デザイナー版のGitHub!デザインのバージョン管理システムAbstract社内勉強会を開催しました!
エンジニアたちにはGitHubがありますが、デザイナーには今までデザインの履歴を管理するシステムがありませんでした。そこで2017年7月にローンチされ世界中で注目を集めているのがAbstractです。
デザイナーたちのためのワークフロープラットフォームとして、デザインプロセス上の強い不満を解消するのではないかとデザイナーたちから期待されています。
以前Goodpatch Blogでは、Millanoteの活用法をご紹介しましたが、Goodpatchには新しいツールを積極的に使うカルチャーがあります。そんな中で今回はProttのリードデザイナーであり、先日もデザイナーデーを主宰したBertが社内のデザイナーに呼びかけ勉強会を開催しました!
初回ということもあり社内でまだAbstractを使っていないメンバーに向けたTipsを紹介していましたので、今回はその内容を皆さんにもシェアしたいと思います。
目次
デザイナーはなぜAbstractを使う必要があるのか?
デザイナーの皆さんは、日々業務を進める中でこんな会話をすることはありませんか?
“これって最新バージョンのデザイン?”
“デベロッパーとデザインを共有したいんだけど、どうすればいい?”
“まだデザインの古いバージョンを持ってる?”
“デザインファイルはどこにあるの?Dropbox? Googleドライブ?
“変更できるように、一旦ファイルを保存して閉じてもらっていい?”
こんな会話は開発現場であれば、どこでも起きているはずです。もちろんグッドパッチのSlackでも同様の会話はあります。しかし、Abstractを使えばこのようなことが起こらなくなるとか。
・ファイルは重複することはなく、最新版が一つだけに。
・安心してチームメンバーの仕事を進めることができます。
・ファイルを開いて確認する必要はなく、変更されたものが手元に。
・マージできるため、複数のデザイナーが同じファイルで作業することができます。
ここまで聞くと、使わない理由が見つからないくらいですね!
では、実際にどのように使っていくのでしょうか?
ここからは、Abstractを日常的に活用しているBertの使い方のポイントを紹介します。(実際はデモも合わせてレクチャーしてくれました!)
Tips1:Define as a team how you would like to use Abstract
どんなツールを導入する時もそうですが、Abstractをどのように使用するかをチームとして定義することが重要です。一緒に働くメンバーとチームでどのように活用していくか、認識をすり合わせてから導入していきましょう。
Tips2:Try to commit as much as possible
Sketchでファイルを編集したらマスターにできるだけ早くコミットしましょう。
このメリットとしては、チームメンバーに、デザイナーの進行状況をリアルタイムに共有することができること。また、作業内容が常に保存されているので作業と同時にバックアップを残すことも可能になります。
Tips3:No need to keep all version in one file
すべてのバージョンを1つのファイルに保持する必要はありません。
Abstractは、デザインファイルを追跡するので、1つのファイルに複数のバージョン管理が必要なくなります。つまり、簡単に古いデザインのバージョンを復元することも可能になります。
Tips4:Keep in mind the location of your artboards
アートボードがどこにあるか忘れないようにしましょう。
デザイナーが複数人いる場合、分担したものをマージすると、アートボードが重複してしまうことがあります。Abstractを使えば、作業する前にお互いに作業方法の認識を口頭で合わせておくことで簡単に回避することができます。
Tips5:Always try to create new pages/art boards
常に新しいページ/アートボードを作成しましょう。
Abstract を使用すると、異なるアートボードを1つのデザインファイルに簡単にマージできます。
マージ作業中の重複を避けるために、常に新しいアートボードの代わりに既存のものを活用してデータを作成することをオススメします。
いかがでしたでしょうか?
新しいツールを導入するには、心的ハードルはありますが新しいものはワクワクしますよね!
個人向けには無料プランから。フリーランス・法人向けには有料オプションプランがあるようなので、ぜひトライしてみてください。
Goodpatch Blogでは引き続き、Goodpatch流のAbstract活用法などを積極的にレポートしていきますので、お楽しみに!
Sketchの機能アップデートで追加された 「Sketch Libraries」の基本的な使い方と、作ったLibraryをAbstract上で連携、管理するま方法は、こちらをご覧ください。