2022年6月1日、YouTube企業説明会「ONE CAREER LIVE」に新卒採用担当人事 猪瀬、デザインストラテジスト 酒井、UXデザイナー 吉田が登壇しました!

ワンキャリアライブ当日は沢山の学生さんにご参加いただき、デザイン業界の現状とGoodpatchに新卒入社する魅力についてお話しさせていただきました。

今回の記事ではイベント内でお話しした、Goodpatchに新卒入社することで得られる成長環境・Q&Aについて書き起こし形式に編集を加えたものをお届けします

YouTubeのアーカイブはこちらからご覧ください!

代表土屋が登壇し、経営と事業におけるデザインの変化についてお話ししたワンキャリアライブのレポートもあわせてご覧ください。

これからの経営・事業に求められるデザインの力とは?ワンキャリアライブ登壇レポート

拡張し続けるデザイナーの役割

イベント前半では、デザインストラテジスト酒井からデザイナーの仕事の要素についてお話ししました。

酒井:Goodpatchでデザインストラテジストをしている酒井と申します。私は新卒でアップルジャパンに入社後、コンサル業界でのキャリアが長いです。2021年にGoodpatchに転職しました。
今日はみなさんに、デザイナーの仕事を3つの要素に分けてご紹介します。

デザインストラテジスト 酒井

①ユーザーに寄り添い問題を解決する

実はコンサルティングファームとデザイン会社は、問題の本質を見極め、解決策を模索していくという点で非常に似ています。一方、アプローチ方法はやや異なる場合が多く、例えば新規事業・サービスを検討する際、コンサルタントの場合はどちらかというと、マーケットや事業に目を向けてゴールやマイルストーンを定め、ロジックやファクトを武器に検討を進めていくしていく場合が一般的です。一方、デザイナーの場合はユーザー起点で考えていき、実際にモノをつくりながらプロトタイプ指向で検討をしていく場合が多いです。

ユーザー起点で考える際、ユーザーの価値観や文脈・課題・感情などを踏まえ、ユーザーのペインを特定し、いかに課題解決に結びつけるのかを模索していきます。そして、どのようにしてユーザーにとって心地いい体験を与えるかを検討していきます。

デザイナーは、まず顧客理解が求められるという点では、コンサルティングやマーケティング、カスタマーサクセスと通じるところがあると思います。

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②多種多様な人々と共創する

これはデザイナーだけではなく、すべての職種に共通することだと思いますが、当然デザイナーだけではサービスや製品を生み出すことができません。デザイン会社も、エンジニアやプロダクトマネージャーなど他職種と一緒に仕事することが一般的です。事業やサービスを作る上でのデザイナーの役割の1つは、ユーザー起点で物事を考えたり、複眼的・統合的な視点で捉えて「ユーザーが抱えている本当の課題や、ユーザーにとってより良いことはなにか?」を問うことです。

Goodpatchでは「偉大なプロダクトは偉大なチームから生まれる」「Gobeyond(領域を超えよう)」という思想のもと、枠にとらわれずさまざまな職種の方と共創していくことを大切にしています。

③ビジネスインパクトを最大化させる

「ビジネスの本質的価値を最大化する」と聞くと「それは本当にデザイナーの仕事なのか?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、Goodpatchのデザイナーはビジネスインパクトを最大化させることを重視しています。先ほどユーザー起点でユーザーのペインやインサイトを捉え、心地いい体験を作りながら価値を届けていくというお話をしましたが、実はそれだけではなく、本当にビジネスインパクトを出せるかどうかも同時に追求しています。

例えば、仮にユーザーに寄り添ったいいプロダクトを作ったとしても、そこにマーケットがなければグロースせず、本当の意味でユーザーへ価値を届けることが難しくなります。Goodpatchはユーザーインパクトとビジネスインパクトの両輪で見ていくことを重視しています。

Goodpatchで得られる成長機会

Goodpatchは日本で一番人材に成長機会を提供する会社、人材成長カンパニーを掲げております。なぜ成長できるのかについて3つに分けてご説明します。

①優秀な経営者と共にハイレベルな課題解決ができる

一社にいながら複数のビジネスモデルや様々なテーマ・業界に関わることができます。新卒でも経営レイヤーや事業責任者、起業家のクライアントと対等に議論できる環境が揃っています。企業規模としてもベンチャー企業から大企業の役員クラスまでお仕事をすることがあり、成長機会として非常にいい環境が揃っています。

②戦略〜プロダクト開発まで一気通貫でサービス作りに携われる

Goodpatchでは、プロダクトやサービスの戦略策定からプロトタイプの作成、それをテストして開発実装するまで一気通貫で並走でき、豊富な経験を積むことができます。また、第三者であるからこそ、一歩先の提案やクライアントが見ていなかった視点で提案することを重視しており、クライアントが抱える本質的な課題に解決に向けて並走します。時には、クライアントが言うことをそのまま受け止めず、異なる意見や違う視点をぶつけて議論を促すこともあります。

③多種多様なメンバーの元で数多くの学びの機会がある

コンサルティングファームや大手広告代理店出身者、事業会社で経営企画や事業開発をしていたメンバーなど中途の社員含めて多種多様なメンバーと協働することができます。

今、社会を前進させるためにデザイナーの力が求められている

ちょうどワンキャリアさんの記事でも言及されていましたが、現在デザイナーは足りていません。今や花形とされるコンサルタントという職種が20年ほど前まで全く注目されていなかったように、現在はデザイナーが昔のコンサルタントのような存在なのではと思います。これから市場の中でバリューが高まっていく職種だと考えております。

Q&Aタイム

デザインストラテジスト酒井と、UXデザイナー吉田が参加し、みなさんからの質問にお答えしました。

Q1 Goodpatchが考えるデザインとは?

酒井:先程お話しした内容と少し重なってしまいますが、デザインは表層と装飾だけではなく、戦略策定や事業根本から携わることだと考えています。私の理解では設計や仕組みづくりという言い方が分かりやすいかなと思います。表層に至るまでを一貫して設計することがGoodpatchの考えるデザインです。

ーデザインの可能性はどのようなものだと感じていますか?

酒井:アップルジャパンにいたときに、デザインが生み出す使いやすさやワクワクを感じました。デザインはビジネスインパクトに直結し、長くユーザーに使い続けられるためにも非常に重要であると思います。

Q2 Goodpatchならではの強みは?

酒井:1つ目の回答とも少し重なってしまうのですが、市場や事業の理解から設計、プロトタイプ作成やテスト、実装まで一貫してできることが強みだと思います。

また、クライアントと伴走していく中で、我々がプロジェクトから離れた後も新規事業開発を続けられるようなプロセスやカルチャーを残すという点も強みかと思います。

ーークライアント企業へカルチャーを残すために意識していることはありますか?

酒井:コンサルティングファームと比較すると、プロジェクトのキックオフ時にかける熱量や目線合わせの時間が多いなと感じます。「偉大なプロダクトは偉大なチームから生まれる」という点にも通じているのですが、マインドセットやスタンスを含めてクライアントと目線を合わせていくことを意識しています。

コンサルティングファームだと中間報告や最終報告でバシッと決めにいく形が多いのですが、Goodpatchはクライアントと共創することを重視しています。

Q3 美大・芸大の出身でなくとも活躍できる?

吉田:Goodpatchに新卒入社した、UXデザイナーの吉田と申します。私は総合大学で建築を学んでいました。

大学の科目として学ばなくともUXデザイナーにはなれます。ですが、全くデザインを勉強せずGoodpatchに入社できるかというと間違いで、自分自身である程度勉強することは必要だと思います。デザインというとPhotoshopなどのツールの勉強をイメージする人が多いかと思いますが、UXデザイナー志望の場合は観察眼を鍛えることに注力するのがおすすめです

デザイナーにとって課題を特定する力は非常に重要です。課題を特定するために、好奇心や観察眼を鍛えることはUXデザイナーのキャリアにつながるのではないかと思います。とはいえ、いきなり世の中のすべてのものに関心を持つのは難しいと思います。まずは身近な物事の観察から始めてみましょう。

ーーお話を伺っているとデザインは本質的な課題を解決するものだと感じるのですが、感性だけでなくロジカルな部分もあるのでしょうか?

吉田:ロジカルな部分は多いと思います。例えば、無意識でSNSを見続けてしまったり、たくさん投稿したくなったりすることはありませんか?実は身近なSNSなどのサービスは、ユーザーがつい使いたくなるような仕掛けがロジカルに設計されていることが多くあります。

UXデザイナー 吉田

ーーなぜ美大・芸大出身出なくとも活躍できるのかと思う学生さんも多いと思うのですが、入社後にデザインについて学べる環境や研修などが用意されているのでしょうか?

吉田:はい、Goodpatchは新卒研修が手厚いので安心していただいて大丈夫です。会社の歴史を学ぶ社長研修、社会人基礎研修、テクニカルスキルを学ぶ研修など、およそ2〜3ヶ月程度の座学研修を経て、実際のプロジェクトに配属され、実践を通して学ぶ形になっています。研修の仕組みは毎年改善されていて学びが多く、中途社員の方から「研修を受けたい!」と声が上がるほどです。

Q4 印象に残っているプロジェクトは?

吉田:私は新卒1年目で金融関連企業の新規事業プロジェクトに携わり、多くの学びを得ました。Goodpatchのデザインプロセスにおいて、最初から「こんなものを作りましょう」とアウトプットが決まっていることは稀で、サービスやプロジェクトのゴールを共にデザインしていきます。そのためGoodpatchのデザイナーは、クライアントの役員クラスの方と会話しながらプロジェクトを進めていくこともよくあります。

最終的なアウトプットが決まった後はユーザビリティテストを行い、本当に顧客に受け入れられるのか検証していきます。正直入社前はGoodpatchの仕事にキラキラしたイメージをまだ持っていたのですが、検証結果を踏まえて手戻りを恐れず、UIデザイナーとプロトタイプ(試作品)の改善を重ねた経験は、なかなか泥臭かったなと思います(笑)。

ーープロジェクトを通じてどんなスキルが磨かれたと感じますか?

吉田:プロジェクト内で鍛えられた部分はたくさん挙げられますが、メンタルとプロジェクト推進力が鍛えられたと思います。

まずメンタルについてお話しすると、クライアントの新規事業立ち上げ支援においては、先に述べたように、その事業が本当にユーザーに受け入れられるのかを何度も検証します。改善を重ねる中でメンタルは確実に鍛えられた感覚があります。

もうひとつはコミュニケーションを中心としたプロジェクト推進力の部分です。新卒とはいえ、重要な意思決定に関わることも多く、ビジネス状況の理解をした上でUXデザイナーとしてどのように振る舞うか考え続ける日々でした。Goodpatchには「壁打ち」の文化があり、困った時に同僚や先輩に相談するのが当たり前で、適切に人に頼りながらプロジェクトを着実に前に進める力がついたと感じます。

ーー酒井さんの印象に残っているプロジェクトを教えてください。

酒井:あるプロジェクトで自分と異なる世代の方にインタビューする機会がありました。「この年代ならこう考えているのではないか」と仮説を持って臨んだら、仮説とは少し違う思いもしない発見があったことが印象的でした。

ちなみにユーザーインタビューに関して補足しますと、一般的にはコンサルタントの場合、事前に仮説を考え、ユーザーインタビューではその仮説が正しいかどうかを検証したり、仮説が正しい場合はそのサポートファクトとしてユーザーの声を拾うケースが多いです。

一方、デザイナーは、仮説検証のためだけではなく、ユーザーインタビューを通じて、1人1人のユーザーの発言や行動、その後ろに潜む価値感や文脈を理解し、ユーザーのペインやニーズに関する示唆を得ることを重視します。こうしたアプローチの違いもユニークだと考えています。

Q5 日本のデザインの現状についてどう思いますか?

酒井:現状でいくと、残念ながら、グローバルと比べるとデザインそのものへの理解や認知はまだまだこれからだと思っています。しかし、スタートアップだけではなく大企業においても、ユーザー起点のアプローチやUI/UXデザインの重要性は、益々高まっていると感じます。

ーー今Goodpatchに入社することの面白さはどのような点にあると思いますか?

吉田:少しずつデザインの重要性が認知されつつあるという現状から、デザイナーが挑戦できる業界・対象物・手段の幅は広がりつつあります。例えばデジタルデバイスだけではなく、リアルの店舗とデジタル上のサービスを繋げるためのデザインなどが挙げられます。今だからこそ面白いことにチャレンジできる状況なのではないかと思います。

以上、ONE CAREER LIVEのレポートをお届けしました!

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