ケーススタディ

会計ソフトの雄、弥生の新ブランド「弥生 Next」 社内で60人以上を巻き込んだブランディングプロジェクト

中小企業の経理や人事労務など、バックオフィス業務を支援する「弥生」。2025年9月時点での登録ユーザー数は350万を超えており、特に会計領域のソフトウェアにおいては長く市場をけん引しています。

同社は2022年にグッドパッチの「UI/UXフィードバック」を利用したことをきっかけに、サービスサイトの大規模リニューアルを行いました。

この裏側で進んでいたのが、クラウドサービスの新ブランド「弥生 Next」の立ち上げです。次世代メインプロダクトとして現在は2つのサービスを展開しており、そのうちの一つである「弥生会計 Next」は2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。

既存製品が有名であるほど、新たなブランドが市場に認知されて受け入れられるまでには時間がかかるものですが、弥生 Nextはどのような経緯で生まれ、ブランドを形成してきたのでしょうか。約8カ月のブランディングプロジェクトに携わったメンバーに話を聞きました。

<話し手>
弥生株式会社 ダイレクト・セールス&マーケティング本部 コンテンツ・マーケティング部 石岡さん
弥生株式会社 ダイレクト・セールス&マーケティング本部 コンテンツ・マーケティングシニアマネージャー 今泉さん
Goodpatch クリエイティブディレクター/UIデザイナー 栃尾
Goodpatch UXデザイナー 中根

※所属・肩書きはプロジェクト当時のもの

業務効率化に留まらず、経営を支援できるクラウドサービスを目指す「弥生 Next」

──「弥生会計 Next」のグッドデザイン賞受賞おめでとうございます!改めてにはなりますが、2023年に発表した新ブランド「弥生 Next」の立ち上げ経緯について教えてください。

弥生 石岡さん:
ありがとうございます。弥生は「中小企業を元気にすることで、日本の好循環をつくる。」というミッションの下、中小企業向けに業務ソフトウェアを開発・販売しています。おかげさまで、業務効率化支援のデスクトップソフト領域ではトップシェアを築いていますが、外部環境の変化や競合他社の参入などもあり、クラウドサービスの展開も行う必要があると考えていました。

長くご愛用いただいている既存の弥生シリーズを引き継ぐことも考えましたが、新規でクラウドサービスを展開するなら業務効率化という領域に留まらず、ユーザーの経営支援に伴走できるような、新しいブランドラインを開発しようと考えたことが始まりです。

弥生株式会社 ダイレクト・セールス&マーケティング本部 コンテンツ・マーケティング部 石岡さん

弥生株式会社 ダイレクト・セールス&マーケティング本部 コンテンツ・マーケティング部 石岡さん

弥生 今泉さん:
そうですね。デスクトップ製品とクラウドサービスとできっちり住み分けし、プロダクトとして異なる見せ方をしていきたいと考えていました。また、弥生は会計ツールとしての認知度が高いことから、「弥生=会計ソフト」というイメージが強いです。クラウドサービスでは、会計以外のサービスも提供する経営プラットフォームとして、企業内のDX支援にも寄与できたらという構想もありました。

──ユーザーに新しい価値を提供したいと考えていたわけですね。ロゴ制作やタグラインといった、「弥生 Next」のブランディング施策について、グッドパッチに依頼することになったきっかけは何ですか。

弥生 石岡さん:
このプロジェクトについては3社でコンペを行いました。「弥生 Next」という名称で新ブランドを展開することが決まっていたため、プロダクトそのものにフォーカスする案が多い中、グッドパッチは弥生がユーザーに提供したい価値から分析した提案を行ってくれました。

「半歩先感」というテーマをオーダーしていたのですが、グッドパッチの提案には、そのキーワードがよく表現されていました。弥生 Nextは新たなユーザーを獲得することを目標にしているものの、長年弊社のサービスをご利用いただいてきた方々にも使っていただきたい。Webサイトリニューアルのプロジェクトで、弊社の考えをよく理解していただけたこともあり、一連の施策の支援をお願いすることになりました。

コンペ時のラフイメージ

コンペ時のラフイメージ

──グッドパッチのお二人は、コンペのときに意識していたことはありますか?

Goodpatch 栃尾:
Webサイトリニューアルのプロジェクトでは、常に「弥生らしさ」を大切に考えて制作していました。「弥生 Next」は新しいブランドラインではありますが、もし、既存の弥生ユーザーが不安になるようなロゴになってしまったら、それは前進ではなく断絶になってしまいます。弥生がこれまで積み重ねてきた信頼を壊さずに、どう次へ進めるか。そのために変えるべきポイントと同じくらい、「どこは絶対に変えてはいけないのか」という点をかなりシビアに意識して検討を進めました。

ロゴデザインのカラーについて

コンペの段階では、その判断軸をできるだけ分かりやすく共有したいと思い、ひとつはこれまでの弥生の思いをしっかり受け継ぎながら、ユーザーを前に引っ張っていく案。もうひとつは、ワクワクを感じながら、軽やかに前に次の一歩を踏み出せる案。あえて方向性の異なる2案を用意してご提案しました。

ロゴデザインを巡って社内でも意見が真っ二つ。60人規模のワークショップで新ブランドの共通認識を構築

──ここからはプロジェクトがどのように進んでいったのかを教えてください。提案を聞くに、まずはロゴのデザイン決めからスタートしたのでしょうか。

Goodpatch 栃尾:
そうですね。先ほどもお話しした通り、コンペでは、どこを変えてどこを変えないのかという議論の幅を作ることを目的に、あえて方向性の異なる2つのロゴデザイン案を提案していました。

コンペの結果を受けて、弥生さんの中で「こちらの考え方が近そうだ」という方向感は一度共有されましたが、それは最終決定というよりもあくまで仮置きの状態でした。そこでプロジェクトの開始段階で、「ロゴの方向性についてもう一度きちんと全員で議論したい」というご相談をいただきまして。

提案していた2つのロゴデザイン案

提案していた2つのロゴデザイン案

──おお、そうなんですね。どういった理由があったのでしょう。

弥生 石岡さん:
弥生ではこれまで、プロダクトのロゴデザインを制作する際はマーケティングチームが主体となって進めてきたのですが、弥生 Nextは次世代に向けてのメインプロダクトということもあり、プロダクトの開発チームもブランディングプロジェクトに関わっています。開発チームとマーケティングチームで共同でロゴを制作するのは初めての経験でしたし、各社員が弥生というプロダクトに対して強い思い入れがあり、なかなか方針がまとまらなかったんです。

Goodpatch 中根:
弥生の皆さんの中でも、弥生 Nextに対してのイメージや認識に差があり、ロゴデザイン案を選ぶ基準が定まっていないことが分かりました。そこで、弥生 Nextという新ブランドを展開するに当たって、既存プロダクトから「残していくべきところ」と「変えていくべきところ」の共通認識を図るため、ワークショップを開催しました。まずは各チーム内でそれぞれ6〜7人のグループに分かれてもらい、支持するロゴデザイン案とその理由を挙げてもらいました。

ロゴデザインの議論の様子

ロゴデザインの議論の様子

Goodpatch 栃尾:
その後は各グループの代表者同士でディスカッションを行いながら、「どのロゴがいいか」ではなく、「弥生 Nextという新ブランドで、弥生はどんな姿勢でユーザーと向き合っていくのか」を全員で確認していく時間にしました。一見するとロゴの議論にも見えますが、グッドパッチとしては、プロダクトに関わる一人ひとりの考え方や覚悟をそろえることを意識していました。

ここがそろわないまま進んでしまうと、どれだけ見た目を整えても、結果としていいサービスにはならないと考えていたからです。

──開発チームとマーケティングチーム、両方のチームが参加したんですよね。一体何人くらいの方が参加したんですか?

Goodpatch 中根:
全部で大体60人くらいだったかなと。

──すごい、それは相当な規模ですね。意見をまとめるのも大変そうな。

弥生 今泉さん:
そうなんです。チーム内でも意見が割れるような状態で誰も決められなかったのですが、大人数でとことん話し合って決めれば文句は出ないだろうと(笑)。グッドパッチの皆さんには、ファシリテーターとして入ってもらったのですが、まとめる力があり信頼できました。

弥生株式会社 ダイレクト・セールス&マーケティング本部 コンテンツ・マーケティングシニアマネージャー 今泉さん

弥生株式会社 ダイレクト・セールス&マーケティング本部 コンテンツ・マーケティングシニアマネージャー 今泉さん

──各チームからは、具体的にどんな意見が挙がったのでしょうか?

Goodpatch 中根:
開発チームの多くの方は「時代の変化に合わせて、弥生も変わる覚悟を持つ必要がある」と考え、これまでの弥生のロゴとは大きく異なる案を望んでいました。逆にマーケティングチームの方たちは「既存顧客も含めて、ユーザーにより深いサポートができることを伝えたい」と考えており、弥生のコーポレートロゴの矢印を基にした案を希望する声が多くありました。

──既存顧客を大切にするか、新規ユーザーに向けて提案するか……どちらもユーザー目線ではありますが、真逆の意見が出ていたわけですね。

弥生 石岡さん:
みんなそれぞれの正義があり、どの意見も正しいので、ディスカッションでは「弥生は何を大切にするのか」を軸に話し合いました。

Goodpatch 中根:
「これだけみんなで話し合ったのだから、きっと大丈夫」という空気になりましたね。

弥生 今泉さん:
ディスカッションを通じて「先進性」と「(顧客に)寄り添う」という視点はどちらも必要であると気付きました。最終的には、先進性を全面に打ち出すデザインに決定しました。

──ロゴデザイン一つでも、ここまで議論が白熱するものなのですね。

Goodpatch 栃尾:
時間はかかりましたが、ワークショップを開催したことで、弥生の皆さんだけでなく私たちの中の弥生 Nextのイメージもより明確になったと感じています。結果としてステートメントの見直しやグラフィック制作など、その後の施策のブラッシュアップにもつながりました。

コンペ時は「一緒に作る、もっといい未来」というステートメントをご提案していたのですが、ワークショップを進める中で「つながり」や「始まり」、そして「寄り添い」といったキーワードが多く挙がりました。その言葉を聞く中で、弥生というプロダクトとユーザーの関係性を、ここで一度きちんと言葉から組み替える必要があると感じたんです。現在の「つながる、はじまる、もっといい未来。」というキャッチコピーも、その結果生まれたものになります。

最終的なキャッチコピー

──「つながる」には、どのような意味が込められているのでしょうか。

弥生 石岡さん:
従来の弥生シリーズは、会計、給与、販売など各サービスが独立した存在でしたが、弥生 Nextではそれぞれのプロダクトがシームレスにつながっているという意味を込めました。弥生ユーザーの属性は一つではなく、売上を重視する方、自己実現を目指している方など、グラデーションがあることが特徴です。弥生 Nextにアクセスすることで、どんな課題を抱えたユーザーでも直感的に操作できることを意識しました。

ブランドロゴからサービスロゴ、パッケージのデザインまで 弥生 Nextの世界観を伝えるための細かな工夫

──長い議論を経てロゴデザインの方針が決まり、プロジェクトとしては一山越えた感じですか?

Goodpatch 栃尾:
いえ、むしろここからが本番という感覚でした。これまで議論に使っていたロゴはあくまで仮のものだったので、ここから意味の精度を高めるためにブラッシュアップのフェーズに入っていきました。

その一つが、色の扱いです。コンペ時のロゴでは既存サービスのロゴカラーをベースに4色を使っていましたが、色を使うのであれば、それぞれの色にどんな思いを込めるのかをあいまいなままにせず、定義する必要があります。

ワークショップを行ったことで弥生として打ち出したいことがはっきりしてきたので、使う4つの色は各サービスの色ではなく、伝えたい思いから落とし込む形にしました。

──製品ではなく、思いを色で表現する方向に変えたんですね。

弥生 石岡さん:
既存の弥生シリーズでは「青は会計」「赤は販売」など、サービス内容でロゴカラーが決められていました。しかし弥生 Nextは、経営支援に伴走していくクラウドサービスです。従来のようにサービス内容でカラーリングしてしまうと、シームレスな経営支援をするというイメージからは離れてしまいます。

カラー展開自体は大きく変わらないのですが、これからどんなプロダクトになっていきたいのかを色そのもので表現している点が、弥生 Nextと既存の弥生シリーズの大きな違いです。

Goodpatch 栃尾:
これまで使用してきたロゴカラーは弥生ブランドの資産であり、ユーザーにとってもなじみのあるものです。そこで弥生 Nextでは従来のカラーパレットはそのままに、それぞれの色が持つ意味を改めて定義し直しました。「青は知的・信頼」「赤は情熱・積極的」「緑は安心・安全」「黄色は希望」と、弥生 Nextとしてユーザーに届けたい価値を、ロゴカラーの意味として再設計しています。

プロダクトごとのカラーに込めた思い

──なるほど。では「Y」のモチーフには、どんな意味が込められているのですか。

Goodpatch 栃尾:
まず「Y」は、弥生の頭文字です。あまり表では語ってこなかった部分なのですが、困りごとを抱えたユーザーに弥生が手を差し伸べ、引き上げる様子を表現したいと考えていました。ですが、弥生とユーザーが手をつないでいるように見せるのが難しく、Yという文字のバランスを取るために何十パターンも試作しています。

ロゴデザインの試作の様子

ロゴは長く使用するものなので、一度「何か違う」と感じると、将来的にブランドの信頼感にも影響してきます。また、スクリーンと印刷でも見え方や与える印象は異なるので、色の調整はもちろん、ロゴの完成度を高めるために1ミリ単位での微調整を何度も何度も行いました。

──今回はブランドロゴデザインのほか、各サービスのロゴやタイポグラフィーも手掛けたと聞きました。

当時のパッケージデザイン

当時のパッケージデザイン

Goodpatch 栃尾:
弥生 Nextは複数のサービスを総称したブランド名であり、拡張性と汎用性のあるサービス展開が決まっていました。そのため、新しいブランドロゴはパッケージデザインや関連するサービスロゴ、サイトでの表記、販促物など、あらゆるタッチポイントに影響します。

パッケージの刷新にあたっては、合計60種類のタイポグラフィーを作成しました。小さくても「弥生 Next」という文字が読めるか、サービスロゴとして展開したときにブランドとしての一貫性が保てるかといった観点でさまざまな工夫をしました。

当時のパッケージデザイン

当時のパッケージデザイン

これらの検証には、私のほかにアシスタントデザイナーが2名関わっていて、実際の利用シーンを想定しながら、さまざまな距離や角度からロゴを見ては検証を繰り返していました。既存デザインの印象を大幅に変えず、新しさを伝える表現を考えるのが難しかったポイントです。

弥生 石岡さん:
店頭POPや製品パッケージなど大量の成果物が必要だったので、グッドパッチの皆さんとしては大変だったと思います。ただ今よりもクオリティが上がることは分かっていたので、あまり心配はしていませんでしたね。

社内外向けに2本の動画を制作 ユーザーに「届けたい未来」をイメージさせる

──ブランドロゴからステートメント、パッケージなど、このプロジェクトではさまざまなものを作ってきたわけですね。

Goodpatch 中根:
プロジェクトの後半では動画も作りました。弥生 Nextという新ブランドを社外に発表する用のブランドムービーと、社員総会で社員に新プロダクトについて説明する社内向け動画の2本ですね。

ブランドムービーは映像会社に協力していただき、ナレーションはプロの声優の方に依頼し、私がスタジオに同席して「こんなイメージなので、こういう風に話してください」と指示を出させていただきました。私が全体の進行管理を担い、栃尾さんはランディングページやロゴ制作などを含むデザイン全般を並行して制作するというスケジュールで動いていました。

弥生 今泉さん:
ブランドムービーについて経営層からは、「タイムマシンで未来に行き、未来の事業やユーザーが使用している様子を覗き込んでいるイメージで」との希望がありました。ただ、当時は弥生 Nextの発表が決まっているだけで、プロダクトが何もできていない状態。今までの弥生とこれからの弥生を対比して見せるのか、それとも最初から弥生 Nextの世界観を出していくのかなど、どう表現するのかとても悩んだ記憶があります。

Goodpatch 中根:
最初は紙芝居で絵コンテを作成するところから始め、調整していく中でざっくりとした未来を語るのではなく、具体的に弥生 Nextの内容について説明していく手法を採りました。最終的には、弥生 Nextが市場に普及した未来に行く内容に仕上げました。

Goodpatch 栃尾:
ちなみにブランドムービーには、弥生 Nextが目指している世界観や価値を、より直感的に伝えるための存在としてキャラクターが登場しています。プロジェクトメンバー間では「化身ちゃん」と呼ばれていて、ロゴカラーごとに4体いるのですが、抽象的になりがちなメッセージを、ユーザーや社員が感覚的に受け取れる形に翻訳することも、デザインの大切な役割だと考えていました。

結果的に、社内Slackのアイコンにしてくださる社員さんが出るほど気に入ってもらえてうれしかったですし、弥生 Nextの世界観が自然に浸透していく手応えもありました。

Goodpatch 中根:
社内向け動画はグッドパッチ制作だったので、Appleの「Keynote」のアニメーションを活用して、動画風に仕上げました。凝り出すと止まらないもので、Adobe After Effectsを活用するなど、納期ギリギリまで可能な限りがんばった記憶があります(笑)。

ロゴからムービーまで全てを手がけたからこそできたこと──ブランドの道筋を「デザイン」で作ってくれた

──ロゴデザイン、サービスロゴ、タイポグラフィー、動画制作と盛りだくさんの内容でしたが、プロジェクトを走り抜けた感想について教えてください。

弥生 石岡さん:
プロジェクト当初から明確なビジョンが見えていたわけではなく、「走りながら作っていった」という印象が強いです。リリースのタイミングで「いい世界観が作れたな」「新しいブランドがいよいよ市場に出るぞ」と思えました。

Goodpatch 栃尾:
プロジェクト開始時は「弥生 Next」というプロダクト名称だけが決まっている状態でしたが、弥生 Nextはどんな世界観なのか、ユーザーはどうなっているといいのかなどを言語化し、お互いに認識を深めて作っていけたのは、とても楽しかったです。

Goodpatch クリエイティブディレクター/UIデザイナー 栃尾

Goodpatch クリエイティブディレクター/UIデザイナー 栃尾

弥生 今泉さん:
現在は弥生 Nextから「弥生会計 Next」「弥生給与 Next」という2つのサービスを展開していますが、グッドパッチは「弥生 Nextとはこういうブランド」という道筋をデザインで作ってくれたと思っています。今後サービスを拡張していく際の旗印を作ってくれました。

グッドデザイン賞を受賞した弥生会計Next

グッドデザイン賞を受賞した弥生会計 Next

──なるほど。多くの議論やロゴデザインやステートメントといった制作物を通して、「弥生 Next」という新ブランドの輪郭が作られていったのですね。

Goodpatch 中根:
ロゴデザインだけでなく、パッケージデザインや動画など、サービスブランディング全体を手掛けることができたからこそ、うまく進められた部分も大きいと感じています。

Goodpatch UXデザイナー 中根

Goodpatch UXデザイナー 中根

弥生 今泉さん:
グッドパッチはユーザーのことを踏まえていろいろなアウトプットを制作してくれたので、プロジェクトを短期間で進めることができました。これだけの大規模プロジェクトだと、ロゴはA社、動画はB社……と別々の会社に依頼するケースも多いと思うのですが、グッドパッチには全部お任せできたのでブランドの統一感も図れました。

弥生 石岡さん:
プロジェクトごとに会社が分かれると熱量も分散すると思うので、弥生のビジネスや企業姿勢に対する解像度が高いグッドパッチ1社にお願いできたのが良かったです。プロジェクトから2年が過ぎても、ブランドの姿勢はぶれていません。ワークショップを契機にマーケティングチームだけでなく、開発チームも巻き込んでロゴを作る文化が社内に根付くなど、とても良いきっかけになったと思います。

──こうしたブランディング施策を外部のデザイン会社と進めて良かったと思う点や、グッドパッチとプロジェクトを進めて感じた点について教えてください。

弥生 今泉さん:
さまざまなアウトプットを出すことができたのは良かったです。グッドパッチはユーザー視点を忘れず、単に「おしゃれ」や「かっこいい」でデザインを出してこないので、安心できました。

弥生 石岡さん:
グッドパッチは、ロジックとクリエイティブ両方の力を兼ね備えている企業だと思います。プロジェクトに対しての熱量が高く、最後までユーザー目線で仕上げてくれたこともうれしかったです。期間限定のプロジェクトでは、納期優先で一定の品質を満たせばいいという考えもありますが、グッドパッチには根底にユーザー視点があります。そのユーザー視点が弥生のビジネス視点と混ざり合い、良いアウトプットが生み出せたと思います。

──ありがとうございます。最後に弥生 Nextの今後の展望について教えてください。

弥生 石岡さん:
日系企業の9割は中小企業であり、中小企業で働くユーザーに貢献するということは日本全体が元気になるとも言えます。弥生は、VUCA時代を生き抜く中小企業が目指す事業の姿に寄り添い、半歩先を指し示すナビゲーターになりたいと考えています。弥生 Nextを通じて、中小企業の経営を支援していきたいです。

弥生 今泉さん:
弥生 Nextという次世代プロダクトを進化し続けることで、中小企業が経営に集中できる環境を提供し続けていきたいと考えています。弥生 Nextのサービスを拡張していく上で、プロダクトの見せ方もより進化させていきたいです。その際には、またグッドパッチにご相談ができればと考えています。

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