こんにちは!UXデザイナーのかのうです。私はGoodpatchでUXデザイナーとして勤めています。しかしUXデザイナーという職種は人の体験という抽象的なものをデザインしているので、未経験の方にとっては働き方が不透明でよく分からない点が多いと思います。
会社によってUXデザイナーの役割は変わると思いますが、GoodpatchのUXデザイナーは主に企業のデザインパートナーとして、経営者や事業責任者の方に並走しながら、「ユーザー・クライアント・チーム」の体験をデザインしています。詳しくは以下をご覧ください。
本記事ではGoodpatchのUXデザイナーである私が3つの案件でやったことと、案件を進める上で助けられたGoodpatchのカルチャーや内部の仕組みを紹介します。新卒や中途でGoodpatchのUXデザイナーに興味のある方の解像度が上がれば嬉しいです!
目次
4ヶ月の間に担当した3つの案件を紹介
1. DX領域の新規事業立ち上げ
一つ目は、DX領域で新規事業の立ち上げをお手伝いしたさせていただいた事例になります。3ヶ月弱でWebサイトのデザインカンプとアプリ改修分のUIデザインを納品させていただきました。
この案件で私は以下を担当しました。
- ワイヤーフレーム・仕様書などの中間成果物作成
- スケジューリングやタスク調整などのプロジェクトマネジメント
- クライアントへの進捗報告やを意思決定を行うMTGのファシリテーション
- 社内UIデザイナーのページデザインへのフィードバック
- 先方エンジニアと仕様のすり合わせ
Goodpatchでは、UXデザイナーがエンジニアと仕様をすり合わせることが多くあります。この案件ではデイリーで先方のエンジニアとミーティングを行い、仕様について議論したり質問に答えたりしました。加えてここで議論した仕様をUIデザイナーに伝えていました。以上のようにUXデザイナーは、ワイヤーフレームを書いて終わりではなくステークホルダーと仕様を詰めて、伝えていく役割があります。
2.新規事業のデザインスプリント
2つ目の案件は、4週間でMVPフェーズにおける新規事業のコンセプト検証を行うデザインスプリントです。
この案件で担当した業務は以下でした。
- デザインプロセスの設計
- 現状と理想のサービスの流れを可視化したサービスブループリントの作成
- ユーザテスト・ユーザーインタビューの計画・実施・分析
- 最終提案のプレゼンテーション
デザインスプリントでは「計画・理解・発散・決定・プロトタイプ・テスト・提案」のプロセスを短い期間で行います。この案件ではそれぞれのフェーズで以下を行いました。
- 「計画」インタビューの条件設定
- 「理解」ステークホルダーの洗い出し、現状想定しているサービスブループリント作成
- 「発散」テストで検証したいポイントの洗い出し
- 「決定」検証ポイントの優先度づけ
- 「プロトタイプ」テストに必要な物品の調達、テストやインタビューのスクリプト作成
- 「テスト」ユーザーテストとインタビューの実施
- 「提案」提案資料・提案後のサービスブループリント作成、インタビュー結果の分析結果まとめ
以上のプロセスをプロジェクトメンバーやクライアントと一緒に進めました。
デザインスプリントについてご興味がある方はこちらもご覧ください!
https://designsprint.goodpatch.com/
3.ユーザーリサーチの体験型ワークショップ
3つ目に紹介するのは、ユーザーリサーチの重要性や実践方法を体験できる1Dayのワークショップです。
このワークショップではメインファシリテーションを担当しました。
事前準備として、デザインの価値やビジネスとの関連性について参加者の皆さんへインプットしてもらうスライド資料と、手を動かす時間も含めたタイムスケジュールを作成。
ワークショップ当日は、タイムスケジュールをもとに進行するのですが、状況次第でスケジュールを臨機応変に変更する必要があります。
私が担当したワークショップでは、参加者によるインタビュー設計をよりブラッシュアップすべきだと考え、当日インタビュー設計に対してフィードバックの機会を増やすようタイムスケジュールを変更するなどの工夫を行いました。
Goodpatchのデザインプロセスを1日で実践・体験できるワークショップは随時募集中なので、ご興味がある方は以下をご覧ください。
https://workshop.goodpatch.com/
以上のように、UXデザイナーと一口に言っても様々な案件を担当してきました。GoodpatchのUXデザイナーの働き方について、少しでも鮮明になったら嬉しいです。
GoodpatchのUXデザイナーを取り巻く環境
ここからは、UXデザイナーとして働く中で、助けられたGoodpatchのカルチャーや内部の仕組みを紹介させてください。
熟練のUXデザイナーにアドバイスをもらえる
私が所属するUXデザイナーのグループでは、案件の困りごとを相談する壁打ちが頻繁に行われます。壁打ち相手は案件のクオリティコントロールを担当する統括から、別案件を担当するUXデザイナーまで様々です。プロジェクトの進め方などを熟練のUXデザイナーに相談して、ネクストアクションまで一緒に考えてくれるため、UXデザインの実践経験が少ないジュニアUXデザイナーにも、社内の実践知が溜まっていくメリットがあります。私の場合、ステークホルダーマネジメントについて壁打ち会で相談し、案件の状態と合意形成すべき点を図解して紐解いたことがあります。その後、可視化した内容をプロジェクトで活用でき、スムーズに進行することができた経験があります。
実施した案件を共有する文化がある
Goodpatchには、過去に実施した案件のナレッジを共有する文化があります。UXデザイナーのグループ定例で行う案件共有会や、全社共通のナレッジ蓄積ツールでのドキュメント、また、最近では中途入社のUXデザイナー向け研修も充実しています。プロジェクトの進め方に困ったとき、過去に同じケースがないか探したり、別案件のいいところを盗んで真似ることができます。
UXデザイナーのグループで実践している、集合知の作り方については以下でもご紹介しています。
クライアントからのフィードバックを定期的にもらえる
Goodpatchでは、クライアントから個人に対して定量的な点数と、定性的なGood/Moreをもらっています。翌月からの働き方や次の案件での働き方に生かせます。私の場合ミーティングのファシリテーションは評価してもらえることが多い一方で、アウトプットに対するデザインの背景をもっと伝えてほしいというMoreをいただくことがありました。このように客観的評価をもらえるので自分の得意分野や課題が見える利点があります。
また、案件終了時には代表の土屋がクライアントにヒアリングし、プロセスや成果物、メンバーに対してのフィードバックもナレッジとして社内共有しています。
まとめ
この記事では、私が担当した案件事例と共に、UXデザイナーがやったことを紹介しました。また、UXデザイナーが案件で活躍するためのGoodpatchの特徴についても書かせていただきました。
この記事を通してGoodpatchのUXデザイナーに少しでも興味を持ってもらえたらとても嬉しいです!もっと知りたいと思ってくれた方は、以下から気軽にご連絡ください。
Goodpatchのカルチャー、大切にしているスタンスについてはこちらもご覧ください!