エンジニア陣が執筆した「デザインエンジニアリングのすすめ」の内容をご紹介
2022年9月16日金曜日、株式会社インプレスR&Dの技術の泉シリーズから弊社エンジニア5名が執筆した「デザインエンジニアリングのすすめ」が発売されました。
Goodpatchには多様なバックグラウンドを持つエンジニアが在籍しています。本書は、弊社のエンジニアが技術について何を思い、普段どのようなことに興味を持ち、ユーザーにより高い価値を届けるためにどのようなことを考え、仕事に活かしているのかを書きまとめたものです。
ぜひ一度手にとって、デザインの観点も含めたエンジニアリングを考えるきっかけにしていただければ幸いです。
目次
書籍の内容を紹介します!
今回の書籍は、5人のエンジニアが一章ずつ担当する、オムニバス形式になっています。
各章のサマリーと「こんな人におすすめ」を紹介するので、ぜひ購入前の参考にしてみてください!
第1章 人々はなぜデザイナーとエンジニアをつなぐ架け橋に夢を見て、それでもなお夢であり続けるのか (藤井 陽介 @touyou_dev)
💡こんな人におすすめ
- デザイナーとの連携に悩むエンジニアの方
- 開発者体験を向上させる取り組みをされている方
デザイナーが作ったデザインデータは、それをそのまま渡したからと言って、エンジニアが完璧にそのデザインを実装で再現できるとは限りません。また往々にして実装する上で不足している観点などが出てきて、いわゆる「手戻り」が発生します。本章ではそんな課題を解決するべく作られた、デザインとエンジニアリングの連携支援をするツール・プラグインの事例をいくつか見ていき、既存のツールの特徴や残る課題から、理想のツールとはどんなものなのかということを考察していきます。
第2章 エンジニアから始めるチームデザイン(加藤 慎一朗 @ShinichiroKato0)
💡こんな人におすすめ
- チーム開発に課題を感じているエンジニアの方
- ドキュメントのまとめ方で悩んでいる方
Goodpatchには「偉大なプロダクトは偉大なチームから生まれる」という言葉があります。
筆者もこの言葉に共感しており、偉大なチームを作るためにさまざまな施策を打ち出してきました。
本章では「デザイナーと並走するスクラム開発デザイン」「スケールするドキュメントデザイン」「みんなで育てる仕様書デザイン」という3つの観点から、筆者がとあるプロジェクトに参加してからチームのためにしてきた事例を紹介します。
第3章 テクニカルプロトタイプのすすめ〜日常の中で行う体験検証〜 (田中 健)
💡こんな人におすすめ
- プロトタイプ検証を検討している方
- テクニカルプロトタイプに興味のある方
プロダクトのアイデアを実現する過程で、有用な手法がプロトタイプです。プロトタイプにはさまざまな手法がありますが、本章ではその中でも動くものを実装して作る「テクニカルプロトタイプ」に焦点を絞り、筆者の実践事例、その過程を経て得た知見やノウハウを共有します。本章を読むことにより、テクニカルプロトタイプをご存知ない方にとっては今後のプロダクト開発のヒントに、今現在プロトタイプの実践を検討されている方にとっては、そのヒントになれば幸いです。
第4章 UIKitで実装されているiOS AppにSwiftUIを導入する (中田 満 @mnkd)
💡こんな人におすすめ
- 既存のプロジェクトでSwiftUIの導入を検討されている方
2021年後半の半年ほどUIKitとSwiftUIを併用したiOS Appの開発に携わり、多くのことを学びました。本章では、このプロジェクトで採用した、UIKitとSwiftUIを併用するための実装パターンを紹介します。このパターンは、画面単位で適用できることから、部分的にSwiftUIを導入したい場合にも適しています。
第5章 Jetpack ComposeでModifier順序の影響を理解する (Suraj Sau @_SUR4J_)
💡こんな人におすすめ
- Jetpack ComposeでのUI実装に取り組まれている方
Android の最新 UI ツールキットである Jetpack Compose で重要な概念のひとつは Modifier です。Modifierは非常に簡単に使用できますが、定義する際にはいくつか気をつけなければいけないことがあります。Compose の理解を深めつつ、cs.android.com のソースコードを読みながら、 Modifier を定義する上での注意点を紹介しています。
Compose への理解を深めるために、こちらの記事も読んでみてください。
https://goodpatch-tech.hatenablog.com/entry/2022/08/04/142359
表紙のこだわり
本文だけではなく、表紙も弊社デザイナーのYang Peiyuanがデザインをしています。
トンマナやモチーフなどエンジニアと相談しながら進め、オリジナルの3Dモデルを使って素晴らしい表紙に仕上げていただきました。後日、デザイン過程をまとめた記事が出る予定ですのでそちらもお楽しみに。
さいごに
今回は貴重な機会をいただき、初の商業出版にチャレンジさせていただきました。もちろんこの本を多くの方に手に取っていただくのが一番ありがたいことですが、中には普段Web開発をメインに関わっているなど、今回の本の内容だとちょっと…といった方もいるかもしれません。
そんな方に向けて最後に宣伝です。今回執筆にたずさわったエンジニアはもちろん、普段Webフロントを書いてるメンバーやStrapなどの自社プロダクトに関わっているエンジニアなど、より様々なエンジニアが技術に関する記事を公開している場所としてGoodpatch Tech Blogというものを運営しています。
技術的なナレッジはもちろんのこと、カンファレンスの感想記事、ワーケーションレポート、研修に関する紹介記事など様々な記事を公開しているので、Goodpatchのエンジニアリングに興味を持っていただけた方はぜひ一度のぞきに来てください!
発売情報
タイトル | デザインエンジニアリングのすすめ アプリ開発を前進させる5つのプラクティス |
小売希望価格 | 電子版 ¥1,600(税別)、印刷版 ¥2,000(税別) |
発行日 | 2022年9月16日 |
著者 | 株式会社グッドパッチ |
発行社 | 株式会社インプレスR&D |
リンク | https://nextpublishing.jp/book/15478.html |