私はクライアントワークを行う事業部で、Experience Design Unitというチームのディレクターを担当しています。UXデザイナーが在籍するチームなのですが、UXデザイナーという職種は企業によって定義が違う場合があるため、Goodpatchのクライアントワーク事業部におけるUXデザイナーの役割をご紹介したいと思います。現在、UXデザイナーとして活躍されている方、またはUXデザイナーを目指す方にとって、参考になる内容になれば幸いです。

結論、GoodpatchのクライアントワークにおけるUXデザイナーの役割とは、ユーザー(サービス利用者)、クライアント、プロジェクトチームの体験をデザインする役割を担っています。

GoodpatchのクライアントワークにおけるUXデザイナーの役割

サービスの利用者である、ユーザーにより良い体験をデザインするのはもちろんですが、クライアントとの共創を通じてデザイン文化を醸成していくという役割や、最大限パフォーマンスするプロジェクトチームをデザインする役割を担っています。それでは、1つずつ説明していきたいと思います。

ユーザー(サービス利用者)に価値提供する

ユーザー(サービス利用者)により良い体験をデザインする役割になります。全UXデザイナーのミッションと言えるでしょう。具体的な業務で言うと、例えば以下になります。

・デザインプロセス全体の設計
・ユーザー調査の設計と実施
・ユーザー体験の設計
・サービスのコンセプトの設計
・ユーザーテスト設計と実施

ただし、ユーザー視点だけでは事業として成立するサービスにはなりません。事業者のビジネス視点とテクノロジーの視点が必要になります。

IDEOのティム・ブラウンも以下3つが揃ってイノベーションが生まれると述べています。

引用:https://www.ideo.com/jp/post/our-approach

ビジネス視点で言うと、経営、マーケティングなど企業の戦略に関する知識が必要になります。テクノロジー視点で言うと、現在または少し先の未来で技術的に実現可能かどうかを判断できる知識や、技術的な制約を加味した設計スキルが必要になります。

デザイン(D)、ビジネス(B)、テクノロジー(T)の3つのスキルが結合した人材を「高度デザイン人材」と呼ぶと、経済産業省は提唱しています。

引用:第1回 高度デザイン人材育成研究会

GoodpatchのUXデザイナーも「高度デザイン人材」をキャリアを考える上で参考にしています。

クライアントにデザイン文化を醸成する

我々はデザインパートナーとして、クライアントとの共創を通じてクライアント企業内にデザイン文化を醸成していく役割も担っています。理由としては、我々が関わらせて頂いた後も、より良いユーザー体験をクライアント内部でデザインできるようになることをゴールとしているからになります。

そのため、Goodpatchプロジェクトチームのみでワークショップを行ったりはせずに、クライアントの方々を巻き込み全員でワークショップを行ったり、ユーザーインタビューやユーザーテストに同席して頂いたりしています。

最近では、デザイン組織の構築を目的としたプロジェクトに関わらせて頂く事例も増えてきました。

https://goodpatch.com/blog/sbi-securities-design-orgs/

パフォーマンスするチームをデザインする

私達はいいチームがいいプロダクトを生むと考えているため、UIデザイナーやエンジニアが力を最大限発揮するためのチーム作りへの意識が大事だと考えています。

GoodpatchのValueに「最高のチームの作り手になる」というのがありますが、UXデザイナーだけでなく全職種が最高のチームを作るという意識を持っています。チームビルディングの例として、以下の記事などが参考になります。

さいごに

GoodpatchのクライアントワークにおけるUXデザイナーの役割とは、ユーザー(サービス利用者)、クライアント、プロジェクトチームの体験をデザインする役割を担っています。

GoodpatchのUXデザイナーならではのやりがいで言うと、デザインパートナーとして様々なクライアントの戦略から関われる可能性があるところ、クライアントとデザイン組織の構築を一緒に取り組めるところなどがあります。私達は「デザインの力を証明する」というMissionを掲げ、世界をより良くするため日々前進していきたいと思います。

そんなGoodpatchでは、一緒に働く仲間を募集しています!ご興味がある方はぜひこちらもご覧ください。