2020年10月5日、Goodpatchでは2021新卒のUXデザイナー、UIデザイナー、エンジニア、合計8名の内定者を迎えて内定式を開催しました。

私は今年2月にGoodpacthに入社し、新卒採用を担当しています。人に向き合い体験を向上するPeople Experienceデザインを、コロナ禍の内定式においてどのように実践したかご紹介します。

当日の写真や内定者から届いた感想も合わせて、一緒に参加しているような気分でぜひご覧ください!

コロナ対策を徹底し、オフラインで開催した内定式!

現在、Goodpatchではリモート勤務が続いており、内定式についても完全オンラインでの開催も検討していました。しかし、今年の内定者の中には、新型コロナウイルスの影響から、選考フロー全てをオンラインで実施した学生や、内定後しばらくリアルで会えていない学生もいました。そこで「直接会って同期や社員と交流することで、会社のことをより深く知れる機会を提供したい」という思いから、万全の対策を行いオフィスでの開催を決めました。

受付にてアルコール消毒の実施と共に、今回はフェイスシールドを配布しました。この写真からもわかりますが、フェイスシールドはマスクと比較し表情が見えやすく、コミュニケーション面での心理的安全性が担保されたのではないかと思います。

全社員がオンライン参加するMonthlypatchで内定証を授与

Goodpatchでは、毎月月初に全社員が集まり代表土屋やマネージャーから、会社の方向性や各事業の進捗などを共有する「Monthlypatch」という時間があります。21卒の入社式は毎年、Monthlypatchの冒頭15分を活用しているのですが、今年は内定者たち以外はオンラインでの参加となりました。

当日のスライド

Goodpatchの新卒は大学院を卒業したメンバーもいれば、留学を経ているメンバーなどもいて、年齢・学年がバラバラであることが多いです。21新卒のメンバーもそれに漏れず多様なバックグラウンドがあります。キャラクターも志向性も人それぞれ。まずは一人ひとりのキャラクターが社員に伝わるよう、全社員に向けて自己紹介をしてもらいました。緊張した面持ちではありましたが、Goodpatchへ入社することへの思いや覚悟を伝えてくれました!

21卒のためだけにデザインされた内定証書の授与

これは私自身転職してきて驚いた文化なのですが、Goodpatchではその年の内定者のために内定証を毎年デザインしています。

今回の内定証は、20卒で入社したUIデザイナーが、私達人事に内定式や内定者への期待をヒアリングをしてくれて、コンセプトからこだわりがあふれる内定証を作ってくれました。

代表の土屋は新卒採用に強いこだわりを持っており、「新卒は会社の文化に厚みを作り、若い力は会社に降りかかる多くの荒波を乗り越える推進力になる」と考えています。そんな言葉も参考に、内定式で大切にしたい体験をデザイナーには次のように伝えました。

  • 歓迎されている実感が持てる
  • 会社、働くメンバーの雰囲気がわかる
  • Goodpatchに入る「意思と覚悟」の再確認ができる
  • 不安なく未来の自分に期待を膨らませたい

このように私達がざっくりと伝えた内容から、どんなコンセプトが生まれたのでしょうか…!?

ヒアリングから生まれたコンセプトとデザイン

デザインの力を証明するため、Goodpatchという船は日々航海している。

その船は一人一人の想いの風を原動力に、止まることなく前進する。途中で加速したり、減速したり、波に飲まれそうになることもあるけれど、私たちはミッションを達成するために日々舵を切ってきた。

数ある選択肢の中から、この船に乗ることを選んでくれたあなたへ。あなたが連れてきた風は船を加速させる。

Welcome Aboard

大きな風を吹かせてやってきたあなたと、これから一緒に舵をきる。

Monthlypatchにて、UIデザイナーがコンセプトを発表している間、内定者たちは自分の内定証とパソコン画面を交互に見つめながら話に聞き入っていました。

内定式参加後のアンケートでは、「コンセプトから作り込まれた内定証に感動した」「内定証のデザインなどさすがGoodpatchという感覚と、迎え入れられた感を強く感じることができました!」といったコメントが届いており、内定式という特別な体験を彩ってくれたようです。

代表土屋からのメッセージ

こだわりの内定証を授与したあとは、土屋から内定者へこんなメッセージが。

  • 皆は誰かが座りたかった席に座っていること
  • 与えられた環境に満足するのではなく、どのように仕事に取り組むか
  • 学生生活は悔いのないように過ごしてほしい
  • 新卒の同期は一生の仲間

2020年は新型コロナウイルスを始めとし世界的にも変化が大きかった年。そんな中で迎えた内定式での「みんなが今いるのは誰かが座りたかった席」という言葉には、内定者のみんなも改めて背筋が伸びたようでした。

各部署の上長となるディレクターとのWelcomeグリーティング

ディレクターとコミュニケーションを取ることで入社までの意識を高めて欲しい、社員と直接コミュニケーションを取ることで少しでもGoodpatchの雰囲気を味わって欲しいという思いで、Welcomeグリーティングを開催しました。

不安点や疑問点を解消し、入社後の働き方をイメージできるようになることを目的に、職種ごとに分かれて各テーブルにディレクターがつく形で行いました。入社後の配属についてや、より具体的な仕事内容についてなどの質問が飛び交い、話に花が咲いていました。

内定者からは「入社後楽しみにしてること、自分の不安に共感してもらえて嬉しかった」「不安や悩み等あれば気軽に聞ける時間となったので満足です」といった回答がありました!

内定者同士で仲を深めたコミュニケーションランチ

通常であれば、他の社員も招待し会社の雰囲気を感じてもらうのですが、新型コロナウイルスへの感染を最大限抑えることが重要だと考え、今回は内定者+内定式の企画者の10人でランチを実施しました。

内定者だけの時間となったことで、普段の学校生活の話や趣味の話で盛り上がっていました。また、提供したお弁当を見て「美味しい〜」「大好物があって嬉しい!」と内定者のみんなから喜んでもらうことができ、こだわった甲斐がありました。

内定式ワーク、テーマは「The First Step of the Voyage」

ランチの後には、1時間半かけてワークショップを開催しました。

ここでのテーマは内定証のコンセプトに則り、「The First Step of the Voyage」。

お互いをなんとなく知っている状態から、お互いの特徴を理解している状態を目標に、モチベーショングラフの作成とSWOT表の作成を行いました。

モチベーショングラフの共有

実際のモチベーショングラフはこんな感じでした。

内定者それぞれがこれまで歩んできた自分の歴史をモチベーショングラフを使用して発表しました!人によって発表の仕方も様々で、幼少期から話すメンバーもいれば大学から話すメンバーもいました。入社までの残り半年頑張ろうとモチベーションが高まっていることを話してくれたり、デザインに興味を持ったきっかけを話してくれたり、時には恋愛の話や海外留学経験の話など、様々な感情の振れ幅を共有し合いました。

これまでのストーリーを共有することでお互いの共通点を見つけることができ、「お互いに知らなかった過去を知り新しい発見があった!」「この話題について時間をとって話してみたい!」と更なるコミュニケーションのきっかけに繋がっていました。

SWOT表の作成&発表

また、次のワークではマーケティングのフレームワークで活用されるSWOT分析を元にSWOT表を作成し、お互いの強みや弱み、自分の力が発揮できる機会や脅威となる環境/役割についてみんなで共有しました。

SWOT表を共有することで、自分がフォローできる強みや、助け合える弱みが明確になり、同期内での心理的安全性がより醸成されたと思います。発表の中では、「私もさっき発表してくれた●●ちゃんと同じで、不確実性の高い環境の方が燃えます!」など共通点が見つかったようでした!

2つのワークの中で工夫したポイントは、お互いの発表にメッセージを送り合ったこと。発表者が発表をしている間、周りのメンバーは話を聞いて感じたことや、発表者と今後話してみたいことをポストイットに書き込み、発表後発表者にプレゼントするフローを組み込みました。

感想をシェアし合ったことで、「あとでコメントを見返し会話ができそう」「入社まで半年あるけれど同期との繋がりができた気がする」「もらったコメントは宝物になる」などの声が。同期同士の心の距離がぐっと縮まったようでした。

内定式を担当しての思い

今回の内定式では「内定者同士のコミュニケーション活性化、結束の強化」「Goodpatchに入社する期待が高まる」ことを目的として掲げ、オンライン、オフライン両軸で企画を立てました。しかし、一生に一回しかない内定式。入社までに半年間と長く、Goodpatchとの繋がりを直接感じる機会が少ないため、物理的に近い存在になることで心の距離が縮めて欲しい、入社までに同期とリアルに集まる機会を設けてあげたいとの思いで、オフラインでの開催を決めました。

Goodpatchという船に乗り込む覚悟を持ってくれた内定者のみんなが、さらに来年の入社が楽しみになるように、試行錯誤を重ね、当日の体験をデザインしました。

今まではオンライン上でしか集まったことがなかった21新卒も、内定式を通してお互いの理解が進み、みんなで帰宅するなど、距離が縮まっていたようで安心しました。内定式後には、noteを書いてくれた内定者もいたほど。
Goodpatchを前進させる一員に。想いが込もった内定式に参加して

Play as a team 最高のチームのつくり手になる

これらは、私たちが大切にしているバリューです。

入社後も新卒全員が最高のチームの作り手となり、会社をより成長させてくれることを今からとても楽しみにしています。

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