UXデザインに強いコンサル・支援会社5選!依頼するメリットや選定時のポイントも紹介
早速ですがUXデザインに強いコンサル会社を紹介します。
UI/UXデザインのパイオニアであり大手企業の支援実績が豊富な株式会社グッドパッチをはじめ、3つの会社をピックアップしました。
〈UXデザインに強いコンサル・支援会社3選〉
会社名 | 特徴 |
株式会社グッドパッチ | 単なるモノづくりではなく、上流の戦略立案からパートナーとしてプロジェクトを遂行 |
アクセンチュア株式会社 | グローバルに事業を展開、さまざまな業界や業種を支援 |
株式会社ビービット | ユーザー中心のデザインとデジタルマーケティングに特化 |
それぞれの会社の詳しい特徴や、上記3社以外のおすすめ企業も知りたい方は以下リンクよりご確認ください。(ページ下部の企業紹介に飛びます)
監修者:北村 篤志(株式会社グッドパッチ UXデザイナー、HCD-Net認定 人間中心設計専門家 )
【関連記事】UI/UXデザインに強い会社10選!依頼できることや選定するときのポイントは?
【関連記事】UXデザインの成功事例6選!改善効果や事例から学ぶポイントは?
目次
UXデザインのコンサルとは?
そもそも「UX(ユーザーエクスペリエンス、ユーザー体験)」とは、ユーザー一人ひとりにとっての主観的、時間的、または状況的な側面を含む一連の体験のプロセスを指します。
またUXデザイン(ユーザーエクスペリエンス・デザイン、ユーザー体験設計)とは、ユーザーがプロダクトやサービスを利用する際の一連の体験の仕方を設計することです。
例えばアプリであれば、アプリを利用しているときだけでなく、その前後や、そのサービスに費やした全ての時間において、「使いやすい」「楽しい」「また使いたくなる」といったユーザーの体験を設計・企画することです。
UXデザインのコンサルでは、このようなUXデザインの専門家による課題のリサーチ・設計を通した適切なプロセスを提言してもらうことが可能です。
ちなみに、会社によってサポート内容は多岐に渡ります。課題発見・抽出までを行うスタイルや、上流部分の戦略設計を中心にアドバイスを提言するスタイルもあれば、グッドパッチのようにプロジェクトの遂行までを一気通貫してサポートするスタイルもあります。
特に、プロジェクト全体を通して専門家に相談しながら確実に成果を出したい場合には、一気通貫してサポートしてもらえる会社がおすすめです。
【関連記事】UXデザインとは?UIとの違いや設計プロセス、成功事例を紹介
専門家なしでUXデザインに取り組むことが難しい理由
UXデザイナーなどの専門家が自社にいない場合、UXデザインに適切に取り組むことが難しいでしょう。その理由は、おもに以下の2つが挙げられます。
専門知識の不足
UXデザインに必要な専門知識の一例は下記のとおりです。
- ビジネスデザイン(戦略立案、ビジネスモデル・キャンパス、バリュープロポジションなど)
- フィールドリサーチ(エグゼクティブ・ユーザーインタビュー、エスノグラフィー調査など)
- 分析(市場調査、競合分析、アナリティクス分析、ヒューリスティック分析など)
- ユーザーテストの計画・実施
- ペルソナ、ユーザーニーズの定義
- ストーリーボード、カスタマージャーニーマップの作成
- ワークショップ・デザインスプリントの計画、実施
- プロトタイピング
対象となる範囲は広く、新たに知識を学ぶにはコストや時間もかかります。
こうした範囲をカバーできるスキルセットを持つUXデザイナーのような専門家の手を借りることで、より成果につながるUXデザインが実現するでしょう。
【関連記事】みんなが楽しく仕事をするために、私は「ビジネスとしてのデザイン」を探求し続ける──UXデザイナー秋野
ユーザー視点の欠如
UXデザイナーはユーザーの視点を重視し、直感的で使いやすいデザインを設計します。
もしUXデザイナーがいない場合、製品やサービスが開発者やビジネスの視点に偏りがちになり、ユーザビリティが低下する可能性があります。
ユーザー視点を欠いたデザインは、ユーザーの混乱を招き、満足度が低下する原因となります。
そのため、UXデザインに取り組む際には専門的な知識とスキルを持つUXデザイナーに依頼することが重要です。
専門家に依頼することで、自社のどこを改善すべきか明確にしてくれたり、無駄のない施策を提案・実施してもらえたりします。
その結果、ユーザーにとって価値のあるサービス提供の実現が期待できます。
UXデザインをコンサル・支援会社に依頼する4つのメリット
UXデザイナーが自社にいない場合、自社内で完結させるのは難しいものの、企画からプロジェクトの遂行まで全て依頼する予算が取れない場合もあるかもしれません。
そんなときは、専門家に部分的に支援してもらうという選択肢もあります。
自社の抱える課題によってサポート内容が調整できるので、完全に外部に依頼する場合に比べて予算を抑えやすいでしょう。
UXデザインをコンサル・支援会社に依頼したとき、以下のようなメリットを享受できます。
それぞれの項目について具体的に解説します。
1.自社サービスに適したコンサルが受けられる
UXデザインのコンサル・支援会社は、会社ごとにそれぞれ強みとしている特徴や専門性が異なります。
たとえば、ある業界・業種に精通していたり、デザイン手法に強みがあったり、コミュニケーションのしやすさにこだわっていたりなどが挙げられます。
なかには、自社の細かな要望を丁寧にヒアリングしたうえで、プロジェクトに適切な人員構成を整えてくれる会社もあります。
サービス提供方法のカスタマイズ性が高いコンサル会社を選ぶことで、より効果的に施策を進めることができます。
また、確保できる予算や社内のリソース状況に応じてコンサル・支援会社を選ぶことで、無理なく現実的な範囲でサポートしてもらうことも可能です。
自社内で施策に割けるリソースがないのであれば、実働までサポートしてもらえる会社に依頼することも必要です。
2.改善をスピーディに進められる
自社だけでUXデザインに初めて取り組む場合、知識やノウハウがないため無駄な工数が発生してしまったり、場合によっては学習から始める必要があります。
そのため、メンバー全員が一定の知識やスキルを身につけるのに、多大な時間を費やす可能性があります。
一方で、コンサル会社はUXデザインの専門知識やスキルはもちろん、過去の成功事例を元に解決策を提示してもらえるため、無駄なくスピーディな改善が期待できます。
また、コンサル・支援会社によっては、複数の専門家がチームを組み、プロジェクトを並行して遂行することもあります。1名のコンサルスタッフ体制に比べて、より効率的に改善を進めることができるでしょう。
3.精度の高い施策を長期的に実施できる
コンサル・支援会社は長期的な視点から戦略を設計し、継続的な改善をサポートします。
データ分析やユーザーテストを定期的に行い、その結果に基づいて施策の調整をします。想像だけでなくデータに基づいて改善することで、効果が落ちにくく長期的に安定したサービスの提供につながります。
また、精度の高い施策を実施するためには、UXデザインのトレンドをしっかりとキャッチアップすることが重要です。
コンサル・支援会社は、最新のデザイン手法や技術を熟知しているため、最新の市場ニーズに合わせた効果的な施策を提案してくれることが期待できます。トレンドに敏感であることは、ユーザー体験や長期的なユーザー満足度の向上につながります。
4.ユーザーの満足度向上が期待できる
専門的なUXデザインのコンサルを依頼することで、ユーザーインタビューやアンケートなどのユーザー調査を徹底的に行うことができます。その結果、ユーザーのニーズや行動を深く理解し、ユーザーニーズに基づいたサービスや製品を提供できます。
効果的なユーザー調査のためには専門的な知識やノウハウが必要であり、自社だけで取り組むには難易度が高いと言えるでしょう。
ユーザーニーズを満たすサービスや製品を提供できれば、ユーザーの満足度が向上します。満足度の向上は、離脱率の減少や顧客のリピート利用、ブランドロイヤリティの強化にもつながります。
\UI/UXデザイン業界のパイオニア/
UXデザインのコンサル会社が取り組む5つのフロー
会社によって方針や進め方は異なるものの、一般的には以下の5ステップに沿ってUXデザインコンサルを進めることが多いです。
UXデザインのコンサルでは、一般的には「STEP1:ヒアリング」~「STEP3:企画立案」までを行うことが多いです。なかには、プロジェクトの遂行までを一気通貫する会社もあります。
STEP1:ヒアリング
このステップでは、まずは現状把握のため、クライアントのビジネス目標やユーザーのニーズ、期待する成果を理解するためのインタビューやミーティングが行われます。具体的には以下のような内容をヒアリングします。
- クライアントの事業内容や課題は何か
- 対象となるサービスや製品は何か
- 過去に取り組んだ改善施策はあるか
ヒアリングを通じて、プロジェクトの範囲や方向性を明確にします。以降のフローの土台となる重要な部分なので、正確に情報を擦り合わせることが大切です。
STEP2:調査・分析
対象となるサービスや製品に対する、市場調査および競合調査などを実施します。必要に応じてサービスの強みや弱みといった特徴も深堀りしていきます。
具体的には以下のような調査・分析を行います。
ユーザーリサーチ | インタビュー、サーベイ、エスノグラフィー調査などを通じてユーザーの行動やニーズを収集 |
競合分析 | 競合製品やサービスを調査し、ベストプラクティスや差別化ポイントを特定 |
データ分析 | Google Analyticsなどで定量的なデータを分析し、ユーザーの行動パターンや問題点を特定 |
ペルソナ作成 | 典型的なユーザー像をまとめたペルソナを作成し、ユーザーのニーズや行動を具体化 |
これらの調査・分析によって、ユーザーの行動、ニーズ、市場のトレンドを理解し、デザインに必要なインサイトを得ることが大切です。
【関連記事】グッドパッチのUXデザインチームで始めた「リサーチ道場」とは?【RESEARCH Conference 2024】
STEP3:企画立案
次に、調査結果をもとに具体的なデザイン戦略やアクションプランを策定します。より良いユーザー体験を目指すために、サービスや製品をどのような仕様にするのか議論し企画を立案します。
アイデアをプロダクトにしていくには、サービスの具体的な利用シーンをチームで共有できていることが重要になります。その具体化のために、ユーザーがサービスや製品をどのように利用するかの流れを視覚化するためにカスタマージャーニーマップを作成したり、ページ構成や機能のレイアウトを簡易的に描いたワイヤーフレームを作成します。
ユーザーストーリーも考慮しつつ提供するサービスでどのような体験が必要なのか、その画面にはどんな機能や情報が必要か設計していきます。
STEP4:デザイン・開発
※当領域は、通常のコンサルティングであれば請け負わないこともあります。一方で、一気通貫でのサポートを提供している会社であれば、開発やリリースまで対応してもらえます。
このステップでは、企画したサービスの方向性を元にし、具体的な体験設計を行いUIデザインを制作していきます。制作したUIデザインは、実際にユーザーになるであろう方にプロトタイプとして触ってもらうなどのユーザーテストを行います。ユーザーテストで得られたフィードバックから課題を抽出し、より良い品質へとブラッシュアップします。リリース後に新たな課題が発覚することがないよう、この段階で様々な角度から課題を洗い出し、完成度を高めていきます。
プロトタイプでの確認・改善が完了したら、実際の製品・サービスとして開発を進め作り上げていきます。
【関連記事】視点は違えど、同じ結論にたどり着く──UIとUX、専門家のタッグが生むデザインの「精度」【Design Cats in Goodpatch_Vol.01】
STEP5:リリース・改善
リリース前には不具合がないか入念にテストし、問題がなければリリースします。リリースして終わりではなく、以降も継続的に改善を行い、ユーザー満足度の向上を目指します。
ユーザーのフィードバックをもとに、定期的に機能改善やUXの向上を行ったり、A/Bテストでよりユーザーのニーズを満たす仕様に変更したりするなど改善サイクルを回していきます。
これらのステップを通じて、クライアントのニーズに応じた最適なユーザー体験を提供し、事業の成功を支援します。
UXデザインに強いコンサル・支援会社おすすめ5選
UXデザインの課題発見・抽出や、プロジェクトの遂行まで一気通貫でサポートするなど、UXデザインに強いコンサル・支援会社からおすすめの5社を紹介します。
- デザイン力×成果へのコミット|株式会社グッドパッチ
- あらゆる業界に対応|アクセンチュア株式会社
- デザインとデジタルマーケティングに特化|株式会社ビービット
- デザイン技術を用いた問題解決支援|株式会社コンセント
- 新規事業に強いUXデザイン|そら合同会社
それぞれの特徴や実績なども記載しているので、どの会社に依頼するかお悩みの方はぜひご参考にしてください。
1.デザイン力×成果へのコミット|株式会社グッドパッチ
出典:株式会社グッドパッチ
株式会社グッドパッチは、2011年に創業したUI/UXデザインのパイオニアです。「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」をビジョンに、UI/UXデザインの専門家として、クライアント企業の課題解決・成長に貢献しています。
グッドパッチの強みは、クライアント企業のビジネスと課題の本質に深くコミットするアプローチにあります。単なる表層的なデザインの制作だけではなく、戦略立案という上流工程から参画し、UI/UXを強みに顧客起点でプロジェクトを推進します。3万件を超えるデザイン実績から蓄積された豊富なナレッジを基盤とし、常に最新の知見を取り入れた体系的なプロセスを展開しています。
そして、上記5つのステップを全てカバーできるケイパビリティを有していることも特徴であり、単なるコンサルの枠組みには収まらない所以の一つでもあります。
また、グッドパッチはUI/UXデザインの枠を超え、事業の各フェーズで生まれる課題を並走してサポートします。プロダクト開発から戦略策定、ソフトウェアデザインの設計、実装後のフィードバックまで、一貫したサービスを提供しています。
企業名 | 株式会社グッドパッチ |
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事業内容 |
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こんな企業におすすめ |
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主な実績 | |
公式サイト | https://goodpatch.com/ |
2.あらゆる業界に対応|アクセンチュア株式会社
出典:アクセンチュア株式会社
アクセンチュア株式会社は、ソフトウェアやプラットフォームをはじめ、ハイテクや教育、旅行などさまざまな業界・業種の支援を行う総合コンサル会社です。
グローバルに事業を展開しており、世界各国にクライアントを持ち、デジタル、テクノロジー、オペレーションの分野で幅広いサービスを提供しています。
日本国内でも多数のクライアントに対し、デジタルストラテジー策定やエクスペリエンスデザインを通じてビジネス変革を支援しています。ユーザー中心のデザインアプローチを取り入れ、最新技術を活用したシステム開発やデータアナリティクスの提供により、クライアントの競争力向上を目指しています。
企業名 | アクセンチュア株式会社 |
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事業内容 |
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こんな企業におすすめ |
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主な実績 |
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公式サイト | https://www.accenture.com/jp-ja |
3.デザインとデジタルマーケティングに特化|株式会社ビービット
出典:株式会社ビービット
株式会社ビービットは、ユーザー中心のデザインとデジタルマーケティングに特化したコンサル会社です。
コンサルティングとデザイン&オペレーション、テクノロジーを掛け合わせた支援が特徴。UX戦略立案からサービスデザイン、UXグロース、CXマーケティングの導入など幅広く対応。顧客体験の最適化に向けたデータ分析やA/Bテストなどの手法を活用し、ユーザビリティテストやプロトタイプ作成を行うなど、企業がユーザーのニーズに応え、持続的に成長するためのサポートを提供しています。
企業名 | 株式会社ビービット |
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事業内容 |
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こんな企業におすすめ |
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主な実績 |
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公式サイト | https://www.bebit.co.jp/ |
4.デザイン技術を用いた問題解決支援|株式会社コンセント
出典:株式会社コンセント
株式会社コンセントは、「デザインでひらく、デザインをひらく」をミッションに、企業や行政と伴走し活動を支えるデザイン会社です。
デザイン経営や事業開発、マーケティングやブランディング、クリエイティブ開発等において、サービスデザインの視点と技術を生かして戦略策定から実行まで一貫して支援しています。
企業名 | 株式会社コンセント |
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事業内容 |
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こんな企業におすすめ |
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主な実績 |
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公式サイト | https://www.concentinc.jp/ |
5.新規事業に強いUXデザイン|えそら合同会社
出典:えそら合同会社
えそら合同会社は、小規模ながらも高品質なデザインコンサルを提供する会社です。UI/UXデザインを中心に、ユーザーリサーチやプロトタイプ作成、デザイン戦略の策定を行います。特に新規事業の立ち上げ支援に強みを持ち、150を超える事業でUXデザインに取り組んだ実績があります。
フロントエンド開発やアプリ開発も手がけ、クライアントのプロジェクトの全体的なデザインと技術面を支援。さらに、デザインスプリントやワークショップを通じて、企業のデザイン能力向上にも貢献しています。
企業名 | えそら合同会社 |
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事業内容 |
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こんな企業におすすめ |
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主な実績 |
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公式サイト | https://esaura.jp/ |
UXデザインのコンサル・支援会社を選ぶときの5つのポイント
様々なUXデザインのコンサル・支援会社から自社に適した会社を選ぶためには、以下のポイントが重要です。
なぜこれらのポイントが重要なのか順に解説します。
1.強みが自社とマッチしているか
コンサル・支援会社の専門性や強みが自社のニーズとマッチしているかは大事です。コンサル会社によってUXデザインの領域で強みとしている部分は異なります。
たとえば、ECサイト最適化、モバイルアプリUX向上、B2Bサービスのユーザビリティ改善などさまざまです。
そのため、自社の課題や目標を明確にし、それに合った専門知識や経験を持つコンサル・支援会社を探すことが重要であり、自社の課題にマッチしていれば、より良い成果に繋がる可能性が高くなります。
2.実績は豊富か
豊富なコンサル実績を持つ会社であれば、より安心して依頼ができるでしょう。
コンサル・支援会社の実績を確認する際には、過去のプロジェクト事例や成功事例を確認し、対象企業の規模や業種、どのような支援をしていたかに注目しましょう。単に実績の数だけでなく、その質や関連性も重視すべきです。特に、自社の解決したい課題と似たケースの実績があれば、ノウハウを生かした提案が期待できます。
また、予算が限られている場合は、事例と共に費用の目安を公開している企業を参考にすると費用感がイメージしやすいでしょう。
さらに、利用企業の満足度調査や口コミなども参考にすることで、コンサル会社の評価について確認する事もできます。
コンサル・支援会社を選ぶ時は、実績が豊富で自社の課題を解決してくれる可能性の高い会社を選ぶのがおすすめです。
3.実現性のある提案をしてくれるか
コンサル・支援会社を選ぶときには、具体的で実現性のある提案をしてくれる会社を選ぶことが大切です。実現性があるかどうかを判断するためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 技術的に実現可能か
- 予算的に実現可能か
- リソース的に実現可能か
どれだけ聞こえの良い提案であっても、それが抽象的で実現性のないものであれば、課題の解決は難しいと言えます。
提案の実現可能性を評価する際は、コンサル・支援会社がどれだけ自社の現状を理解しているか、どのように実装プロセスを計画しているか、リスクや課題をどう認識し対処しようとしているかを確認することが大切です。
また、過去のプロジェクトで提案がどの程度実現されたかの実績も参考にしてみるとよいでしょう。
4.スピード感はあるか
UXデザインの改善において、スピード感は非常に重要です。UXデザインの取り組みには、事前調査やユーザーテストなど様々なステップがあり、サービスのリリースまでに時間を要する場合もあります。
コンサル対応にスピード感がなければ、予定していたリリース時期に間に合わなくなったり、その時の流行に乗り遅れるたりする可能性があります。
スピード感を評価する際は、過去のプロジェクトでの納期遵守率や、クライアントからのフィードバックを参考にすることができます。
コンサル・支援会社の提案スピードやコミュニケーション頻度に問題がないかを確認しましょう。
ただし、スピードだけを追求すると品質が犠牲になる可能性もあるため、スピードと品質のバランスが取れているかも評価するようにしましょう。
5.アフターフォローが充実しているか
サービスがリリースされても、それで終わりではありません。
むしろそこからがスタートであり、ユーザーのフィードバックを得ながら改善を進めていく必要があります。
そのため、プロジェクト完了後のアフターフォローが充実しているかどうかは、コンサル・支援会社選びの重要なポイントです。
提供サービスが想定通り軌道に乗ったのか、売上の伸び悩みや想定外のトラブルが生じていないのかなど定期的なフォローはあるかを確認しましょう。
必要に応じてさらなる改善案を提示してもらい軌道修正できる体制があることが大切です。
グッドパッチでは、外部パートナーの選び方をまとめた資料を配布しています。ぜひご参考ください。
【関連資料】新規事業におけるパートナー選定ガイドブック
株式会社グッドパッチのUXデザインのコンサル・支援事例紹介
株式会社NTTコノキュー
株式会社NTTコノキューは、XR領域やメタバース・デジタルツイン領域において、ソフトウェア・ハードウェアの技術開発、ソリューションやプラットフォームを提供する企業です。「リアルとデジタルの空間を永続的に行き交うことで新しい体験を生みだす」をテーマに、革新的なサービスを展開しています。
NTTコノキューが直面した課題は、3Dバーチャルオフィスサービス「NTT XR Lounge」の開発における方向性の問題でした。具体的には以下の点が課題として挙げられます。
- バーチャルオフィスサービスの競合との差別化が不明確
- コンセプト転換後、新たな「やさしい世界観」の具現化が困難
- UI/UXへのこだわりとリリース期限の両立
- サービスの存在理由と価値提供の明確化が必要
グッドパッチでは、以下のプロセスを経てUXデザインの改善をしました。
- サービスの「ビジネス計画書」の再検討
- サービスの価値共有ワークショップの実施
- 「誰が、何のために使うのか」という根本的な問いへの立ち返り
- カスタマージャーニーマップの作成とペルソナの設定
- エンジニアを交えた頻繁な打ち合わせと迅速な開発進行
- 具体的なイメージと言葉での共有(参考画像やデザインカンプの活用)
- XRサービス特有の3D空間デザインの検討
- 企業向けサービスとしてのバランス調整
グッドパッチのUXデザインプロセスは、サービスの存在理由から見直すことから始まりました。ビジネス計画書の再検討やワークショップを通じて、サービスの価値と目的を明確化。カスタマージャーニーマップやペルソナ設定でユーザーニーズを具体化し、エンジニアとの頻繁な打ち合わせで開発を加速。具体的なイメージと言葉での共有を重視し、XRサービス特有の3D空間デザインにも取り組みました。動作の軽さと表現のリッチさのバランスを取りながら、企業向けサービスとしての適切な世界観を実現しました。
グッドパッチの支援により、NTT XR Loungeは2023年6月のリリース後、ユーザーから高評価を獲得し、他のバーチャルオフィスサービスとの差別化に成功しました。”やさしい世界観”というコンセプトが好意的に受け入れられ、社内からも高い評価を得ています。
一貫した世界観を持つ販促ツールの制作により効果的なプロモーションが可能となり、ユーザーからの機能拡張要望も獲得。NTTコノキューはグッドパッチとの継続的な協力関係を望んでいます。
SBペイメントサービス株式会社
SBペイメントサービス株式会社は、2004年に設立されたソフトバンク株式会社の100%子会社です。ソフトバンクグループの決済・金融事業を担う同社は、決済サービスを提供しています。顧客である加盟店の満足度向上を重要課題と認識し、サービスの改善や顧客体験の向上に取り組んでいます。技術革新と顧客中心のアプローチを通じて、決済業界でのリーダーシップを目指しています。
SBペイメントサービスが直面した主な課題は、顧客満足度向上への具体的なアプローチの欠如でした。具体的には以下の点が課題として挙げられます。
- 顧客(加盟店)の満足度向上が必要
- 具体的なアクションプランの不在
- 顧客の声を効果的に活用できていない
- 課題の正確な把握と解決策の策定が困難
グッドパッチでは、以下のプロセスを経てUXデザインの改善をしました。
- 顧客や経営層へのインタビューによる課題抽出
- 顧客ペルソナとカスタマージャーニーマップの作成
- 各部門横断のKPI策定と顧客満足度調査の再設計
- 顧客データに基づくデザインガイドラインの策定
- 全社横断のワーキンググループの立ち上げ
- サポート改善や障害報の改善など、具体的なアクションの実施
- UIデザイン改善プロジェクトの推進
グッドパッチは、インタビューから課題を抽出し、顧客体験を可視化。全社横断のKPIとデザインガイドラインを策定し、ワーキンググループを立ち上げました。具体的なアクションとしてサポート改善や障害報の改善を実施。さらに、UIデザイン改善プロジェクトを推進し、顧客中心のアプローチを全社的に展開しました。このプロセスにより、SBペイメントサービスは顧客満足度向上に向けた具体的な施策を実行できる体制を整えました。
グッドパッチの支援により、SBペイメントサービスは顧客満足度向上のための具体的なアクションプランを策定・実行が可能になりました。全社横断のワーキンググループが誕生し、サポートサイトや開発者向けサイトのUIデザイン改善プロジェクトも進行中。社内の視野が広がり、顧客中心の思考が浸透。デザインガイドラインの策定により一貫したユーザー体験の提供が可能になり、組織文化の変革も進行しています。これらの取り組みにより、顧客満足度向上への組織的・継続的なアプローチが確立されました。
UXデザインコンサルを活用して、自社の事業を成功に導きましょう
現代において、顧客満足度の高いサービスを提供することは必須であり、UXデザインはそれを実現するための効果的な手段となります。しかし、専門家のいない自社だけで質の高いUXデザインに取り組むことは難しいと言えます。
そこで、UXデザインのコンサル・支援会社に支援してもらうことで、改善をスムーズに進めることが期待できます。
コンサル・支援会社を選ぶ際には、強みや特徴、実績、スピード感などを事前に把握して、自社の課題が解決できそうか判断することがおすすめです。
UXデザインのコンサルサービスを利用して、自社の抱える課題を解決し事業を成功に導きましょう。
グッドパッチでは、UXデザインの支援を行っています。Webやアプリなどのソフトウェアはもちろん、オフラインでの体験設計にも対応しています。
コミット力が高く、熱量のある開発パートナーをお探しの方は、ぜひグッドパッチまでご相談ください。
UI/UXデザインならグッドパッチへ
グッドパッチは、御社のビジネスと本質的な課題にコミットし並走するデザインパートナーです。3万件以上のデザインノウハウと体系化されたプロセスを活用し、戦略フェーズから一体となってプロジェクトを推進します。
このような方におすすめです
- ・事業の本質に踏み込んだUI/UX改善を求めている
- ・長期的なパートナーシップでデザイン価値を最大化したい
- ・ユーザー視点と事業成長の両立を目指している
単なる請負ではなく、御社の強い想いに寄り添い、時には事業提案にまで踏み込んだデザイン戦略で、企業価値の創造を支援します。