グッドパッチで子育てしながら働くってどう? ママパパメンバーを支える、カルチャーと子育て支援制度
グッドパッチには、0歳〜高校生まで幅広く子育てをしている社員が揃っています。今回は直近1年間に産休・育休を取得したメンバー4名に話を伺ってきました。
令和2年度の厚生労働省の調査では男性の育休取得率は12.65%のなか、グッドパッチでの男性の育休取得率は過去3年度の平均で90%です。(2019年8月期~2021年8月期)
そんな産休・育休を取得した経緯、子どもが産まれた後の変化、そして子どもが産まれて感じたグッドパッチの魅力について迫ります。
目次
実はたくさんある、子育て世代を支える制度
グッドパッチではビジョンを掲げ、ドライブしていく組織の中心にいるのは「人」だと考えています。そんな中核を担うメンバーがチャレンジできる環境を作るため、土台となる幅広い制度が揃っています。
筆者自身も入社してから驚いたのですが、グッドパッチにはその中でも子育て世代の働きやすさのための制度がいくつも用意されています。
・フルフレックス制
コアタイムなしのフルフレックス制を導入しています。
集中して最大のアウトプットを出せるよう、自分にあった働き方することができます。
妊娠・出産したら…
・産休・育休制度
産前6週間の休業と、産後は最長2年の育児休暇を取得可能です。
・出産手当
出産にあわせて手当金が支給されます。
・他にも、マタニティ検診や産褥期ケア補助、出産祝金・出産時の特別休暇なども取得可能です。
育児がスタートしたら…
・育休復帰見舞金
育児休業から復帰する場合は、見舞金を支給されます。
・キッズデイ休暇
小学校修了までの子どもがいる場合は入卒式、運動会などの行事参加のために1年で2日の特別休暇が付与されます。
・子ども手当
中学校修了までの子どもがいる場合は子ども1名あたり月額20,000円の手当を支給されます。
・他にも、子どもの看護にあたる特別休暇の取得、小児科・産婦人科の悩み事をスマホメッセージチャットを使ってオンラインで相談できるサービスも利用可能です。
これには代表の土屋自身が、子どもを育てながら起業した実体験を元に、グッドパッチの制度としてそしてカルチャーとして整えられた背景があります。
僕は起業以来、家族の時間をなるべく優先し、事業に掛けれる時間も限られた中でやって来たが、グッドパッチはちゃんと成長して、日本のUIデザイン会社の中では圧倒的な実績とブランドを築くことができている。家族を持つ中でスタートアップする起業家は僕みたいな働き方もあると言う選択肢を知ってもらいたい。制限された時間の中で最大のパフォーマンスとクリエイティビティを発揮する方法を考える事だ。そうすれば自分自身が磨かれる。無限に時間があると思うと意外と人はパフォーマンスを出せないものだ。時間は制限されてるくらいがちょうど良い。
家族がいる起業家の働き方|LIKE A SILICON VALLEY より
UX Design Lead : じんさんの場合
Profile:
2017年4月 UXデザイナーとして入社。
2020年7月 UXデザイナーのマネジメントを開始。
2021年7月〜9月 2ヶ月間の育休を取得。
キャリアインタビューはこちら
ー育休を取得してみてどうでしたか?
育休は元々なんとなく取ろうとは思っていて、結局3X休暇(グッドパッチで3年働いたメンバーが取得できる10日間の有給休暇)を活用しながら2ヶ月取得しましたが、短かったですね。夫婦ともに初めての子育て。人の命がかかっている育児にようやく慣れてきた頃、会社に戻ってきた感じがしました。実は、評価期間に育休取得したんです。評価期間はマネージャーがみんなすごく忙しい時期ですが、僕も育休取得時からマネージャーだったので、他のマネージャーやメンバーに協力してもらいました。
取得後は社内の情報共有プラットフォーム上で、育児のナレッジが投稿されていた。メンバーへの感謝や「もっと育休をとったほうがいいよ」という思いがあって投稿したとのこと。
ー子どもが産まれてからの変化はありますか?
子どもが生まれてからの仕事の変化としては、夕方に仕事を一区切りつけて家族の時間を持つようになったのが大きいですね。今は19時にご飯を家族みんなでとって、お風呂に入れて、大体21時頃から寝かしつけをしています。
仕事に充てられる時間に限りがあるので、自分の作業時間は打ち合わせを入れる前にスケジュールで予定を抑え、優先度をつけてやっています。
あと移動時間をなくすために、リモートワークを活用していますね。起きて10秒もあれば働けるように環境を整えてます。今はまだ妻が育休中なので、ちょっとした空き時間に子どものところ行って戯れて帰ってきたりしますね。
ー子どもが産まれて感じた、グッドパッチの魅力があれば教えてください
子どもが生まれてから感じたグッドパッチの良さは、やっぱり評価期間という一番忙しいとき、上司が即断してくれて、育休2ヶ月取れたことは大きいです。あとは、オンラインミーティングに子どもを連れてこないといけない状況がたまにあるんですけど、メンバーだけでなくて、クライアントも笑って迎え入れてくれるんですよね。
そういう関係性が社内はもちろん、クライアントとも構築できているのがいいなと思います。アカウントマネージャーが良い提案をして、デザイナーもいいアウトカムを出してくれているからだと思います。
Design Ops(HR): ちせいさんの場合
Profile:
2021年9月 Design Opsのリクルーターとして入社。
2021年12月〜2022年4月 2人目のお子さんの産休・育休を取得。
ー入社直後に産休育休を取得、実際どうでしたか?
入社時には、3ヶ月後の産休と育休が決まっていました。「(産休育休取得する)つもりでとってるから」と執行役員の松岡からも声をかけてもらっていたので、不安もなく入社することができましたね。
入社してすぐの産休だったので、貢献しなければと気持ちが焦ったりすることもあったのですが、週に2回から多い時は毎日、1on1面談で上司とコミュニケーションを取りながら、無理のないペースで業務を任せてもらっています。
そんな中でも、グッドパッチには人を信じたり、何か失敗しても「じゃあ次どうしようか」と前向きに声をかけてもらえるカルチャーがあるので、失敗を恐れることなく前向きにチャレンジの場に出ることができています。私も産休復帰直後には自分の得意な数値分析の分野で、採用関係のデータ管理の改善を任せてもらいました。
ー子どもが産まれてからの変化はありますか?
子どもが生まれてからの変化としては、なんでも完璧にやらなくて良いと思うように心がけるようになりました。それと、子どもとの時間を大切にしたいので、ネットスーパーや通販を積極的に使うようになりましたし、家の中の物の管理の手間を無くすために断捨離もしました。
働き方の変化だと、仕事だけが人生だったのが、そうじゃないんだなと、思うようになりました。
以前、仕事で失敗をして落ち込んでいた時に夫からかけられた「何があっても自分と子どもはずっと味方だよ」という言葉に助けられ、家族の存在の大切さをより感じるようになりました。グッドパッチ社内でもよくマネージャーの大山から「自分と家族を大切に、仕事はその次でいいから」と声をかけてもらっています。
産休中に会社から謎の小包が届いたぞ…?!と思ったら素敵なプレゼントが…😂👕
ハートフルすぎる😭😭😭
Goodpatch Tシャツ着てペアルックしよう、そうしよう🤗うふふ「家族がいるからこそ闘える」これマジなので会社が応援してくれる感あってうれC
復帰が楽しみだなーhttps://t.co/us1TlPvu4B pic.twitter.com/7noFB7CtpS— ししど ちせい / Goodpatch HR (@navecca) January 14, 2022
ー子どもが産まれて感じた、グッドパッチの魅力があれば教えてください
産休復帰後は、グッドパッチのフルフレックス制、リモート可能の環境であることが本当に働きやすく感じています。子育て中だと「朝、子どもが起きる前の時間だけ」など細切れで仕事したいことも生じるのですが、フルフレックスで対応できています。また「子どもの検診で午後休取得します」といった連絡をしても、いつもポジティブなスタンプやコメントをもらいますし、「家族都合の休みを言い出しにくい」ということがなくてありがたいです。またチームメンバーも、子どもの有無に関わらず、フレックス制を活用していますね。
あと、出産時のお祝い金やマタニティ検診への補助がすごくありがたかったです。グッドパッチで加入しているIT健保からも通常の出産一時金(42万円)に加えて付加給付(9万円)も出ます。
私は都内で無痛分娩を選択したのですが、金銭的な負担がすごく軽減されて安心してお産ができました。
PM Lead : さじさんの場合
Profile:
2019年11月 PM(Project Manager)として入社。
2020年3月 PMチームのマネジメントを開始。
2021年10月〜12月 2ヶ月間の育休を取得。
キャリアインタビューはこちら
ー育休取得の経緯を教えてください。
育休取得は、パートナーと「育休は夫婦でやるもの」という考えがあったことが前提にありました。
あとは2020年に鎌倉に移住をしたことで、近親者が近くにいなかったことやコロナの中で周りの力を借りられないこともあり、取得しました。2ヶ月はあっという間でしたが、時期が短く貴重でかつ最も大変と言われる新生児期に育児に専念できたことで、精神的に安定し、育児を楽しむ余裕が少し生まれてとても充実していた気がします。あと夫婦の絆も深まりましたし、父親としての自覚が思ったより早くしっかり芽生えたり、成果にも繋がりました。
ー子どもが産まれてからの変化はありますか?
子どもが産まれてからは、子ども中心のスケジュールになったので、その間や前後で仕事をしていく形に移行しました。他の子育て期にある同僚たちと同様、会社のカレンダーに育児スケジュールを一部載せて、周囲の理解と協力を得ながら限られた時間の中で仕事に励んでいます。
また、これまでもマネジメントを経験したことはありましたが、今回初めて本格的なPeople Managementに取り組んでいます。そんな中で、子育てをしているメンバーへの共感的理解や寄り添う力が深まった気がします。
PMチームで開催したオンライン新年会での一コマ
ー子どもが産まれて感じた、グッドパッチの魅力があれば教えてください
グッドパッチ自体も子育て世代が中心でフレンドリーですね。マネージャーに報告した時も「ちゃんと育休をとって育児にしっかり向き合ってくださいね」と育休を取得することが当然であり、あたかも仕事であるかのように声をかけて背中を押してくれました。
両親や親族からも育休を取れる仕事環境であることに驚かれましたし、自分自身も以前の職場だと取れている人がいなかったので、不安や後ろめたさを感じることなく育休が取得できることを幸せに感じました。制度があるだけでなく、実行するカルチャーがあるということ。誰と会話しても育休を取ることが当たり前という空気感が組織に醸成されていることの凄さとありがたさを身にしみて感じましたね。
育休から復帰時のSlackチャネル上でのメンバーとのやりとり
PR/PX:はこさんの場合
Profile:
2016年1月 社長室広報として入社。
2019年9月 PR/PX(People experience)チームのマネジメント業務を開始。
2020年12月〜2021年6月 7ヶ月間の産休・育休を取得。
ー産休取得の経緯を教えてください。
私は産休育休を取得する前に、心身に負担をかけないように出産前に週休3日制で働き、お休みのペースを作れました。
(参考)週休3日制での働き方について綴ったnote記事:ひとり週休3日制の実践
出産後は夫も1ヶ月間の育休を取得。私は半年間の産休育休を経て、グッドパッチと社外での兼業に挑戦するため、想定よりも早く育休から復帰しました。
ー子どもが産まれてからの変化はありますか?
子どもが生まれてからは、自分の身体と家族の健康がベースとして大事になりました。元々は、朝起きて寝るまで仕事のことばかり考えている仕事が大好きな人間でしたが、「こんな可愛い子と離れてまで働くのだから意義のある時間にしなくてはならない」と考えて働くようになりましたね。
また、人に頼ることが下手で自分1人でなんでもやろうとしてしまうようなスタイルから、人に相談したり、お願いしたりとチームで働くことが前よりも少しだけ上手になったように思います。
ー子どもが産まれて感じた、グッドパッチの魅力があれば教えてください
不慣れな兼業という挑戦や、コロナ禍でいつ起こるかわからない休園、子ども自身の成長に伴う体調不良など、復帰前とは異なるワークスタイルでしたが、グッドパッチにおけるカルチャーに救われました。子どものいる・いないに関わらず、自分の置かれている状況を話せば誰にでもわかってもらえるという心理的安全性、絶対的安心感があります。それは「できません」となっても『信頼貯金』が減るわけではない。
実際、ファミリータイムをカレンダー上にセットするなどして、チームのメンバーにもワーキングスタイルを宣言して働いています。
あとママ・パパ友が全然できないのが悩みだったりもするのですが(笑)、あまり焦ったりしないのは、仲間として近い価値観を持っていたり、関係性のあるグッドパッチのメンバーが家族ぐるみで関わってくれてるのがあります。
社内のSlackには、#令和ベイビーの会と名の付くチャネルが存在。ここでは、令和生まれの近しい年代の子を持つ親同士が様々な情報共有し合う場として活用されている。
こういった #令和ベイビーの会のチャンネルでのやりとりや存在も、いい距離感で頼りになる「ママ友」「パパ友」のような感じです。
土屋さんが出産してすぐの時に「人生の優先順位が変わったでしょ」って言ってくれたんです。その言葉で、「それでいいんだ」と思えています。
終わりに
今回は4人のメンバーにお話を伺いました。
インタビューで筆者が印象的だったのが、産休・育休取得や子育て中に生まれる予想外の出来事などが起きたメンバーに、社員同士が言葉を添えて背中を押しあっていることでした。
「仕事」と「家庭」がトレードオフの関係性ではなく、それぞれが最大限のパフォーマンスが出せるようにチャレンジできるような環境を、制度だけでなく醸成する文化を一人一人が作り手として関わっていきたいですね。