2025年もあっという間に年末。グッドパッチは2025年12月29日(月)〜2026年1月2日(金)まで冬季休業となります。
2025年もGoodpatch Blogをお読みいただいたり、応援してくださったり、大変お世話になりました。ありがとうございました。
今年最後の記事として、2025年のグッドパッチグループのハイライトをまとめました。よろしければ、振り返りにお付き合いいただければ幸いです。
目次
社内外問わず「デザイン×AI」の動きが加速した1年
2025年も生成AIの技術は飛躍的な進化が続いています。ビジネスシーンでの利用やサービスへの導入も進んでおり、グッドパッチでも、生成AIを組み込んだプロダクトの開発支援に関わるプロジェクトに参画することが増えてきています。
生成AIが大きな影響を及ぼすのはデザイン業界も同じ。グッドパッチも生成AIのトレンドに合わせて、今年はさまざまな動きがありました。
AIデザインツール開発の「Layermate」を子会社化

2025年10月、グッドパッチは株式会社Reraが開発したAIデザインツール「Layermate(レイヤーメイト)」事業を継承する株式会社Layermateを子会社化したことを発表しました。
Layermateは、AIとの対話を通じてFigma上でUIデザインを自動生成できる、国産のAIデザインツールです。2025年5月に公開されて以降、デジタルプロダクトの開発に携わるデザイナー、エンジニアなどから注目されています。
現在はグッドパッチメンバーも開発に参加し、法人利用への対応などを中心に機能拡充を進めています。活用事例などの情報も公開していますので、ぜひこちらの記事をご覧ください。
「Goodpatch AI Experience Studio(Gp-AX Studio)」の設立

Layermate子会社化のタイミングと合わせて発表したのが、グッドパッチのAI専門組織「Goodpatch AI Experience Studio(Gp-AX Studio)」の立ち上げです。
2025年6月に執行役員に就任した石井を筆頭に、デザイナーやPdM(プロダクトマネージャー)など、多様な職種のメンバーが集まり、企業のデザインパートナーとしてAIプロダクト開発支援などを行うAIソリューションの開発、AIを活用した新たなデザインプロセスの構築、グッドパッチ全社員のAI活用レベル向上に向けた仕組み作りや施策などを行います。
彼らが中心となる形で、生成AIを活用した新規事業の立ち上げや、既存プロダクトへの生成AI導入を支援する新たなソリューション群「Goodpatch AX(AI Experience Design)」の提供も開始しました。よろしければ、合わせてご覧いただければと思います。
採用業務を効率化するAIエージェント「HRmony AI」をリリース

クライアントワークだけでなく、グッドパッチ自身も生成AIを取り入れたプロダクトを開発しています。10月に採用人事業務の効率化と標準化を実現するサービス「HRmony(ハーモニー) AI」を正式にリリースしました。
募集から面接評価といった採用の主要プロセスをAIで支援するプロダクトで、人事部門の生成AI活用を促進し、人事が候補者と向き合う時間を作り出し、候補者体験の向上に集中できる環境を提供します。こちらもさらなる進化にご期待ください。
グッドパッチが培った実践知を集約したデザインシステム「Sparkle Design」を無償公開

「デザイン×AI」領域のビジネスを展開するだけでなく、グッドパッチは生成AI時代のデザイナーを支える取り組みも進めています。6月にはプロダクト開発の効率化と品質向上を実現するデザインシステム「Sparkle Design」の無償提供を開始しました。
生成AIの普及により、非デザイナーでもクリエイティブ制作が手軽に行えるようになった今、デザインワークにこれまで以上のスピードと質が求められています。Sparkle Designは、ソフトウェア開発に必要なUIデザインの開発基盤がすぐ使える形で包括した「デザインシステムのためのデザインシステム」です。
公開から半年あまりが経ちましたが、Figmaコミュニティでの活用数(複製数)は5000人に迫る勢い。SNSでの反響も大きく、さまざまな方に使っていただけていることを実感しています。デザインシステムの導入や運用方法を解説した記事もありますので、合わせてご覧ください。
グッドパッチ初の著書『デザイナー採用の教科書』が発売

生成AIの登場によって、デザイナーに求められるスキルや歩むであろうキャリアも大きく変わりつつあります。同様にデザイナー採用を取り巻く環境も大きく変わることが予想されます。
グッドパッチは2025年12月22日、デザイン人材特化型キャリア支援サービス「ReDesigner」チームによる書籍『デザイナー採用の教科書 成長する組織に必要な「デザイン人材」の見つけ方・育て方』を宣伝会議より発売しました。
累計登録者数1万7000人・支援企業数400社を超えるReDesignerが、デザイナーや企業と向き合ってきた中で得た実践知とデータを結集し、デザイン人材戦略を体系化した、グッドパッチ初の書籍です。
採用フローのノウハウに加え、評価制度やキャリアパス、マネジメント層の育成など、デザイナーの「採用」から「育成」「定着」まで組織の未来をデザインするための包括的な方法論を体系化してまとめています。
デザイナーの採用に関わる人事の方はもちろん、生成AIの影響含め、今後の採用の動向を掴みたいと考えるデザイナーの方にもおすすめの内容です。気になった方は、ぜひ書店などで手に取ってみてください。
大阪に新拠点を開設 西日本エリアもデザインの力で盛り上げていきます

提供:グラングリーン大阪開発事業者
2025年9月、グッドパッチはグラングリーン大阪・JAM BASE内に関西支社を開設しました。国内における東京以外の拠点開設は初となり、西日本エリアのパートナー企業や自治体との共創を推進していきます。
2022年8月に「勤務地選択制度」を導入したグッドパッチでは、関西を中心に西日本エリアにもメンバーが多数居住しています。オフィスがあることでメンバーが集まりやすくなり、交流会も多数開かれているとのこと。
また、関西支社開設を記念して、さまざまなイベントを開催しています。直近では2026年1月16日(金)の夜に弊社の佐宗とスタジオディテイルズの湖内が登壇し、ブランディングをテーマにしたセミナーを実施します。ご興味ある方はぜひお気軽にご参加ください。
Goodpatch Anywhereがビジュアルアイデンティティを刷新

関西支社長を務めるのは、フルリモートデザイン組織「Goodpatch Anywhere(以下、Anywhere)」の事業責任者である小澤です。彼女が率いるAnywhereは、10月にビジュアルアイデンティティ(以下、VI)を全面的に刷新し、新たなブランドレギュレーションを策定するというリブランディングを行いました。
デザイナーが企業や地域の枠を超えて多様な人々と協働し、新たな価値を創造していく未来、そして「どこからでもつながり、意味のある場所を生み出すデザイン組織」というAnywhereが目指す価値観を体現した、今回のリブランディング。VI刷新に込めた想いやリニューアルの詳細はこちらのnoteをご覧ください。

3人の執行役員、3人のアドバイザリーボードが新たに就任

さまざまな取り組みを進める裏で、経営体制が大きく変わったこともグッドパッチの2025年を象徴する出来事となりました。6月には新たに3人の執行役員が生まれ、10月には3人の経営戦略パートナーを新たにアドバイザリーボードとして迎え入れました。
デザインを取り巻く状況が変わるということは、グッドパッチ自身も変革していく必要があるということでもあります。
デザイン、マーケティング、新規事業開発、コンサルティング、ファイナンス、広報──さまざまな専門性を持った方が参画し、経営基盤を強化するとともに、変化に強い、アンチフラジャイルな組織へと進化していきます。
生成AI時代に求められる「はとゆさ」と「Humanity(人間性)」
冒頭でも触れましたが、2025年を振り返ると、ほとんどのトピックに「生成AI」が絡んでいます。デザインにおいてAIというのは、それだけ切っても切れない存在になったのだとも言えるでしょう。
一方でAIの性能、そして出力結果の精度が高まり、できることが増えるたびに「デザイナーの仕事はAIに取って代わられるのでは」という声も挙がり続けた1年だったとも感じています。そんな中で「これはAIではできないデザイン」「AIには奪われない仕事」という反応を多くいただいたのが、佐久間宣行氏のオフィシャルHPでした。
こちらは、テレビ東京コミュニケーションズが企画したYouTube番組『佐久間さん、HP作らせてください』に制作協力をする中で、テレビプロデューサーやラジオパーソナリティなど多方面で活躍する佐久間宣行氏のオフィシャルHPをグッドパッチが制作したという取り組みです。
グッドパッチは「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」をビジョンに掲げています。社内では「はとゆさ」と略されるほど浸透している言葉ですが、まさにビジョンを体現するような施策になっています。
オフィシャルHPは、佐久間氏本人の影響力も相まって、SNSを中心に公開初日から大きな反響を呼びました。AIにはできないであろう異常なまでのこだわりや執着、そこに人は「人間らしさ」を見出し、感情が揺さぶられるのかもしれません。
制作の中心を担ったクリエイティブディレクターの栃尾は、本施策の裏側を少しだけGoodpatch Blogで紹介しています。よろしければ、そちらもぜひご覧ください。
この記事では、本企画でのチャレンジとして「バイブコーディング」を用いてコードを書き、アニメーションなどの演出面にまで踏み込んだことが書かれています。生成AIの力を使いながら「デザインできる」領域を広げていく。デザイナーとAIが協働する、生成AI時代のデザイナーの一つの姿を示しているようにも感じます。
今年もグッドパッチは「Designship」や「Spectrum Tokyo」をはじめとして、さまざまな場所で社員が登壇し、記事や動画を通じてさまざまな情報を発信してきました。
これからデザイナーはどうあるべきか、どういう価値を発揮していくことになるのか。デザイン会社のトップランナーとして、今後も先を見据えた発信をオンライン・オフライン問わず展開していければと思っています。楽しみにしていてください。
創業以来、初めて採用サイトをリニューアル
さて、もう年の瀬ではありますが、先日グッドパッチは創業以来、初めて採用サイトをリニューアルしました。
事業や職種の紹介、選考フローや社員インタビュー集といった、一般的な採用サイトに掲載されているような情報はもちろんのこと、社員アンケートや企業におけるデザインの歴史、社内用語集など、グッドパッチならではのさまざまなコンテンツをページに盛り込みました。生成AIを用いた新たな表現にも挑戦しています。仕事が一息つくこの時期、ぜひご覧いただけたらと思います。
そして、グッドパッチに興味を持っていただいた方、生成AI時代のデザイナーの姿を模索したい方。カジュアル面談からでも構いません。お声がけいただければ幸いです。
2026年、創業15周年を迎えるグッドパッチ。これからもよろしくお願いします!
長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
2025年、Goodpatch Blogでは約90本の記事を公開しました。こうして多様なコンテンツを出せるのも、読者の皆さんのおかげです。編集担当からも重ねて御礼申し上げます。2026年9月には、グッドパッチは創業15周年を迎えます。よりパワーアップしたコンテンツをお届けできるよう頑張りますので、ぜひご期待ください。
さて、Goodpatch Blogがお休みになる年末年始は、グッドパッチのデザイナーやエンジニアが筆をとり、さまざまなナレッジを寄稿したアドベントカレンダーの記事はいかがでしょう?こちらも合わせて、約70本のコンテンツがそろっています。
それでは皆さん良いお年を。2026年もグッドパッチを、そしてGoodpatch Blogをよろしくお願いします!













