デザイン×AIで企業変革を前進させる「AI Driven Design Company」の株式会社グッドパッチ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:土屋尚史、証券コード:7351、以下「グッドパッチ」)は、生成AIを活用した新規事業の立ち上げや、既存プロダクトへの生成AI導入を支援する新たなソリューション群「Goodpatch AX(AI Experience Design)」を提供開始しました。

本サービスは、技術先行に陥りやすいAI関連事業やAIプロダクトの開発において、「顧客体験」を起点としたデザインプロセスで包括的に伴走支援することで、企業の事業成長に貢献します。

要約

・グッドパッチは、顧客体験を起点に生成AIを活用した付加価値創出を伴走支援するソリューション群「Goodpatch AX (AI Experience Design)」を提供開始
・技術先行型のアプローチから、顧客体験を重視するプロセスに転換することで、事業成長につながるAI関連事業やAIプロダクトを創出
・グッドパッチがこれまで培った知見を生かし、事業・技術・デザインの専門家チームが、AIを活用した新規事業創出から既存プロダクトへのAI導入や組織浸透まで、包括的にサポートすることで、企業の継続的な事業成長や企業変革を後押しする

背景

近年、生成AI技術の急速な進化と精度の向上により、デジタルサービスを中心に顧客体験のあり方は変化しています。ソフトウェア産業を中心に、クラウド(AWS・GCPなど)や大規模言語モデル(LLM)といったAIの技術基盤が汎用化した今、企業の競争力の源泉が技術力から顧客体験へとシフトしています。すでに米国では企業のAI投資の約6割が顧客満足度の向上や付加価値創出を目的としており、顧客接点でのAI活用が広がっています(※)。

一方、日本企業のAI活用は依然としてバックオフィス業務の効率化など、生産性向上を目的とした取り組みが中心です。今後、企業が持続的な成長を実現するためには、AIを活用した新しい顧客価値を生み出し、選ばれ続ける体験を設計できるかが重要になります。

こうした背景を踏まえ、グッドパッチでは顧客体験を起点に2,000件以上のプロジェクトをデザインパートナーとして伴走支援してきた知見を生かし、生成AIを活用した新規事業やAIプロダクト開発を成功に導くための新たなソリューション群として「Goodpatch AX」の本格提供を開始しました。

※PwC Japanグループ 生成AIに関する実態調査2024 春 米国との比較

概要

Goodpatch AXでは、「技術ありき」のAI実装ではなく、顧客体験を起点としたAI関連事業・プロダクトの立ち上げや、既存プロダクトへのAI導入を支援します。事業機会の探索からPoCによる検証、体験設計、実装、効果検証といったプロダクトの成長(グロース)まで伴走し、顧客体験のアップデートを後押しします。また、企業が自走してAIを活用し、事業成長や企業変革につなげられるよう、AIプロダクト開発に必要なAI活用・浸透支援も包括的に行います。

主な提供価値

生成AIの導入に必要な専門性を抱えたデザイナーが、生成AIを活用した事業価値の創出をハンズオンで支援します。

    1. 顧客理解とインサイト理解
      デスクトップリサーチや表面的なインタビューでは得られない深い洞察をデザインリサーチャーがさまざまなリサーチ手法を駆使して発見
    2. BTCの専門チーム
      BTC(ビジネス・テクノロジー・クリエイティビティ)各領域の専門家が生成AI導入によるビジネス影響(収益性とコスト構造)と技術実現性の観点を踏まえ、最適なユースケースを特定
    3. プロダクトマネジメント
      最小限のプロトタイプで仮説を検証し、最短で答えを導くプロダクトマネジメントを提供

グッドパッチのAIプロジェクトチーム体制を示す図。中央に「Product(プロダクトマネージャー)」があり、周囲に3つの領域が配置されている。 右上に「Business(デザインストラテジスト)」:事業構想とAI活用の位置付け整理、事業シミュレーションとROI算出、ビジネスモデリングと差別化戦略策定。 左下に「Creative(UI/UXデザイナー/リサーチャー)」:顧客理解とインサイト探索、提供価値のモデル化・言語化、クリエイティブ開発。 右下に「Technology(エンジニア)」:基盤技術の選定・設計、プロトタイプ・MVP実装、技術精度評価。 中央のProductでは、プロダクトビジョンの言語化、仮説検証計画の立案と管理、渉外交渉・利害調整などが挙げられている。

主な提供ソリューション

  1. AIプロダクトの仮説検証支援
    AIが解決すべき真の課題をデザインの専門性に基づいた様々なリサーチ方法で特定UXデザインと技術検証を組み合わせ、実現可能性の高い仮説を設定
  2. AIプロダクトの体験設計
    AI機能がユーザーにとって直感的で使いやすいものとなるよう、UI/UXデザインを通じて最適な体験を設計
  3. AIプロダクトのデザイン開発伴走支援
    プロトタイプ制作から本開発まで、スピーディで高品質な開発を伴走
  4. AI価値探索/組織浸透ワークショップ
    組織での継続的なAI活用と定着を促すため、開発に関わるメンバーに対するワークショップやトレーニングを提供

【解決できる課題(一例)】
・ユーザーが抱えている本質的なペインが特定できず、価値検証の精度が上がらない
・理想のAI体験描けないまま既存プロダクトに機能追加し、ユーザーのアクティビティ向上に繋がらない
・既存業務の傍らで新規事業開発を行なっており、プロジェクトのスピードが遅い 

関連情報

ソリューション紹介資料は、以下のリンク先よりダウンロード可能です。

資料ダウンロードページ:AIエクスペリエンス・デザイン

GoodpatchのAIデザイン支援フレームワーク「Goodpatch AX」の資料。黒地にロゴを配した表紙と、AIプロジェクトのプロセスや分析を示すスライドが並ぶ。

株式会社グッドパッチについて

グッドパッチは、デザイン×AIで企業変革を前進させる「AI Driven Design Company」です。2011年9月に設立し、2020年6月には日本のデザイン会社として初の東証マザーズ(現グロース)上場。

さまざまな企業に伴走し、顧客体験を起点にAIを活用した企業変革支援、UI/UXデザイン、ビジネスモデルデザイン、ブランド体験デザイン、組織デザインなどを行う「デザインパートナー事業」と、デザイナー特化型キャリア支援サービスやSaaS型AIデザインツールなどを提供する「デザインプラットフォーム事業」を展開。「デザインの力を証明する」をミッションに、「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」をビジョンに掲げ、デザインによる課題解決と価値創造に取り組んでいます。

株式会社グッドパッチ
デザインパートナー事業
フルリモートデザイン組織「Goodpatch Anywhere
デザイナー特化型キャリア支援サービス「ReDesigner」
デザイナーを目指す学生向け就活プラットフォーム「ReDesigner for Student」 
・オンラインホワイトボード「Strap」

<グループ会社>
株式会社スタジオディテイルズ
株式会社Muture
株式会社ピープルアンドデザイン
・株式会社Layermate