トレンド

新しいものが大好きなGoodpatchで1月話題になったアプリ、サービス、デザインまとめ(2026)

寒さが一段と厳しくなり、冬の澄んだ空気とともに新しい一年の始まりを実感する季節ですね。 

気持ちを新たに、今年はどのようなデザインや技術が私たちの生活を豊かにしてくれるのか、今から楽しみです。

それでは今月も、グッドパッチで話題になったサービスやトレンドを紹介します!

サービス・プロダクト

動画を“手渡す”シネマティックな新体験。ハイブリッドインスタントカメラ「instax mini Evo Cinema™」

ハイブリッドインスタントカメラ「instax mini Evo Cinema™(インスタックス ミニ エヴォ シネマ)」新発売

富士フイルムから、アナログとデジタルを融合した商品として人気を誇る「Evoシリーズ」の最新モデル「instax mini Evo Cinema™」が1月30日に登場しました。

今回のプロダクトは、単なるカラーバリエーションの追加に留まらず、「動画撮影」と「時代の空気感」を再現する新機能の追加によって、チェキの体験価値を大きく拡張しました。

最大の特徴は、撮影した動画を二次元バーコード付きのチェキプリントにして“手渡しができる”体験です。スマホで読み取れば、プリントされた静止画が鮮やかに動き出す――そんな魔法のような体験が、日常のコミュニケーションに新しい奥行きを与えてくれます(二次元バーコード再生にはアプリ経由のアップロードが必要です)。

さらに心をくすぐるのが、新搭載の「ジダイヤル™(Eras Dial™)」エフェクト。

1960年代の8mmフィルムや70年代のブラウン管テレビなど、10種類の「時代(時代+ダイヤル)」をテーマにしたエフェクトを、アナログダイヤルで直感的に切り替えられます。

特筆すべきは、1965年発売の8mmカメラ「フジカシングル-8」をオマージュした縦持ちのプロダクトデザインです。単なるレトロブームへの便乗ではなく、カメラを構える仕草や、レバーを引いてプリントする際の「クリック感」といった触覚的なフィードバックが、撮影という行為自体を特別な儀式へと昇華させています。

デジタルで効率化された現代だからこそ、あえて「手間」や「質感」をデザインすることで、記憶に残る「体験」を生み出します。皆さんも、写真も動画もスマホで気軽に撮れる時代だからこそ、撮影の手触りを楽しむのはいかがでしょうか。

「後で読む」で終わらせず、成長のヒントに変える「CuraQ」

CuraQ (クラキュー)- AI ナレッジアシスタント

日々の業務のなかで出会う、「今は読めないけれど、後でじっくり向き合いたい」記事や文献。筆者自身も、そうした有益な情報が気づけば埋もれてしまう、という課題感を常に抱えていました。そんな悩みに応えるAIナレッジアシスタント「CuraQ」が、2026年元日にリリースされました。

実際に使ってみると、直感的なUIで迷うことなく情報をストックできるだけでなく、蓄積した内容をAIが分析し、自分の興味関心をハッシュタグとして可視化してくれる点が印象的でした。どの領域を深掘りしているのか、逆にキャッチアップできていない分野はどこかが見えることで、次に学ぶべきテーマへの示唆も得られます。

「CuraQ」は、インプットの散逸を防ぐだけでなく、情報を溜める行為そのものを、自然と能動的な学習サイクルへと変えてくれるツールだと感じます。心地よいUXを、シンプルかつダイレクトに実現しており、インプットの整理や蓄積に悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

スポーツ観戦の「特等席」を再定義する、Apple Vision Proの革新的イマーシブ体験

Apple Vision Proに表示された「Spectrum Front Row in Apple Immersive」のアートワーク。

1月9日にApple Vision Proで「Spectrum Front Row」を配信開始

2026年1月9日より、Apple Vision Proでロサンゼルス・レイカーズの試合を圧倒的な没入感で楽しめる新サービス「Spectrum Front Row in Apple Immersive」が開始されました。Spectrum SportsNetおよびNBAアプリを通じて提供されるこのサービスは、ファンにアリーナ最前列にいるかのような臨場感を届けます。

最大の特徴は、圧倒的な没入感を生む「7つの視点」です。スコアラーズテーブルやゴール下、選手の入場通路など、従来の放送では不可能だった多角的な視点を自由に体験できます。最大150Mbpsの高画質フィードに加え、スコアや選手情報が視界に3Dで浮き上がる空間コンピューティングならではのUIデザインにより、映像を妨げず直感的に情報を把握できます。

また、アンビソニックオーディオ技術を駆使し、バッシュの摩擦音やネットを揺らす音、観客の歓声を正確な位置から再現。音の「距離感」まで再現し視覚と完全に同期させることで、脳がアリーナにいると錯覚するほどの深いUXを創出しています。さらに、タイムアウト中も現地の熱気をそのまま生中継し続けることで、チームの円陣や会場のエンターテインメントを含めた現場の空気感を途切れさせません。

この革新的な試みは、スポーツ観戦を「画面の中」から「空間」へと解き放つ未来への第一歩です。今後他の競技への拡大も期待されており、スポーツエンタメの新たな標準となるでしょう。

AI

DeNA、今日から実践できるAI活用事例100件を無料公開

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フルスイング by DeNA on X【DeNA社員のAI活用100本まとめスライド公開!📢】

株式会社ディー・エヌ・エーが運営するメディア「フルスイング」の公式Xにてエンジニア職・ビジネス職・クリエイター職を対象に「AI活用100のヒント(AI 100 Tips)」が2025年年末に公開されました。

無料のダウンロードコンテンツ(PDF)として公開されており、資料内では課題、解決策、成果、利用者の声がセットとなった事例が100件紹介されています。

議事録作成やメールの代筆、アイデア出し(ブレスト)、コードの修正、データ分析など幅広いシーンで活用できると感じました。特にデザイン分野では手書きのメモをGeminiに読み込ませFigmaやdraw.ioで編集可能なデータに変換するプロンプトを作成した事例やCursorを用いた配色検証、アンケートの分析などの事例も紹介されています。

「なんとなくサービスの名前は聞いたことがあるけれど、実際にどういう場面で活用できるか分からない」という人や、「すでに業務でAIを駆使している」という人にもさらなる活用のヒントを与えてくれる資料です。

本資料は「現場での活用」にフォーカスされており、どれも実務ベースの課題を起点とした事例が紹介されています。まずはサラサラと読み込んでみて、取り入れられる内容から少しずつ実践に移すことで業務を効率化していくことができると感じました。また、今すぐに必要ではない内容もアイデアの引き出しとして押さえておきたい事例が満載です。

楽天、エージェント型AIツール「Rakuten AI」を「楽天市場」のスマートフォンアプリに搭載

楽天、エージェント型AIツール「Rakuten AI」を「楽天市場」のスマートフォンアプリに搭載 | 楽天グループ株式会社

2026年1月5日、楽天市場のスマートフォンアプリにエージェント型AI「Rakuten AI」が搭載されました。これは、私たちの買い物体験を大きく変えるアップデートといえるでしょう。これまでの「欲しいものをキーワードで検索する」というスタイルに加え、今後は専属のAIコンシェルジュと会話をしながら商品を見つける、新しい購買体験が始まります。

具体的には、テキストや音声、画像を使って「予算」や「利用シーン」を相談するだけで、約5億点もの膨大な商品群から最適なものを提案してくれます。大きな特徴は、AI側からも質問を投げかけてくる点です。対話を重ねることで、ユーザー自身も気づいていなかった潜在的なニーズが掘り起こされ、曖昧な要望からでも納得のいく商品に出会える「発見型(ディスカバリー)ショッピング」が可能になります。

さらに、このAIは楽天市場内のデータだけでなく、ウェブ検索から得られる気象情報や社会トレンドなども加味して提案を行います。「来週の天気に合わせたグッズ」や「今流行しているスタイル」など、文脈を理解した賢いサポートが期待できます。今後、利用データが蓄積されるにつれてパーソナライズも進み、ECにおける「探す」という行為そのものが、AIと共に「発見する」という豊かな体験へと進化していくでしょう。

ビジネス

「佐久間さん、HP作らせてください」佐久間宣行さんがオフィシャルHPを公開

グッドパッチが佐久間宣行オフィシャルHPをデザイン! ラランド・ニシダをデザイナーに迎え「佐久間宣行の連絡先不明問題」を解決!?

2025年12月下旬、テレビプロデューサーやラジオプロデューサーなど多方面で活躍する佐久間宣行さんがオフィシャルHPを公開。HP公開に関する佐久間さんのXの投稿が1,500万インプレッションを超え、Xのトレンドにもまとめられるなど、SNSを中心に大きな反響を呼びました。

今回のHP制作は、テレビ東京コミュニケーションズ企画のYouTube番組『佐久間さん、HP作らせてください』と連動したグッドパッチのPR施策の一環で行われました。テレビ局とデザイン会社、YouTubeとWebの掛け算によって、普段はデザインを縁遠く感じている方々が「デザインの価値」を体感できる機会となればと考えています。

正解を出すより、問いをつくる。N高が挑戦する生成AI時代の学びプログラムが始動

N高グループの探究学習『プロジェクトN』にて、<br> 生成AIを活用した社会課題解決やアニメ業界のなり手不足を解消するPR広告制作などのカリキュラムを開始

N高グループの探究学習『プロジェクトN』にて、生成AIを活用した社会課題解決やアニメ業界のなり手不足を解消するPR広告制作などのカリキュラムを開始

1月6日、N高等学校・S高等学校・R高等学校を運営する学校法人角川ドワンゴ学園(以下、N高グループ)から、探究学習プログラム「プロジェクトN」に関する新たな取り組みが発表されました。「プロジェクトN」は、2017年からN高グループで実施されている課題解決型学習で、毎回異なる“答えのない社会課題”をテーマに、思考力・表現力・プロジェクトマネジメント力・ITスキル・コミュニケーション力といった、これからの社会で求められる力を実践的に養うプログラムです。

今回のリリースでは、その「プロジェクトN」の新たな題材として、チームみらいおよび株式会社バンタンの協力のもと、生成AIを活用した探究に取り組むことが発表されました。生成AIを単なるツールとして使うのではなく、思考や発想を広げる存在として捉え、チームでの議論やアウトプットにつなげていく点が特徴です。

生成AIと共に考えることが当たり前の世代が、最新技術を前提に社会課題と向き合ったとき、どんな発想にたどり着くのか。UXデザインの文脈で言えば、「課題解決」以前の課題設定そのものが、これまでとは違う形で更新されていく可能性を感じます。チームみらいと共に、その新しい発想が実装や社会への一歩までつながっていくことを、いちデザイナーとして楽しみに感じたリリースでした。

イベント

プロトタイプから未来をのぞく。都市を舞台にした実験場「TOKYO PROTOTYPE」

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虎ノ門ヒルズが“都市の実験場”に―森ビル×日テレが仕掛ける「TOKYO PROTOTYPE」出展者26組が決定 | 知財図鑑

この冬、都市そのものを“実験場”に見立てた都市型クリエイティブフェスティバル、「TOKYO PROTOTYPE」が虎ノ門ヒルズ一帯で開催されます(2026年1月29日〜31日)。

国内外のクリエイター、企業、研究機関が集い、AIやロボティクス、アートなどの最先端プロトタイプが街中から高層階まで展示される都市スケールのイベントです。

本イベントの出展は多様で、国際的な舞台でも注目を集めるクリエイターやチームが名を連ねています。例えば、タイのクリエイティブスタジオ bit.studio による「FLOCK OF」は、空中を泳ぐ魚型バルーンが群れとなって浮かぶインスタレーションで、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー46階の大空間を使い、まるで“天空の水族館”のような没入体験を生み出します。

また、GOOGLE HARDWARE DESIGN STUDIO やテクノロジー企画を行う ZOZO NEXT などの企業チームも出展し、プロダクトのプロトタイプを展示。さらに、東京大学や慶應義塾大学大学院の研究室によるプロジェクトも並び、学術と実践が交差する領域から未来の技術やアイデアが紹介されています。

クリエイター・森田崇文氏の「MorphFlux」は、磁性流体(磁場で形が変わる液体)を用いたキネティックインスタレーションで、液体ピクセルが絶えず変化し続ける姿は、静止画ではなく“変化のプロトタイプ”そのものとして観る者に新たな視覚体験をもたらしています。

こうした作品群は、完成品とは異なる“試みの段階”にあるからこそ、それぞれの問いや可能性が色濃く見えてきます。また、出展者が会場に立ち会うことで来場者との対話が生まれ、新たな発想や共創のきっかけが生まれる場にもなっています。

プロトタイプという“まだ完成していないもの”の集合は、固定観念に捉われない新しい価値観や未来の視点を提示してくれます。虎ノ門ヒルズという都市空間を歩きながら、作品と出会い、対話し、体験する──そんな3日間の都市型実験をぜひ体感してみてください。

メンバー募集のお知らせ

今月の「まとめ」はいかがでしたでしょうか?今月も新しい出来事やリリースが盛りだくさんでした。こちらの記事はグッドパッチのデザイントレーニングチーム「hatch」のメンバーで共同執筆しています。「hatch」では一緒に働くメンバーを募集しておりますので、ご興味がある方はぜひエントリーください!

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