早いもので2023年ももう終わり。グッドパッチは2023年12月29日(金)〜2024年1月4日(木)まで冬季休業となります。

2023年もGoodpatch Blogをお読みいただいたり、応援してくださったり、大変お世話になりました。ありがとうございました。

今年最後の記事として、2023年のグッドパッチグループのハイライトをまとめました。よろしければ、振り返りにお付き合いいただければ幸いです。

さまざまな企業とのパートナーシップ締結で、ビジネスを拡大

2023年、グッドパッチは多くの企業や団体と業務提携や協定を結びました。

クライアント企業のDX推進から地域課題の解決まで、その目的は多岐にわたります。それだけ、さまざまな領域で「デザインの力」が求められていることが感じられた1年でもありました。ここでは代表的なものを振り返りながらご紹介します。

DX支援領域で、サイバーエージェントと業務提携を開始

2023年4月、グッドパッチとサイバーエージェントは、DX支援事業において業務提携を締結しました。

サイバーエージェントが提供するDX支援事業において、グッドパッチのデザイナーが参画し、共に顧客の課題解決にあたるほか、両社のノウハウを生かした共同提案を通じて、デジタルサービスおよびプロダクト開発を通じたDX支援の強化を目指すものです。

業務提携に至った経緯や今後の展望などについて、CEOの土屋とサイバーエージェントの常務執行役員、内藤貴仁さんにお伺いするインタビューも行いました。こちらの記事もぜひご覧ください!

CEO土屋が丸井グループのCDXOに就任

6月には、代表取締役社長兼CEOである土屋が丸井グループのCDXO(チーフ デジタルトランスフォーメーション オフィサー)(非常勤)に就任しました。

グッドパッチは丸井グループと、2022年に合弁会社「Muture(ミューチュア)」を立ち上げるなど、丸井グループのデジタル専門人材の採用を進めるとともに、人材の育成とアジャイル型組織への転換に向けた支援をしています。

土屋もこれまでの企業経営や顧客の価値創造の中で培われた、デジタル人材の育成や組織デザインなどの知見をもとに、丸井グループの経営陣に対する支援を行ってきました。CDXOの就任は一連の取り組みを加速するためのもので、DX戦略の構築や人材育成の施策など、グループ内部からさらに変革を進めます。大きな成果や取り組み状況進捗は、追ってお知らせします!

地域課題解決に向けた、上川町との「未来共創パートナーシップ協定」

夏真っ盛りの8月、グッドパッチは北海道上川郡上川町と「未来共創パートナーシップ協定」を締結しました。

この協定は上川町が抱える、人口減少や高齢化といった地域課題の解決に向け、両者が協力するものであり、これまでも実際にグッドパッチ社員が移住し、町民へのデザインリサーチなどを行ってきました。今後は、上川町の地域課題をテーマとしたワーケーション事業も開始する予定です。

こちらのイベント、グッドパッチとしては久しぶりの記者発表会となりました。その裏でデザイナーたちがどのような準備をしてきたのか、プロセスを紹介する記事も10月に公開しました。合わせてご覧ください!

DX推進を目的にさまざまなパートナーと協力

そのほかにも、企業のDX推進を目的に1月に「ビザスク」と業務提携を行ったほか、10月にはAVILENと共同で開発した、DX人材の育成を目的とする「デザイン思考」活用講座がスタートしています。

グッドパッチは2023年9月に「顧客体験を起点に、企業変革を前進させるイノベーションを『デザイン』する会社」を目指すという方針を発表しました。事業の成長や企業の変革にデザインの力が必要であることは、少しずつ認知されてきていますが、まだまだこれから。2024年もさまざまなパートナーと協力し、企業や社会の課題解決の支援ができればと考えています。

「生成AI」に対する向き合い方が問われた1年

デザイン業界における2023年の大きなトピックといえば「生成AI」でしょう。生成AIを活用したさまざまなサービスが生まれる一方で、「デザイナーの仕事が奪われる」といった主張も。グッドパッチでは、生成AIをサービスに組み込んだほか、生成AIを研究する有志のチームが発足。今後の展開が楽しみです。

オンラインホワイトボード「Strap」が、生成AIを活用した新機能をリリース

こうした生成AIの流れに、いち早く反応したのが「Strap」の開発チーム。すぐさま4月にはキャッチコピー、ツリー構造のアイデアブレスト作成といった4つの機能をベータ版として追加。現在も機能追加や更新が行われ続けています。

生成AIはデザイナーの仕事をどう変えるか?

もちろん現場のデザイナーも生成AIへの反応は敏感でした。すぐさま専用のSlackのチャンネルが立ち上がり、ツールなどの使い勝手を共有。生成AIを活用したツールが、デザイナーの業務をどのように支援してくれるのかといったテーマでGoodpatch Blogに寄稿する社員もおり、複数のヒット記事が生まれました。

最近では、AIサービスの開発を専門とする「PKSHA Technology」との共催イベントを実施するなど、AIの世界におけるデザインの重要性にもスポットが当たり始めています。2024年も「生成AI×デザイン」のトピックからは目が離せません。

12月にオンラインセミナーを行い、2024年1月にもリアルイベントを開催します。ご興味のある方はこちらからどうぞ

サービス提供領域や専門性の拡張

「デザインの力」に対するニーズが広がっていることに対応する形で、新たなサービスが生まれたり、既存サービスが進化したりといった動きも多数ありました。

プロダクトマネジメントの支援サービス 「Product Growth Partnerships」を開始

DX推進や新規事業に取り組む企業が増える一方で、サービスやプロダクトを責任者となるPdM(プロダクトマネージャー)の不足が深刻になっています。そこでグッドパッチは、10月にプロダクトマネジメントを支援する新サービス「Product Growth Partnerships」を発表しました。

プロダクト開発の経験があるエンジニアや、ビジネスの知見を持つ営業などの経歴を持つPdMに比べ、UXデザインの知見や経験を持つPdMは特に少ないのが現状。今後は「デザイナーからPdM」というキャリアパスを確立すべく、Goodpatch Blogなどでの情報発信を強化していきますので、ご期待ください!

キャリア支援サービス「ReDesigner」に、ダイレクトリクルーティング機能が追加

リリースから約6年が経った、デザイナー特化型のキャリア支援サービス「ReDesigner(リデザイナー)」。デザイン人材のニーズの高まりに合わせ、この冬に大幅な進化を遂げます。

スカウトなどをはじめとした「ダイレクトリクルーティング機能」が加わり、デザイナー側のポートフォリオやキャリア志向を整理する機能もリリース。デザイン人材と企業のよりよいマッチングを追求していきます。今冬の正式リリースまで、もう少しだけお待ちください。事業責任者である宮本の思いや考えは、こちらの記事からどうぞ。

NewsPicksと共同で「Design Leader Impact Award」を開催

デザインの力が認められ、デザイナーの価値やニーズは高まりつつありますが、企業経営の場にはデザイナーが足りないのが現状です。そんな課題に一石を投じるべく、11月22日、NewsPicksとGoodpatchの共催で「Design Leader Impact Award」を開催しました。

これは、日本の創業10年未満のスタートアップで働くCDOやCXOなどのデザインリーダーにスポットを当てて表彰するというアワード形式のイベントです。初めてのイベントながら、30社以上の「デザインリーダー」に応募いただき、盛況のうちに幕を閉じました。

経営者とも対等に渡り合えるデザイナーを増やすことで、今後もグッドパッチはデザイナーの価値向上に努めていきたいと考えています。アーカイブが2024年1月31日まで見れるので、興味のある方はぜひご覧ください。立ち上げから関わった土屋もイベントを振り返るnoteを書いています。こちらも合わせてどうぞ。

サステナビリティに向けた「重要課題(マテリアリティ)」を公開

グッドパッチは「デザインの力を証明する」というミッションと「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」というビジョンの下、デザインを通じたあらゆる社会課題の解決を目指しています。

そのために会社として特に向き合うべき重要課題を4つのテーマに分類し、このたび対外的に公表しました。発表に合わせて「サステナビリティ」への向き合い方をまとめたページもリリース。そちらもぜひご覧ください。具体的な取り組み内容については、今後、コーポレートサイトやIRレポートで随時紹介します。

4つの重点テーマ

2024年もグッドパッチをよろしくお願いします!

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

2023年、Goodpatch Blogでは約90本の記事を公開しました。さまざまなコンテンツを出せるのも、読者の皆さんのおかげです。編集担当からも重ねて御礼申し上げます。

Goodpatch Blogがお休みになる年末年始は、グッドパッチのデザイナーやエンジニアが筆をとり、さまざまなナレッジを寄稿したアドベントカレンダーの記事はいかがでしょう?こちらも合わせて、約70本のコンテンツがそろっています。

それでは皆さん良いお年を。

2024年もグッドパッチを、そしてGoodpatch Blogをよろしくお願いします!