Goodpatchのデザイナー×エンジニアの共通言語を得るための取り組み

この記事は Goodpatch UI Design Advent Calendar 2019 の23日目の記事です。

はじめに

Goodpatchのクラアントワークでは日々、デザインは表層だけを綺麗にするだけでなく、プロダクトの戦略を考えた上で、ビジュアルデザインまでの橋渡しをするために、インターフェイスの構造・骨格を壊れないように意識して設計をしていますが、特に現代は変動性が高く(Volatility)、不確実で(Uncertainty)、複雑で(Complexity)、曖昧な(Ambiguity)、予測不可能な“VUCA”の時代と呼ばれており、ソフトウェアの開発も VUCA の課題に直面しているといえます。プロダクトを開発していく上で「拡張性を見据えた設計」や「環境変化への柔軟な対応」、「手戻りの想定」や「負債化の軽減」などを実現するために、デザイナーもエンジニアもお互いの領域に歩み寄りコミュニケーションを頻繁に行うことで、お互いの共通言語を理解していく必要性があります。

共通言語を作る取り組みに関しては、エンジニアリングマネージャーの中谷と「DXEL.4 エンジニアとデザイナーの「協働力」を最大化するには」でお話させてもらいました。

今回はそんなVUCAの時代に対応できるソフトウェア開発をするために、最近Goodpatchのデザイナー × エンジニアが専門性や価値観の違いを尊重しながら補完しあうことで、共通言語を得るために始めた交流会についてご紹介します。

デザイナー×エンジニア交流会とは?

会の発端はバックグラウンドがエンジニアであるデザイナーと、現在エンジニアであるメンバーたちが、プロジェクトを一緒にした時の親和性が高かったことが始まりです。エンジニアリングを理解した上だと構造・骨格が壊れないインターフェイスを作れたり、プロジェクト進行においても双方間のコミュニケーションがスムーズに行くことが多かったんです。そのような経験があり、この交流会では次のことを「目当て」として活動を進めていくことにしました。

▪ 職能に縛られないコミュニティを醸成
▪ 共通言語をかたちづくる
▪ ソフトウェアデザインに対する認識を合わせ

アイスブレイク

会の「目当ての」1つとして、まずは「職能に縛られないコミュニティを醸成」を達成するために、デザイナー × エンジニア間で、各々の今まで作ってきたプロダクトや、それぞれのプロダクトを作る上でのこだわりなどの話をメインにざっくばらんにアイスブレイクをしました。Goodpatchではクライアントワークをする上で、クライアント先のエンジニアさんだけでなく、自社のエンジニアとも共創する機会が多くあります。まずはお互いのことをもっと理解したり、悩んだときに気軽にコミュニケーションを取れるようにハードルを少しでも下げるために行いました。

デザインやエンジニアリングの内容が絡んだLT大会

各々の自己紹介が終わった段階で、今度はお互いの領域超えてLTを行い、LTの議題をベースに談義をしました。

議論のルールとしてあくまで「ゆるくやること」を基本として行いました。なぜゆるくやるのかというと、「メンバーの知識レベルに限らず、自由に発信でできる空気感を保つことで会の継続性を高めつつ、異なる視点を吸収するためです」です。どんなお題でも自分の領域だけでなく、お互いが領域を超えた話をすることによってさらに双方の価値観を理解できたのではないかと思います。

I disapprove of what you say, but I will defend to the death your right to say it.
私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る
(Stephen G. Tallentyre, “The Friends of Voltaire”, 1906)

会の振り返り

アイスブレイクやLT大会などで、ある程度「コニュニケーションの活性化」や「お互いの価値観の理解」も出来てきたので、一区切りとして前期のコンテンツや会の運用などに対して振り返りのGood & Moreを行いました。

メンバー間で会に対してGood & Moreをした所、課題の一つとして、「実務につながるテーマ設定」がまだできていなかったので、より濃密な議論ができるよう、デザイナー・エンジニアなら一度は味わったことがあるであろう「こんな時どうする?」という悩み= ナレッジの種 を囲んで、皆が明日から使えるナレッジを生み出すことを目指して話し合う会に改善しました。

ナレッジの種を産み出して共通言語を作る

新しくコンテンツとして「ナレッジの種」を産み出すために、まずは毎回の定例前に、Googleフォームで「悩みの種」「その悩みが生まれた背景の解説」「投稿者名(ペンネーム)」をメンバー入力してもらいナレッジの種を募集しました。

集まったナレッジの種の中から、実際に募集してでた問題についてエンジニア×デザイナー全員で回答をフリップボード(A3紙)に書いて答え合わせと議論をします。全員がナレッジの種に対して答えをだし、各々の価値観を話すことでよりお互いが考えてることを知れるきっかけになっています。

交流会を半年ほど続けてきましたが、デザイナー・エンジニア双方から「普段プロジェクトを進める中でお互いが心の中で思っていても、中々言葉に出来ていなかかったことが吐き出せた」、「解決せずになんとなくプロジェクトで進めきたような問題もこの取組みで共通言語が出来てきている気がする」など双方で良い形になってきているのではないかと思います。

最後に

今後は現在続けてる取り組みと平行して、実際にテクニカルプロトタイプを一緒に作ったり、他社さんとの勉強会やハッカソンなど色々共通言語を得るための取り組みもやっていこうかなと思っています。
今回はGoodpatchのデザイナー×エンジニア間の共通言語を作るための取り組みを紹介しましたが、良いプロダクトを作っていくには他職種などとも共通言語を作っていく必要があると思っています。GoodpatchのValueの1つには「Go Beyond(領域を超える)」がありメンバーそれぞれが日々領域を超えて共通言語を得ていく取り組みをしています。良いプロダクトを作るために領域を超えること厭わない人材を募集しているのでよければカジュアルに遊びに来てください!

ABOUTこの記事をかいた人

nozaki

GoodpatchのCreative Design Unitでデザインリードを務めています。プロダクトのクオリティーコントロール、チームマネジメントなどをメインにやっています
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