ようやく涼しくなり、秋の気配を少しずつ感じる季節となりました。

今月もグッドパッチで話題になったサービスやトレンドを紹介します!

サービス

「ニンテンドーミュージアム」公式サイトを公開

https://museum.nintendo.com/index.html

2024年8月20日に、任天堂株式会社は「ニンテンドーミュージアム」の公式サイトを公開しました。

「ニンテンドーミュージアム」は、2024年10月にオープン予定の任天堂の歴史が詰まった博物館です。任天堂がつくり続けてきた娯楽の歴史を学んだり実際に体験することができ、ゲーム文化をより深く理解・楽しむことができる場所となっています。

サイトのデザインは、ファミリーコンピュータを彷彿とさせるドットのあしらいや、サイト下部にいるマリオをタップすると飛び跳ねてくれるなど、遊び心満載となっています。オープンする10月が待ち遠しいですね。

ソニー、2025年1月オープン「ソニーパーク」が竣工

https://www.sonypark.com/

2024年8月15日、銀座ソニービルの建て替えプロジェクトの最終形として「Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)」が竣工されました。「銀座の公園」となることを目的とした「銀座ソニーパーク」は地上5階とあえてビルを低く構えることで集積率の高い都会の中に新しい余白と景観を生み出すとのことです。またプレスリリースによると、ビルの角に「ソニースクエア」という10坪のパブリックスペースを設けることで、ソニービルが大切にしてきた「街に開かれた施設」という設計思想と、「ジャンクション建築」「縦のプロムナード」といったユニークな建築要素もソニーパークに継承されているそうです。

銀座と新築工事の記録を紹介しているページでは、詩人の菅原敏によって書かれた詩によって、工事中の風景から切り取られた写真とともに、新築工事が伝えられています。詩を通して、変化していく銀座の街並み、変化していく人々が、より生き物のように変化していく様を感じました。

とんだ林蘭と「Ploom」がコラボレーション、9月2日からコラボモデルを数量限定販売

https://ploom-x-club.clubjt.jp/articles/creators-collaboration003-product/

日本たばこ産業株式会社は加熱式タバコ用デバイス「Ploom X ADVANCED(プルーム・エックス・アドバンスド)」から、アーティスト、アートディレクターとして活躍するとんだ林蘭とのコラボレーションしたフロントパネルを数量限定で発売開始しました。さまざまなデザインを通じて「現代におけるたばこの愉しみ」を届けるプロジェクト「Ploom Design House」の取り組みのようです。

とんだ林蘭がデザインしたフロントパネルは、ユニークで個性的なファッション感覚を表現し、Ploom Xユーザーが自分のスタイルに合わせてデバイスをカスタマイズできるようにしています。この限定デザインは、アートと機能性を融合させた魅力的な製品です。

プロダクトデザインにパーソナライゼーションの要素を取り入れることで、ユーザーは単なるツールではなく、感性を反映するものとして製品を使用できます。これにより、製品への愛着や継続的な使用が促進され、ブランディングの強化やユーザー体験の向上にも繋がると考えられます。

イベント

「森の芸術祭 晴れの国・岡山」、開催

https://forestartfest-okayama.jp/

2024年秋、岡山県北部の地域において、国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」が初開催されます。

コンセプトページによると、森の芸術祭という名称は、温暖な気候、豊かな水や資源、食など、私たちが生きる上での大切な要素を満たしているこの地域の、自然の恵みや文化、人々が集まる場所としての多様性と豊かさを象徴する「森」からきているそうです。この芸術祭では、その「森」がもたらす「恵み」を芸術の力で未来に向けて活性化することを目的とし、「本当に必要な資本とは何か?」を問いかけるものとなっています。この芸術祭では、アーティストのみならず、建築家、科学者、民俗学者といった専門家が世界から集まり、地域の人々の協力を得ながら「新しい資本」を作り上げていくものになっています。

筆者が特に興味を持っている展示は満奇洞という鍾乳洞で行われる空間インスタレーションです。写真家・映画監督の蜷川実花が手がける全長450mの鍾乳洞を使った空間インスタレーションによって、どのような姿に変化するのかとても気になりますね。暑さも和らぐこれからの季節、岡山の旅行と共にいかがでしょうか?

ビジネス

LINEヤフー、デザイナーコミュニティ公式ウェブサイト「LINEヤフーDESIGN」を公開

https://design.lycorp.co.jp/#/

2024年8月5日にLINEヤフー株式会社は、LINEヤフーのデザイナーコミュニティ公式ウェブサイト、「LINEヤフーDESIGN」を公開しました。

このサイトでは、デザインに関わる方々を対象に、LINEヤフーのデザイン事例やお知らせ、デザイン組織についての情報が発信されています。

サイトに掲載されている事例を見てみると、具体的なデザインプロセスの説明やアウトプットの写真が多く掲載されており、LINEヤフー株式会社のデザイン組織が大事にしている思想を知ることができます。サービスに触れているだけでは気づくことができないロゴデザインの角度など、デザインの細かいこだわりまで掲載されており、眺めているだけでもとてもワクワクしますね。

「Canva」でnoteのイラスト素材400点以上を公開

https://note.com/info/n/n2b0d4265457a

ビジュアルコミュニケーションプラットフォーム「Canva(キャンバ)」に、noteのイラスト素材が400点以上公開されました。noteのイラスト「JOY」は日常からビジネスシーンまで幅広く利用できる素材が揃っています。

自分にあったアバターをイラストで作成したり、ユーザーストーリーを作成する際にイメージをより効果的に伝えるためのイラストとしての活用や、バナーに挿入するイラストとして使用したりと、さまざまな使い方があると感じました。すでにAdobe ExpressやFigmaでも公開されていますが、シンプルでどんなデザインにも挿入しやすいイラストが無料で使用できるのはとても助かりますね。

ヘラルボニー、電通クリエーティブ組織「Future Creative Center」とパートナーシップ契約を締結

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000305.000039365.html

ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、「障害」のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指す企業です。他方で電通の未来創造組織FCCは、広告の枠を超えて、未来づくりの領域をクリエイティビティでサポートする100名を超える集団です。リリースによるとヘラルボニーが掲げる、違いがリスペクトされる社会の実現に向けて互いに深く共感し合ったことから、その未来の実現に向けて、中長期での本パートナー契約締結に至ったとのことです。

ヘラルボニーと電通の未来創造組織FCCのパートナー契約は、福祉と文化の融合による社会変革を目指す意義深い取り組みです。知的障害者のアートを活用した新しい文化創出が、違いを尊重する社会の実現に繋がることが期待されます。クリエイティビティを通じて未来を共に築くこの協力関係は、多様性を尊重し、包括的な社会の形成に向けた重要な一歩となるでしょう。