Goodpatchのメンバーは、日々クライアントのデザインパートナーとしてプロジェクトに従事する傍ら、自分達の興味やスキルアップ、挑戦したいという想いを動機として、サブプロジェクトを行っています。

最近の代表的なサブプロジェクトでは、インナーブランディングの一環としてコアバリューを表現したポスターステッカーなどを作成し、Goodpatch Blogでもご紹介してきました。

今回は、サブプロジェクトとして開発されたアプリ“GoodParty”についてお伝えできればと思います。

なぜ、“GoodParty”を開発することになったのか

Goodpatchでは、様々な企業さまにワークショップという形でデザインをインストールするお手伝いをしています。そんな中で、「ワークショップで使えるアプリを作りたい」という声があがり、ワークショップの初期段階「アイスブレイク」にフォーカスしたアプリを作るサブプロジェクトがスタートしました。

全体のアートディレクションからUIなどユーザーが触れる部分までを作るデザイナー、iOSとAndroidデベロッパー、ワークショップを年間で多数行うワークショップデザイナー、そしてゲーム開発経験のあるメンバーが集まり、0ベースで企画づくりからスタートしました。

リモートで遠隔から参加しているメンバーも!

ミーティングの様子

「ワークショップで大事なことって?」「アプリとして表現して楽しいことは?」「このメンバーだからこそできるプロダクトって?」…などなど、自分たちが作るものを明確にするところからスタートしました。ただ、このプロジェクトでは「何を作るか」と同じぐらいに「各自がどんな想いで関わりたいと思っているか」を大事にしたかったので、プロジェクトのスタート時に、このプロジェクトで目指したいことを共有し、サブプロジェクトでありながらも、最後までやり切る気持ちを作るための「自分ごと化」を行いました。

それぞれが異なるメインプロジェクトに関わっていながらも、リリースまで漕ぎ着けることができた一つの要因は、サブプロジェクトに関わるWhyを明確にできたからだと思います。Whyを自分ごと化したことで、チーム全員に「やり切る」という強い思いが醸成されました。

“GoodParty”のおすすめの使い方

では、実際に“GoodParty”はどんなアプリで、どういった場面で使えるのかご紹介します。

“GoodParty”は、ワークショップのスタート時に、自己紹介とチームネーム作りが楽しくできちゃうGoodpatchオリジナルのアイスブレイク用のアプリです。

アプリの一部

RPGの世界に出てきそうなキャラクターになりきって、自己紹介のカードを作っていってもらいます。好きなキャラクターを選び、名前や肩書き、「あなたらしさ」といった言葉を選ぶことで、いわゆる「アバター」を生み出し、自己紹介に使えるカードを作ります。

最もおすすめしたいのは、どうしても堅くなりがちなビジネスシーンです。これから一つのチームになっていく段階のまだまだ関係ができていないグループプロジェクトの初期にぜひ使ってみていただけると嬉しいです。

より詳しい使い方は、GoodPartyファシリテーションブックでご紹介しているので、こちらも合わせてご覧ください!
RPGライクな世界観でのチームワークアプリだからこそ、普段とは違った形でメンバー同士の自己紹介を楽しめるため、自然とメンバーから笑顔が生まれて緊張がほぐれ、その後に続くワークにスムーズに入っていけるようになる…、そんな存在になれば嬉しいです。

Goodpatchでは「偉大なプロダクトは、偉大なチームから生まれる」という言葉を大事にしています。偉大なチームになるための一歩を、ぜひ“GoodParty”を使って踏み出してみてください。

Goodpatchが主催するワークショップでも導入中です

領域を超えて価値を届ける

デザインパートナー事業を手がけるメンバーは、日々クライアントやユーザーのことを必死に考えてデザインをしていますが、自分たち起点のニーズからプロダクトを作り、ユーザーに届けるというケースはそこまで多くはありません。そう言った意味で、このプロジェクト自体が既にGo Beyondしているところではありますが、ワークショップや自己紹介の時に使えるアプリケーションという、今までなかったものを創り出せたことは大いに価値があると感じています。

特に、ただ「自己紹介をするためのカードを作る」というだけでなく、それを使って「みんなで最初の共同作業をする」というアクションをできるだけ手軽に楽しめるものを考えて入れられたことは、メンバーの発想力と実現のスキルがあってこそだと感じました。

サブプロジェクトをつくり手としてデザインする

メインのプロジェクトに従事しながら、“GoodParty”にも力を割くことに、メンバー全員が難しさを感じていました。サブプロジェクトは長期的な効果に紐づくものなので、直接的な利益はありません。流れてしまいやすい〆切を自分たちで守り、スピードを出して形にする、やり切ることが大事だなと改めて感じました。

プロジェクトを振り返ると個人的には、どんな時でも「ユーザーがより楽しんでくれるには?」というこだわりを捨てずに、チーム全員が作り続ける姿勢をキープしてくれたことが嬉しかったです。エンジニアがプロジェクトマネジメント的な観点でタスクの整理を行ってくれたり、デザイナーからのアドバイスをもとに実装仕様を簡易化して工数を削減するなど、最高のチームのつくり手として、互いに自分の領域にとどまらずプロジェクトを効率的に前進させるための対話を行っていました。通常業務の合間を縫った作業となりましたので、Slackでのコミュニケーションがメインでしたが、開発に関わるコミュニケーションのほとんどはオンラインで完結できました。GoodpatchメンバーのSlackリテラシーの高さは、オンラインコミュニケーションのスキルとともに心理的な安全性を担保できているからこその賜物だと思います。

デザインとエンジニアリングに込めたこだわり

チーム全員がこだわったポイントは、まずは何と言ってもビジュアルデザインです。“GoodParty”は、ビジネスシーンでのアイスブレイクでを想定しているのですが、RPGの世界観をビジュアルに落とす上で、性別年齢に関係なく愛されるデザインを目指しました。

他にも、自己紹介カードのレイアウトには、ソーシャルゲームUIのスペシャリストの知見もきっちり入っていますし、そのカードを使った遊びには、ボードゲーム愛好家が多いGoodpatchメンバーならではの発想も生かされています。

そして、昔懐かしい「裏技」のような、隠し要素も実は入っています。まさに、開発メンバーの遊び心の現れなのですが、ぜひみなさんも発見してみてください!

チーム活動を楽しく始める為のきっかけ作りに、“GoodParty”を遊んでみませんか?

ちなみに、「チームづくり」の最初にやるアプリなので、一人では面白くありません(笑)。5人前後がおすすめですので、ぜひダウンロードして試してみてください!

GoodParty

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