新しいものが大好きなGoodpatchで12月話題になったアプリ、サービス、デザインまとめ(2024)
メリークリスマス!
2024年がついに終わろうとしています。今年もあっという間でしたね!!皆さんはどんな1年でしたか。24卒としてグッドパッチに入社した私たちは、さまざまな出会いと経験をした実りに満ちた1年でした。
それでは、今月もGoodpatchで話題になったサービスやトレンドを紹介します!
目次
サービス
mixi2リリース
2024年12月16日、招待制の短文テキストSNSであるmixi2がリリースされました。ユーザーが「今を共有でき、すぐ集える」ことを目指しています。
mixiは2004年3月にサービスを開始し、当初は既存ユーザーからの招待が必要な完全招待制を採用していました。この方式は、ユーザー同士の信頼関係を基盤とした安心感のあるコミュニティ形成に寄与しました。その後、2010年に招待制を廃止し、登録制へ移行したことで、ユーザー層の拡大とともにスパムや業者の増加が指摘され、コミュニティの質に影響を与えたとされています。
今回のmixi2では、再び招待制を採用することで、信頼性の高いユーザー同士のつながりを重視し、質の高いコミュニティの形成を目指していると考えられます。 デザインの観点からも、ユーザーエクスペリエンスを向上させる工夫が随所に見られ、過去の経験を踏まえた新たな試みとして注目しています。
社内で登録した人も多く、往年の(!)ネット住人である社長の土屋もさっそくログインした様子。皆さんは登録しましたか?かつてmixiユーザーであった30代後半から40代の人々を中心に盛り上がりを見せていますが、かつて一世を風靡した「Clubhouse」のようなブームになるのか、SNSの新たな選択肢になるのか、今後の動向に注目です。
Github×ZOZOTOWN
https://www.japandesign.ne.jp/news/2024/11/79325/
ソフトウェアの開発者プラットフォームを提供するGithubと、ファッションECのZOZOTOWNがコラボレーション。Tシャツやバッグなどを販売すると発表しました。
今回販売されたのは、スタンダードTシャツ、カジュアルTシャツ、フーディー、バッグ、キャップの全6種。12月13日までの受注販売で、11月27日にベルサール渋谷ファーストで開催された「GitHub Universe Recap 東京」で展示されました。
デジタルプロダクトに関わる、デザイナー、エンジニアにとっては無くてはならないプラットフォームになりつつあるGithub、日頃から身につけたくなるかわいいコレクションですね。皆さんはゲットできたでしょうか?
パナソニックHD、「いいね」の判定だけで好みの画像にパーソナライズ可能な画像生成AI「Diffusion-KTO」を開発
https://news.panasonic.com/jp/press/jn241202-3
2024年12月2日、パナソニック R&D カンパニー オブ アメリカおよびパナソニック ホールディングス株式会社は、カリフォルニア大学をはじめとする研究者と共同で、ユーザーの目的や好みに合わせた画像を効率よく生成できる画像生成AI『Diffusion-KTO(Knowledge Transfer Optimization)』の開発を発表しました。
『Diffusion-KTO』は、ユーザー一人ひとりの好みや価値観を数値化する新たなアプローチにより、よりユーザーの好みに一致した高品質な画像を効率的に生成する技術として開発されました。
画像生成AIで生成される画像はランダム性が強く、何度試しても期待通りの画像が出てこないことが多々あります。好みに合わせた画像が生成されるようになれば、効率的にイメージを具現化できるようになると考えます。しかし、ランダム性があることがアイデアを刺激する面もあるため、使い方には工夫が必要だと感じました。
コクヨ、多言語表示や音声で情報を得られる「アクセシブルコード」を採用した紙パッケージを導入
https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP683145_T01C24A2000000/
コクヨ株式会社は、金属文具を対象に、環境配慮から紙パッケージを導入します。さらに、多言語表示や音声情報に対応する「アクセシブルコード」を文具業界で初採用。
これにより、視覚障がい者や外国人でも商品情報を容易に理解可能となり、商品の選びやすさを向上させ、サステナブル経営指針の一環として、インクルーシブかつ環境負荷軽減を目指します。
アクセシブルコード導入は多様なユーザーの体験向上に直結します。特に、視覚障がいや言語の壁に配慮した設計は、インクルーシブなデザインの好例です。加えて、紙パッケージへの移行は環境意識の高い顧客にも訴求可能。デザインの統一感を保ちながら、情報提供の質を高める施策に注目したいです。
「インクルーシブなデザイン」については、こちらの記事もぜひご覧ください。
イベント
「デザインあ展neo」開催決定
2025年4月18日から虎ノ門ヒルズ ステーションタワーのTOKYO NODE GALLERYにて「デザインあ展neo」が開催されます。
過去に開催された「デザインあ展」ではのべ116万人が来場したという人気の展示で、今回が3回目の開催となります。『デザインあneo』は、NHK Eテレで放送中の子ども向け教育番組で、アニメーションや実写を交えながら、日常生活の中にあるデザインの奥深さを楽しく学べる内容が特徴です。
TOKYO NODEのお知らせによると、「デザインあ展neo」では作品を新たに制作し、子どもたちにデザインについてさまざまな思考・発見を楽しんでもらう展示を行うとのこと。
来場者が自ら体験しながら思考を深めるような参加型の要素や、視覚や触覚を駆使した展示もあることから、デザインの「感じ方」や「考え方」に対する新しい視点を感じられそうです。今から開催が楽しみですね。
ビジネス
サイバーエージェントグループ初となるクリエイティブエージェンシー、株式会社 新たな細胞 が始動
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=31043
株式会社サイバーエージェントは、同社と株式会社パーティーの合弁会社である株式会社CYPARの社名を、2024年11月1日付で株式会社新たな細胞へと変更したことを発表しました。
「株式会社 新たな細胞」は、サイバーエージェントが持つ運用オペレーションおよび高度なAI研究技術とアイデアを融合させ、企業のサービス・プロダクト・体験・コンテンツ等、課題解決および新しいブランディングの形を追求する企業となるそうです。
同社が展開する4つの事業領域のうちの1つ「Branded Entertainment」は、消費者が「見たくなる広告」を追求する形として、「コンテンツの「物語」に、マーケティング機能を融合させた新しいクリエイティブを開発」したとあります。今後、どのような革新的な広告体験を生み出すのか注目です。
「キユーピー マヨネーズ」発売100周年を迎えるにあたり記念ロゴとスローガンを決定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000565.000044559.html
キユーピー株式会社は、2025年に「キユーピー マヨネーズ」発売100周年を迎えるにあたり、記念ロゴとスローガン「still in progress.キユーピーマヨネーズ100年。そして、時間は止まらない。」を発表しました。
また、2025年2月から「マヨネーズで世界を巡る World Mayo Kitchen」と題したキッチンカーイベントを東京を皮切りに全国7都市で開催し、世界のマヨネーズ料理を提供する予定です。
キユーピーは100周年を機にブランドの進化と顧客への感謝を強調し、記念ロゴやスローガンを通じて一貫したメッセージを発信しています。さらに、キッチンカーイベントで直接顧客と触れ合い、世界のマヨネーズ料理を体験できる場を提供することで、歴史あるブランドでありながら、さらなる魅力を発見できるような機会を提供しています。さまざまな人に愛されるキユーピーのこれからに期待です。
山梨デザインセンターオープン
https://ydc.pref.yamanashi.jp/
2024年11月20日に「山梨デザインセンター」がオープンしました。この施設は山梨県立美術館に付属した、デザイン推進拠点になっています。
「デザインの力で山梨をしなやかに美しく」を理念に掲げ、ビジョンとしては、デザインの力を通じて、地域文化と産業の支援を目指し、住民の生活を豊かにするための新たな価値想像に取り組んでいます。
一方ミッションは、「多くの人や組織がデザインの力を生かして身近な課題に取り組み豊かな地域社会を形成する「デザイン先進県」を構築します。」「美術館が有する審美眼や日本を代表するデザイナーの知見を生かして、各産業の高付加価値化を推進します。」「デザインによる思考や方法論を活用した政策形成により、地域の活性化や社会課題の解決を図ります。」という3つを掲げています。
栃木県の宇都宮にも大学と連携した「地域デザインセンター」がありますが、地方や地域の課題の解決を目指して、デザインセンターを設置する動きは少なくありません。
グッドパッチでも、2023年8月に北海道上川町と「未来共創パートナーシップ協定」を締結し、新たなまちづくりの実現と地域課題の解決にデザインの力で取り組んでいます。
人口減少などの社会課題が増加する中、生活の豊かさにデザインの力はどう貢献できるのか。「地方×デザイン」の可能性は、これからさらに広がっていくのではないでしょうか。