ラピッドプロトタイピングの実践!NEC×Goodpatchでデザインプロセスワークショップを開催しました

近年、ユーザー体験を中心としたユーザインタフェースやデザインづくりを指す「UI/UXデザイン」という言葉や、デザイン思考という考え方が広がりをみせています。企業様からも、実際にその考え方を理解した上でプロジェクトを取り組みたいというお声をたくさんいただきます。

一方で、UI/UXの考え方やデザイン思考を理解していても、実践することや組織の共通理解を得ることが難しいと考えているプロダクトオーナーやプロジェクト推進担当者の方は多いのではないでしょうか。

そういった課題を解決するため、数々のプロジェクト実績を経て構築してきたグッドパッチのデザインプロセスを1dayに凝縮したワークショップを企業様にご提供しています。詳しい内容についてはこちらをご覧ください。

実施の背景

今回は日本電気株式会社(以下、NEC) ビジネスデザイン本部の皆さまにご協力いただき、実際に開催したワークショップの事例をご紹介します!

ビジネスデザイン本部には様々なバックグラウンドを持ったデザイナーが在籍しており、人間中心設計専門家(HCD)の認証を受けているメンバーも多いそうです。新規事業や実証実験に日々取り組まれています。

今回のワークショップのゴールは、「時間の制約がある中でクイックに課題抽出からプロトタイプ検証までをやり切る」というものでした。昨今のサービスデザインでは、最終的なアウトプットを出す前にいかに早いサイクルで「課題抽出」「アイデア創出」「プロトタイピング」「検証」を繰り返していくかの重要性が認知されています。NECの皆さまがサービスデザインにおける共通言語を獲得し、実務での取り組みを強化していくための土台づくりとして、ラピッドプロトタイピングを体感するワークショップを実施しました。

ワークショップのプロセス

課題とニーズを抽出するユーザーインタビュー

愛されるサービスやプロダクトを作るためには、価値を届けたいユーザーのインサイトを掘り起こし、課題を抽出することが重要です。デザインプロセスワークショップでは、Goodpatchが予め用意したペルソナシートをもとにユーザーインタビューを実施し、ユーザーが抱えている本質的な課題とニーズを分析します。

カスタマージャーニーマップでユーザー体験を可視化する

インタビュー結果からユーザーの行動や思考、欲求、困りごとなどを時系列で可視化するカスタマージャーニーマップを作っていきます。ユーザーの一連のジャーニーを可視化し、その中で見えてきたする方法に取り組むことで、ユーザーのどのような課題にフォーカスし解決するかを意思決定します。

コンセプトシートでアイデアを収束

ユーザーインタビューとカスタマージャーニーマップで得た情報から、ユーザーの困りごとや目的達成につながるためのアイデアを発散と収束を繰り返しながら検討します。最終的に、ユーザーへ提供したい価値を伝えるために、コンセプトシートを使って言語化します。

実際に使用したコンセプトシート

情報設計・プロトタイピング

コンセプトシートをもとにユーザーストーリーを立てて、提供するアプリケーションでどのような体験が必要なのか、その画面にはどんな機能や情報が必要かを設計していきます。プロトタイプを作る際は、Goodpatchが提供するプロトタイピングツール「Prott」を使って動くものを元にコミュニケーションを取り、多様なフィードバックを得ることができます。

ユーザーテスト

Prottで作成したプロトタイプをユーザーに実際に触ってもらいます。このとき、ユーザーにサービスの詳細や使い方の説明をし過ぎることは禁物です。提供したい価値・コンセプトを伝え、ユーザーがそれを理解して直感的に使いやすいデザインになっているかを検証します。ここで得られたフィードバックを基に、最終プレゼンに向けてプロトタイプを磨いていきます。

ユーザーテストの方法については以下の記事もご覧ください!

UXデザインに欠かせない「ユーザーテスト」とは?Prottチームで実践するやり方とポイント

コンセプトとプロトタイプのプレゼンテーション

最後にユーザーのために練ってきたコンセプトとプロトタイプを発表し、ユーザーに評価してもらいます。ユーザーにとって最も自分の本質的な課題を引き出し、それを解決するコンセプトやプロトタイプを提案したチームが優勝です!

ご参加者様の声

デザインプロセスワークショップでは、ご参加いただいた皆様へのアンケートを行い、報告会でフィードバックさせていただいています。今回いただいたコメントを一部ご紹介します。

UXを検討する上で、今回のような最終プロトタイプまでたどり着けるようなトライアルは早期に発案から最終まで確認することができるため、何度でもUXを振り返って修正ができるという認識を培えるので、今後のプロジェクトを進める上で実践的に役立つと感じました。

自身のスキルとして弱いと感じられる能力の箇所は繰り返して身に染み込ませたいというところと、プロトタイプのスピードアップをしたいため今後としても学んでいきたいと思います。

実践として1日でプロトタイプを回転させられるということを習得出来たことは今後の業務遂行の上で大変役立つと思います。

外部リサーチやインプットのみで形成されているコンセプトよりユーザーインサイトに目を向けることで新規性の高いサービスの創出が可能になると感じました。

ユーザーセントラルなコンセプト立案が可能となるため、他業種と共創する際の周囲への説得や説明の際に同じ 観点を持たせることができると考えるので、今後も活用していきたいと思います。

最後に

今回はNEC様にラピッドプロトタイピングを体感・実践いただいたワークショップのレポートをお届けしました!

今回ご紹介したデザインプロセスワークショップ以外にも、自由な発想でアイデアを生み出すアイディエーションワークショップや、チームの向かうべき方向を示すビジョンを可視化するビジョン探索ワークショップなど新しいワークショップも随時開発しています。またご要望に応じてデザインプロセスワークショップのコンテンツのなかでユーザーインタビューやユーザーテストにより力を入れたカスタマイズを行うなど、様々な形でメニューをご提供しています。

より良いプロダクト作りを行うための組織のマインドセット、新規事業開発や既存サービスの改善に向けて施策をご検討中の企業様は、ぜひお気軽にご相談ください!

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ABOUTこの記事をかいた人

shuntaro

新卒で大手印刷会社に入社。社内ベンチャーに転籍し自社事業のスポーツ系メディアのWebディレクターや新規事業開発を経験後、Goodpatchにアカウントマネージャーとしてジョイン。クライアントワークや各種ソリューションを通じて多くのクライアントのビジネスをサポートしています。趣味はスパイスカレー作り。
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