Goodpatchでは毎年約10名の新卒を採用しています。2021年に入社したメンバーの1人、UXデザイナーの水野に就活時期からGoodpatchに入社するまでのストーリーを聞いてみました。総合大学で国際政治学を学び、大手コンサルティング会社・広告代理店から内定をもらった彼はなぜUXデザイナーの道を歩むことになったのか?

あなたの中の「デザイン」という言葉のイメージが広がるお話です。
経営やビジネス戦略と密接に関わる仕事をしたいと考えている学生さんは、ぜひご覧ください!

就活の軸は「企業価値を上げる仕事がしたい」気持ち

大学では国際社会学部に所属し、政治学を学んでいました。外国語大学ということもあり海外志向が強く、大学の同級生の就職先の多くはメーカー、マスコミ、商社の海外系の部署や、外交官などの公務員です。

僕も海外で働くことへの興味はありましたが、大学主催のプログラムや海外旅行を通して考えが少し変わりました。特にヨーロッパの国で、日本以外のアジア諸国の勢いが増していることを実感したのです。都心の真ん中に中国や韓国企業のオフィスビルが立ち並び、勢いを感じました。国連を訪問するプログラムでも、中国の拠出金の分担割合の増加や人事、政策に及ぼす影響の強さを実感すると同時に、相対的に日本の存在感が弱くなっているのではないかと感じました。

そんな時に大学の授業で、世界の時価総額ランキングからも日本企業が姿を消していることを知りました。学生の自分がトップ企業だと思っていた企業の代わりに、Appleやアマゾンなどの米国のテック企業が上位を独占し、さらにはテンセントやアリババが入ってきていることには衝撃を受けましたね。


画像出典:平成最後の時価総額ランキング。日本と世界その差を生んだ30年とは?|STARTUP DB

世界での日本のプレゼンス低下を感じるとともに、様々な海外諸国を訪れた経験から日本ならではの良さも感じていて。そのような経緯から、就職するなら日本の企業やサービスの魅力を伝えたり、さらに価値をあげられる仕事がしたいと考えました。中でも、世界に大きなインパクトを与えるためには戦略から日本企業を支援できる会社が良いだろうと。そのため、第一希望は企業経営の支援ができるコンサルティングファームでした。他にも、プロモーションやマーケティングという切り口で企業を支援できる広告代理店にも興味があり選考を受けました。

コンサルから内定。経営について学ぶ中でデザイン思考に出会う

コンサルを第一希望に就活を始めて数ヶ月経った頃、ある外資系の大手コンサルティングファームから内定をいただきました。長期的に付き合いがあるクライアントを抱えており安定して案件があることや、外資系という点で海外企業の知見にも触れられることは魅力的だったので、ひと安心。就活にも少し余裕が生まれました。

内定をいただいてからも広告代理店などの選考は控えていましたが、コンサルティング企業が第一志望だったため「社会人になるまでに、もっと経営や事業戦略についてインプットしなければ」と関連書籍を読み漁っていました。

そして様々な書籍を読む中で、デザインファームIDEOのCEOティム・ブラウン氏が書いた「デザイン思考が世界を変える」に出会います。

※Goodpatchでは新卒研修の課題図書にもなっています

この書籍を通して、デザインとはゼロから価値を生み出す手法であることを初めて知りました。言われてみると、時価総額トップ企業のあのAppleも、今までになかった価値で人々から選ばれ続けていることに気づいたのです。

コンサルティングファームは、事業をより成長させる、売上を上げるための戦略において圧倒的な強みを持っています。でも、僕が本当にやりたいことは何もない状態から価値や事業を生み出し、世界に届けていくことなのではないか?と、新たな選択肢が出てきたんです。

「日本にもIDEOのようなデザイン会社はないのだろうか。」そう思ってかたっぱしからデザイン会社を検索してみました。しかし、検索で見つかるデザイン会社はWebサイトやパンフレットなどを手掛けている事例が多く、働いている社員さんも美大や専門学校を出ている人たちばかりでした。政治学を学んでいた学生の自分が作品のポートフォリオを提出できるわけもありません。IDEOの書籍で語られていたような顧客、プロダクト、事業すべてを見るデザインがやれる会社は、やっぱり日本にはないのかもしれないと諦めかけました。

そして最後にダメもとで、就活サイトのONE CAREERで「デザイン」と検索した時、見つけたのがGoodpatchでした。

「総合大出身の学生が80%、デザイン未経験でもOK」

「コンサル内定を辞退してUXデザイナーとして入社」

そんな言葉が飛び込んできました。

この会社は普通のデザイン会社ではなさそうだ、自分のような経歴でもデザイナーになれるかもしれないと感じ、すぐにエントリーしました。ポートフォリオが不要だったこともありがたかったです。

デザインの知識ではなく、自身の意思決定や経験を深掘りする面接

直感で「ここだ!」とエントリーしたものの、当時の僕は「UX」という言葉の定義すら理解していませんでした。ワンキャリアライブを観たり、Goodpatchについて調べてはいたものの、面接でデザインについて聞かれたらどうしようと不安は大きかったです。

でも、初めての面接では「大学選びや就活で今まで自分がどんな意思決定をしてきたか」「部活やインターンで課題に直面したときにどうするか」など、僕自身の経験についての質問が多かったです。もっとデザインの話題を振られるのかと思っていたので、いい意味で驚きました。

一次面接のあとに出た課題は、身の回りにあるサービスの改善提案をするというもの。自分はこの課題に取り組むまで、「カスタマージャーニーマップ」や「ユーザーインタビュー」という言葉自体聞いたことがなかったので、かなり手探り状態でしたね。Goodpatch Blogの記事を参考にしたり、「UXデザインの教科書」を読んだことは覚えています。

僕は漫画が好きなので、課題の題材には「少年ジャンプ+」というアプリを選びました。UXデザイナーとしての経験はなかったけれど、コンサルを目指して就活してきた経験を少しでも活かそうと思い、「少年ジャンプという紙媒体からデジタルに移行した時、サービスがどうあるべきか」「事業やコンテンツのとしての強みをどう活かすか」を自分なりに盛り込みながら課題に取り組みました。

選考中、印象に残った代表とマネージャーの言葉

サービスの改善提案の課題をもとに、二次面接ではUXデザインチームのマネージャーである栗田と話しました。

面接の最後、栗田に「どんな時にデザインの力を証明できたと感じますか」と質問をした際の回答が今でも印象に残っています。栗田は「僕たちのプロセスにクライアントが価値を感じてくれたり、彼らだけで自走できるようになったとき」と答えてくれました。「デザインの力を証明する」というミッションは単なる標語ではなく、デザインに日々真摯に向き合っていることが伝わってきました。

代表の土屋との最終面接は、Goodpatchがデザイン会社として上場したばかりの時期でした。上場することで何が変わるのかなと思い質問すると、土屋は「これからはさらに社員の成長機会に投資していく」と話していて。クライアントワークの会社として人材に投資を惜しまないことが確認でき、新卒として入社した後のイメージが湧いた瞬間でした。

土屋との面接では、もう一つ質問をしました。
「デザイン思考が世界を変える」を読み、たまたまGoodpatchを見つけた自分には、デザインのことはまだ全然わからない。今から何を勉強するべきか?と聞いたのです。すると「デザイン以外のインプットもしたほうがいいよ。例えば経営や事業戦略、マーケティングなど世の中にあるケーススタディをたくさん学びなさい。それがデザイナーとしての自分を助けてくれる」と言われ、自分がやりたいと思っていたことがUXデザイナーというキャリアで叶えられると確信。この言葉も入社の決め手になりました。

内定者インターンで体験したプロフェッショナルのチームワーク

内定をもらってからは、少しでもGoodpatchの雰囲気を知るために内定者インターンを始めました。その中で学んだことはたくさんありますが、実際のクライアントワークの現場にサポート役で入ったことが貴重な経験になりました。

「Goodpatchはチームで仕事をする」とは聞いていましたが、実際のところは強いプレイヤーによるスタンドプレーで成り立っているのではないかと想像していたんです。でも、実際の現場を見てみると、戦略を立ててロジックを組み立てるUXデザイナーと、戦略をプロダクトに落としこみ形にするUIデザイナーという異なる職業の人同士が議論をすることがとても多くて。自分の領域に責任は持ちながらも、いいものを作るために柔軟に領域を超えてコラボレーションしているような感覚でした。

UXデザイナーにも色々なタイプがあり、事業戦略フェーズに強い人もいれば、プロダクトのユーザー体験を突き詰めることが得意な人もいることを初めて知りました。 同じように、UIデザイナーの中にも、情報設計に強い人やビジュアル表現に強い人がいて、チームで強みを補完し合っているんだなと。他職種と議論できる程度の知識は身につける必要はあるが、すべてを一人でやれるスーパーマンではなく、何か一つの領域に強みを持ったプロフェッショナルをまずは目指そうと思いました。

未経験でも自分の強みを見つけ、デザイナーとして成長できる環境

2021年4月に入社し、新卒研修を経た現在はサービスデザインへの関心が高まっています。

就活をしていた頃は、とにかく企業や事業における戦略フェーズをやれるようになりたいと思っていましたが、今は戦略とプロダクト、ユーザー体験を一本の線で繋げることに面白さを感じています。

サービスとは、プロダクトのみならず、プロダクトの提供プロセス、及びユーザーからは見えないサービス提供側の体験も含めて設計されたものと言えます。

つまり、今までのプロダクト改善とは料理のクオリティを上げることでしたが、これからはレストラン運営そのものを考える必要があるのです。これをサービスデザインと私たちは考えています。

引用:Goodpatchが考えるサービスデザインとは

Goodpatchの強みは戦略やブランドからUIデザイン、実装まで一気通貫のプロセスを通してやれることです。

僕はそのプロセスの中でもUX/サービスデザイナーとして戦略とプロダクトを繋げ、AppleやAmazonのように世の中の常識を覆すようなサービスを生み出す支援をしていきたいです。 

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※Goodpatchはユーザー、組織、ビジネスモデルの3つが調和することを目指すのがサービスデザインの視点と定義しています。

ー 最後に学生の皆さんに一言お願いします!

「デザインの知識や実戦経験がない学生がデザイン会社に行くなんて無理でしょ」と思われるかもしれませんが、僕は同期の中でもデザインの知識は最低ラインからスタートしています。

面接において問われるのは知識量ではなく、自分に意志があるかどうか。ですから、少しでも興味があればぜひチャレンジしてほしいと思います。

内定者インターンや新卒研修ではインプットと実践を繰り返して成長できる機会がありますし、困っているときには思った以上に手を差し伸べてくれる先輩がたくさんいます。一緒に働けることを楽しみにしています!


Goodpatchでは現在、22〜24卒で新卒採用を積極的に行っています。

デザイナーは今や美大出身の人だけが考える職業ではなくなってきています。デザインの経験がないとしても、今後求められる本質的課題解決の力、不確実な世界で新しい価値を生み出す力を身に付けたい方、ビジネスの最前線でデザインの力の証明に取り組みたい方はぜひご応募ください! 

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