新しいものが大好きなGoodpatchで12月話題になったアプリ、サービス、デザインまとめ(2019)

いよいよ年の瀬も押し迫ってきましたね。皆さん、今年はどんな一年を過ごされたでしょうか?
それでは早速、今月Goodpatchで話題になったアプリやサービスをご紹介します!

過去の月間まとめ記事はこちらからどうぞ!

アプリケーション

人気メールアプリSparkが新デザインに

https://sparkmailapp.com/

Readdleの人気メールアプリ、「Spark」のiOS版とAndroid版のデザインが一新されました。今回のリデザインは、シンプルで整頓されたインターフェイス設計に重点を置き、そこにいくつかの新機能が加わったものとなっています。メールの性質ごとにセクションが分かれ、管理しやすくなっているのが特徴です。また今回のアップデートでダークモードにも対応しました。全体を通して情報が綺麗に整理され、十分な余白が取られた親しみやすいインターフェイスに生まれ変わりました。

アプリケーションの改善はある種のブランディングであり、それは根強いラバブルなファンを増やす手法の1つです。ユーザーの生活に密接に関与しているものだからこそ、正しくデザインされたアプリケーションは愛着がより湧くものになるのです。みなさんもぜひ、新しく生まれ変わった「Spark」に触れてみてください。

Blink

https://www.blnk.app/

Blinkは、眼の健康をサポートするアプリ「Blink」をリリースしました。「Blink」はアプリの指示に従って眼のエクササイズを行なうことで、眼を丈夫にしてストレス耐性を高めることができるアプリです。

「Blink」は、Face IDなどに使われているiPhoneの「TrueDepth カメラシステム」を活用することで、ユーザーの眼球運動のセンシングを実現しています。このカメラによって正確に眼の動きやまばたきをトラッキングできるので、眼球運動に合わせたエクササイズやフィードバックを促すことが可能になっています。

「Blink」のように、現代ではFace IDなどの生体認証やヘルスケア目的のアクティビティトラッキングなど、スマートフォンやウェアラブルデバイスによって身体のあらゆる部分や行動がセンシングできるようになってきています。精度の高いセンシングやソフトウェアによって、身体とハードウェアがさらに融けていった先に、どのような未来が待っているのか楽しみです。

プロダクト

Happy Hacking Keyboardがフルモデルチェンジ

https://happyhackingkb.com/jp/

株式会社PFUは、ハイエンドキーボード「Happy Hacking Keyboard(以下HHKB)」の新モデル群である、「HYBRID Type-S」「HYBRID」「Classic」を発表しました。各モデル毎に、接続方式(無線/有線)や静粛性が異なります。従来からのこだわりである打鍵感や合理的なキー配列はそのままに、マルチペアリング機能など、現代の技術進化に合わせた着実なアップデートが施されています。

HHKBには、「パソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェース」という理念があります。そのため、無線接続に対応する「HYBRID Type-S」「HYBRID」でも、充電式の内蔵型バッテリーではなくあえて乾電池を採用しています。近年のデジタルデバイスの多くは充電式バッテリーを採用して小型化や軽量化を図っていますが、充電式のバッテリーには使用に伴って耐久年数が減少するというデメリットがあるためです。

HHKBは、1996年の発売当初から多くのプログラマーに愛されているプロダクトであり、今年はグッドデザイン・ロングライフデザイン賞も受賞しています。多機能かつ高性能なプロダクトが溢れている現代で、HHKBが長年愛されるプロダクトであるのは、明確な理念を中心に据えるデザインを貫いていることが理由ではないでしょうか。

Amazonが機械学習キーボード「DeepComposer」を発表

https://aws.amazon.com/jp/deepcomposer/

Amazonは「AWS re:Invent 2019」にて、機械学習キーボード「DeepComposer」を発表しました。「DeepComposer」は音楽の自動作曲サービスと専用キーボードの組み合わせによって構成されています。音楽の自動作曲に必要なのは、キーボードでメロディーを奏でること、サービス内にてロック・ジャズ・オリジナルなどのジャンルを選択することだけです。実際にどのような動きをするのかについては、Amazonが基調講演「Announcing AWS DeepComposer with Jonathan Coulton! (YouTube)」にて紹介しています。

「DeepComposer」は音楽を自動作曲するためのサービスですが、ユーザーがGANs(敵対的生成ネットワーク)を身近に理解しながら学習することを支援する狙いもあるそうです。学習の過程で、ユーザーは機械学習モデルを独自にトレーニングさせ、オリジナリティのある作曲ができるAIに育てることも可能です。

これまでもAmazonはカメラAI「DeepLens」やラジコンAI「DeepRacer」などを発表してきましたが、「DeepComposer」はよりクリエイティブな領域のAIです。これまでは私たちの生活に馴染みが薄かった生成系のAIですが、このプロダクトの登場によって身近な存在になることで、人間のクリエイティビティはより拡張されてゆくのではないでしょうか。「Adobe Sensei」のように、デザイン分野にもこれからさらに人間のクリエイティビティを拡張するサービスが登場すると思うと、とても楽しみですね。

ブルーボトルコーヒーから環境に配慮したエコカップが登場

https://blue-bottle-cms.global.ssl.fastly.net/hbhhv9rz9/image/upload/v1574218671/ip6cu9xq5ju1iqrwejnp.pdf

環境に配慮したコーヒーカップを制作するEcoffee Cupとコラボレーションしたエコカップがブルーボトルコーヒージャパンから登場しました。テイクアウトカップを減らすことで、環境に配慮したコーヒーライフを提案しています。

このプロジェクトは、ブルーボトルコーヒー創設者のジェームス・フリーマンがヨーロッパ旅行中にEcoffee Cupのエコカップに出会い、そのミッションとデザインに感動したところからスタートしました。

私たちGoodpatchでもSDGsに準えて、サステナビリティを考慮したビジネスについて考える「Greenpatch」という取り組みがあります。そのため、デジタルプロダクトだけでなく今回紹介したエコカップのような環境に配慮したプロダクトも社内で話題になっています。

Microsoftのアイコンデザインがリニューアル

https://medium.com/microsoft-design/the-ripple-effect-expanding-our-icon-design-system-74b4d916b7a4

MicrosoftがOffice製品やEdgeなどに含まれる100種類を超えるアイコンのリデザイン過程を公開しました。アイコンのリデザインは「顧客に親しみを持ってもらいながら、革新と変化を知らせたい」という顧客への体験向上や、「Microsoftに忠実でありながらも、柔軟でオープンなデザインシステムを開発する」という自社のブランド強化を測るために行われています。

新しいアイコンのデザインは、Microsoftが提唱するデザインシステム、「Fluent Design System」をベースに行われているとのことです。「Fluent Design System」は光・奥行き・動き・素材・スケールという5つの要素に焦点を当てており、Windows10に適用することでデザインが動いているかのように感じられるようになるそうです。

なお、Microsoftのアイコン刷新は段階的に行われるそうで2020年までに変更されます。いち早くFluent Design Systemを体感したい方はMicrosoftからリリースされた音楽アプリ「Groove ミュージック」をチェックしてみてください。「Fluent Design System」の透明性を感じられるかもしれません。

イベント

蜷川実花、グルーヴィジョンズ、日比野克彦ら参加のグループ展「Wanderlust」

https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=339

11月22日、新生渋谷パルコのグランドオープンに合わせて、「PARCO MUSEUM TOKYO」という展示スペースがオープンしました。オープンから2回目となる展示イベント「Wanderlust(ワンダーラスト)」は12月20日から1月6日まで開催されます。本展示では、蜷川実花やヴィヴィアン・サッセンなど、今をときめく12組のアーティストやブランドが揃います。「旅行熱・旅立ちへの衝動・放浪癖」などの意味をもつ「Wanderlust」をタイトルにし、「未来を恐れずに新たなスタートを切る」というメッセージを込めた企画展となっています。

渋谷パルコのリニューアルや、新たな年の始まりにふさわしい「新しいスタートを切る」というテーマの作品郡は、鑑賞者に良い刺激を与えてくれるのではないでしょうか。Goodpatchも同じ渋谷でさらなる成長を求め、常に新しいスタートを切っています。みなさんもこの冬はアートやデザインから沢山の刺激を受け、新たなスタートを切ってみてはいかがでしょうか。

Adobe MAX Japan 2019

https://max.adobe.com/

12月3日、パシフィコ横浜でAdobeのクリエイター向けカンファレンス「Adobe MAX Japan」が開催されました。今回のイベントでは、現役で活躍するクリエイターのアイデア・テクニックやAdobe新製品の使用感についてセッション形式で発表が行われました。

今回のカンファレンスでは、初級者から中級者向けに「Premiere Rush」でクオリティの高い映像を作る方法を伝えるセッションが目立ちました。
現在、映像コンテンツが有用だと考えられていますが、まだまだ映像編集には高いハードルがあります。このような状況のなかで、クリエイティブツールの大御所であるAdobeからツールとその使い方が積極的に発信されたことは、より多くの人が作ることへ触れるきっかけとなったと考えられます。

初心者でも十分なクオリティを出せるようになったとき、プロがプロとして作るアウトプットにはどのような価値が求められるようになるのでしょうか。

その他

PANTONE 19-4052 Classic Blue

https://www.pantone.com/color-intelligence/color-of-the-year/color-of-the-year-2020

PANTONE社が毎年発表している「Pantone Color of the Year」から2020年の流行色が発表されました。ファッション・コスメ・インテリア・社会・経済など様々な要素を分析して決定される「Pantone Color of the Year」は、デザイン分野を含めた多くの分野に影響を与えています。

今回発表された2020年の流行色は「Classic Blue」です。この色には落ち着き・自信・つながりを表現し、安心感を与える効果があるそうです。2019年の流行色「Living Coral」の明るいピンク色とは対照的に、宵の空を連想させるような落ち着いた青色になっています。

皆さんにとって、2019年はどのような色の一年でしたか?
来年は東京オリンピックも開催される、節目の2020年です。皆さんにとって来年が、色彩豊かな一年になることを願っています。


以上、12月に話題になったアプリやサービスをお届けしました。
毎月新しい情報をお届けしておりますので、2020年もお楽しみに!

ABOUTこの記事をかいた人

関根椋太

19新卒 PM/UXデザイナー。公立はこだて未来大学情報デザインコース出身。好きな食べ物はカレー。
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