好きな場所で働き暮らす。フルリモート社員たちの座談会レポート
Goodpatchは2022年8月1日より「勤務地選択制度」を正式に導入し、社員のライフスタイルにあわせた多様な働き方の実現や日本全国からのフルリモート勤務の選択が可能となりました。そこで今回、すでにフルリモートメンバーとして勤務している社員を対象に座談会を開催し、Goodpatchでのリモートワークが公私にわたってどんな影響を与え、課題に対しどう工夫しているのかについてオープンに話してもらう場を設けました。本記事ではフルリモートを選択されたそれぞれの背景や、気になるフルリモートのリアルを読者の皆さんにお伝えします。
目次
スピーカー紹介
UI/Visual Designer 有末 海さん
(2021年入社・兵庫県神戸市在住)
Account Manager 高橋 憲太郎さん
(2022年入社・京都府京都市在住)
ProductDiv Manager 富田 一行さん
(2021年入社・北海道札幌市在住)
<進行>
Goodpatch Anywhere Manager 五ヶ市 壮央さん
(2018年入社・東京都在住)
フルリモートを選んだ理由とその魅力
――最初にみなさんのお住まいとGoodpatchにフルリモートで入社された経緯を教えてください。
UI / Visual Designer 有末:
全国転勤のある夫と兵庫県神戸市に暮らしながらフルリモートで勤務しています。前職在職時に「緊急事態宣言」が出たときからリモートワークに移行していました。ただ、当時はパッケージデザインなどを手掛けていたこともあり実際に出力物の色をチェックする必要があったことに加え、会社側もできるだけ出社してほしいという姿勢だったので、実際はリモートと出社半々でしたね。
その点Goodpatchは採用面接時から現在に至るまですべてリモートで行うことが可能でした。
神戸にある安藤忠雄建築の本福寺を訪れた際に撮影(有末)
Account Manager 高橋:
ウェブディレクターをやっていた前職在職時から現在まで京都で暮らしています。地元は大分ですが、生まれも家系も京都なので自分のルーツをもっとよく知りたいという思いで京都を居住地に選びました。
海さん(有末)同様、前職在職時にリモートワークに切り替えましたが、家でもオフィスでも業務内容に影響がないので出社はほぼなかったです。以前から興味のあったGoodpatchでの採用過程で京都からのフルリモートでも問題ないと言ってもらえたのは大きな決め手になりました。
ProductDiv Manager 富田:
自分は生まれも育ちも北海道で今も札幌から勤務しています。前職は東京に本社のある札幌支社に勤務していましたが東京出張が頻繁にあり、東京にも部屋を借りながらの2拠点生活状態でした。オフラインでのコミュニケーションを重視する企業文化だったのもあり、「緊急事態宣言」以降も出社の頻度はあまり変わりませんでした。
転職はフルリモートを前提に検討するなかでGoodpatchと縁がありました。
―― どういった点で勤務地選択の自由があって良かったと感じますか。
Account Manager 高橋:
東京と比べ人が少なくて街が静かなところです。京都に帰ってくるとホッとします。
「住まいからも近いですよ」と話す二条城の門(高橋)
UI / Visual Designer 有末:
平日に渋谷駅とオフィスを行き来するだけで人の多さに疲れてしまいますね。特にアスファルトの熱が照りつける夏場の移動は堪えます。地方は人口密度の点でも、その土地ならではの食を楽しめるという点でも、住み心地が良いと感じます。
ProductDiv Manager 富田:
時間を有意義に使える利点もあると思います。移動時間は非生産的な時間になりがちですが、朝起きた次の瞬間から働けるのはリモートワークならでは。そのぶん、働きすぎには気をつけないといけないですけど(笑)
リモートワークならではの課題にどう対処する?
――リモートワークを続けるなかで課題に感じていることはありますか。
ProductDiv Manager 富田:
もともと出不精ではありますが、気づけば数週間一歩も外に出ていないことがあるとさすがに焦ります。仕事に集中できている一方で日々のルーティンが単調にまとまってしまっているためオンオフの切り替えがなくなってしまっているのも気がかりですね。
UI / Visual Designer 有末:
私も仕事中ずっと座っているなと反省することが多々あります。アップルウォッチに促されても立つのを忘れるほど(笑)過集中状態になってしまうところは意識的に変えていきたいですね。
Account Manager 高橋:
オフラインのときのように雑談が気軽にできる状態がないぶん、メンバーとオンラインにおいても気軽に話せる関係をつくるためコミュニケーションの設計に自ら取り組まなければいけないと感じています。もちろんお互いの時間を無駄にはできないので、ただ雑談を増やすのではないやり方を工夫したいです。
――高橋さんは営業を担当されているのでクライアントさんとは「はじめまして」の段階からリモートで進めていくことになりますね。
Account Manager 高橋:
企業によってはオフラインでのミーティングを求められるケースはあるようですが、僕の場合クライアントの方とはリモートが基本です。クライアントの皆さんもリモートワークに慣れている人が多く、リモートでも問題なく円滑なコミュニケーションが取れています。
――みなさんどういったタイミングと頻度で東京に出社していますか?
UI / Visual Designer 有末:
クライアントによりますが、通常リモートでスムーズに仕事を進めている場合でも「一度は直に会っておきたい」というケースがこの頃増えてきている感じがしています。そういったクライアントさんとのアポイントがあるタイミングで2-3ヶ月に1回くらい出社しています。
Account Manager 高橋:
今のところチームのキックオフなどイベントがあるときやクライアントさんが来社されるタイミングで2ヶ月に1回くらい出社していますね。
ProductDiv Manager 富田:
僕は去年11月入社で今年3月まで高橋さんと同じ部署にいたのですが、当時は1ヶ月に1回の頻度で出社していました。もちろん都度用事があって行くのですが、オフィスでコミュニーションを取れるのが楽しみだったという動機もありました(笑)
※Goodpatchはフルリモート勤務者の出社について、交通費、宿泊費(必要に応じて)、日当を、合計15万円/月を上限として支給します。
普段リモートワークが中心のチームメンバーがコミュニケーションとリフレッシュ効果を兼ねたワーケーションのため軽井沢に集結したときの様子(富田)
フルリモートを支えるGoodpatchの社内コミュニケーション
――Goodpatchはオフライン・オンラインに拘らず、社内コミュニケーションの場を多く設けている会社ですよね。例えば「Pizzapatch」(創業当時から続く社内交流のためのイベントで2020年以降オンライン中心に開催)のような仕組みもあります。
UI / Visual Designer 有末:
参加しています!以前Pizzapatchの企画で、シャッフルで1on1を組んで15分くらいずつ話す時間があったのですが、それをきっかけに気の合う仲間に出会うことができました。
ほかにも私が投稿したesa(社内でナレッジのシェアを行なっているドキュメントツール)を読んだ人から話しかけられるなど、初対面でも気軽に声を掛け合える文化があると感じています。フルリモートは周りに仲間がいる環境ではないけれど、そういったコミュニケーションの場がたくさん設けられていることで精神的に救われていると感じています。
Account Manager 高橋:
同様にリモートだった前職と比べてもGoodpatchはコミュニケーション量が普段から多いと感じます。特にすごいなと思うのが、チームメンバー以外の人に急な相談やミーティングをお願いしたときでさえも皆さん快く受けてくれるところですね。ネガティブな反応をする人が全くいない。こういったオープンなマインドをもったメンバーにオンラインでもつながれることで、前向きに仕事に取り組めています。
――富田さんは自社プロダクトのマネージメントに携わっているので社内のチームメンバーとのコミュニケーションが主だと思いますが、どんなところに気を配りながらリモートでチームづくりをしていますか?
ProductDiv Manager 富田:
近い職種の人同士は業務上でミーティングする機会がありますが、職種を跨いでコミュニケーションをとる機会は少ないんです。偏りをなくすためにも、エンジニア、デザイナー、セールス、マーケティングなど横断的にメンバーを揃えた「朝会」を毎日やることにしています。
ほかにも月に1回職種ごとの振り返りの場を設けていて、普段すべての業務を把握しあっているわけではないけれど、振り返りの場が定期的にあることで互いの抱えている課題やアイデアへの理解が深まり双方にとって仕事のしやすい環境をつくれていると思います。
「諦めない」理想のライフスタイルを実現する
――Goodpatchでのフルリモート勤務でご自身のキャリア形成やライフスタイルにどんな変化がありましたか?
UI / Visual Designer 有末:
私の場合は夫が全国転勤のある仕事に就いていますが、自分自身もデザイナーを辞めたくないという強い気持ちがありました。でも夫の会社の社員の妻は専業主婦をせざるを得ない場合がほとんどです。夫とともに全国を転々とし、子どもが生まれたら今度は夫が単身赴任になり育児は妻がひとりで担う……結婚したら何か犠牲にしなければいけないのかというプレッシャーを感じていました。
それでも私はデザイナーの仕事を続けたかった。そんな思いを叶えてくれたのがGoodpatchでした。現在はシニアレイヤーのデザイナーとして新卒〜入社3年以内の社員の教育も担当しています。毎日が楽しいですし、家庭とキャリアのどちらも諦めなくて良かったと思います。
Account Manager 高橋:
以前はどこに住むかによって働く会社のレベルが左右されるという感覚がありました。それを取っ払ってくれたのがGoodpatchです。自分が築きたいキャリアを遠方に住んでいるという理由で諦めなくて良いというのは大きな魅力でした。
たとえば今後結婚して子どもが生まれたときにも、家にいながら仕事をしたいと思っています。僕の父親は職人で休みなく働いていたので、幼少期に遊んでもらった思い出が少ないんです。自分は子どもの傍でそういう時間をつくりたい。フルリモートは大切な人と過ごす時間をつくりやすくしてくれる点で、人生を豊かにする働き方だと思います。
ランニングコースにしている京都・鴨川の土手の風景(高橋)
――今後出産や介護などの都合で短中期的な居住地でのリモートワークに切り替えるメンバーもいると思いますし、Goodpatch Anywhereでは海外に留学しながらリモートワークを継続しているメンバーもいます。今後この制度を通して、どんな働き方やライフスタイルを思い描いていますか?※Goodpatchの勤務地選択制度の居住地は日本国内に限る。
ProductDiv Manager 富田:
フルリモートという働き方は増えてきているものの依然として少数派です。その選択をしたくてもどこの企業でもある選択肢ではありません。今後当たり前になることを願っています。Goodpatchにおいてもリモートワークの課題はありますが、生産性やコミュニケーションの質を落とさないよう創意工夫していきたいと思います。
Account Manager 高橋:
僕は『寅さん』が好きなのですが、フルリモートという働き方は「フーテンの寅さん」のように既存の社会生活に押し込められることなく漂うように生きることをも可能にしてくれるのではと期待しています!
UI / Visual Designer 有末:
今後も変わらずプライベートと仕事の両方を大事にしていきたいです。そのためにも居住地が自由であるというのは必須条件ですね。好きな街に暮らしながら自分の興味に沿った時間の過ごし方ができれば、それが仕事にもライフスタイルにも生きる。私も実践しつづけたいです。
以上、「勤務地選択制で叶える自分らしい生き方。フルリモートで働く社員の座談会レポート」をお届けしました。
Goodpatchでは勤務地選択制度の導入により日本全国の居住者を対象とした採用を本格的に開始いたします。すでに北海道から関西まで関東圏以外の居住者の勤務実績があります。
募集職種については採用情報をご覧ください。