「新卒がカルチャーの作り手になる」と考えるGoodpatchでは、これまでも積極的に新卒採用を行ってきました。現在もUIデザイナー、UXデザイナー、エンジニアの3職種を新卒で募集中です。(21卒はUIデザイナー、エンジニアのみ募集を続けています!)
そこで各職種についてよくいただく質問に対して、メンバーのインタビューも交えながらQ&A形式でご紹介していきます。
今回はエンジニア編です!
UIデザイナー編はこちら
UXデザイナー編はこちら
目次
エンジニアの仕事とは?
Goodpatchはデザイン会社としてUI/UXデザインを強みに置き、デザインパートナーとして新規事業立ち上げ、ブランド構築、デザイン組織を支援しています。エンジニアは、UXデザイナーやUIデザイナーと共にデザインパートナー事業でプロジェクトに参加するほか、プロトタイピングツールのProttやオンラインホワイトボードStrapなど、自分たちの課題を解決するサービスを開発するデザインプラットフォーム事業にも携わっています。
社内にはデザイナーと同数のエンジニアが在籍し、分野は大きく4つに分かれています。
- フロントエンドエンジニア
- サーバサイドエンジニア
- iOSデベロッパー
- Androidデベロッパー
上記の4つとは異なる肩書きを持つ人もいます。例えば「UXエンジニア」「プログラマー」「インターフェイスデベロッパー」「アプリケーションデザイナー」など。デザインとエンジニアリングの架け橋となるような役割を担うエンジニアがいることが特徴です。
会社としても、エンジニアリングを提供価値の一つとしてスポットを当て、どのようにプロジェクトに関わっているのか、またエンジニアがどのような力を発揮できるのか考えています。
どんなエンジニアがいるのか
デザイナーと共創し、価値あるものに向き合う
Goodpatchのエンジニアは、いつもデザイナーと一緒に実装前のフェーズからコミュニケーションをとって体験設計に携わります。僕たちはアプリケーションにおける「いい操作感」について話し合い、言語化し、開発の指標にしています。
Goodpatchのエンジニアの全ての行為は「デザインの力を証明する」というミッションと密接に繋がっています。UXとはUXデザイナーのものだけではなく、全ての職種の人が備えるべきものです。エンジニアとして「Why」を追求し、ユーザーに本当に価値あるものを提供するために、エンジニアとしての開発スキルや社会人としての働き方、マインドも圧倒的に成長できる環境があります。
「価値あるものを本気で届ける」文系学生が新卒エンジニアとしてGoodpatchを選んだ理由
UXエンジニアとして良いプロダクトに向き合う
デザイナーとエンジニアがもっとコミュニケーションをとり、お互いがお互いの領域にフィードバックし合う状態をつくれたらもっと良いプロダクトが作れると思っています。特に、ソフトウェアはリリースが完成ではありません。運用期間が圧倒的に長いため、開発視点からデザインのフィードバックを考えるべきで、運用視点を踏まえた技術的負債が溜まらないようなデザイン設計が必要なんです。
ビジネスレイヤーだけでなくエンジニアからも「このデザインめっちゃいい」と言ってもらえるよう、デザイナーとエンジニアをつなぐことが大切です。問題は人と人の間にあるという言葉がありますが、チームや部署の間にある問題を解決する体制を整えることもUXエンジニアとして重要な役割の一つです。まだ模索していますが、両者の橋渡し的存在になりたいと思っています。
愛されるプロダクトとチームに向き合う
ホラクラシー型のチームづくりの取り組みとして、「ペアデザイン」や「ペアプログラミング」を行ってきました。頭の中にあることを可視化し、チームで一緒に作る。そしてチームで意思決定する機会を積み重ねることを大切にしていました。「一度持ち帰って共有するね」というコミュニケーションをなくしたことで、スピーディに意思決定ができるようになりましたし、プロダクトについての認識や想いもチームで揃うようになりました。メンバー全員が、プロダクトについて知らないことがない状態を維持したかったのです。
プロダクト開発の過程ではうまくいかないことや苦しいこと、様々な失敗が山のように起きます。それでも僕らは「ものづくりは楽しい」という想いを忘れずに開発をしてきたチームです。全てのつくり手がStrapを使って楽しく開発をして、愛されるプロダクトが生まれていく。そんな世界を実現していきたいです。
「Strapを全てのつくり手へ」エンジニアリングマネージャーが向き合った失敗と共創
どんな仕事をするのか
プロジェクトによってチーム構成は異なりますが、基本的にはUXデザイナー、UIデザイナー、エンジニアがチームとなって仕事をします。エンジニアがプロジェクトに参加することで、初期から使われ方や技術観点での実現可能性を想定したUIやシステムの設計ができるため、Goodpatchではエンジニアがプロジェクト初期から参加することを推奨しています。
工数×事業インパクトなどの共通言語を作り、デザイナーと協働
講談社のマンガアプリ「コミックDAYS」では、GoodpatchがUI/UXデザイン、iOS・Androidアプリ開発およびロゴデザインをお手伝いしました。プロジェクトでのエンジニアとデザイナーの動き方を、プロジェクトメンバーは次のように語っています。
0→1でデザイナーとデベロッパーが有志でコンペに出たことがきっかけで始まったプロジェクトでした。UI/UXデザイン、iOS/Android開発、ロゴデザインに加えて、これまでGoodpatchであまり担当することがなかったグロースフェーズまでお手伝いさせてもらい、デザイナーもデベロッパーもPMも、クライアントと意見を交わしながら全員でプロダクトに向き合いました。
チーム間のコミュニケーションの例で言うと、工数×事業インパクトの2軸でエンジニア、PMと一緒にデザイン実装の判断をしたり、Web/iOS/Androidの各プラットフォームにおけるアンチUIパターンの共有をしていました。チーム内に共通言語を多く持つことで、すごく良い共創を生み出せたチームだったと思います。
「才能よりチーム」越境を続けるデザインリードが信じる、プロダクトとチームの関係
サービスの拡張を見据え、一貫性を担保する
TBSテレビから2018年にリリースされた公式Webメディア「Catari」の立ち上げに並走した際は、今後の機能追加やネイティブアプリ化などの成長を見据え、サービスが一貫性や保守性を担保して成長できるようエンジニアが貢献。サービス・アイデンティティやデザインのコアバリューなどを含めた「デザインシステム」を構築するなど、サービスの成長に備えた資産を残しました。
Goodpatchのメンバーに必要なスキルとは?
Goodpatchでは、デザイナーとして活躍する上で必要なスキルセットを次のように考えています。
テクニカルスキルとは、職種ごとに求められる独自の専門的な知識や技術のことです。
エンジニアの新卒採用においては、GitHubを拝見してテクニカルスキルをチェックしています。また、以下いずれかの経験がある方を必須条件としています。
- HTML/CSS/JavaScriptのコーディング
- C言語/Java/Ruby/Goなど用いた開発
- Xcodeを用いたiOSネイティブアプリの開発
- Android Studioを用いたネイティブアプリの開発
さて、ここからは、Goodpatchのメンバー全員に共通するポータブルスキルについてご紹介します!
構造化力
Goodpatchのデザイナーは、クライアントが持つ課題に寄り添い、様々な解決手段を提案することが求められます。例えば新規事業の立ち上げなど、カオスの中でも情報を整理し、構造化、統合することで、今まで見えていなかった課題が明確になり、新たな価値の種を見つけることができるのです。常に客観と主観を行き来する構造化力は、重要なスキルだと考えています。
言語化力
構造化して見つけ出した新しい価値を伝える際に、必要になるのが言語力です。
Goodpatchの新卒は、言語化力を磨くための機会として、入社1年目の間は毎月資料を作って土屋と同期たちにプレゼンする社長研修という取り組みに参加します。
https://goodpatch.com/blog/ceo-shinsotu_kensyuu_2018/
プロトタイピングを繰り返す
戦略から表層までに並走する中で、作っては壊すプロトタイピングを繰り返しながらプロダクトの価値を研ぎ澄ませていきます。「まずやってみる」ことを大切にしており、アウトプット・インプット・アウトプットの順でサイクルを回すことが大切です。常にアウトプットを共通言語にメンバーとコミュニケーションをとりながら価値の検証を行い、偉大なプロダクトを生み出すことを目指します。
プロダクト作りのプロたちが知るべき「プロトタイピングの基本」とは
感情に向き合う
人の心を動かすデザインを生み出すために、ロジックだけではなく、人の感情にも向き合います。一人ひとりの感情に向き合い、共感性と客観性を行き来してデザインをしています。
そして、GoodpatchのUIデザイナーはクライアントやユーザーなど相手の感情、意図を読み取ることを諦めません。コミュニケーションを密に取りながら、その過程でチームになっていくことが求められます。
デザイン×エンジニアリングを体現したい学生さんへ
7/5(日)に、エンジニアを目指す学生のための日本最大のオンラインカンファレンス「技育祭」に代表土屋とUXエンジニア大角、UIデザインリード野崎が登壇します。プロダクト開発に欠かせないエンジニアリングとデザインの関係性をそれぞれの視点から紐解くディスカッション形式になる予定です。ご興味がある方はぜひご参加ください!