「自社に合ったUXリサーチ会社の選び方を知りたい」

このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、UXリサーチを支援してくれる会社や依頼できる内容、おすすめしたいポイントについて解説します。自社に適したパートナー会社の選び方も紹介していますので、UXリサーチを進めたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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監修者:米田 真依(株式会社グッドパッチ デザインリサーチャー)
P&Gでのマーケティングリサーチャー職を経て、グッドパッチに入社。デザインリサーチ専門チームを立ち上げ、現在はチームマネージャーを務める。医療、食品、金融、自動車など多様な業界のデザインリサーチ・サービスデザインを担当。中高生・自治体・企業向けのワークショップ・研修経験も豊富。2022年6月より北海道上川町とのプロジェクトを開始し、2022年12月に上川町に移住。

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【比較表】おすすめのUXリサーチ会社10選

UXリサーチが依頼できる会社 おすすめなケース
グッドパッチ UXリサーチの実績が豊富なUXリサーチ会社に依頼したい
・ユーザーの深層心理を的確に捉えたい
・リサーチだけでなく、戦略立案や具体的なデザインや開発も依頼したい
ポップインサイトカンパニー ・自社の負担を最小限に抑えたい
・上流工程から介入してほしい
・定量、定性調査など、多様な調査手法に対応してほしい
iid ・海外の市場を調査したい
・豊富なリサーチ方法のなかから選びたい
・グローバルな視点で現地のユーザーに最適化したUXリサーチを依頼したい
beBit ・アジア諸国でのUXリサーチを依頼したい
・長年の経験に基づいた、体系的なUX改善のアドバイスがほしい
・リサーチだけでなくコンサルティングも依頼したい
ANKR DESIGN ・自社に合った形式でアウトプットしてほしい
・実店舗や施設のUXリサーチを依頼したい
・プロトタイピングや研修も依頼したい
NIJIBOX ・何から手をつけて良いかわからない
・競合調査も依頼したい
・自社の事業を丁寧に理解してほしい
セブンデックス ・課題に合わせてサービスを提案してほしい
・カスタマージャーニー全体を通して顧客体験をデザインしてほしい
・顧客とのコミュニケーションもデザインしてほしい
電通マクロミルインサイト ・消費者パネルを活用し、大規模な調査を実施したい
・レアなターゲットをリサーチしたい
・ビッグデータを活用したい
リオ ・熱量が高く、コミット力のあるパートナーを探している
・デザイン思考を用いて、革新的なUX戦略を共創したい
・UIやUXデザインに強みを持つ会社を選びたい
GIG ・UXデザインからマーケティングまで包括的にサポートしてほしい
・Webサイト制作について相談したい
・競合との差別化を図りたい

UXリサーチとは

UXリサーチとは、ユーザーの行動やその行動に至る心理、感情などの調査です。自社プロダクトやサービスの顧客体験を理解し、新たなニーズの探索や既存ニーズに合ったサービス改善のために重要なプロセスといえます。

【関連記事】顧客体験(CX)向上を実現する方法とは?フレームワークや成功事例を紹介

具体的には「市場や業界で起きていること」や「ユーザーがどのように考え、行動するのか」といった内容を定性・定量で調べ、散らばった情報を整理します。物事を多角的かつ複合的に捉えることで、新たな企画やサービスの改善などを行う際の判断軸として活用できるのです。

適切なUXリサーチを行うことで、開発者の仮説に依存せず、ユーザーの行動やニーズに基づいた製品開発が可能になります。

また、サービスのリリース後に理想とする体験と現状のギャップを可視化したり、ビジネスに貢献する価値を提供しているか検証する際にもUXリサーチが効果的です。

UXリサーチの手法

UXリサーチの手法は、大きく「定量調査」と「定性調査」の2つに分けられます。それぞれ得られる情報やわかること、調査手法などが異なります。

  • 定量調査
  • 定性調査

定量調査

定量調査とは、数値化できる情報を得るために行う調査です。

大人数を調査対象とする場合が多く、集計した数値を統計的に分析してユーザーニーズや行動パターンを把握します。より多くのデータを元に調査するため、顧客体験について「広く知る」ことができる点がメリットです。

具体的な調査方法には、以下のような手法があります。

リサーチ手法 実施方法 わかること
アンケート オンラインや紙で質問項目を作成し、多数のユーザーから意見や満足度を数値化して収集 特定のサービスや利用シーンでの満足度やユーザーの認知など
アクセス解析 ツールを使用して、ユーザーの行動を分析する
ユーザーの関心やCVまでの行動などを辿る
効果を出すために改善すべきページや具体的な箇所など
A/Bテスト 異なるコンテンツや広告を2つ用意し、どちらの訴求方法がよいかを比べる パターンごとのアクセス数やCV率などの優位性

【関連記事】定量調査はここから始めよ ファクトベースでグロースを進める「プロダクトアナリティクス」入門

定性調査

定性調査とは、ユーザーが「はい」「いいえ」では答えられないような、変容性のある情報を収集する調査を指します

ユーザーの行動の背景にある価値観や無意識での行動まで掘り下げることで、より質の高いインサイトを得られる点が特徴です。定量調査ではわからないような、より本質的な動機やコンバージョンとの因果関係を明らかにできる点もメリットといえます。
具体的な調査方法には、以下のような手法があります。

リサーチ手法 実施方法 わかること
ユーザーインタビュー ユーザーと直接対話を行い、製品やサービスに対する意見や感想、利用状況などをヒアリングする ユーザーの価値観や感情など
日記調査 ユーザーに一定期間、毎日決められた時間に行動や感情、思考などを記録してもらう 行動や心理の変化を時系列で把握
エスノグラフィー調査 ユーザーの日常生活に深く入り込んで調査する ユーザーの具体的な行動や文化など

UXリサーチ会社に依頼できる内容

UXリサーチ会社に依頼できる具体的な内容を紹介します。

  • ユーザー調査
  • 改善提案
  • UX戦略設計の支援
  • 開発・プロトタイプ制作
  • 社内研修

ユーザー調査

ユーザー調査では、ターゲットユーザーの行動やニーズを把握するために、インタビューやアンケート、ユーザビリティテストなどの支援を受けられます。リサーチツールや経験を積んだリサーチャーのアサインなど、自社でノウハウのない企業でも調査を行える体制を整えてもらえます。

改善提案

ユーザー調査の結果をもとに、UXの専門家から具体的な改善策の提案を受けることも可能です。定量・定性データの両者から深掘りした顧客行動やニーズを軸に、UXの観点でマーケティングやセールスに関わるアドバイスを受けられます。

UX戦略設計の支援

ユーザー調査の結果をもとに、プロダクトコンセプトやサービス戦略、情報設計・UIデザインなどの支援を受けられます。特に新規事業の立ち上げにおいては、初期段階から介入してもらうことで、より顧客のニーズに沿った戦略設計の実現が可能です。

プロトタイプ制作・開発

ユーザー調査に基づき、実際に製品やサービスの開発支援を行っているUXリサーチ会社もあります。フィードバックを反映したプロトタイプ(試作品)を作成してもらうことで、ユーザビリティテストを通じた効果検証が可能です。

プロトタイプには「ビジュアプロトタイプ」や「テクニカルプロトタイプ」などの種類があり、かけられるコストに合わせて適したプロトタイプの選択ができます。

プロトタイプ制作によって開発リスクを低減し、よりユーザーに適した製品・サービスの提供が可能です。

社内研修

組織にUXリサーチのノウハウを定着させるために、社内研修の依頼も可能です。社員がUXリサーチに関する知識を学ぶための勉強会や、リサーチ能力を向上させるためのワークショップなどを開催してもらえます。

おすすめのUXリサーチ会社10選

ここからは、おすすめのUXリサーチ会社をピックアップして紹介します。

  1. グッドパッチ
  2. ポップインサイトカンパニー
  3. iid
  4. beBit
  5. ANKR DESIGN
  6. NIJIBOX
  7. セブンデックス
  8. 電通マクロミルインサイト
  9. リオ
  10. GIG

1. グッドパッチ

株式会社グッドパッチは、2011年に創業したデザインカンパニーです。「デザインの力を証明する」をミッションとして、幅広い分野でクライアント企業の課題解決・成長に貢献しているのが特徴です。

1,600件以上の支援実績に基づき、UXリサーチの領域ではユーザーの本質的な課題からビジネスへのアクションを導き出す3つのサービスを提供しています。

実績豊富なUXリサーチャーが業務を直接サポートするだけでなく、研修形式でノウハウを組織全体に定着させることも可能です。

グッドパッチの最大の強みは、クライアントのビジネスや課題の本質を深く理解しながら、パートナーとして伴走するところ。単なるデザイン制作の域を超えて、戦略の立案段階からプロジェクトに携わります。熱量が高くコミット力のあるパートナーをお探しの方は、ぜひグッドパッチまでご相談ください。

企業名 株式会社グッドパッチ
こんな企業におすすめ ・UXリサーチの実績が豊富な会社に依頼したい
・ユーザーの深層心理を的確に捉えたい
・リサーチだけでなく、戦略立案や実務も依頼したい
公式サイト https://goodpatch.com/

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2. ポップインサイトカンパニー

ポップインサイトカンパニーは、UXリサーチの支援や内製化のサポートを行っています。ビジネスの目的に応じて、適切な調査や分析手法を提案してくれます。

UXリサーチの実績が約2万件以上あり、リサーチだけでなく上流の戦略立案や設計の支援も依頼可能です。

UXデザインチームが一丸となって伴走するため、自社での負担を最小限に抑えられることもメリット。幅広い領域での施策提案を依頼したい企業におすすめです。

企業名 ポップインサイトカンパニー(社名:株式会社メンバーズ)
こんな企業におすすめ ・自社の負担を最小限に抑えたい
・上流工程から介入してほしい
・定量、定性調査など、多様な調査手法に対応してほしい
公式サイト https://popinsight.jp/

3. iid

iid

出典:iid

iidは、UXコンサルティングとUXリサーチを主軸に、UXに関するサービスを多角的に展開している会社です。クライアントの要望や問題意識を踏まえて、幅広いサービスメニューのなかから適切なサービスを提案しています。

UXリサーチでは、国内だけでなく海外市場の調査も行っているのが特徴。定量・定性を問わず、20種類以上の調査と分析手法で目的に合わせたリサーチを提案してくれます

また、課題解決型のリサーチとコンサルティングも強みです。「顕在的な課題解決だけでなく、潜在的な課題も解決したい」という場合は同社に相談してみてはいかがでしょうか。

企業名 株式会社イード
こんな企業におすすめ ・海外の市場を調査したい
・豊富なリサーチ方法のなかから選びたい
・グローバルな視点で現地のユーザーに最適化したUXリサーチを依頼したい
公式サイト https://u-site.jp/

4. beBit

beBit

出典:beBit

beBitは、UXデザインコンサルなどを中心としたサービスを提供しており、UXリサーチにも対応しています。大手企業の支援実績も多く、累計2万件以上のUXリサーチを20年以上実施してきた歴史があります

UX専門のコンサルタントが多数在籍しており、行動観察に特化したUXリサーチを強みとしています。東アジアを中心に海外拠点も保有しており、日本以外でのUXデザイン・UXリサーチの実績も豊富です。

企業名 株式会社ビービット
こんな企業におすすめ ・アジア諸国でのUXリサーチを依頼したい
・長年の経験に基づいた、体系的なUX改善のアドバイスがほしい
・リサーチだけでなくコンサルティングも依頼したい
公式サイト https://www.bebit.co.jp/

5. ANKR DESIGN

ANKR DESIGN

出典:ANKR DESIGN

ANKR DESIGNは、デザインリサーチやUXリサーチ、プロトタイピングの制作などを得意とする会社です。

既存プロダクトの改善や新規プロダクトの支援を行っており、UXリサーチを通して「誰に何を、どのような方法で提供すれば良いのか」を明らかにします。ユーザーのペルソナや利用シーンを想定した物語、動画、スケッチなど、アウトプットの形式が豊富であることも特徴です。

デジタルサービスだけでなく実店舗や施設のUXリサーチも可能なため、小売店や行政サービスなども利用できます。

企業名 アンカーデザイン株式会社
こんな企業におすすめ ・自社に合った形式でアウトプットしてほしい
・実店舗や施設のUXリサーチを依頼したい
・プロトタイピングや研修も依頼したい
公式サイト https://www.ankr.design/

6. NIJIBOX

NIJIBOX

出典:NIJIBOX

株式会社ニジボックスは、「全ての企業のサービスを成長させる」をミッションに掲げ、UI/UXデザインから開発、運用、改善まで幅広く対応しています

新規事業立ち上げや、既存サービスの成長支援を行っており、丁寧な事業理解を行っていることが特徴です。そのうえで理想のUXを定義し、ビジネスの成功をサポートします。

定量調査と定性調査のほか、自社と競合についての理解を深めるヒューリスティック調査にも対応しています。「何から手をつけて良いかわからない」といったケースにもおすすめです。

企業名 株式会社ニジボックス
こんな企業におすすめ ・何から手をつけて良いかわからない
・競合調査も依頼したい
・自社の事業を丁寧に理解してほしい
公式サイト https://blog.nijibox.jp/

7. セブンデックス

セブンデックスは、顧客体験からコミュニケーションまでのデザインに対応している、デザイン&マーケティングカンパニーです。

UXリサーチでは、ダブルダイアモンドのフレームワークに従い、探索型リサーチと検証型リサーチに分けて調査を実施します。ユーザー視点で定量・定性情報を集めることで、深層心理から課題を分析・特定するのが特徴です。

課題に合わせて、オリジナルのプロセスでサービスを提供してもらいたい企業におすすめです。

企業名 株式会社セブンデックス
こんな企業におすすめ ・課題に合わせてサービスを提案してほしい
・カスタマージャーニー全体を通して顧客体験をデザインしてほしい
・顧客とのコミュニケーションもデザインしてほしい
公式サイト https://sevendex.com/

8. 電通マクロミルインサイト

電通マクロミルインサイトは、電通のパートナーとしてリサーチに特化したサービスを提供しています。

マクロミルパネルによる、精度の高いリクルーティングが特徴。マーケティングリサーチのプロジェクト実績は年間3,000件以上と豊富です。20万人を超えるモニターを抱えているため、レアなターゲットへの対応やビッグデータの提供も可能です。

企業名 株式会社 電通マクロミルインサイト
こんな企業におすすめ ・消費者パネルを活用し、大規模な調査を実施したい
・レアなターゲットをリサーチしたい
・ビッグデータを活用したい
公式サイト https://www.dm-insight.jp/

9. リオ

リオ

出典:リオ

リオは、調査・分析からはじめるUX戦略支援サービス「DESIGN α」を提供するUXリサーチ / 分析に強みをもつ会社です。

同サービスでは、UXリサーチ・分析のプロフェッショナルとして、調査データに基づく戦略設計を実施。Webサイト制作やアプリ開発など、デジタルサービスのプロジェクトの上流工程から介入してサポートします。

調査・分析をメインにUX戦略の支援をしてもらいたい場合におすすめです。

企業名 株式会社リオ
こんな企業におすすめ ・熱量が高く、コミット力のあるパートナーを探している
・デザイン思考を用いて、革新的なUX戦略を共創したい
・UIやUXデザインに強みを持つ会社を選びたい
公式サイト https://designalpha.jp/

10.GIG

GIG

出典:GIG

GIGは、ユーザー・マーケティング視点でサービスを支援するUXコンサルティングサービス「UX Design Lab」を提供しています。

UXリサーチを通して課題を発見することで、Web開発や新規サービスの立ち上げ、サイト制作の戦略設計などを包括的にサポートします。

特にWebサイト制作の領域に強く、競合サイトとの比較や差別化について相談したい場合におすすめです。

企業名 株式会社GIG
こんな企業におすすめ ・UXデザインからマーケティングまで包括的にサポートしてほしい
・Webサイト制作について相談したい
・競合との差別化を図りたい
公式サイト https://www.uxdl.jp/

効果を最大化するUXリサーチ会社の選び方

最後に、効果を最大化するUXリサーチ会社の選び方を解説します。

  • 自社が得たいデータを得られるか
  • リサーチの基準に透明性があるかどうか
  • 協力体制が整っているかどうか

自社が得たいデータを得られるか

UXリサーチは、提供会社によって調査方法がさまざまです。依頼前に必ず目的を明確にして、自社が得たいデータを得られるか、サービスに合った調査方法で任せられるかを確認しましょう。

可能であれば、多様なリサーチ手法に対応している会社がおすすめです。定量的なデータ収集だけで

リサーチの基準に透明性があるかどうか

リサーチ結果の信頼性を確保するために、調査プロセスやリサーチの基準に透明性のある会社を選びましょう。収集したデータが信頼できる情報であれば、調査結果を安心して活用できます。

また、調査プロセスの詳細を適切に共有してもらうことで、情報漏えいなどのリスクも軽減できます。

協力体制が整っているかどうか

ただUXリサーチを行うだけでなく、リサーチの結果を適切に解釈し、いかに積極的に活用するかが重要です。「リサーチして終わり」ではなく、ビジネスに実装できるよう、施策の立案・実行までリードしてくれる企業を選びましょう

パートナーとして協力して進める姿勢のあるUXリサーチ会社なら、調査で得られる成果を最大化して、実際のビジネスの改善につなげられるでしょう。

グッドパッチの手がけたUXリサーチの支援事例

グッドパッチでは、これまでさまざまな企業のプロダクト・サービスに関わるUXリサーチを支援してきました。その取り組みの一部を紹介します。

会社 概要
三井不動産グループ:新規事業「mitaseru(ミタセル)」 ECサイトやパッケージなどリアルなプロトタイプによるユーザー調査で顧客像を再構築。短期間でサービス設計を具体化し、事業化に貢献
株式会社プログリット:英語学習アプリ「シャドテン 有料会員移行と継続率向上のため、ユーザーリサーチとデータ分析を探索し、グロース施策の実施とプロダクトの改善サイクルを確立
セルソース株式会社:「PFC-FD™療法」サービスグロース サービス認知度向上と利用促進のため、医師と患者へのユーザーリサーチを実施し、約20のアクションプランを立案・実施

三井不動産グループ:新規事業「mitaseru(ミタセル)」

日記調査後、観察調査用プロトタイプ_三井不動産グループ:新規事業「mitaseru(ミタセル)」事例画像

出典:株式会社グッドパッチ | Work「mitaseru(ミタセル)」

三井不動産グループの社内事業提案制度で審査を通過した「mitaseru(ミタセル)」事業に対し、グッドパッチは2ヶ月にわたり提供価値を洗練させるPoC支援を伴走。事業化に貢献しました。

審査時の課題として「顧客像の明確化」が挙げられていたことから、グッドパッチは、一連の食体験を見つめ直すユーザー調査を設計
顧客の価値観を深掘りする「日記調査」、完成度の高いECサイトや商品パッケージのプロトタイプを使い、購入から商品を実際に味わうまでのリアルな体験を再現する「密着調査」や「インタビュー調査」により、顧客像を再構築しました。

同時に、市場規模などの定量分析により、事業の可能性を定性・定量両面で判断できるように進め、短期間でサービス設計を具体化しました。

その結果、顧客視点での事業アイデアの磨き上げが奏功し、本格事業化の承認を得て、2024年4月には事業会社「株式会社mitaseru JAPAN」が設立されました。

三井不動産グループの事例について詳しくは、下記の資料をダウンロードしてご覧ください。

【関連記事】徹底的な顧客理解が事業化実現の鍵に——三井不動産グループの厳選お取り寄せグルメサービス「mitaseru(ミタセル)」のPoC支援

株式会社プログリット:英語学習アプリ「シャドテン」

ユーザーが有料化するまでのプロダクト課題を抽出_株式会社プログリット:英語学習アプリ「シャドテン」事例画像

出典:株式会社グッドパッチ | Work 「プログリット」

プログリットの英語学習アプリ「シャドテン」は、ユーザーが録音した音声を専門スタッフが24時間以内に添削する「シャドーイング」サービスです。
順調に利用者数を伸ばす一方で、無料トライアル後の「有料会員への転換率」と「解約率」に課題を抱えていました。

そこでグッドパッチはユーザーリサーチとデータ分析を実施。ユーザーが学習効果を実感する前に利用を中断していることを突き止め、初期から価値を感じられるユーザー体験向上施策を支援しました。

具体的には、「シャドーイング」を正しく理解するためのオンボーディング施策。「有料転換率」に大きく影響する「課題提出回数」を増やすためのマイルストーン設計などのUI改善、次のアクションや解説動画のレコメンド機能の導入などがあげられます。

これらの取り組みにより、利用当初からのユーザー体験が大きく改善したことで、目標達成への道筋が整い、プロダクトグロースに貢献しました。

さらに、FAQサイトのリリースや顧客管理基盤の整備により、サポートチームの負担を軽減し、よりきめ細やかな学習サポート体制を確立。並行して、ダッシュボード導入とKPIツリーの定義、データ基盤整備を進め、チームにデータドリブンな意思決定サイクルを構築しました。

株式会社プログリットの事例について詳しくは、下記の資料をダウンロードしてご覧ください。

【関連記事】プログリットの語学学習アプリ「シャドテン」 多忙なPdMを支え、共に歩んだKPI改善プロジェクト

セルソース株式会社:「PFC-FD™療法」サービスグロース

医師と患者さまの認知ギャップについてグッドパッチが要約した資料_セルソース株式会社:「PFC-FD™療法」サービスグロース事例画像

出典:医療現場のインサイトを獲得し、PFC-FD™療法を届けるための認知ギャップを探る。セルソースとのリサーチプロジェクト

セルソースでは、再生医療を応用した血液加工受託サービス「PFC-FD™療法」を提供しており、さらなる事業成長を目指し、患者への認知度向上施策を検討していました。

そこでグッドパッチは3ヶ月にわたり、サービス提供先である医師と、実際に治療を受ける患者・家族に対するインタビューを中心に、ユーザーリサーチ・分析と、具体的な施策立案を支援しました。

その結果、明らかになったのは、医師と患者の間にある認知のギャップです。
医師にとって健康保険対象外で費用がかさむ「PFC-FD™療法」は、選択肢として提示しにくいものでしたが、患者側は「費用に関わらず、すべての治療選択肢を知りたい」と考えていることが、浮き彫りになりました。

これらのインサイトから、患者が「PFC-FD™療法」という選択肢を検討できる「診断シート」や、待合室で見られる説明動画など、約20のアクションプランを提案。これらの施策は、一部グッドパッチも協力しながらセルソース社内で進められ、サービス利用促進に寄与しています。

また医師や患者のインサイトをまとめた調査結果は、これまでの既存事業の枠を超えたアイデアのベースとして活用され、ユーザー起点での事業創出プロセスを社内に定着させる一助となっています。

セルソース株式会社の事例についての詳しい解説は、下記のアーカイブ動画でご覧ください。

UXリサーチ会社を活用して事業の成功を目指そう

今回は、UXリサーチの基礎やおすすめのUXリサーチを支援してくれる会社、選び方のポイントなどを解説しました。一口にUXリサーチといっても、特徴や強みはそれぞれ異なります。自社のニーズに合った会社を見つけて、UXリサーチの効果を最大化しましょう。

グッドパッチでは、デザインの技術を活かして事業戦略の立案から立ち上げまでを広く支援しています。「自社にあったリサーチ手法が分からない」「具体的にどうリサーチを進めれば良いかわからない」など、お悩みに合わせてご支援します。

コミット力が高く、熱量のあるパートナーをお探しの方は、ぜひグッドパッチまでご相談ください。

ユーザーの心が手にとるようにわかる UXリサーチ3点セット<無料で資料をダウンロード>