皆さん一度は、ドラえもんに出てくるひみつ道具があったらなーと考えたことがあると思います。未来のことを考えるのはいつだって夢や希望が湧いてくるものです。そして時が流れ、VRやAR、VUIなど当時皆さんが思い描いていた未来のイメージが徐々に実現されはじめていることでもより一層、未来の世界が楽しみになりますよね!

今回は、昨今急激に普及してきているNETFLIXから、未来のUIが登場する作品をいくつかご紹介したいと思います!

1.ブラックミラー

テクノロジーの進化による日常の歪み。近未来のプロダクトのUIが観られるちょっぴりダークな作品。
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photo by netflix

ブラックミラーは急速な進化を遂げたテクノロジーがもたらす歪みをオムニバスで綴るSFシリーズです。海外版、未来版、世にも奇妙な物語的な雰囲気です。

例えば、現代ではSNSの登場で人は気軽に自分の居場所や名前、写真などをウェブ上にあげるようになりました。共有するという楽しみもある反面、知らない誰かに自分の個人情報を垂れ流しているかもしれない?という危険性もあります。これは、技術が発達した現代だから起こりうる一つの歪みですよね。この作品ではそんな歪みを、現代よりもう少し先の未来へと設定をおいたドラマです。SNSのいいねの数やフォロワーの数が実際の社会においての信用度数だったらどうなるか(実際に導入している国もあるとかないとか)など、かなりブラックユーモアのきいた作品ばかりです。

photo by Startup Times 

肝心のUIですが、未来を舞台にしているので、現在存在していないサービスやプロダクトも多数登場してきます。そのインターフェースのデザインも未来的でかっこいいのですが、ちゃんと人の生活に寄り添っているものばかりで、とても現実味があります。ホログラム的グラフィックで空間に写す時のUIとタブレットのようなものに映るUIでの違いなどを比べて観てみると面白いです。HUDはもちろん、メガネをかけたAR世界のUIなどは今後取り入れられそうな技術ばかりで、目が離せません。

2.her/世界でひとつの彼女

声で直感的に操作するVUIを感じることのできる、人間とAIの恋愛模様を描いた作品。

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her/世界でひとつの彼女は、孤独なライターが自宅のPCに取り込んだAIに恋をしてしまう。というちょっと変わったラブストーリー映画です。

この映画ではグラフィック的UIはもちろん登場しますが、恋に落ちる相手がAIなので、操作をする時も声を使って操作します。Google HomeやAmazon Echoなど、声を使って操作するプロダクトの登場に伴って、VUI(Voice User Interface)という考え方も重要になってきました。今の生活にも介入し始めてる技術のVUI。目に見えないUIを感じることのできる作品の一つです。

AIが学習していくにつれて返答の様子や、質問する側の変化もとても興味深い作品です。人の生活に根ざしたAI技術の進化により、このような現実も起こりうるのでしょうか…。作中に登場するARゲームの表現や、携帯の代わりとして登場する小さい手鏡のようなデバイスでの操作なども必見です。

3.キス・ミー・ファースト

未来のVR世界のUIを刺激的に体感できる!リアルな二重世界が楽しめる作品。

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photo by netflix

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photo by WIDEMOVIE

キス・ミー・ファーストは、仮想現実をテーマにしたドラマ作品です。

少女がVRのゴーグルを装着して、仮想現実に入る時の体験は、現代の技術なら再現できそうなほど現実味のあるような描写です。仮想現実のなかで体験するゲームのUIはHUDを多く用いていて、よりスタリッシュで未来的なUIを見ることができます。仮想現実の中では未来性の富んだUI、現実の世界ではより現代の感覚に近いUIが見ることができ、比べて観てみると議論の話題になりそうです。

4.ネクストロボ

作品のVFXを日本人アーティストが担当。ロボットが全てに介在する近未来を舞台にした作品。

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photo by netflix

ネクストロボは、ひとりぼっちの少女が偶然見つけた秘密のロボットと友達になり、世界一の悪党に立ち向かうというお話です。こちらの作品はほぼ生活に必要な道具全てにロボットが介在しているという近未来のお話です。

登場人物はすでにタブレット端末は持っておらず、ホログラムによるHUDのUIが中心に登場します。ごく普通の少女を描いているということもあり、学校や、道路標識、郵便配達などの身近なUIを観ることができます。全てにロボットが介在していることによる便利さはありますが….。少しディストピア的雰囲気も感じますね。この作品のVFXを日本人アーティストが担当していることでも話題です!是非みなさん観てみてください!

Netflix「ネクストロボ」

photo by THE RIVER

5.インターステラー

SF映画に多くみられる青一色のUIが興味をくすぐる作品。

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そして最後は、クリストファー・ノーラン監督作のインターステラーです。

寿命が迫った地球を救うために、新たな居住の地をもとめ宇宙へと旅立つパイロットの物語。観る人に考察を求められるため、有名作ながら敬遠されやすい作品ですが、この作品のUIもとても興味深いです。

(SF映画よく観ることのある青い画面で構成されるUI) photo by CGGEEKS

映画の大半は宇宙船でのシーンなのですが、操作画面がほぼ青一色のUIになっています。アイアンマンシリーズなど近未来のUIを見ると一色か二色だけで全画面を構成するデザインをよく目にしますが、この作品の中でも青一色のデザインとなっております。フラットデザインのもっと先の結果なのでしょうか。たくさんの映画がこの方式をとってUIをデザインしているということは…。夢がどんどん膨らみます。

まとめ

今回は、NETFLIXで観られる未来のUIが登場する作品を5点紹介しました!

現在の作品から何百年後のUIデザインを想像できてしまうというワクワクする内容のものばかりです。他にも、アベンジャーズで人気のアイアンマンシリーズやトムクルーズ主演のマイノリティリポートという作品も劇中のUIが魅力的です。そして、この記事で紹介したような近未来を描いた作品に登場するフェイクなUI(FUI)を集めているKitFUIというサイトもあるので、興味がある方はのぞいてみてください。

インターフェースデザインやテクノロジーの未来は案外身近なコンテンツに紛れているかもしれません。そういった視点でももう一度、ご自身のお気に入りのSF映画を観てみるのもいいかもしれませんね。

今回はNETFLIXの作品をご紹介しましたが、デザインを学べるメディアは他にもたくさんあるので、ぜひこちらも読んでみてください。

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