今月は例年にない暑さを記録し、体調管理が難しい時期になってきましたね。

また、Google IOやOSMO Action発売などガジェット好きにはたまらないイベントが盛り沢山でした。

さっそく、今月Goodpatchで話題になったプロダクトやサービス、デザインをご紹介したいと思います。

過去の月間まとめはコチラからどうぞ。

アプリ

Nike fit

https://news.nike.com/news/nike-fit-digital-foot-measurement-tool

Nikeが公式アプリ「Nike app」に、撮影するだけでユーザーに最適なシューズサイズを提案する新機能「Nike Fit」を追加すると発表しました。同社によると、北米市場では約100万人が不適切なサイズの靴を購入してしまうことに不満を漏らしているそうです。
そこで、人工知能、コンピュータビジョン、コンピュータサイエンス、アルゴリズム、機械学習などを用いて新しいスキャン方法を開発しました。足のサイズを測るという、今まで簡単そうで難しかったことが写真を撮るだけでできます。

「実世界のモノをデジタルで測り、そのままオンラインでショッピングができる」という体験は、今後私たちの生活にどんな影響を与えてくれるのか楽しみですね。
(Nike Fitは米国で7月から利用可能になる予定ですが、5月28日現在、いつから日本で利用可能になるかは不明です。)

Osmo Action

https://store.dji.com/jp/product/osmo-action?vid=80181

様々な形のカメラを世に送り出してきたDJI社から、水陸両用アクションカム「Osmo Action」が5月17日に発売されました。

既存のアクションカムとの大きな違いは、フルカラー1.4インチフロントスクリーンがあることです。これによって自撮りがしっかりできます。また、リアスクリーンはタッチ対応で2.25インチあり、スワイプによって選択画面を選べることでレスポンスがよく使いやすいです。レンズ保護や水深11mまで防水されているので安心して使えます。なにより電子手ぶれ補正機能を使うことで、アクティブな撮影も綺麗に撮ることができます。
手の届く価格帯で毎日の生活の撮影が楽しくできるので、これから #OsmoActionのある生活というハッシュタグが流行るかもしれませんね。

Oculus Quest

https://www.oculus.com/quest/

OculusのスタンドアローンVRヘッドセット「Oculus Quest」が発売されました。
Oculus QuestはPCに接続する必要がなく、初めにOculusアプリで設定を済ませれば利用可能です。同製品は見回すだけでなく、「しゃがむ」「歩く」などの位置情報も扱える6DoFのインサイトトラッキングに対応していて、前世代のOculus Goよりも自由度が格段に上がっています。

Oculus Questはケーブルに縛られず現実に近い動きでコンテンツを体験できます。今後はこのスペックを生かして、コンテンツによってどのような体験を作ることができるかが楽しみです。

 

サービス

Visual Studio Online

https://devblogs.microsoft.com/visualstudio/intelligent-productivity-and-collaboration-from-anywhere/

マイクロソフトは自社が開催したイベント「Microsoft Build 2019」にて、Webブラウザ上で動作する開発環境「Visual Studio Online」を発表しました。
Visual Studio OnlineはVScodeをベースとしたWebアプリケーションです。リリース時から、AIがコーディングを支援してくれる「IntelliCode」や、リアルタイムにコードを共有可能な「Live Share」等の機能が搭載される予定です。
Webブラウザからアクセスして利用するという特性から、OSに依存しない多様な環境で開発を行うことができるようになります。これからはデスクトップパソコンやノートパソコンだけでなく、タブレットで開発を行うシーンも増えそうですね。

 

イベント

Google I/O 2019

https://events.google.com/io/

Googleが行う、年に一度の開発者向けのカンファレンス「Google I/O」が今年も開催されました。毎年Googleの新しいハードウェアやソフトウェアが発表されます。

今年は、AIが黎明期を越えてより身近に・高性能に洗練されていくAIを活用した内容だったという印象です。
ハードウェアは廉価版Pixelなど革新的ではないもの、価格を下げ多くの人に届くデバイスが誕生しました。ソフトウェアに関しては、Googleアシスタントによる自動予約機能Duplexがウェブに対応して使いやすくなったり、軽量化によって高速化し、より実用的になった音声操作や自動リアルタイム翻訳機能が紹介されました。

毎年わくわくする未来を見せてくれるGoogle I/O、ここでは紹介しきれない発表がたくさんあるので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

グラフィックトライアル

https://www.toppan.co.jp/biz/gainfo/graphictrial/2019/

グラフィックトライアルは、4月13日〜7月15日まで印刷博物館で開催されている展覧会です。グラフィックデザインと印刷表現の関係性を深く模索・追求し、新しい表現を作り出していく試みに、葛西薫・テセウスチャン・高田唯・山本暁など、グラフィックデザイン業界の第一線で活躍するクリエイターが新しい印刷表現に対して挑戦しています。

実際に会場では、作品だけでなく、どのようにして表現が生まれたのか、どんな技術を使ったのかなどを余すことなく知ることのできるキャプションスペースもあり、紙と印刷の可能性について強い魅力と刺激を感じ取ることができます。
会場でアンケートを書いたりSNSで拡散すると実際に作品の印刷のヤレも持ち帰ることができます。「作品を持ち帰る」という体験も新鮮ですね。

Inside Frontend

https://inside-frontend.com/

Web技術は可能性が年々広がると共に、領域が多様化しています。そこで、様々な現場における課題に対するナレッジや今後のWeb技術の発展について、参加者同士が共有することを目的に開催されたのが「Inside Frontend」です。
登壇者の中には、ユーザーインタフェースの品質をWeb技術によって向上させるための手法について講演する方や、デザインエンジニアの在り方や役割、チームにもたらす効果などについて講演する方もいらっしゃいました。

Goodpatchからもエンジニアが複数名参加しました。より良いプロダクトを作り上げるために、デザインとエンジニアリングについて改めて考える機会となりました。

以上、5月に話題になったアプリ、サービス、デザインをお届けしました。
毎月新しい情報をお届けしておりますので、来月もお楽しみに!