参考記事:Goodpatch Anywhereに半年Joinしてわかった、リモートチームの魅力と楽しさ|Yuko Sasaki(ささやん)|note
https://note.com/sasayanyan/n/nd5aa97571a6a
https://note.com/sasayanyan/n/nd5aa97571a6a
今回登場してもらったのは、プロジェクトマネージャーとしてGoodpatch Anywhere(以下、Anywhere)に参画する須貝美智子。結婚・出産を機に新潟に移住し、現在は子育ての真っ最中。子育ても仕事も全力で取り組み、人生を豊かにするために邁進する彼女は、どのように仕事に向き合っているのか。これまでのキャリアを振り返りながら語ってもらいました。
実は大学の時は、法学部政治学科に所属していました。ですが、学生時代にバックパッカーにはまってしまい、卒業しても旅を続けたいなと思ったんです。パソコンを使った仕事なら、場所に縛られることなく仕事ができるのではないかと考え、SEを目指して旅行代理店のシステム会社に入社しました。当時はちょうどSEブームで、どの会社もSEを募集している時代だったのです。「パソコンの仕事=SE」というイメージがあり、良く分からないままエンジニアを目指しました(苦笑)。
SEの仕事を続けていく中で、次第にフロントエンドやUIデザインといったWEBデザインへの関心が高まり、夜間と休日を使ってデジタルハリウッドに通いました。WEBデザインの領域に関わるようになると次第に、ミュージシャンや作家、デザイナーといった特異な才能を持った方々と接する機会が増えていきました。本当に素晴らしい才能を持った方ばかりで、彼らの魅力をより多くの人に知ってもらうために、自分のスキルを磨き、より良いプロモーションができるようになりたいという思いが強くなっていきましたね。
PMとしてのキャリアをスタートさせたのは、ROBOTという制作会社に転職した時です。フロントエンドとしてエントリーしましたが、PMとして雇いたいと言われて。全くの未経験でのオファーでしたが、まずはやってみようと思い、チャレンジすることを決めました。
ROBOTでは、自動車会社のブランドサイトを主に手がけていたのですが、この業界はとても大きな金額が動きます。関わっている方も、トップカメラマンやライター、俳優やアスリートといった錚々たるメンバーです。そんなチームを束ねなければならない中で、20代やそこらの私に何ができるのか、非常に悩みました。最終的に出した結論は「チームメンバーが気持ちよく持ち味を120%出せるためにできることは何でもやる」ということです。そのためには、こまめなコミュニケーションと調整力が何よりも大切だと、経験を通じて学びました。
当時の制作チームのメンバーとは今でも飲み会をしています。業界のトップを走る方々から「あのチームは特別だった」と言ってもらった時には「あの時のやり方は間違ってなかったんだ」と大きな自信になりました。
それでも一度、大きな失敗をしたことがあります。当時の部長に急いで状況を説明すると「状況は分かった。じゃあ俺はどうすれば良い?」とだけ返ってきて。「私が資料を作るので、一緒に謝りに行ってください」と言うと、「分かった。じゃあ準備して」と一言も責めなかったんです。思わず、なぜ怒らないのか聞くと「失敗しない人はいない。大事なことはその後どうリカバリーするかと、同じ失敗を繰り返さないことだ」と。以来、私もこの思考を大事にしています。
『北風と太陽』という寓話がありますよね。太陽が旅人をポカポカと照らして、自然とマントを脱がすように、メンバーに対して「やれ!やれ!」と言うのではなく、自ずから力を発揮してもらう環境を作ることを心がけています。周りの人に気持ちよく動いてもらい、自分の力を最大限に発揮してもらうことは、ものづくりをする上での私の核となる姿勢です。
結婚・出産を機に、新潟に移住しました。「子育てをするなら自然に囲まれた土地で」と思っていたので、躊躇はありませんでした。友達と離れてしまうのはとても寂しかったですが。
地方で仕事をすると、比較的コンパクトな案件の比重が大きくなります。コンパクトだからこそ全体を見渡しウェブの施策を提案できたり、事業計画から並走できたりと、上流から関わることが増え、東京にいる時には経験できなかったことを多く学びました。ビジネス視点を持った上でウェブをどう動かしていくのかを考えなければならないので、UI/UXや情報設計をしっかり考えなければ意味がないんだということを痛感したのです。クライアントと共にビジネス全体を考え、さらに良いものを作るためにはUXの知識が必要だと思い、UXデザインについて学び始めました。Goodpatchという存在が気になり始めたのは、ちょうどこの頃ですね。
そんな中、World IA Day 2019に参加したことがAnywhereとの出会いのきっかけになりました。イベントについてTwitterでつぶやいていたら、けいたさん(事業責任者)がフォローしてくださったんです。プロフィールを見てみると、Anywhereのことが書いてあって。「Goodpatchにこんな組織があるんだ」と、とても気になったのですが応募には至りませんでした。
ある時、Anywhereメンバーのささやんの記事がnoteで公開されたのを読み、とうとう好奇心が抑えきれなくなって(笑)、ついに応募をしました。それまでは「フルリモートでデザインなんて、自分にできるのか」と言う気持ちが強かったのですが、記事で具体的なワークスタイルを知れたことで、実際に自分が入った時のイメージが具体的になったことが要因です。記事を書いてくれたささやんには本当に感謝しています。
ジョインした当時は、新潟の会社に勤めており、Anywhereは副業という形でした。地方で勤務しながら東京の案件もできることはとてもありがたい状況でしたね。今は、Anywhereをメインのお仕事としてやっています。ライフスタイルや状況の変化に応じて、コミットを柔軟に変えられることもAnywhereのいいところの一つです。
Anywhereは一つのチームにデザイナーやエンジニアが複数人いる編成です。特に、心理的安全性をキーワードとして全員が対等に動ける点はAnywhereならではなのでしょうか。チームメンバーの情報の発信量をできるだけ均一にし、ハブとなる人を作らないようにしたり、情報の分断が起きないようにしたり、チーム内のコミュニケーションが滞らないよう特に気をつけていました。
私はもともとエンジニア出身で、フロントエンドに携わっていた時はいかにデザイナーさんの意図を汲んで忠実に表現をするかということを気をつけてコーディングしてきました。ですから、どういうことがデザイナーさんを動きづらくするのかと言う知識や、デザイナーが何を表現したいと思っているのかを汲み取るスキルが蓄積されています。チームを取りまとめる上で、それらの知見は非常に役に立っています。
プライベートでは、8歳と11歳の男の子の子育て中です。Anywhereは自分で働く時間をコントロールできるのがいいですね。
子どもたちは今、サッカーのクラブチームに所属をしており、毎日練習に励んでいます。親である私も、日々の食事管理やマッサージ、送迎など、子どもたちの夢を支えるためにやることがたくさんあります。普通の会社だと、どうしても保育園や学童に預けなければならず、全力で応援することは難しかったと思います。自分のやりたいことも、子どもたちの夢も同時に欲張れるのは、Anywhereに入ったからこそできることだと感じています。
チームで動いていると、子どもが病気をした時にもすごく助けられます。一度、子どもが熱を出した時に、業務の途中で抜けなくてはならない状況になったことがあります。Anywhereはチームでプロジェクトを動かしているので、自分が抜けても、誰かがカバーしてくれる安心感がありました。一人でやっていたら、どうなっていただろうと思いますね。
働き方の柔軟性はもちろんですが、Anywhereコミュニティに流れる「家族を大事にしよう」という空気のおかげでもあります。
また、毎日自宅で仕事をするため、子どもたちが私の仕事にとても興味を持つようになりました。「パソコンに向かってお母さんがずっと喋っている!」「会社行かなくていいんだ!」と、新しい働き方を見せるいい機会になっています。チーム内のミーティングの時に、子どもが横からパソコンをのぞいてメンバーに挨拶することが起こったり(笑)。会社で仕事をしていたら絶対に見せられなかった姿です。仕事について子どもたちから質問された時には、可能な限り全て説明するようにしています。
子育ては地方でしたい、でも最前線でも仕事がしたいというわがままをAnywhereが叶えてくれました。以前は、地方で子育てをすると決めたのは自分なのだから、昔と同じように仕事をすることを諦めるのは当然と思っていた部分もありました。一度、第一線から外れてしまうと、復帰することに対してすごく恐怖心が生まれます。子育てに注力していた時間はとても有意義で、後悔は全くありません。ですが、自分が社会から置いていかれていることを認識しているので、どんなに力や経験があっても戻ることを躊躇してしまうんです。時間の制約もずっと増えます。自分の夢だけを追い続けていた時とは異なる選択をしなければならないことも多々あります。
Anywhereにジョインをする時、もちろん怖さや不安はありました。でも勇気を持って飛び込んだことで、恐怖以上のやりがいと楽しさを得ることができました。
周りのママ友たちの中にも、素晴らしいスキルや経験を持ちながら、様々な制約で現場復帰できていない人が大勢います。ですから、別の職種でもAnywhereのようなリモートで働くやり方が広がっていけば、可能性はずっと大きくなるだろうなと思います。
Anywhereには高いスキルを持ったエキスパートが多数所属しているので、プロジェクト外でも学びを得ることができる素晴らしい環境です。現在、社内外の勉強会を企画・運営するワーキンググループでも活動してるので、いつでも・どこでも学びにアクセスできる環境を構築したいと考えています。私自信、リアルだとなかなか勉強会に参加できないので、オンライン上で活発に勉強会が開催される環境を作る活動に携われることにやりがいを感じています。
クライアントワークとコミュニティ活動の両立も楽しさの一つです。デザイン業務は自分がこれまでに培ってきた経験をアウトプットする場ですが、反対に勉強会やコミュニティ活動は知識をインプットする場と思っています。ですから、両方の仕事があることでインプットとアウトプットのバランスが取れると感じています。クライアントワークをやりながら、組織をどうよくしていけるかということを考えられるのは得難い環境です。
今のAnywhereはUI/UXデザイナー、エンジニアの割合が多いですが、今後ますます色んな職種の方が増えてくると思います。色々なスキルを持った方を組み合わせていくことで、形を変えるロボットのように柔軟に変化していける組織としてあり続けたいですね。
その中で、私はみんなの良いところを引き出して繋げていけるような動きをしたいと思っています。情報の流通量をもっと増やし、ハブとなるような場所を自分自身楽しみながら作っていきたいです。
Goodpatch Anywhereはフルリモートのデザインチームです。
1人では決して成し遂げられないデザインを実現するために、デザインの力を信じる仲間を募集しています。
現在、選考フローは完全オンラインにも対応していますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
◆より良いプロダクトを作る仕組み作りを担う、プロダクトマネージャーを募集!
また、イベント開催やメンバーの登壇などの最新情報は以下で随時お知らせします。