こんにちは!経営企画室の杉本です。6月も半ばに差しかかりました。就活中のみなさんは、インターンなどにお忙しい時期でしょうか?
本日は、そんな学生の皆さんに向けて、この春に入社した新卒メンバーがどんなことに挑戦しているのか、Goodpatchならではの研修内容と共にご紹介します。新卒メンバーの職種は、PM兼UXデザイナー、UIデザイナー、エンジニアとさまざま。「もしGoodpatchに入社したら…」という気分で読んでみてください!
目次
前半戦:10営業日で既存アプリのデザインを提案!
研修の前半では、Goodpatchのデザインプロセスに沿って、既存アプリのリデザインを行いました。与えられた時間は、10営業日。新卒メンバーは2チームに分けられ、デザインするアプリを自分たちで選びます。仮想のクライアントに対してリニューアル内容を提案し、クライアントワークのデザインプロセスを一通り経験することが目的です。Goodpatchのデザインプロセスはこちら。
今回の新卒メンバーの研修では、短期間でしっかりデザインプロセスを経験してもらうため、こんなルールがありました。
- チームで働く
Goodpatchでは「偉大なプロダクトは偉大なチームから生まれる」と信じられています。そのため、クライアントワークでもチームで業務に取り組み、クライアントさまと対等なパートナー関係を築いています。今回の研修も、2チームに分かれて課題に向かいました。 - エンジニアも上流工程に入る
Goodpatchのエンジニアは、プロジェクトに初期から入ることを推奨されています。そこで、エンジニアのメンバーはコードを書くのではなく、あえてデザインワークにトライしました。Goodpatchのエンジニアの働き方や共通点は、Goodpatch仕事図鑑をご覧ください。
CEO、マネージャー、メンターからのレビュー
レビューの場には、代表の土屋をはじめ、メンター、マネージャーが参加し、実際のクライアントワークのような厳しいフィードバックが飛び交いました。現場で活躍するマネージャーやメンターの経験に基づいたフィードバックは、新卒メンバーにはない視点も多く、学びに繋がっていました。
新卒メンバーが苦労した点は他にもたくさん。タスク管理やタイムマネジメントから、コンセプトやアイデアという抽象的な概念をUIで表現すること、ロジックを考え抜き言語化することなど、たくさんの気づきがありました。
全社イベントで最終プレゼン
前半戦の最後は、全社イベント「Pitchpatch」で成果発表!メンターやマネージャーだけではなく、社内からフィードバックをもらうために、研修の合間を縫って企画しました。
「その場でフィードバックをもらうためには?」と考えた結果、プロトタイピングツールProttを使ってプロトタイプを共有し、リアルタイムに質問やコメントをもらうことに。この企画が功を奏し、とてもインタラクティブな時間になりました!
後半戦:本物のクライアントさまが研修に登場!
成果発表を終えて、一安心したのも束の間。翌日、ゼネラルマネージャーの松岡から新卒メンバー宛に、ある連絡が舞い込みました。
なんと電通デジタルさまから、ラジオが聴けるアプリ「radiko」のリニューアル提案のお話が浮上!研修前半は、仮想のクライアントに提案をしましたが、今度は本物のクライアントさまが対象です。社会人としてのビジネスマナーは当然のことながら、ヒアリングやプレゼンテーションにおいても、今まで以上のクオリティが求められます。緊張感漂う新卒メンバーたち……。
クライアント様を巻き込んだサプライズ企画
実はこのクライアントワーク研修は、以前から計画されていた新卒メンバーへのサプライズ企画。HRチームとマネージャー、メンターが綿密な打ち合わせを行い、電通デジタルさまとradikoさまのご協力のもと実現した、超豪華な研修でした。
写真上:新卒メンバーが入社する前に行われた、メンターとマネージャーのキックオフの様子
ゼネラルマネージャーからの突然の連絡も、すべて打ち合わせ済み。本物のクライアントワークではなく、いわば「模擬クライアントワーク研修」なのです。しかし新卒メンバーにはGoodpatchのメンバーとして、しっかり成果を残してもらわなければなりません。
新卒メンバーが取り組んだこと
そんな研修後半で、新卒メンバーが取り組んだことをピックアップしてご紹介します!
初回ヒアリング
まずは、全員で電通デジタルさまのオフィスに伺い、ヒアリングを行いました。オフィスに戻ったあとは、ヒアリングの内容の整理、今後のスケジュールやタスクの確認を、チームに分かれてスタート。
ヒアリングで分かったご依頼内容は、このようなものでした。
- コンペ形式
- 「radiko」アプリの新しいデザイン
- リニューアルしたデザインで新しいターゲットにリーチしたい
- Goodpatchだからこそ出せる価値や機能に期待している
ユーザー調査
プロジェクトが始まると、新卒メンバーは社内インタビューを10人以上に実施。また、ラジオを聴いた経験が少ないメンバーは「radiko」を使いこなすことから始めていました。
こちらはAチームのユーザー調査結果(私がradikoのヘビーユーザーだったので、ユーザーインタビューには何度か協力させてもらいました)。ユーザーから聞きたいことをしっかり引き出し、内容を丁寧に分類しました。
こちらは、Bチームのインタビュー分析結果です。さまざまな発言から気になるものを抽出し、「コンテンツ重視」「没入したい」「情報収集したい」など、コアとなるインサイトを特定しました。
ユーザー行動・感情分析
Aチームは、ユーザー調査を通して課題を特定するために、アプリを初めて利用するユーザーの行動と感情を、カスタマージャーニーマップで分析しました。
Bチームはコア機能を考えるにあたり、radikoを通したユーザーのコア体験を分析しました。ユーザー調査で導き出したインサイトもしっかり活用しています。
社内中間レビュー
研修前半と同様に、社内レビューの時間もありました。iOSデベロッパー/アプリケーションデザイナー、UIデザイナーなどが集まり、プロフェッショナルの視点で真摯なフィードバックをくれました。
クライアントさまへの最終プレゼン
社内や社外で中間レビューを挟み、ブラッシュアップを重ねて、いよいよ最終プレゼンへ。代表の土屋や、電通デジタルさまを担当するセールスメンバーも同席し、チーム一丸となって考え抜いたradikoの新しいデザインを提案しました。
初めての社外プレゼンに緊張しながらも、最後までやりきりました。クライアントの電通デジタルさまからは「これだけのアウトプットを出していただいたところに、グッドパッチさんの力を再認識しました」とありがたいお言葉をいただくこともできました。
今回の「radiko」アプリの提案内容は、残念ながら公開はできないのですが、もしかすると今後、みなさんの元に届くかもしれません!
新卒メンバーの感想は?
さいごに、研修を終えた新卒メンバーの感想をご紹介したいと思います!
実務前に、これからどんなことをするか心構えを持つことができた。
研修後半は「新卒にこんな大きなプロジェクトを任せて、大丈夫なのかな…」と思いましたが、そんなハラハラも含めて楽しかったです!
後半で、radikoさんのプロジェクトが始まった時は「僕たちが心配じゃないんですか!」とメンターさんに泣きつきました。しかし、実際にクライアント様がいてくれたことで緊張感を持てましたし、前半とは異なる学びを持てたことが良かったです。
研修で助けてくれた社内のみなさんが、プロジェクトのためを思って意見やフィードバックをくださったことに感動しました。Goodpatchのメンバーが素敵な人たちであることを再確認しました。
とにかくこんなに贅沢な研修はないだろうと思っています。
現在、新卒メンバーは研修を終えて、先輩のプロジェクトをサポートしたり、社内のプロジェクトについてキャッチアップ中。本格的に、プレイヤーとして戦力になるための準備期間を過ごしています。
今回は、新卒メンバーの研修内容をご紹介しましたが、Goodpatchでは、デザインの力でビジネスの世界を牽引する人材を育てるために、さまざまな取り組みを用意しています。
新卒メンバーの入社式、チームビルディングワークショップなど、ボリュームたっぷりな入社初日の様子は、こちらからどうぞ!
グッドパッチの新卒に密着取材!入社式からワークショップまで、入社初日を大公開
代表の土屋と新卒メンバーが毎月ディスカッションする、社長研修についてはこちら。
新卒×CEOの本音トーク!?グッドパッチの新卒研修についてご紹介します