2024年8月23日、グッドパッチグループの全社総会を開催しました。13期目の締めと14期目のキックオフにあたる今回の総会は、多様な働き方に合わせて現地とオンラインのハイブリット形式で実施。会場となった東京ドームホテルには約120人、オンラインからも100人以上のメンバーが集まりました!

この記事では、グッドパッチの文化醸成を担う総会プロジェクトの裏側と、総会当日の様子についてお届けします。

過去の総会を詳しく知りたい方はこちらもぜひご覧ください!

 何度も問い直すことで磨いた総会のコンセプト

総会企画のスタートは、開催半年前の3月。前回の総会が終わった翌週から早速コンセプト開発の議論を始めました。議論の中で大切にしたことは「次の1年でどんな未来をつくりたいか」。

これまでの総会コンセプトの変遷

会社を取り巻く状況から事業・組織の状況の整理をし、経営陣と細かいニュアンスの壁打ちを何度も重ね、一度完成しかけたものを壊して考え直すというプロセスも経て、今回のコンセプトは「DRIVE 180°」、タグラインは「ここから始める、逆転劇。」に決定しました。

「総会 = 大逆転を始める1日」これからの道を切り拓くのは一人ひとりの意思

コンセプトの「DRIVE 180°」には、こんな思いを込めました。

グッドパッチは今年6月で上場から4年が経ちましたが、この数年でデザインを取り巻く環境は大きく変わっています。

「デザイン思考ブームは終わりだ」「デザイナーはAIに取って代わられる」——ビジネス環境の変化やITの進歩により、デザインやデザイナーに対する評価や議論も変わってきています。コモディティ化し、AIに代替されると予言される職種も増えている中、「デザイン」もその波に飲み込まれるのでしょうか。

振り返ると、グッドパッチは過去に何度も危機を乗り越えてきた会社です。その度に、たくさんの逆転劇がメンバーの意思によって生まれました。そして、これからの道を切り拓く逆転劇も、きっとデザインの力を信じる私たち自身の意思から始まる。

総会はそんな「大逆転を始める1日」にしよう、と決めました。

総会コンセプトと共に、その思いを伝えるストーリーも制作。

圧倒的な量と質でコンセプトの伝え方にもこだわる

コンセプトを象徴するクリエイティブ制作は、総会プロジェクトの中でも非常に重要です。ビジュアルモチーフは、100個近いアイデアを検討する中で、「荒波に揉まれながらも突き進む船」というモチーフに。会社を船に、会社を取り巻く環境を時には船の脅威になり時には船が前進するのを助ける大波に、社員たちをその波にもまれながらも力強く舵を切る船員として表しました。

波を使った英語表現に「Turn the tide」というものがあります。これは状況の逆転を起こす言葉としてスポーツの試合などで使われる表現で、まさに今回の総会のコンセプトと合致することからも、このモチーフを採用することになりました。

モチーフが決まった後、何度もブラッシュアップを重ね、キービジュアル、全社表彰の賞状、オンライン配信サイト素材、フォトブース、総会の冒頭で流すコンセプトムービーに至るまで一貫したクリエイティブを制作していきました。

スタジオディテイルズ デザイナー豊田メルによるキービジュアルのラフスケッチ

完成したキービジュアルはこちらです!

コンセプトのメッセージ性が高いため、動画を作れないかというデザインチームのアイデアから、制作したコンセプトムービー。ストーリーラインからアニメーション、BGMの編集に至るまで、細部までこだわりを詰めたムービーが完成。総会の冒頭にこのムービーが流れたときは、場の空気が一気に引き込まれるのを感じました。

ここからは、準備期間を経て、「大逆転を始める1日」になるよう、一貫した体験設計に挑んだ総会当日の様子をご紹介します!

総会司会として全体を盛り上げたUXデザイナー 山根 圭太(左)とUIデザイナー石黒 澪(右)

「デザインの力を証明することが責務」代表土屋によるプレゼン

総会開始の熱気と共に登場した代表土屋。土屋のプレゼンでは、直近の半年を振り返ると同時に、「デザインの価値を改めて証明するのが我々の責務」であり、変化の激しい市場やAI時代にデザイナーとして求められることは「他者を巻き込みコトをドライブさせること」、2024年度はグループ全体で約80名の新たな仲間を迎え、2025年度は変革の年にしていこうといった決意が語られました。

グループの未来を担う新しいリーダー陣のトークセッション

テーマ「新幹部たちが語るグッドパッチグループやデザインの可能性」

2024年度はグループ全体で新たなリーダーたちの入社や登用が続いた年でもありました。総会の前半では、変革の先頭で舵をとる新しいリーダーたちによる2つのトークセッションを実施。コンセプトの「DRIVE 180°」と合わせて、過去に経験した「大逆転エピソード」や、グッドパッチグループだからこそ感じる可能性、今後の変革にどう向き合うかなどのテーマで、全社に思いを伝えました。

テーマ「事業リーダーたちはどう企業変革に向き合うのか」

全員でメンバーの活躍を讃える「Goodpatch Award」

総会の後半は、グッドパッチとグループ会社であるスタジオディテイルズで最も活躍した個人とチームが選ばれる「Goodpatch Award」です。表彰タイトルは全部で7つ。受賞者には、運営チームがそれぞれデザインしたオリジナルの表彰状が授与されます。一部は全社投票やマネージャー推薦もあり、厳密な検討プロセスを経て、経営陣によって選出されます。

Goodpatch Award受賞者の一部をご紹介

Most Valuable Contributor:リクルーター 宍戸 知勢さん

セールス、マーケ、キャリアデザイナー、バックオフィスなどで最も貢献したプレイヤーに贈られる「Most Valuable Contributor」。宍戸は、リクルーターとして難易度が高く多岐にわたる職種の採用を次々に決定するだけでなく、長年の課題だった採用活動の基盤改善をリード。徹底的に成果に向き合うストイックな面も持ちながら、周りがエンパワーされる明るく前向きな人柄と、領域を超えチーム精神を発揮する姿勢が評価されました。

Most Valuable Player:プロデューサー 瀬川 真成さん

デザイナー、エンジニアなどで最も活躍したプレイヤーに贈られる「Most Valuable Player(Goodpatch)」。瀬川は、クライアント関係者が100名を超える大規模案件の推進、全社リソースの最大限の活用から、領域拡張と成果創出をドライブしていく姿勢がグッドパッチのバリュー「良いデザインを良いビジネスにする」を体現しているとして評価されました。

Most Valuable Manager:UIデザインチーム ディレクター 石井 克尚さん

グッドパッチで最も活躍したマネージャーに贈られる「Most Valuable Manager」。石井はソリューション開発、採用、育成など多方面でUIデザイン組織を牽引し、明確に組織の課題と方針を示す姿は「北極星を掲げてくれる存在」と例えられるほど。自ら率先して現場でクオリティの担保を行ったり、ときにメンバーに大胆に裁量を持たせたりと、そのリーダーシップでメンバーの心に火をつけ、アウトプットのクオリティとビジネス成果の両軸でコミットするマネジメント姿勢が評価されました。

Most Valuable Team(Innovation部門):m s h Ctrlx(コントロールバイ)チーム

新領域の開拓や組織の変革をもたらす活動において、顕著な貢献があったチームに贈られる「Most Valuable Team(Innovation部門)」。m s h社との共創プロジェクトとしてグッドパッチ初のコスメプロダクトのデザイン、レベニューシェアモデルの導入など未踏の領域に挑戦したCtrlxチームは、社内でイノベーティブなプロジェクトが続くモメンタムの起点となりました。チームの情熱と推進力、未知へと挑戦する姿勢が評価され受賞となりました。

Ctrlx(コントロールバイ)オフィシャルサイト
デザイン会社によるコスメブランド立ち上げの裏側は、こちらの記事YouTube動画で熱く語っています。


Most Valuable Knowledge:アクセシビリティ推進プロジェクト

グッドパッチで最も優れたナレッジとその共有者に贈られる「Most Valuable Knowledge(Goodpatch)」は社内活動のアクセシビリティ推進プロジェクトが受賞。社内勉強会や記事発信にとどまらず、グッドパッチのアクセシビリティ方針やガイドラインの策定、業績につながる貢献など、グッドパッチのアクセシビリティに関する知見を強化した功績や、部署横断で取り組む姿勢がナレッジシェア文化を体現するものとして評価されました。

法改正のまとめなど、アクセシビリティ推進プロジェクトを通して発信された情報はこちらをご覧ください。

CEO Award:インサイドセールスチーム

代表土屋の心を最も揺さぶったチームに贈られる「CEO Award」は3名という少ない人数で、商談の掘り起こし、現場と連携した提案活動、イベントフォローなど、あらゆるアプローチで案件創出に貢献したインサイドセールスチームが受賞。商談数はグッドパッチ史上最高記録を打ち立てるだけでなく、会社の大事な局面でこそ奮闘し支えてくれるチームだということを示しました。逆転劇につながる今後のさらなる活躍を期待し受賞となりました。

総会プロジェクト自体がまさに逆転劇ーークリエイティブ制作の振り返り

総会の締めくくりでは、グッドパッチとスタジオディテイルズの合同チームで挑んだ約3ヶ月間のクリエイティブ制作の裏側を話しました。

「総会という節目の1日をどんな日にしたいか」や「どんな体験を通して、どうやって感情の揺さぶりを届けるか」という、難しくも、ものづくりの面白さを痛感する問いに、チーム全員で頭を悩ませ、試行錯誤の連続のなかで生まれたコンセプトやビジュアル。「総会プロジェクトは、まさに私たちがこの総会で創りたいと思った『逆転劇』のプロセスそのものだった」と話すメンバーもいました。

総会後のアンケートでは、「一丸となって頑張ろう!という団結力をひしひしと感じた」「クリエイティブやメッセージが素晴らしく、モチベーションが上がる仕掛けがたくさんあった」「神は細部に宿るが体現された場で、制作秘話を含め全体としてのストーリーが沁みわたる全体運営に感動した」等のコメントが寄せられました。

おわりに

総会プロジェクトは、経営陣、デザイナー、バックオフィス、外部のパートナーとさまざまな作り手の力で推進しています。今回も、グッドパッチとスタジオディテイルズの合同クリエイティブ制作チーム、総会当日を盛り上げる司会や当日運営チーム、配信や照明、写真撮影を依頼する外部パートナー等が一致団結し、この場をつくりました。最後にその総会プロジェクトメンバーをご紹介します。

💙 Credit
総会企画チーム
Planning:鵜飼 のどか、松島 さおり(グッドパッチ)
Creative Direction: Kai Qin(グッドパッチ)
Director:粟野 唯史(スタジオディテイルズ)
Art Director:小猿 啓太(スタジオディテイルズ)
Lead Designer:豊田 メル(スタジオディテイルズ)
Motion:小倉 裕香 (スタジオディテイルズ)

当日運営チーム
MC:石黒 澪、山根 圭太(グッドパッチ)
Staff:森岡 加奈、宍戸 知勢、川添 すみれ、川瀬 なほり、小川 麻菜、井上 悠斗、小俣 美香子、渡辺 菜月(グッドパッチ)

Streaming Director:山﨑拓也(Designship)
Photographer:ひのけん(ラブグラフ)

Join the Mission

グッドパッチの文化醸成を担う総会プロジェクトの裏側と当日の様子をお届けしました。いかがでしたでしょうか。グッドパッチではこれからのストーリーを一緒に創ってくださる方を募集しています。興味を持ってくださった方は、採用ページも覗いてみてくださいね。

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