トレンド

新しいものが大好きなGoodpatchで5月話題になったアプリ、サービス、デザインまとめ(2026)

新緑が鮮やかに色づき、爽やかな風が心地よい5月を迎えました。

4月の慌ただしさから少し落ち着き、ゴールデンウィークで心身をリフレッシュできた方も多いのではないでしょうか。新しい環境にも少しずつ慣れ、自分なりのペースを掴み始める時期ですね。

そんななか、毎月お届けしている「まとめブログ」は今月から新体制がスタートします。先月の引き継ぎ期間を終え、今回からは今年の4月に入社した新卒メンバーだけで執筆を担当することになりました。新しい視点を取り入れつつ、皆さんに楽しんでいただける記事を作っていきます!

それでは今月もグッドパッチで話題になったサービスやトレンドを紹介します!

AI

地球のデータを「遊び場」に変える。NASA「Your Name in Landsat」に見るコンテンツデザインの妙

NASA made a typeface using satellite images of the Earth

NASAは、2026年のアースデイ(4月22日)に合わせ、地球観測衛星の画像を活用したインタラクティブサイト「Your Name in Landsat」を公開しました。このプロジェクトは、NASAとUSGS(アメリカ地質調査所)が50年以上にわたり蓄積してきた膨大な地球のランドサット衛星データを起点に、一般の人々が宇宙や地球科学に親しみを持てるよう構想されたものです。

「宇宙から見た地球の地形で、自分の名前を綴る」をコンセプトに、アルファベットを入力するだけで、それぞれの文字に似た河川や山脈、氷河などの自然の造形美を組み合わせた画像が生成されます。文字をクリックすれば詳細な緯度・経度が表示され、Googleマップとも連動して実際の場所を探索できるなど、お堅いデータに「遊び心」を交えた新しい知覚体験を提供しています。

これは、単なる科学データの公開や広報活動の枠を超え、専門的で膨大な観測情報を個人のパーソナルな感動へと変換していくプロセスとして大きな意義を持っています。日常的なテキスト入力という行為をフックに、地球の壮大な自然へと意識のアンテナを向けさせることで、これまで見過ごしていた新しい視点が世界に広がっていることを示唆しています。

科学という「論理」の領域で磨かれたデータが、アートやエンターテインメントという「感性」の体験へと昇華される流れは、既存の枠組みに囚われない豊かなアプローチです。専門的で遠い存在に思えるデータを、個人の関心と結びつけて身近なコンテンツへと変換する見せ方の工夫は、企業の広報や情報発信におけるアプローチとしても非常に優れた好例と言えます。

サービス・プロダクト

お茶の「香り」を、一生モノの体験へ。伊藤園発のジャスミンブランドが描く、五感を満たすデザイン。

伊藤園、社内ベンチャー発のフレグランスブランド「Crazy Jasmine」を新会社化

株式会社伊藤園は、社内ベンチャー制度から誕生したジャスミン特化型フレグランスブランド「Crazy Jasmine(クレイジージャスミン)」を分社化し、2026年5月1日(金)より事業を本格始動させました。このブランドは、長年ジャスミン茶の製品デザインに携わってきた社員が、自ら育てたジャスミンの花の香りに魅了された原体験を起点に構想されたものです。

「一年中、咲きたてのジャスミンの香りを楽しめること」をコンセプトに、香水やアロマオイル、ハンドクリームなどを展開しています。SNSでの大きな反響や3年間の実証を経て、5月28日からはブランド初となる路面型ポップアップストアを代官山で開催し、お茶づくりで培った「香りの知見」を新しい感性価値として提供しています。

これは、単なる新規事業の枠を超え、個人の深い感動を社会的な価値へと変換していくプロセスそのものに大きな意義を感じます。

今回の事業は、開発者の方が自ら育てたジャスミンの花の香りに魅了された原体験から発起しています。この背景を知ることで、普段の何気ない日常体験から知覚へのアンテナを張ることにより、これまで見過ごしていた新しい視点がいかに広がっていくかを教えられる思いがします。

飲料という「味覚」の領域で磨かれた知見が、フレグランスという「嗅覚」の体験へと昇華される流れは、既存の枠組みに捉われない豊かな発想です。私たちがデザインの現場で大切にしている「ユーザーの心に深く刺さる体験」は、こうした個人の強い偏愛や感性から生まれるのかもしれません。

ビジネス

「自分の絵が靴下になる」感動の裏側に。環境配慮技術GINGAが生む、新しい体験設計。

【ゴールデンウィーク企画】子どもが描いたデザインが“靴下に” 環境配慮型モノづくり体験

米国最大級の靴下メーカーの日本法人、レンフロ・ジャパン株式会社は、イオン株式会社との協業のもと、2026年5月1日(金)〜6日(水・祝)の期間、イオンモール倉敷にて「環境にやさしい靴下づくり体験イベント」を開催しました。ランドセルを購入した子どもたちが自らデザインした絵を、実際に一足の靴下として仕上げるワークショップです。

このイベントを支えているのが、同社独自の環境配慮型プリント技術「GINGA(ギンガ)」です。従来の染色工程を省き、白い靴下に直接インクジェットでプリントする製法により、大量の水使用や染料排水を大幅に削減。また、一足単位での生産が可能なため、アパレル業界が長年抱えてきた廃棄ロスの問題にも応えられる、次世代技術です。

このイベントで注目すべきは、サステナビリティという複雑なテーマを、楽しい体験の中に自然に溶け込ませている点です。「環境のために」と正面から訴えるのではなく、「自分の絵が本物の靴下になる」というワクワク感や、家族みんなでアイデアを出し合う時間を通じて、参加者が環境への理解をいつの間にか深められる設計になっています。デザインとテクノロジーの力で、人々の意識を自然に前向きへと変えていく体験設計の一つといえるでしょう。

イベント

「窓」は内と外をつなぐインターフェース。ガウディ没後100年、YKK AP「未来をひらく窓」が東京で開幕

ガウディ:未来をひらく窓

光をとり込み、内と外をゆるやかに隔てる——窓は、住まいと世界をつなぐ最も身近な「インターフェース」です。その窓に独創的な答えを与え続けたガウディの没後100年を記念し、YKK AP株式会社が展覧会「ガウディ:未来をひらく窓」を主催。バルセロナのメイン展に続き、東京・21_21 DESIGN SIGHTのサテライト展が5月16日(土)から7月12日(日)まで開催されます。

興味深いのは、主催が美術館ではなく、窓やドアをつくる建材メーカーである点です。バルセロナの会場は世界遺産のガウディ建築「パラウ・グエル」そのもので、建具やステンドグラスの実物が並びます。東京工芸大学との共同研究や、手で触れられる窓・取っ手の模型など、知見を「体験」へ翻訳する設計が随所に光ります。

AIで均質なビジュアルが量産される時代に、ガウディが多くの職人と手をかけた有機的な窓は、かえって新鮮に映ります。内と外の境界をどう設計するか——画面の中でインターフェースを扱う私たちにも、その問いは届きます。六本木で、ガウディの窓に出会ってみてはいかがでしょうか。

伝統工芸と先端技術の融合。ZOZO NEXT「呼色(よびいろ)」がコペンハーゲン「3daysofdesign」へ

ZOZO NEXT、コペンハーゲンで開催される「3daysofdesign」で伝統工芸と先端技術を融合させた「呼色」のプロダクトを海外初展示

株式会社ZOZO NEXTが展開するプロジェクト「呼色(よびいろ)」が、2026年6月にデンマーク・コペンハーゲンで開催されるデザインフェスティバル「3daysofdesign」に出展します。

ZOZO NEXTは、ファッションをテクノロジーで再解釈し、AIやテキスタイル、XRといった幅広い領域で新規事業の創出やR&Dを行っています。その活動の一環である「呼色」は、各地の伝統工芸と最先端の技術を結びつけ、現代における新たな暮らしのあり方を提案するプロジェクトです。「今の時代の技術によって日本の工芸が変化を遂げるとしたら、どのような暮らしが実現できるのか」というテーマのもと、産地や職人、デザイナーとの共創によってプロダクト開発を行っています。

今回の展示では、伝統的な技法を現代のライフスタイルに合わせてアップ

デートした作品群が公開されます。例えば、射出成形と漆塗工を組み合わせることで電子レンジ対応を可能にした漆器「URUSHICA」や、温度変化を色彩として視覚化する花器「ひととせ」など、技術によって伝統工芸に新たな価値が付与されたプロダクトが並びます。

北欧最大級のデザインイベントという舞台で、日本の工芸が持つ文脈に新たな技術的側面を加え、未来のライフスタイルにおける創造的価値を提示する試みとして注目されています。

ストリートカルチャーの未来価値。「agnès b. on aime le graff!! _50年、ストリートとともに」渋谷で開催

agnès b. on aime le graff!! _50年、ストリートとともに

パリ発のファッションブランドagnès b.(アニエスベー)による国際巡回展「agnès b. on aime le graff!! _50年、ストリートとともに」が、2026年5月22日から6月8日まで、渋谷PARCOのPARCO MUSEUM TOKYOにて開催されます。

アニエスベーは、1976年の創業当初から絶えず「ストリート」を見つめ、衣服を通じて日常に寄り添いながらアートへの支援を続けてきました

本展は、ブランド創設者のアニエス・トゥルブレが半世紀にわたりグラフィティアーティストを支え、共に歩んできた軌跡と、カルチャーに対する彼女の先駆的な眼差しに光を当てる展覧会です。 展示では、アニエス氏の膨大な所蔵コレクションからグラフィティの歴史を彩る作品群が一挙公開されます。FUTURA 2000や鈴木ヒラクなど、国内外のアーティストによるアート作品をはじめ、歴代のアイコニックな「アーティストTシャツ」のアーカイブや未公開資料が並びます。

カルチャーの発信地である渋谷という舞台で、ファッションとストリートアートが共鳴し合う文脈を紐解き、未来の創造的価値を提示する試みとして注目されています。カルチャーの交差点である渋谷で、半世紀にわたるストリートの記憶に触れてみてはいかがでしょうか。

【インテリア・建築好き必見】空間から「関係性」の設計へ 国際デザインシンポジウム開催

World Interiors Day デザインシンポジウム「Designing Relationships」

皆さんは普段、どんな「デザイン」に心惹かれますか?美しい家具やおしゃれな空間はもちろん素敵ですが、これからのデザインはそれだけではないようです。

「モノ」や「空間」の枠を超えて、人と人、さらには異なる文化や制度の「つながり」そのものをデザインするという最先端のテーマを掲げた国際的なインテリアデザインイベント「World Interiors Day デザインシンポジウム」が、2026年5月30日(土)に東京ミッドタウンで開催されます。

今年のテーマは「Designing Relationships — 新たなつながりをデザインする」で、SNSやデジタル化で世界中が簡単に繋がれるようになった今の時代だからこそ、表面的ではない、もっと深く意味のある関係性をデザインの力でどう編み出していくかという、ワクワクするような議論が行われます。

今回の一番の目玉は、日本、台湾、ベトナムなどアジアの第一線で大活躍しているトップ建築家たちの生の話が聞けることで、アジア太平洋空間デザイナー協会理事長である台湾のジョー・リン氏や、大人気レストラン「Pizza 4P’s」の空間デザインを手がけた丹羽隆志氏、「JINS」の東京本社オフィスなどを手がけた髙濱史子氏といった豪華な建築家たちが一堂に会し、彼らが手がけた実際の作品の秘密や裏側をたっぷり語ってくれます。

当日は、基調講演や作品プレゼンテーション以外も、登壇者や参加者同士で話せる貴重な交流会まで用意されております。単なる空間デザインにとどまらない、これからの時代の「つながりのデザイン」に触れられる注目のイベントです。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

メンバー募集のお知らせ

今月の「まとめ」はいかがでしたでしょうか?今月も新しい出来事やリリースが盛りだくさんでした。

グッドパッチのものづくりの環境や、現在募集を行っているサマーインターンシップについて気になった方は、ぜひこちらの詳細情報も合わせてご覧ください!

未来の仲間にお会いできるのを、メンバー一同楽しみにしています。

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