顧客体験を起点に企業変革を前進させるデザインカンパニーの株式会社グッドパッチ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:土屋尚史、証券コード:7351、以下「グッドパッチ」)は、フルリモートデザイン組織である「Goodpatch Anywhere(以下、Anywhere)」のビジュアルアイデンティティ(以下、VI)を全面的に刷新し、新たなブランドレギュレーションを策定しました。

VI刷新の背景

Anywhereは、2018年に立ち上げたフルリモートデザイン組織です。「フルリモートでデザインの力を証明する」として、国内外に在住する500名を超えるメンバーが在籍。プロジェクトマネージャー、UIデザイナー、UXデザイナー、エンジニアなど幅広い実績を持つ専門人材がプロジェクトごとにチームを編成し、グッドパッチの一員としてフルリモートで業務に取り組んでいます。

立ち上げ当時は新たな働き方の可能性を探るための実験的な取り組みとして始まりましたが、次第に正社員として採用するのが難しい専門性の高い人材が多く集まり、事業成長とともに独自の存在感を確立していきました。これに伴い、「Anywhereらしさ」を社会により明確に伝える必要性が高まっていました。

今回のリブランディングでは、ロゴ、ブランドアイデンティティを中心としたVIを刷新。「あらゆる場所から専門性を生かし、有機的につながっていくことができるAnywhereの強み」と、「グッドパッチブランドとしてのつながり」の両立を追求しました。

新しいVIの特長

新しいロゴは、グッドパッチのブランドカラーである「サンフランシスコブルー」を継承しながら、Anywhereの独自性を際立たせています。多様な人材が集う中で、ヒエラルキーのない公平さとプロフェッショナルさを両立させるため、フラットでノーブルなデザインとしました。

Goodpatch Anywhereの旧ロゴが左側に、刷新後の新ロゴが右側に配置されている。

新しいブランドアイデンティティは、以下の3つの要素を中核としています。

  1. 向き合おうとする
     誠実さや対等なパートナーシップを重視し、フラットにプロジェクトへ向き合う姿勢
  2. 陽気な牽引役
     デザインする楽しさを忘れず、自由に質問し合いながら前進するチーム文化
  3. 体温のある
     フルリモートだからこそ有機的な優しさを大切にし、人間らしい「実存性」を伴うデザインへの姿勢

Anywhereカラーは以下の2色で構成されています。

  • ブルー:グッドパッチブランドとの連携を示す象徴色
  • ベージュ:体温や地域性を感じさせる新色で、温かみとつながりを表現

さらに、丸(チーム・協力)、三角(スキル・知識)、四角(成果・公平)の3つの形状をシンボルとして定義。モーションロゴではそれらが有機的に絡み合い、「プロジェクトごとに最適なチームを編成できる柔軟性」を視覚化しています。

「VIの定義」。3つのイメージが描かれ、それぞれに左から「対話のアクション」「チームの象徴」「色の役割」を表現している。

VI刷新にこめた想い

私たちは、デザイン思考やスキルを組織に閉じ込めるのではなく、社会全体の資産として開放し活用することが不可欠だと考えています。Anywhereの新しいVIは、デザイナーが企業や地域の枠を超えて多様な人々と協働し、新たな価値を創造していく未来を象徴しています。

デザインの解釈が広がり、さまざまな領域でデザイナーが活躍する一方、企業や地域によってはその役割が限定的に捉えられることもあります。こうした中でVIの刷新を通じてAnywhereが目指す「どこからでもつながり、意味のある場所を生み出すデザイン組織」という価値観を体現しました。

ビジュアルアイデンティティリニューアルの詳細については以下のnoteにて紹介しています。

Goodpatch Anywhereはビジュアルアイデンティティをリニューアルしました

「Goodpatch Anywhere」の新ロゴとスローガン「越境をデザインする」を組み合わせた4種類のレイアウト例。青い円の位置やベージュ背景の形が異なり、多様なバリエーションを通じて柔軟性と動きを表現している。

イベント情報:Designship 2025 登壇のお知らせ

10月11日・12日に開催される日本最大級のデザインカンファレンス「Designship 2025」にて、Goodpatch Anywhere事業責任者の小澤が「越境するデザイン人材:デザイナーが社会資本となる世界へ」をテーマにしたセッションへ登壇します。

本セッションでは、「デザイナーが専門性を生かし、企業や地域の枠を超えて多様な人々と協働することで、新たな価値を創造し、社会課題の解決に貢献する未来」についてお話しします。皆さんと一緒に考える機会となれば幸いです。