共感を生むデザインをするために必要な3つの視点

Goodpatchには、VisionとMissionを実現するために存在する5つのValueというものが存在します。Goodpatchの社員はこのValueを大切にし、体現することでGoodpatchらしさを守りながら、デザインの力を証明すべく強い組織作りに取り組んでいます。

1. Inspire with Why
Whyが人を動かす

2. Go Beyond
領域を超えよう

3. Play as a Team
最高のチームのつくり手になる

4. Craft Details, Create Delight
遊び心とこだわりを持つ

5. Good Design Equals Good Business
良いデザインを良いビジネスにする

このValueは以前からあったわけではなく今年新たにアップデートされたものです。そして社員一人ひとりがこの5つのValueを体現できるよう、社内の有志メンバーが集まり様々な活動を通しインナーブランディングを進めています。

インナーブランディングの1つとして、社内のデザイナーが集まりValueポスターを作成することになりました。今回は私がポスター制作プロセスを通して感じた、共感するデザインに大切な3つのことをお伝えできればと思います!

1. Value Poster ProjectのKICK OFF!

Value Poster Projectとして、社内のデザイナー有志によってValueポスター作りのチームが誕生しました。5つのValueを5人のデザイナーがひとつずづつ担当します。Valueは新しく策定したばかりだったので、新しいValueに対して社員に興味を持ってもらうこと、そして何よりも作り手である自分たち自身がValueと向き合い理解することを目指しました。

最初のキックオフでは、ポスターデザインの前提条件と担当Valueを決めました。前提条件は以下のように決まりました。

  •  それぞれが個性を発揮して自由なテイストで作る
  •  コピーやロゴ位置は統一する

そして私は4つ目のValueを担当することになりました。

4. Craft Details, Create Delight
遊び心とこだわりを持つ

2. 担当Valueについて考える

私が担当したこのValueには、細かい部分までこだわり抜いて作り込む姿勢や、ユーザーが愛着を持ってくれるような遊びごころを大事にしようという想いが込められています。

しかし、個人的に遊び心とこだわりを別々のものとすることに違和感を感じていて、結局は同じことを言っているのでは?と考えていました。

Goodpatch内でも遊び心といいながら、ただの悪ふざけになっていないか、本当にユーザーのためであり単なる自己満になっていないかといった議論が起こることがあります。そのためポスターに含めた遊び心が、小手先の表現になってしまうのは避けたいと考えていました。

遊び心とこだわりも何かを表現するための手法なんじゃないか、だからまず共通の何かを深掘りしたい」と考えていました。

そんなことを思いつつ、自分がこれまで遊び心とこだわりもってデザインができたなと感じた経験を前職の経験も含め振り返ることにしました。振り返りの中で、情熱を持ってデザインに取り組めていた時は、「クライアントやユーザーにとにかく喜んでもらいたい」「このサービスが好きだからもっと良くしたい!」とを持って取り組めていたことに気づきました。

なのでValueポスターで伝えたいこととして、遊び心とこだわりの裏にある、そのものに対する愛を表現する!と決めました。

3.デザインコンセプトを決める

遊び心とこだわりの裏にある、そのものに対する愛を、ポスターという手段でどう伝えるかを具体化していきます。まず自分自身の体験に目を向けて、たくさんのアイデアを出しました。

写真のように、アイデアを数個出す → 客観的に見て伝わるか判断する →  何がダメか書き込んでペケするを繰り返します。

全社のValueポスターとして、社員みんなに共感してもらえるよう、日常生活の中で近い体験がないか目を向け、たどり着いたアイデアは、Goodpatch弁当を作るというものでした。

お弁当作りは、蓋を開けた瞬間の相手の喜ぶ顔を想像したり栄養バランスや彩りを考えたり工程もデザインと近く日常生活において、愛を込めてなにかつくる体験にぴったりだと思ったからです。

4. 表現方法を考える

メインとなるお弁当は実物で作ります。手間をかけて本物を作ることでこだわりを感じてもらいたかったからです。手書きでラフを描いてお弁当のおかずを検討しました。そしておかずはひとつひとつGoodpatchに関係のあるものをモチーフにしています。

▼メニュー

  • ハム・人参のレゴブロック
  • 薄焼き卵のポストイット
  • ソーセージのハンバーガー
  • チーズとのりのロゴマーク
  • ミニピザ

5.お弁当プロトタイプ

試作品を作りながら初めてのデコ弁に挑戦です。

▲試作1

バーガーとレゴは意外と簡単でしたが、チーズと海苔のロゴ切り抜きが難しいです…。

▲試作2

まだロゴがうまく型抜けません…。青色は食紅ではなく、卵白に紫芋パウダーを混ぜて再現しました。

6.撮影

完成したお弁当と食材を社内のデザイナーのmuttに協力してもらい、社内の一画を撮影スペースとして利用ししました。

お弁当以外の他の素材も撮ります。

7.レイアウト〜完成!

デザイン素材が揃いレタッチ・切り抜き。お弁当と素材のサイズ感やバランス・配置検討しのように完成です!

完成したポスターは月1の全社イベントで社員の前で発表しました。Value浸透チームが発表の演出にまでこだわってくれたので、良い雰囲気でお披露目することができました。

他の社員からの感想をいただき、ポスターの表面的な印象だけでなく背景にあるストーリーに共感してもらえたこと、実際にお弁当を作ることで伝えたかったこだわりと遊び心を感じてもらえたことにとても嬉しくなりました。

共感するデザインを作るために

普段はUIデザイナーとしてデジタルプロダクトを中心にユーザーの気持ちを考えながらもの作りをしていますが、それはポスターや他の媒体であってもそのデザインは受け手の共感を得られるか?という視点がとても重要だと考えています。

方法は様々ですが、私がこれからも共感されるデザインを作り続けるために大事にしていきたいことは、

  1.  作り手の愛が感じられるか
  2.  受け手が自分ごと化できるストーリーがあるか
  3.  ものごとの表面だけでなく、見えない部分に踏み込めているか

という視点です。今回のポスター作りを通し、改めて強くこのことを感じました。

終わりに

GoodpatchのいちデザイナーとしてValueと向き合いポスターを作った経験は、自分自身がValueを深く理解できているかを考え直すきっかになったのはもちろんですが、自分がデザインに対して大事にしてる気持ちや、過去の経験の振り返りもできたので会社にとっても個人にとっても良い経験となったと思います。

また一緒に取り組んだ4人のデザイナーの普段とは違うアウトプットや考え方を身近で見ることができ、学びも多かったです。Valueポスターは、他4枚のValueと一緒にオフィスに飾ってあります。それぞれデザイナーの素敵な想いが込められていますので、Goodpatchにいらした際はぜひ注目してみてください!

ABOUTこの記事をかいた人

yonenaga

Designer / 2017 〜 GoodpatchにJoin 主にクライアントワークを担当しています。 犬と映画とお笑いが好きです。
  • Goodpatch Blog