ナレッジ・ノウハウ

AI議事録ツール活用術──情報を資産に変えるデザイナー3人のリアル【カウンター越しで、AIの話を。】

AIツール活用において最初の一歩になることの多い議事録。今は対応しているツールがたくさんあるため、どれを使えばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。しかし、正解はひとつではなく、ツールの組み合わせと貯め方の設計こそが生産性を左右する大事なポイントになるようです。

2026年2月に配信したPodcast「カウンター越しで、AIの話を。#2」から、グッドパッチのデザイナー3人が語るミーティングにおけるAIツール活用の一部をご紹介します。

<Speakers>
石田 健二|プロダクトデザイナー / PdM/ PMM
広告グラフィックデザインを皮切りに、マーケ・開発・事業企画と多彩なキャリアを経てグッドパッチへ。LLM・自然言語処理に10年以上携わり、AIサービスの開発、AIを利用したプロダクト・事業開発に従事。

黒子 知晃|UXデザイナー / デザインテクノロジスト
AI・AR/VRを活用したサービス開発を経てグッドパッチへ。現在は社内AI活用推進や社外研修、ワークショップデザインと幅広く活動しながら、現場で得たナレッジを社内外につなげている。

鵜飼 のどか|サービスデザイナー
グッドパッチで人事(新卒採用 / ピープルエクスペリエンス)として社内イベントや働きやすい環境づくりを担ったのち、サービスデザイナーに転身。リスナーと同じ目線でAIを学ぶ、本番組MC。

あえて「ひとつで完結」させない?組み合わせてこそ機能するAI議事録ツール

3人のAI議事録ツールの使い方を話していく中で浮かび上がったのは「ツールごとに得意分野が異なる」ということ。プロダクトデザイナー / PdMの石田は、NottaとNotionを状況に応じて使い分けていると話します。

石田:
僕はNottaとNotionの2つを利用することが多いですね。Notionはドキュメンテーションに落としやすかったり、要約してくれたり、優秀なまとめ方してくれますね。パソコンのマイクでも拾ってくれるので、事前に自分が話したことをメモとしても活用しています。Nottaは録画・録音をしてくれるので見返しやすいですし、発話者も拾ってくれるので誰が言ったかが分かるんです。

特に、(会議体の流れが分からない)スポットのミーティングだとNottaが優秀ですね。発話者が分かってる方がNotionでまとめてくれる時、精度は高くなるので、組み合わせて活用するのがAIツールとしては正しいのかなと思います。

Notta 文字起こしイメージ

Notta 文字起こしイメージ

鵜飼:
NotionとNottaは、同時に議事録を取ってるんですか?

石田:
同時に議事録を取る場合もありますし、NottaでまとめたものをNotionで要約する、という使い方もしますね。発話者が分かってる方がNotionもうまくまとめてくれやすいんです。得意なところを組み合わせて使うのが、AIツールとしてはよいのかなと思います。

鵜飼:
確かに言われてみれば、発話者が出てくるのってあまりない印象で、私も発話者がたまに分からなくなるときがあります。議事録を見た時に「これ誰が話してたのかな?」みたいな。

石田:
そうですね。そこら辺が分かるAIツールって他にもありますけど、一つの得意技かなとは思いますし。逆に、拾ってくる音声とか言葉の処理は、意外と話者が分からないツールの方が得意だったりして。それぞれの得意分野みたいなものを見極めるのが大切かなと。

貯め方からの逆算思考──NotebookLMへつながるワークフロー

ツールが持つ特性と適したシーンを見極めることが、議事録ツールの選び方のキモになる──。その後、3人の話題は「ワークフロー」に。ツールを生産性の向上につなげるためには、自動化する部分の設計も重要になるようです。多くの打ち合わせに参加することの多い黒子は、「議事録をどこに溜めるか」を事前に設計し、Google MeetとGASで自動で分類するワークフローを自作しているといいます。

黒子:
Meetが作成した議事録やファイルがGoogleドライブに追加されたことをトリガーに、そのファイルを別の場所に移動する、コピーするというワークフローを組んでおく。そうすると、プロジェクトごとに議事録が溜めていく状態が作れて便利ですね。

鵜飼:
ワークフローには、どういうツールを使ってるんですか?

黒子:
GoogleのApps Script、いわゆるGASでやってます。AIに聞けばコードを書けるので、慣れていない方でも挑戦しやすいと思います。

このワークフローの先には、NotebookLMとの連携があります。Driveに蓄積された議事録を、NotebookLMが参照することで、複数回のミーティングをまたいだ情報整理や検索が可能になるのです。さらに、貯めた議事録はアウトプットの素材としても使えます。元の情報はGoogleドライブに溜まると、そこからNotebookLMとも連携しやすいんです。

鵜飼:
やはり溜めておくだけではなくて、そこからどのように活用するかも考えて設計しますよね。NotebookLMだとスライド化もできるので、議事録を読むよりもちょっと楽しみがあるというか。視覚的な豊かさを表現できますよね。

今回のPodcastをもとにNotabookLMで作成したインフォグラフィック

今回のPodcastをもとにNotabookLMで作成したインフォグラフィック

まとめ

議事録は「共有するもの」から「伝わる形に変換するもの」へと役割が変わりつつあるようです。議事録のAI活用を「記録」ではなく「伝達の設計」として捉え直すことが、次のステップになるかもしれません。

今回の対話を通じて見えてきたのは、議事録を生成した後の活用を見据えた「ツール選び」の重要性です。それぞれのツールが持つ得意分野を理解して組み合わせることで、議事録を正しく取ることだけでなく、情報の活用に付加価値をもたせることができるのではないでしょうか。

今回のエピソードもSpotifyでお聴きいただけます。トークの全編はぜひ音声でお楽しみください。

▼ 番組ページはこちら
https://open.spotify.com/show/2vdwnyGHnCxsjIdsCQrcEo

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