カルチャー

「一瞬のときめきで終わらせない」を目指して サマーインターン2025の裏側、ノベルティ制作プロジェクト

こんにちは!グッドパッチのUIデザインチームです。

グッドパッチでは「デザインの本質を体感する」ことを目的に、学生に向けたサマーインターンを開催しています。2025年も8月に3日間にわたって、オンラインとオフラインのハイブリッド形式で実施しました。

今年のプログラムの特徴は、UIデザイナーとUXデザイナーが同じチームで取り組んだこと。グッドパッチには「Play as a team(プレイ・アズ・ア・チーム)」というコアバリューがあります。職種の垣根を越えて協力し、一つのアウトプットを形にする。そんなグッドパッチらしい制作スタイルを、学生のみなさんにもリアルに体験してもらいました。

そんな学生たちにも負けないくらいにチーム一丸となって取り組んだ、インターンを象徴するもう一つのプロジェクトが、UIデザインチームによる参加者限定ノベルティの制作です。制作の過程には、グッドパッチらしい「デザインへの向き合い方」が凝縮されています。デザイナー陣のこだわりをこの記事を通して知ってもらえれば幸いです。

去年の反省を生かしてコンセプトを変更 日常に溶け込む、6つのアイテム+αをご紹介!

毎年恒例となったノベルティですが、2025年のテーマは「長く使ってもらえること」にしました。昨年のノベルティは「開けた瞬間にワクワクする」体験を目指して制作されましたが、SNSでの反応は思ったより伸びず、メンバーの中には少しモヤモヤが残りました。

原因を探る中で出た言葉が「グッドパッチすぎたのかもしれない」。ブランドやらしさを出すことにこだわりすぎて、日常になじむ“使いやすさ”が足りなかったのかも──そんな反省から、今年は“こっそりグッドパッチを感じる”距離感をテーマに再設計しました!

今年のセットは、ステッカー・コーヒードリップ(3種)・紙コップ・Tシャツ・ペン・チケットの6点。どれも「実用性と遊び心」を両立させたデザインになっています。

ステッカー

ステッカーは「グッドパッチのインターンに参加できた実感が持てるもの」と「よく見るとグッドパッチらしさが隠れているもの」という、2つのテーマでデザイン。

UI/UXのインターンらしく、UIコンポーネントをモチーフにしたデザインを展開。ウィジェットやポップアップ、illustratorやFigmaのUIなど、日々触れるツールの要素を遊び心いっぱいに盛り込みました。ポップアップのメッセージやウィジェットの文言には、グッドパッチらしいテキストを添えています。

ブランドカラーの青は少し明るく、ドット表現を加えることで、見ているだけで楽しくなるようなポップな印象に仕上げています。“貼ってもなじむ、だけどよく見るとグッドパッチ”。そんな絶妙なバランスを目指しました。

裏側を少しだけお話しすると、企画の初期段階ではとにかく複数案を出すことに集中。その中から「サマーインターンのテーマ」「デザインの完成度」「グッドパッチらしさ」の3つの観点で判断し、デザインを決定していきました。

ステッカーのラフ

ステッカーのラフ

コーヒードリップ(3種)

コーヒードリップのパッケージは、サマーインターンのテーマ「Take off」にちなんで、“空を越えて届く贈り物”をイメージ。世界を旅する宅配ラベルのようなデザインに、スタンプや手書き風フォントを加えて温かみを演出しました。

コーヒーパックを実際に印刷してみたときに生まれた「余白をうまく使えないかな?」という会話から、メッセージ欄を設けるアイデアが誕生。

「メンターに一言添えて渡したい」「友達にプレゼントしたい」。そんな声が生まれ、贈る人の気持ちまでデザインに込められています。実際に対面で試作を行いながらその場で形にできたスピード感と一体感は、ちょっとした発想や気付きを気軽に話したり実践したりできる、グッドパッチらしさの表れだと感じています。

ラフから最終デザインへの変化

紙コップ・Tシャツ・ペン・チケット

今年はノベルティのラインアップに新たにTシャツを加え、昨年から好評だったペン・チケットを引き続きプレゼントしました。どれもインターンに参加した証として、そして日常の中でふとグッドパッチを思い出してもらえるように選ばれたアイテムです。

紙コップは、短期間のインターン期間中でも“体験の一部”として印象に残るよう、細部までていねいにデザイン。ロゴや配色など、グッドパッチらしい世界観をさりげなく感じられる仕上がりになっています。実際に使うシーンを想像しながら、目立ちすぎず、でも確かにブランドを感じられる。そんな“グッドパッチらしさ”を大切にしました。

2025年は学生とのタッチポイント、インターンのリーフレットも制作

例年と異なる点は、ノベルティだけでなく、サマーインターンの「リーフレット」も制作したことです。遠くから見ても思わず目を引くように、飛行機のビジュアルを大胆に配置しました。サマーインターンのテーマ「Take off」に合わせ、スタンプや飛行機、航路など“旅”を感じさせるあしらいを散りばめ、見ているだけでワクワクするデザインに。

紹介文の内容は、学生の視点に近い新卒メンバーと一緒に考えました。「どんな体験ができるのか」「どんなチームが待っているのか」が自分ごととして伝わるように言葉を選び、受け取った学生が思わず「参加してみたい」と感じられるトーンを目指しました。リーフレット全体で、インターンに込めた想いやチームの温度感をそのまま届けることを意識しています。学生の皆さんにメッセージは届いたでしょうか。

学生の皆さんからのリアクションも上々

インターン終了後、SNSではノベルティへの投稿も見られました。「ノベルティがかわいすぎる」「チームでの制作が楽しかった」といった声もあり、デザインを通してポジティブな体験を届けられたことをうれしく思います。

さらに、終了後に行われる人事との面談では「インターンであんなノベルティをもらったことがなかった」「緊張をほぐすような想いが込められていてうれしかった。みんなで楽しく作り上げたインターンだと感じた」といった感想も。

面談にグッドパッチのTシャツを着て参加してくれた学生さんや、最終日のプレゼンでチーム全員がTシャツを着て登場したグループもいました。そのチームが講評で選ばれるといううれしい展開もあり、「Tシャツを着ていたら加点されるかも!?」なんて冗談も飛び交っていたとか。

チームで考えるからこそ生まれるクリエイティブ

ノベルティについてはデザインそのものだけではなく、「どんな体験を届けたいか」「どんな気持ちで使ってもらいたいか」「どんなシーンを描いているデザインなのか」、そんなアウトプットのコンセプトからチーム全員でじっくり話し合って作っています。

例えば、「このステッカーはPCに貼ったときにどう見える?」「このTシャツはイベント当日に着てもしっくりくる?」といったように、実際に使う姿を具体的に想像してからデザインを固めています。コンセプトが明確になることで、最終的なデザインの方向性に迷いがなくなり、細部まで作り込みやすくなりました。

ノベルティの制作メンバー

ノベルティの制作メンバー

「自分のデザインが誰かの心を動かす瞬間を、チームでつくる」。そんなグッドパッチらしい姿勢を、改めて体現できたプロジェクトになったと思います。せっかく作るなら、一瞬のときめきで終わらせたくない──日常の中でも、皆さんがそっと思い出してもらえるようなアイテムになっていれば幸いです。

アイデア出しから試作、デザインの細かい調整まで、チーム全員で何度も意見を交わしながら形にしていく時間はまさにクリエイティブの醍醐味。完成した瞬間は「これは喜んでもらえるぞ!」とみんなで盛り上がりました。“チームでつくるデザイン”の楽しさとパワーを改めて感じた、そんなプロジェクトになりました。

2026年もまた新しい形で、学生の皆さんの手元や心に残る体験を届けたい。そう思いながら、グッドパッチのチームは今日もデザインに向き合っています。この記事を読んで「ここでなら本気でデザインと向き合えそう」と感じた方は、ぜひ私たちとお話ししましょう。あなたの中の“デザインの種”を、一緒に育てていけたらうれしいです。

そしてサマーインターンの様子やノベルティ制作の裏側もYouTubeにアップしています。よければ、そちらもぜひご覧ください!

<ノベルティ制作の裏側>

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