新規事業や自社サービスなど、ビジネスにおける一つのプロジェクトでリーダーを任された時、あなたならどのようにしてプロジェクトを成功に導きますか?
本記事では、プロジェクト進行において役立つ記事を3つのポイントに分けてまとめました。プロジェクトマネージャーとしてサービス開発に携わっている人や、プロジェクトマネジメントに必要なスキルを学びたい人におすすめです。

1.思考法、コミュニケーション術

プロジェクトマネージャーは、チームメンバーの進捗を管理しながらも、サービスの価値を高めるために様々な「なぜ?」を解決する必要があります。チームでプロジェクトを進めるためには欠かせない能力なので、役立つ記事を読んで、実践してみましょう。

課題解決の思考法

プロジェクト、チーム、サービスなどに課題があると感じたら、その課題を解決するためにどうするべきか?と解決策を考えましょう。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを進行していく中で、様々な「なぜ」に直面すると思います。それはユーザーへの提供価値出会ったり、メンバーのアサインであったり、チームのコミュニケーションなど、様々です。どんな場面においても、課題を特定し、解決できる能力は資産になります。気持ちよく円滑にプロジェクトを進めるためにも、課題解決の思考を身につけておきましょう。

タスク管理術

職種関係なくできる効率化のための手法として、どのようにタスクを管理するのかを明確にすることは重要です。まず、タスクに優先度をつけます。そしてタスクの期限を切っておき、さらに初動で先回りしてタスクを消化することが大切です。

フィードバック

プロジェクトの進行中、メンバーに対してフィードバックをしなくてはならない場面はありませんか。また、プロジェクトの区切りの段階で、KPTなどでチームメンバー同士がフィードバックをし合うこともあるでしょう。
フィードバックとは、プロジェクトを成功させることを前提として、メンバーが成長するために行うコミュニケーションの方法です。ですから、フィードバックをする立場の人は、相手の成長のためにフィードバックをする必要があります。
成長のためにするフィードバックは、「ダメ出し」とは異なります。そのためには、「否定的な伝え方ではなく、こうした方がよくなると伝える」「意見と事実を切り分ける」など、実践できる方法はあります。早速実践して、プロジェクトの可能性を広げてみましょう。

フィードバックは、チームのコミュニケーションを活性化させ、結果としてプロダクトの品質工場に効果的です。「なぜフィードバックをしなければならないんだろう」と疑問に感じる時は、こちらの記事から読んでみてくださいね。

2.サービスデザイン

サービスのヒントやチャンスを見つけたら、それをビジネスとして成長させなければプロジェクトの未来はありません。事業を作るために必要なビジネスの観点と、サービスを設計するための様々なデザイン手法についてご紹介します。

ユーザーモデリング

サービスのコンセプトは、ユーザーの課題と結びついているはずです。しかし、ユーザーの本質的なニーズはすぐには見つけられないかもしれません。ユーザーモデリングは、「誰」が「どんな体験」をすることでどういった「価値」を得ているか?という視点でユーザーを分析する手法です。属性層、行為層、価値層の3点を通して、より深くユーザーを理解できるようになるため、本質的なニーズに寄り添ったサービス価値を設計することができるようになります。

KPIツリー

サービスでの目標を達成するためには、予算を投じて様々な施策を打ちたいですよね。しかし、施策と結果が正しく結びついていなければ、意思決定者を説得することはできません。そこで、施策がサービスにどのように紐づいているのかを理解し、俯瞰するために作成することが多いものが「KPIツリー」です。サービスが何を持って成功と言えるのか定義するためには、定量的に観測できる指標が必須となります。ビジネス的な視点を身につけて、自信を持ってプロジェクトを進行するために、こうした手法も学んでおきましょう。

ユーザーインタビュー

プロジェクトを進行するにあたって、様々なフェーズで行うのがユーザーインタビューです。インタビューと言っても、ただ会話するだけではなく、質問や行動から、ユーザーの隠れたニーズや本質的な課題を曳き出さなくてはならないため、スキルが必要になります。

サービスを開発するために、なぜユーザーインタビューが必要なのかを理解しなくては、価値あるインタビューはできませんよね。まずは、ユーザーインタビューを行うことで得られるメリットや、インタビューの種類を勉強してみましょう。

実際にインタビューを実施する時は、経験が少ない場合戸惑ってしまうかもしれません。進め方が分からなかったり、どのような聞き方をすればいいのか悩むこともあると思います。そんな時に役立つユーザーインタビューの心得は、以下の記事から学んでみましょう。

エグゼクティブインタビュー

インタビューは、クライアントも対象となることがあります。エグゼクティブインタビューとは、経営層や意思決定者を対象としたインタビューです。グッドパッチのクライアントワークでは、プロジェクト初期において、1人当たり30分〜1時間で会社とサービスのビジョン、ゴールをヒアリングしています。クライアントを含めて、「なぜこのサービスを作るのか」の認識を明確に揃えることで、提案がスムーズにできるようになると考えられます。

ブレインストーミング(ブレスト)

ブレインストーミングとは、アイディアを発散するための手法です。プロジェクトに導入すると、複数人が集まって同時に行うため、様々な視点のアイディアが集まる点がメリットと言えるでしょう。しかし、ブレストはあくまで手段の一つなので、事前に「何を解決したいのか」という認識を揃えておくことが重要です。以下の記事ではブレストの具体的な進め方や、コツをまとめています。

ワークショップ

プロジェクトのキックオフフェーズや、サービスのコンセプトを決定するために効果的な手法が、ワークショップを行うことです。しかし、ワークショップも他の手法と同様に、開催が目的化してしまわないように設計しましょう。以下の記事は、ワークショップを初心者と一緒に実施する際に押さえておきたいポイントを紹介しています。

デザインスプリント

デザインスプリントとは、企業の規模感に合わせて活用できるフレームワークです。5日間で1スプリントとして、理解→アイディエーション→アイデアの決定→プロトタイプ→検証を短期間で行います。
短期間であるため、早い段階からプロトタイプを用いてサービスの価値を検証できる点がメリットとされています。さらに、チームのコミュニケーションの密度が濃くなったり、短時間で発散などをすることで生産性も高まる点から、導入する企業が増え始めています。グッドパッチのクライアントワークでは、デザインスプリントを用いた事例が多くあるので、ぜひ参考にしてみてください。

3.おすすめツール

思考法や、手法の効果を最大限にするためには、ツールを使ってプロジェクトを効率的に進行することがおすすめです。様々なツールをご紹介してきたので、ぜひ参考にしてみてください。

作業効率化ツール

プロジェクトマネージャーという立場の人は、意識的に生産性を上げることがとても大切です。タスク管理に役立つアプリと、情報を集約するアプリをご紹介しています。

テキストエディター

様々なミーティングの議事録や、思いついたアイディアを書き留めるツールとして、テキストエディターを使う人は多いでしょう。自分にあった特徴のテキストエディターを選ぶことで、快適に作業を進めることができますよ。

チームデザインツール

Milanoteというツールをご紹介しています。チームでのコミュニケーションに役立ち、プロジェクトに関連する情報を全て集約できるため、プロジェクトマネージャーにおすすめなツールです。


プロジェクトマネージャーにおすすめの記事を、3つのポイントに分けてご紹介しました。いかがでしたか?

プロジェクトマネージャーは、ビジネス的な視点と、サービスを設計するための手法を理解して、プロジェクトを進めることが求められます。
ユーザーが、サービスの体験に価値を見出すようになりつつある現代において、ビジネス的にインパクトを出すためにも、様々な知識を体現できるようになる必要があるのです。

Goodpatch Blogでは、今後も定期的におすすめの記事をまとめてご紹介していく予定です。お楽しみに!