「新卒がカルチャーの作り手になる」と考えるGoodpatchでは、これまでも積極的に新卒採用を行ってきました。現在もUIデザイナー、UXデザイナー、エンジニアの3職種を新卒で募集中です。
そこで学生さんから各職種についてよくいただく質問に対して、メンバーのインタビューも交えながらQ&A形式でご紹介していきます。
今回はUXデザイナー編です!
UIデザイナー編はこちら
エンジニア編はこちら
目次
UXデザイナーの仕事とは?
ビジネスの現場におけるUXデザイナーの役割を、Goodpatchでは大きく分けて3つに定義しています。
対ユーザー:より良い体験をデザインする
まずはサービスのユーザーにより良い体験をデザインする役割です。これは全てのUXデザイナーに共通する役割で、そのためにプロジェクトの戦略段階から入り込み、次のようなことを行います。
- デザインプロセスの設計
- ユーザー調査の設計と実施
- ユーザー体験の設計
- サービスのコンセプトの設計
- ユーザビリティテストの設計と実施
対クライアント:経営者や事業責任者に並走する
Goodpatchがデザインパートナーを務めるクライアントは、日本を代表する大企業からスタートアップまで幅広いです。また、接するレイヤーも事業責任者や経営者であることがほとんど。UXデザイナーはクライアントとの関係を良好に保つため、チームビルディング能力やファシリテーション能力を発揮することが求められます。
参考記事:
◆チームの士気を高めビジネスを成功に導く。チームビルディングの目的・効果・方法
◆チームが大好きな私がオススメするチームづくりに取り入れたい3つの仕組み
◆会議やイベントで活用!簡単に準備できるアイスブレイクのワーク
対チーム:UIデザイナーやエンジニアが活躍できる土壌を作る
Goodpatchのメンバーは「偉大なプロダクトは偉大なチームから生まれる」ことを信じています。そのため、UIデザイナー、エンジニア、そしてクライアントも含めそれぞれが最大限パフォーマンスを発揮できるチーム作りをすることも、UXデザイナーの重要な役割です。
参考記事:
◆UXデザイナーが実践するチームデザイン
◆UXデザイナーの集合知で、クオリティを上げる組織力アップ施策
◆Goodpatch Berlin最初のUXデザイナーが、チームにUX思考をインストールした方法
また、UXの5段階モデルを例にUXデザイナーの役割を考えてみると、戦略〜要件までを中心に、構造〜表層ではUIデザイナー、エンジニアがパフォーマンスを発揮できるように土壌を作るようなイメージです。
UXデザイナーとUIデザイナーの違いって?
GoodpatchではUXデザイナーとUIデザイナーで次のように役割を分けています。
- UXデザイナー:戦略フェーズから関わり、プロジェクトの設計図を作る人。コトに向かう特徴があり、カスタマージャーニーマップなどの中間アウトプットが多く、ユーザーの目にふれるアウトプットは多くありません。
- UIデザイナー:モノに向かう特徴があり、戦略フェーズから表層まで一貫した形でユーザーの目にふれる部分のアウトプットをすることが特徴です。
どんな仕事をするのか?
GoodpatchのUXデザイナーは、大企業からスタートアップまでさまざまなクライアントのパートナーとして、ビジネスをデザインの力で前進させています。ここでは事例をご紹介します!
UXを起点とする組織の形とは?「Unipos」の3年間から紐解くデザインの影響
従業員同士が「感謝の言葉」と「ピアボーナス」をWeb上で送り合えるサービス「Unipos」のプロトタイプフェーズを支援しました。2016年9月から2017年2月にかけてコンセプトや体験定義などをお手伝いした際には、日本国内で賞賛の文化が本当に根付くのか。「Unipos」というサービスのコアである送り合う、褒め合う体験のサイクルをどう回すのか、クライアントであるUniposの代表取締役社長 斉藤さん、CXO 矢口さんと一緒に議論したそうです。
当時をUniposの矢口さんは次のように語ってくれています。
Goodpatchさんとの議論を繰り返し、1対1の送り合いではなく「メッセージを他の人にも読んでもらえる」というN対Nの体験に行き着き、それが「Unipos」の特徴になっています。今も導入企業さんにお話を伺うと、その特徴を「ほっこりする」「皆が何をしているか分かるのが良い」と言ってもらえるポイントになっています。新しい市場を作るプロダクトだと思えたのも、そのコア体験に辿り着けた事が大きいです。
デザインする文化を資産として残す。ランサーズ新規事業「Lancers Enterprise」チームとのパートナーシップ
ランサーズ株式会社の「Lancers Enterprise」立ち上げにおけるコアの価値定義から事業ビジョン策定、α版検証、β版のUIデザインプロジェクト初期を担当しました。サービス立ち上げフェーズにおいて、小さく速く濃い検証をするため、エグゼクティブインタビューはじめ社内インタビューを実施。サービスを通したユーザー体験を可視化し、どんな価値を提供していくべきか明らかにしていきました。
思想でプロダクトを磨く。DELISH KITCHENデザインチームの挑戦
レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」のグロースフェーズにおけるプロダクト改善では、経営陣へのエグゼクティブインタビューやユーザーインタビュー、現状のアプリの構造設計から整理していきました。エグゼクティブインタビューを中心に、エブリーという会社そのものやDELISH KITCHENという事業が大切にしていることを言語化、チームに共通認識をつくるなど、プロダクト内にとどまらない支援を続けています。
どんなUXデザイナーがいるのか?
プロダクトマネージャーのように広くサービスに関わる
サービスづくりは複雑で生き物のようなものなので、「これが正解」という定石がありません。つまり、正解に近づくためのカンを研ぎ澄ませるには、実践に裏付けられた思考の深さ、経験の数がとても重要です。
GoodpatchのUXデザイナーは、クライアントの組織に深く入り込み、サービスをづくりを主導します。そんなところがプロダクトマネージャーの仕事とよく似ているなと感じたのです。組織に入り込む過程では、クライアントと同じくらいの熱量が求められますが、事業会社の時のような上司・部下などの力関係や、組織間のセクショナリズムがない分、フラットにコミットすることができます。
「何度でも最高のサービスを生み出したい」元事業会社PdMがクライアントワークに挑戦する理由
ユーザーの手に渡るところまで作りきることを重視する
今、この会社には戦略やブランドなど多岐にわたるケイパビリティがありますし、実際にご相談をいただくのも上流から入るプロジェクトが増えています。今後も経営戦略、事業戦略からクライアントを支援していく際に、コンサルティングファームとも異なる独自性になるのが、ものを作りきることができる点だと思います。だからこそ、そのアイデンティティは大事にし続けたいです。
そのためにもUXデザイナーの専門領域として、例えば行動心理学や人間の行動特性について実践しながら知見を貯めていきたいです。もっとUXデザインの重要性を裏付けていきたいし、証明していきたいと思っています。
「もう逃げるのはやめた」Goodpatch歴4年、UXデザインリードが振り返る自身の変化とは?
合理と情理のバランスを両立させる
GoodpatchのUXデザイナーについて調べると、ペルソナを作り、ユーザーの気持ちとプロダクト・サービスを接続し、ビジネスを前進させるUXデザインのプロセスが、かつて大手企業の長期インターンで経験したプロセスと一緒であることを知り、自分にぴったりだと思いました。Goodpatchだったらさらに人の心を動かして事業を作ることができる。今までの経験も生かせるし、憧れもあったデザイナーにもなれると思った時、もうここしかない!と決めていました。
これまでの就活で見てきた企業は、頭で考えて、頭で理解してもらうために仕事をしている印象でした。一方で、Goodpatchのデザインは頭と心で考えて、頭と心に届けきる情理的な側面もある仕事です。
東大大学院からUXデザイナーへ。総合職の王道就活ルートを歩んでいた私がGoodpatchを選んだ理由
何もない状態から価値や事業を生み出す
就職するなら日本の企業やサービスの魅力を伝えたり、さらに価値をあげられる仕事がしたいと考えました。中でも、世界に大きなインパクトを与えるためには戦略から日本企業を支援できる会社が良いだろうと。そのため、就活の第一希望は企業経営の支援ができるコンサルティングファームでした。
デザインファームIDEOのCEOティム・ブラウン氏が書いた「デザイン思考が世界を変える」に出会い、デザインとはゼロから価値を生み出す手法であることを初めて知りました。
コンサルティングファームは、事業をより成長させる、売上を上げるための戦略において圧倒的な強みを持っています。でも、僕が本当にやりたいことは何もない状態から価値や事業を生み出し、世界に届けていくことなのではないか?と、新たな選択肢が出てきたんです。
コンサル・広告会社から内定→Goodpatch入社。21新卒UXデザイナーが見つけたビジョンとは
Goodpatchのメンバーに必要なスキルとは?
Goodpatchでは、デザイナーとして活躍する上で必要なスキルセットを次のように考えています。
テクニカルスキルとは、職種ごとに求められる独自の専門的な知識や技術のことです。UXデザイナーの新卒採用においては、提出課題を通してテクニカルスキルをチェックしています。
ここからは、Goodpatchのメンバー全員に共通するポータブルスキルについてご紹介します!
構造化力
Goodpatchのデザイナーは、クライアントが持つ課題に寄り添い、様々な解決手段を提案することが求められます。例えば新規事業の立ち上げなど、カオスの中でも情報を整理し、構造化、統合することで、今まで見えていなかった課題が明確になり、新たな価値の種を見つけることができるのです。常に客観と主観を行き来する構造化力は、重要なスキルだと考えています。
言語化力
構造化して見つけ出した新しい価値を伝える際に、必要になるのが言語力です。
Goodpatchの新卒は、言語化力を磨くための機会として、入社1年目の間は毎月資料を作って土屋と同期たちにプレゼンする社長研修という取り組みに参加します。
https://goodpatch.com/blog/ceo-shinsotu_kensyuu_2018/
プロトタイピングを繰り返す
戦略から表層までに並走する中で、作っては壊すプロトタイピングを繰り返しながらプロダクトの価値を研ぎ澄ませていきます。「まずやってみる」ことを大切にしており、アウトプット・インプット・アウトプットの順でサイクルを回すことが大切です。常にアウトプットを共通言語にメンバーとコミュニケーションをとりながら価値の検証を行い、偉大なプロダクトを生み出すことを目指します。
感情に向き合う
人の心を動かすデザインを生み出すために、ロジックだけではなく、人の感情にも向き合います。一人ひとりの感情に向き合い、共感性と客観性を行き来してデザインをしています。
そして、GoodpatchのUIデザイナーはクライアントやユーザーなど相手の感情、意図を読み取ることを諦めません。コミュニケーションを密に取りながら、その過程でチームになっていくことが求められます。
GoodpatchのUXデザイナーとして働く魅力は?
UXデザイナー同士のナレッジ共有
Goodpatchには20名を超えるUXデザイナーが在籍しています。それぞれ異なるクライアントと仕事をするUXデザイナー同士が、各プロジェクトを通して得たナレッジを共有することで、仕事のクオリティ向上を目指すための取り組みを行っています。
第一線で活躍する経営者の視座、視野を得られる
UXデザイナーをマネジメントするディレクターの栗田は、UXデザイナーとしてクライアントワークに関わる醍醐味を次のように語っています。
Goodpatchでクライアントワークをする醍醐味は、第一線で活躍する経営者や事業責任者と一緒にサービスをつくる貴重な経験が得られることだと思います。彼らの視座の高さや視野の広さは刺激になりますし、サービスづくりの力が磨かれて、結果的に自分も成長できるのだと思います。
デザインの力を証明したい方へ
Goodpatchは「デザインの力を証明する」というミッションのもと、高い志を持ったメンバーが一丸となってプロジェクトに向き合っています。一緒にデザインの力を証明する覚悟がある方、選考・面談・イベントへ参加ご希望の方はぜひ以下のページからご応募ください!
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