ナレッジ・ノウハウ

AIの最新情報を追いかけることに疲れた人に伝えたい、最適な情報を探す方法

DiscordのクローズドなAIコミュニティ、オフラインイベントで交わされる失敗談、社内ナレッジの小さなTipsなど——SNSのように多くの人が目にするチャネルでは流れない、本当に価値ある情報は、どのように見つけているのでしょうか。

2026年3月に配信したPodcast「カウンター越しで、AIの話を。#4」から、情報過多に振り回されず、必要な情報を探す方法とコツを一部抜粋して紹介します。

今回のエピソードもSpotifyでお聴きいただけます。トークの全編はぜひ音声でお楽しみください。

▼ 「カウンター越しで、AIの話を。#4」はこちら
Spotify :https://open.spotify.com/episode/44vr42aRdHsq9RpwVak2LC?si=Xk77Df9BTO-Ya6StK7PrKQ
Amazon Music :https://music.amazon.co.jp/podcasts/cc392353-82aa-4096-a787-8206f3aec0b3/episodes/bccdda45-1773-4dd5-8b2f-56086e7c7cd6/

<Speakers>
石田 健二|プロダクトデザイナー / PdM/ PMM
広告グラフィックデザインを皮切りに、マーケ・開発・事業企画と多彩なキャリアを経てグッドパッチへ。LLM・自然言語処理に10年以上携わり、AIサービスの開発、AIを利用したプロダクト・事業開発に従事。

黒子 知晃|ワークショップデザイナー / デザインテクノロジスト
AI・AR/VRを活用したサービス開発を経てグッドパッチへ。現在は社内AI活用推進や社外研修、ワークショップデザインと幅広く活動しながら、現場で得たナレッジを社内外につなげている。

鵜飼 のどか|サービスデザイナー
グッドパッチで人事(新卒採用 / ピープルエクスペリエンス)として社内イベントや働きやすい環境づくりを担ったのち、サービスデザイナーに転身。リスナーと同じ目線でAIを学ぶ、本番組MC。

SNS上の情報は「氷山の一角」——クローズドなコミュニティと人づてが情報の本流

2026年2月19日にグッドパッチオフィスで開催されたオフラインイベント「あれこれ語らナイト」。プロダクト開発でのAI活用やRAGは競争優位性になり得るのかなど、技術的な質問が飛び交った中、後半、最も盛り上がったのは「AIの情報をどこから得ているか」という多くの人が抱えている疑問でした。

日々、さまざまな情報を集めている黒子と石田が情報収集の選択肢として挙げたのは、X(旧Twitter)などのSNSとオンラインコミュニティ、オフラインイベントの3つでした。

特に注目したいのが、コミュニティとSNSの位置付けの違い。「Xとかで流れてる情報は氷山の一角」と黒子は言います。SNSのポストはインプレッション(反応)が稼ぎやすい成功体験や新機能の紹介が中心となるため、X(Twitter)で流れているような情報は氷山の一角だと話します。

黒子:
最近、AIの情報が割とクローズなところで共有されるようになってきてる。結構、ディープなところに入っていかないと得られない情報も増えてきてます。

鵜飼:
じゃあ、Xでよく流れてる情報は、本当に一部ってことですか?

黒子:
氷山の一角、ですね。

石田:
SNSは良かった意見の方がインプレッションを稼ぎやすいので、みんな発信するんですけど。やっぱりね、「あれ使えませんでした」とか言ってもみんな見てくれないですからね。

黒子:
AI Opsをやってると、うまくいくよりやらかしの方が多い。APIキーをみんなが見えるところで共有してしまったとか。それは普通に会社のディスブランディングにもなるんで、なかなか喋れないんですよね。

鵜飼:
むしろ、そういう失敗の中で学べることがある。AIを活用する上で、失敗談はとても有益ですよね。

必要な情報に辿り着くためのポイント

情報収集の手段がわかったところで、次に重要になるのは情報収集の方法です。これからAIの情報収集に注力したい人にとって、適した情報源にたどり着くためのポイントとして挙がったのは次の2点です。

1. ミートアップイベントを探す

まずは、イベントの中でも、Cursor・Claude Code・Genspark といったAIツールをテーマに開催しているミートアップイベントを探すことです。これらのイベントは、エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォーム connpassなどのプラットフォームから探すことができます。
イベントの参加をきっかけにクローズドなコミュニティに招待されることもあるため、コミュニティに参加するための一歩としてもオフラインイベントでの参加がおすすめです。

黒子:
LT(ライトニングトーク)では話せない内容もあるので、オフラインのイベントで関係値を作って、その場でカジュアルに話して情報を得るということもありますね。

2. 「目線の近い人」の情報を参考にする

もう一つは、自分と目線の近い人が発する情報を参考にすることです。SNSでは影響力のある人や注目度の高い発信者が目につきがちですが、自身の経験や状況と異なる相手からの情報は活用が難しいケースがほとんどです。情報を参照する際は発信している相手が、自分にとって遠すぎないかを確認することがおすすめです。

石田:
視座の高い人のポストをみんな見ちゃうんですけど、それはちょっと目線がずれてしまう。自分に適した情報をちゃんと拾う方が意外といいんです

鵜飼:
私も、身近な人の活用を参考にしています。社内の「最近こういう使い方してます」とか「この使い方で作業が効率化できてよかったです」といったナレッジを参考に自分でも試してます。

まとめ:移り変わる情報を追うよりも、価値ある情報を選び取る時代へ

情報量が多い時代だからこそ、「誰の情報を受け取るか」という設計が重要になります。SNSをすべて追うのではなく、信頼できるフィルターとなる人や場を意図的に選ぶこと——3人の話に共通するのは、そういった能動的な情報設計の視点です。
SNSで「知る」、コミュニティで「深める」、人から「本音を聞く」——それぞれの役割を使い分けることが、情報過多の時代における実用的な設計になるのでしょう。

今回のエピソードも各配信サービスでお聴きいただけます。トークの全編はぜひ音声でお楽しみください。

番組紹介「カウンター越しで、AIの話を。」とは

デザインカンパニー・グッドパッチの中の人が、仕事の合間に一息つきながら、生成AIやテクノロジー、これからのデザインついてゆるりと話すポッドキャストです。

異なる専門性を持つパーソナリティが「デザイン」の視点で気になった話題を取り上げながら、隔週木曜日に台本なしのリアルなトークをお届けします。

▼番組ページ
Spotify :https://open.spotify.com/show/2vdwnyGHnCxsjIdsCQrcEo
Amazon Music :https://music.amazon.co.jp/podcasts/cc392353-82aa-4096-a787-8206f3aec0b3/

【シリーズ】Podcast「カウンター越しで、AIの話を。」