Goodpatch closed its Berlin office. We will continue to help businesses through Tokyo HQ.

Client
株式会社いい生活
Expertise
Brand Experience Design, Organization Design
Date

Overview

2000年創業の株式会社いい生活は、不動産市場特化型SaaSを複数展開し、不動産市場のDXを推進しています。同社は外部環境や事業ターゲットの変化を受けて「第二創業期」に突入しており、創業以来初となるリブランディングの必要性を感じていました。Goodpatchは、第二創業期にあるいい生活社のミッション・ビジョン・バリューの策定、コーポレートロゴ、プロダクトロゴの制作を支援しました。約180名の社員がいる会社で、社員を巻き込んで新たなブランドを作っていくプロセスとアウトプットを紹介します。

Summary

クライアントのニーズ

  • 企業の拠り所となるミッション・ビジョン・バリューをアップデートしたい
  • 社員がこれまで以上に自社に愛着を持てるようなブランドが作りたい
  • 接点を持つすべてのステークホルダーに、自社の価値観を知ってほしい

Goodpatchの対応

  • 企業理念を表現するミッション・ビジョン・バリューとロゴの刷新
  • 新ブランドの世界観を感じるための社内イベントプロデュース、映像制作
  • リブランディングを全社で進めるための社内報の設計
  • 多くの社員と未来を考えるワークショップの提供

成果

  • 多くの社員を巻き込んでミッション・ビジョン・バリューを策定
  • 統一感あるブランドを作り、社員が自社のことを語る土壌を整えた
  • Goodpatch抜きで組織文化を醸成し続ける社員エンゲージメントの向上

依頼背景とプロジェクトプラン

いい生活では複数の不動産市場特化型SaaSを提供しており、これまでは対面での営業スタイルが主力でした。しかしターゲットの拡大により、非対面型営業の機会が増加。複数の商品ラインナップのブランドを集約し、認知しやすい形にアップデートする必要が出てきました。そこで、顧客への提供価値や企業として目指す未来を再定義したいとお話をいただきました。

依頼に対してGoodpatchが提案したプランはこちらです。
一部のコアメンバーで新たなブランドを作るのではなく、プロジェクトと社員に接点を作り、全部署・全レイヤーの社員が当事者意識を持つことができるプランを提案しました。

20年間の歴史と価値観を理解するインタビュー

エグゼクティブ、コアメンバー、クライアントそれぞれにインタビューを実施。事業を立ち上げた理念など積み上げた歴史と未来への戦略、パートナーとしての期待値といった社内外の多角的な想いを集約しました。
インタビューやアンケート調査から、事業/組織の両輪が回る際にネックとなる課題を抽出。優先度やゴールを整理しました。

ワークショップで未来を考え、次期事業戦略に落とし込む

自社の未来を思考・志向するために、各部門の有志をあつめたワークショップを開催。プロジェクトメンバー以外の社員にも参加してもらい、これまでのプロセスを共有しながら、組織の幹となる言葉と思想を発散しました。

ワークショップの内容は、いい生活のプロダクト群の戦略マップ/プロダクト名称/プロダクトロゴに繋がっています。

ブランドを受け継いでいくためのガイドライン

Goodpatchが残すものはアウトプットだけではなく、その先の文化です。今回はミッション・ビジョン・バリューとコーポレートロゴの成り立ちや、組織の共通言語を可視化したものを一貫した世界観で伝達するためのステートメントを策定。それらをいい生活社のなかで受け継いでいくためのガイドラインを提案しました。

社員エンゲージメントを高める社内イベントプロデュース

リブランディングは、社員全員が当事者意識を持ち納得できることが重要です。
そこでGoodpatchは、リブランディングプロジェクトをいい生活の社員に発信・共感してもらうための社内イベントとして「お披露目会」をプロデュースしました。

お披露目会ではコアメンバーの想いを伝えるだけではなく、ワークショップ形式で社員それぞれが新ブランドと業務につながりを感じられるように設計しました。オンライン、オフラインで職種を超えたチームにわかれ、事業・組織の観点から「自分たちには何ができるか」「どんなことをしたいか」を話し合いました。

ブランドムービーでいい生活の新しいブランドの世界観を映像として体験できる仕掛けもあり、社員のエンゲージメント向上に寄与することができました。

クライアントの声

お披露目会は一方的な発表ではなく、「みんなのものにする」ことが僕のなかで大事にしたいポイントでした。ワークショップに多くの社員がちゃんと参加してくれて、いろいろなアウトプットが生まれたり、みんなが思った以上にポジティブに受け止めてくれて、新しいブランドを好きになってくれていることを感じて、安心感と達成感が大きいです。
今日で終わりではなく、これから新しいブランドを広げていく活動が芽吹きそうです。ワークショップの付箋のなかに「初めて自社のグッズが欲しくなった」「Tシャツほしい」というコメントがあって、そうした気持ちが社員の中に生まれたのが本当に良かったと思っています。
ー 株式会社いい生活 専務取締役 CTO 松崎さん

Credit

BXデザイナー:中林 保之、豊田 圭美、渡邊 慶将
デザインストラテジスト:高城 栄一朗
モーショングラフィックデザイナー:寺岡(堅木) ゆり子
コピーライター:水谷 秀明(株式会社シーダッシュ)

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