グッドパッチが手掛ける「デザイン」は、ただ見た目が良いものを考案するだけではなく、事業の戦略部分からユーザーが実際に手に触れるプロダクトまで、一貫性のある設計を行うことを指しています。
今回のインターンシップでは、リサーチ・分析を通じて「ユーザーにとっての価値」を探索し、サービスコンセプトを磨き上げます。そこから実際の操作画面のワイヤーフレームまで形にする、一連の流れを体験。グッドパッチの仕事を通して、サービスデザインの面白さ、そして奥深さを実感してもらうことを目指しました。
この記事では、そんなインターンシップを通して18名の学生がデザインに真剣に向き合った1日の様子をお伝えします。
目次
1Dayインターンシップ概要
今回の1Dayインターンシップでは、1日という限られた時間の中で、UXデザインの基礎知識と手法を体験します。リサーチからアウトプットまでの過程を経てサービスを構想・設計することで、UXデザイナーとしての視点を「座学」と「実践」の両面から学びました。実践パートでは、実際にグッドパッチの現場で活躍するUXデザイナーたちがチームメンターとして関わり、4チームに分かれてチームメンバーと議論しながらワーク。最終的にはワイヤーフレームまで制作し、チームごとに発表を行いました。
プログラム内容
- UXデザイン概論
- 模擬クライアントの要望をもとに、ユーザーリサーチ・分析
- ユーザーニーズとサービス提供価値の分析
- UXコンセプトとサービスアイデア策定
- コンセプトを実現するサービスのワイヤーフレーム制作
- 発表・講評
- 打ち上げ&交流会!
リサーチからサービスとして形にするまでのプロセスを体験
UXデザイン概論
まずはチームごとのアイスブレイクと自己紹介からスタート。サービスデザイナー/UXトレーナーの後藤(HCD-Net認定 人間中心設計 専門家)による講義を通して、UXデザインについて学んでいきます。

後藤による講義の様子
ユーザーリサーチ
講義の後は、模擬クライアントからの依頼内容が発表され、いよいよ本格的にワークのスタートです。実際のデザインプロセスやリサーチ手法についての説明を受けながら、ペルソナへのインタビュー設計を進めていきます。「何を知れると良いんだっけ」「どんな質問をすれば本音を引き出せるんだろう?」などチームで議論し、ペルソナ役のグッドパッチ社員に対して、ユーザーインタビューを実施。狙い通りに進んだところもそうでないところも含めて「仮説を立て、検証する」という、UXデザイナーの思考プロセスを体感する時間となりました。


ユーザーインタビューの様子
ユーザーニーズとサービス提供価値の分析
インタビュー後は、発言や行動の背景にある意図を読み解きながら、ユーザーモデリングを通してニーズを視覚化・要件化します。今回は、ユーザーがかかえる潜在的なニーズを階層的に抽出するため、上位下位関係分析にも挑戦してもらいました。
断片的な情報からユーザーの本質的目的を見出し、サービスとして提供すべき価値を明らかにしていくプロセスを体験していただきました。
UXコンセプトとサービスアイデア策定
これまでに整理したユーザーニーズをもとに、課題を解決する、あるいは新たな価値となるアイデアの検討を行いました。
発想したアイデアの中から有力なものをいくつかに絞り込み、サービスとしての提供価値を具体化します。「どのような体験をユーザーにもたらしたいのか」を言語化し、ストーリーボードへと落とし込んでいきました。


ワークの途中では、ペルソナ役の社員に対してコンセプト検証を行いました。構想したコンセプトや実際の体験の流れをみてもらいながら感想をもらうことで、軌道修正をし、さらなるブラッシュアップのヒントが得られます。

コンセプト検証の様子
コンセプトを実現するサービスのワイヤーフレーム制作
最終的には、コンセプトを実現するための代表的な画面のワイヤーフレームまで制作し、サービスを具体化していきました。
発表・講評
最後はいよいよ、1日の集大成となる発表の時間です。各チーム持ち時間5分で、サービスのコンセプトや体験設計、ワイヤーフレームを発表。どのチームもギリギリまで準備をしていました。最終講評はグッドパッチのデザイナートレーニングチーム「hatch」のマネージャー/UXトレーナーの秋野が担当し、ペルソナ役を務めた社員によるフィードバックも実施しました。
ユーザー視点・事業視点の両面からコメントが交わされ、最終アウトプットを多角的に振り返る時間となりました。






社員との交流会
最後は、発表を終えてほっとした空気の中で社員との交流会へ。
グッドパッチでの働き方や日々のデザインプロセスに関する質問をはじめ、就職活動の相談、1日のワークを振り返っての感想共有やアドバイスなど、カジュアルな雰囲気の中で会話が弾みました。
席替えをしながら学生と社員がフラットに言葉を交わし、デザインやキャリアについて考える時間となりました。

社員との交流会の様子
参加した学生のみなさんの声

・ユーザーの本質的ニーズを知る大切さと難しさを体験できたことが一番良かったと思います。フィードバックを通して、自身の中で本質的なニーズだと思っていたものは、もっと深ぼる必要があり、それをサービスに落とし込まなければいけないということに気が付けました。
・本当に充実した1日となりました。グループワークでは、周りの学生が専門性やリーダーシップを持った人が多く、円滑に進められたのが良かったです。また、社員の方がメンターとしてついてくださることや、フラットな雰囲気なのが良い点だと感じました。
・UXについて、現在実務をやられているデザイナーの方々から教えていただいたり、アドバイスをもらえる機会はとても貴重な時間だったなと感じています。
・1DayでUXの基本的な考え方や、グッドパッチが制作する際にどのような考え方を持っているのかを知ることができ、体験型の会社説明会のような感覚で取り組むことができた。
最後に
限られた1日という時間の中で、リサーチからアウトプットまで思考を行き来させながら、デザイナーの仕事を実践的に体験する、グッドパッチのUXデザイン1Dayインターンシップ。
学生の皆さんが真剣にデザインに向き合い、試行錯誤しながらアイデアを形にしていく姿が印象的な1日となりました。今回の経験が、今後デザインに向き合う中での思考や視点の引き出しとして、そしてこれからのキャリアを考える際のヒントになれば幸いです。
グッドパッチでは、来期もインターンを開催予定です。詳細は今後発表していきますので、興味を持ってくださった方はぜひ続報を楽しみにしていてください。
そして現在、27卒の新卒採用募集も実施中です。グッドパッチでデザインの力を発揮したいと考えている方は、ぜひこの機会にご応募ください。
