3つ目は「費用対効果を意識した実現性のある提案ができるか」です。

提案内容が自社のリソースや企業文化に合った実現可能な計画であるかを見極めます。理想論だけでなく、費用体系も明確で具体的な実行プランとスケジュールや、投資対効果が示されているかがポイントです。透明性の高いコミュニケーションが取れ、信頼関係を築ける会社を選びましょう。

リブランディングに関するよくある質問

Q.リブランディングを実施するタイミングは?

タイミング 概要とリブランディングの方針
1.経営体制や事業方針が大きく変わった ・経営者交代・M&A・新規事業参入など、企業の転換期
・ブランド価値を再定義し、内外に新方針を発信する
2.ブランドイメージが現状と乖離している ・実態とブランド表現(ロゴ、デザイン、メッセージなど)が合わない場合
・誤解や機会損失を防ぐために刷新が必要
3.競合との差別化が難しくなっている ・価格競争が激しくなった場合
・機能や価格以外の独自価値を打ち出して情緒的・体験的な魅力でブランド優位性を再構築する
4.ターゲット顧客の価値観が変化している ・顧客のライフスタイルや価値観が変化した場合
・共感を得られるメッセージや体験へアップデートする
5.従業員のエンゲージメントが低下している ・従業員のモチベーションが下がっている場合
・経営理念や目標を再定義し、社員が自社ブランドに誇りと一体感を持てるよう内面からの再構築を図る

リブランディングを検討すべきタイミングには、上記の5つが考えられます。

これらのサインは、既存のブランド戦略が現状に合わなくなっている可能性を示しています。このような変化が見られたときが、リブランディングを検討する時期といえるでしょう。

Q.リブランディングの効果(ROI)は、どのように測定・評価すべきですか?

指標例 採用・組織 マーケティング 資産価値
定量指標 採用単価(CPA)の低減、自社サイト経由の応募者数、離職率の低下 指名検索数の増加、リード獲得単価の改善、広告費・工数削減 株価の向上
定性指標 従業員エンゲージメントサーベイのスコア向上、VMV共感度アンケート 顧客満足度(NPS、LTV)の向上、価格の維持・プレミアム価格の設定 定期的なブランドイメージ調査

リブランディングは短期的な「売上」で測るものではなく、中長期的な投資です。「採用・組織」「マーケティング」「資産価値」の3つの側面から、定量的・定性的なKPIを設定して、評価していきましょう。

グッドパッチでは、真のリブランディング効果は社内の「意思決定のスピード」「一貫性のある主体的な組織文化」に現れると考えています。
ブランドが定義されることで、現場の判断に迷いが減り、すべての顧客接点(アウターブランディング)において一貫したブランド体験を提供できるようになります。この「組織の意思決定コストの削減」こそが、経営における隠れた大きなリターンとなります。

Q.リブランディングの失敗はなぜ起きる?

よくある失敗 対策
新しいデザインやメッセージが、顧客に受け入れられない 企業の価値観だけでなく、顧客がブランドに求める価値を明確にし、そのニーズを解決するためのブランディング設計をする
ブランドの変化が急激すぎて、顧客が同ブランドだと認知できない ブランドを変えるのが目的でなく、ブランドの本質を磨き上げるアプローチを行う
顧客や社内になぜリブランディングしたのかが伝わっていない 事前にブランディングの方針や考え方を周知し、ていねいなコミュニケーションで理解を促す

リブランディングは、ブランドの既存顧客に対して大きな変化を伴うため、新しいデザインやメッセージなどを受け入れてもらえないリスクがあります。

グッドパッチではブランドの本質に立ち返り、企業と顧客の両面からリサーチで「顧客が期待していること」を明確にすることで、何を守りどこを変えるべきかを紐解いていきます。

またリブランディングを進める中で、新しいブランド価値が顧客の本質的なニーズを解決でき、受け入れられるかをプロトタイプ(MVP)などを用いて検証するなど、ていねいなコミュニケーションが求められます。

リブランディングのタイミングを見極めて企業価値を高めよう

本記事では、リブランディングの重要性から進め方、リブランディングを検討すべきタイミングや成果を出すポイントについて解説しました。

リブランディングは市場の変化に対応し、企業が持続的に成長するための重要な経営戦略の一つです。リブランディングで成果を出すためには、現状分析からブランド基盤の再設計、タッチポイントへの展開まで、計画的かつ全社的に取り組む必要があります。

この記事で解説したポイントを参考に、自社の状況と照らし合わせながらリブランディングの計画を立ててみてください。

「自社の守るべきブランド資産の見極め方がわからない」「事業成果に直結するブランド戦略の立て方に悩んでいる」とお悩みの方やパートナー選びで不明な点があれば、お気軽にグッドパッチへご相談ください。

グッドパッチでは、事業成果につながる「ブランド提供価値」の定義から実行までを伴走し、企業の持続的な成長をデザインの力で支援いたします。

AI時代にブランド起点で事業と組織を成長させる

世界観が統一されたブランド体験をデザインし、事業を次のステージへ「Brand-Led Growth」

AI時代に企業の独自性が失われ、ブランドが弱くなり、ユーザーから選ばれなくなる課題をブランドエクスペリエンスデザインの力で解決します。

このような方におすすめです

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