グッドパッチでは、様々な企業さまにデザイン思考やUI/UXの考え方に基づいたワークショップを提供しています。ユーザーを中心とした課題抽出、アイデア創出、検証などのプロセスの実践から、気づきや手法を持ち帰っていただき、サービス開発に必要なプロセス・マインドセットを組織に浸透させていくことを目的としています。

通常、半日〜1日かけて実施することが多いワークショップを、今回はICC KYOTO 2020にて、180分間のプログラムとして開催しました。約30名の経営者がサービスデザインを実践した様子をご紹介します。

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ICC KYOTO 2020とは

Industry Co-Creation ® (ICC) サミットは、「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回250名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うためのエクストリーム・カンファレンスです。ICCサミットは年2回の開催で、2020年8月31日〜9月3日 京都において「Industry Co-Creation (ICC) サミット KYOTO 2020」が開催されました。

デザインプロセスワークショップとは?

デザインプロセスワークショップは、ソリューションとしてのデザイン提供に取り組むグッドパッチの開発現場で培われたプロセスを体験するワークショップです。企業様のご要望に合わせてワークショップ内容をカスタマイズします。

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今回は180分で、ユーザーを中心とした課題抽出、アイデア創出、そしてプロトタイプまでチームで学びながら実践していきました。

【開催情報】ICCサミット KYOTO 2020 | 【ICC】

ワークショップ内容

ここからは、当日のワークショップの様子をお届けします。今回のワークショップはデザインストラテジスト中村のレクチャーでスタート。その他にもグッドパッチメンバーがワークショップのサポートを行いました。

デザインプロセスの紹介

まずグッドパッチ流のデザインプロセスのご紹介です。私たちがプロダクトを作るアプローチとしてのデザインプロセスは、大きく分けると以下の3段階に分かれています。

  • 課題定義
  • ソリューション
  • デベロップメント

これをユーザーを中心としたユーザ思考、そして思考の発散と収束を繰り返すプロトタイピング思考の2つ考え方を念頭に置きながら進めていきます。そのため課題定義であっても最初から課題を特定してかかるのではなくて、課題がどんなところにあるのか広く考えることから始めていきます。

ゴールの共有

今回のデザインプロセスワークショップでは3つのゴールを設定しました。まずは上記のデザインプロセスにもあるように、ユーザーから学びを得ること。次に粗くても最後までクイックにやりきること。最後に、不確実性を楽しむ。この3点のゴールを参加者に共有して、ワークショップ中は特に意識していただきます。

デザインプロセスの体験

デザインプロセスのレクチャーからワークに移ります。

STEP1:チームビルディング

まずは、同じテーブル5~6名のメンバーでチームビルディングです。グッドパッチには「偉大なプロダクトは偉大なチームから生まれる」という言葉があるように、チームビルディングによって生まれるアウトプットが変わると考えています。そのためワークショップでも盛り上がるチームビルディングからスタートしていきます!

今回のチームビルディングは「絵」しりとり。スタートと同時に会場の笑い声が響き、早速各チームの場が和んできました。さらにニックネームも書いてもらってチーム内の心の距離を縮め、ワークしやすい環境になるよう整えていきます。

こうしてデザインプロセスのワークが本格的に始まります。

STEP2:ターゲットユーザーヒアリング

今回のテーマは「おうち時間を豊かにするアプリ」ということで、まずはターゲットユーザー(ペルソナ)のヒアリングを行います。これはデザインプロセスでいう課題を発散する段階。「テーマに対して誰を豊かにしたいのか」という点を具体化させます。

まず5W1H(What, When, Who, Where, Why, How)を使って具体的な経験を聞き出していきます。今回は時間が限られるので5W1Hの質問を各テーブルに分担してペルソナの情報収集は全チーム総力戦!

チーム内で質問を洗い出して整理してから、今回のペルソナ役であるグッドパッチのPR/PXグループマネージャー 高野への質問がスタート。「幸せ、不幸せとは?」「おうち時間は何をしていますか?」と参加者が次々に質問をし、メモをとって情報を集めていました。

STEP3:インサイト抽出

ペルソナからたくさんの話を聞くことができましたが、実際ペルソナが言語化できていることは本人の思考の一部。そこでヒアリングで発する言葉の裏に潜む本当の課題や欲求見つけるためにインサイト抽出を行います。

今回は各チーム異なる性格の特徴にフォーカスし、これをヒアリングでの情報と掛け合わせることで「こう言っていたけど真意はこうなのでは?」と探っていきます。こうしてチームでフォーカスするインサイトを一つ決定します。

これで課題を収束させる段階は終了!後半戦でソリューションを考えていきます。

STEP4:アイディエーション

ソリューションの役割は、インサイトの仮説から理想を定めて現状とのギャップを埋めること。そこでまずは、チームで理想の状態を考えます。「なるほど、そうだよね」と納得した声もあれば「でも実は…じゃない?」と疑問や反対意見もしっかり出して議論を固めていました。

そして定めた理想と現状とのギャップを埋めるソリューションアイディアを一人4つ考えます。ここではインスピレーションが重要なので、実現可能性やビジネスモデルは一旦置いて、自由にアイディアを発散していきます。

アイディアをチームで共有しながら「アイディアがすごく近い!」「かなり共感できますね」と意見を交換し合ったのち、さらにもう一度アイディアを発散。2回目の発散ではアイディアを絵に書いて、これまでとは違う脳を使って思考していきます。

こうしてアイディエーションを繰り返して、最終的にチームで一つのソリューションを決定します。

STEP5:フィードバック

ここでペルソナにフィードバックをもらって、アイディアの見直しや改善、軌道修正を行います。実際にフィードバックで思うような反応が得られずに練り直すチームも。

修正後にコンセプトシートにターゲット、インサイト、サービス・機能、価値を記入して、これまでのワークの思考を改めて整理します。

STEP6:プロトタイプ

遂に作業も終盤、アイディアを収束させるためにプロトタイプに取り掛かります。ここでは画面までイメージできるワイヤーフレームをStrapを使って作成してアイディアを具体的にします。

正式版提供スタート!Strapの目玉新機能を一挙ご紹介|Blog|Goodpatch グッドパッチ

どの部分のアイディアをプロトタイプにおこせば価値が伝わるのかを考えながら、今回はプロトタイプを作る人とプレゼンを準備する人の二手に別れました。

早いチームは複数の画面の遷移を構想していたり、タブレットで絵を描いてStrapに取り込んで使ったり、作業の方法や進捗はチームで様々。全てのチームが制限時間25分間でプロトタイプを作り切りました。

STEP7:プレゼンテーションと表彰式 

各チーム2分ずつ、基盤となったターゲット、インサイトなどを紹介してから、どんなサービスに落とし込んだのかを発表です。

そして今回の優勝は、フィードバックでインサイトの修正を余儀なくされたチームでした!「最初インサイトが刺さらなかったところからのジャンプ力。自分も気づいていなかったニーズに気づかせてもらいました」と、ペルソナ役の高野。

参加者の方の声

今回のようなインタラクティブなワークショップではさまざまなメリットがあります。実際にこのデザインプロセスワークショップの参加者から以下のようなコメントがありました。

  • 顧客にどれだけ付き合えたかで、サービスの質は決まることがわかった
  • 未知のメンバーがチームにいることの重要性を感じた
  • インサイトにたどり着くには仮説と検証をプロトタイプベースで繰り返すのが早いとわかった
  • スピード、アウトプット、チームビルディングが大事だと改めて理解できた

最後に

以上、ICC KYOTO 2020で開催したデザインプロセスワークショップの様子をお届けしました。前半ではデザインプロセスを学んでターゲットユーザーヒアリングからインサイトを抽出し、後半はそれを基にアイディエーションを繰り返してプロトタイプまで落とし込む。今回は180分という限られた時間ではありましたが、多くの参加から満足した声をいただきました!

Goodpatchでは、企業様のニーズに合わせて、デザインプロセスワークショップのプログラムをカスタマイズしてご提供しています。

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