世界中から選りすぐり!洗練されたリノベーションコワーキングスペース5選

こんにちは!みなさん、「ノマドワーカー」と呼ばれる人たちをご存知でしょうか?
ノマド(遊牧民)のように、拠点を変えながら働く人のことです。ノマドワーカーに引率されて世界中の働き方に変革が起きている今、注目を浴びているのがコワーキングスペース

日本にも近年いくつかコワーキングスペースができましたが、その起点である欧米においての有用性や需要の高まりは群を抜いています。今回はそんな欧米のコワーキングスペースのデザインに着目しました。

コワーキングスペースの定義

「コワーキングスペース」と言われても、すぐに何のことだか思い浮かばない人もいるでしょう。定義をすると、レンタルオフィスもしくはシェアオフィスのような「時間貸し」のスペースとは異なり、オープンなカフェスペースでイベントや利用者同士のコミュニケーションに重きを置いてデザインされたオフィスのことです。

つまり私たちは、利用者同士でアイデアをシェアできるコワーキングスペースか、個人のタスクに集中できるシェアオフィスかを、自身の目的に沿って選ぶことができます。

欧米主流のコワーキングスペースデザイン

今回は最近欧米を中心に増えているリノベーションコワーキングスペース(以前違う目的で利用されていた建物を建て替えてできたコワーキングスペース)を5つ選んでご紹介します。なお、参考にしたサイトはこちらです。より詳細に知りたい人はご覧ください。
当サイトに記載された写真は、上記サイトから引用したものです。

Sinèrgics

低コストでリノベーションが実現されたバルセロナに拠点を置くSinèrgics(シナジー)。「利用者の相互コミュニケーションでアウトプットの相乗効果(シナジー)を生み出そう」というコワーキングスペースらしい名前です。

空中に吊るされたハンモックとストレージシステムが統合されたテーブルが印象的です。インテリアデザインやハウジングに特化したMatteo Colomboさんと、景観設計の経験が豊富なAndrea Serboliさんが運営するColombo and Serboli Architechture(CaSA)という会社がスペースデザインを担当しました。

CaSAはスペインの被雇用者率の高いBaró de Viverというエリアに位置する、5つの使われていなかった建物を1つのコワーキングスペースへと一変させたのです。狙いは、現地の起業家にワークスペースを提供することでした。

数々のスペースリノベーションを行ってきた彼らは当プロジェクトの課題について、「スペースを最大限に活用して、コワーキングカルチャーのオープン性をコミュニティに伝えると同時に、セキュリティの高い施設を担保する必要があった」と語っています。

スペースごとにカラーが異なるインテリアと、巨大な窓に面したカウンター席。その日の気分や目的に合わせて作業スペースを選ぶことができますね。

Menu Space

デンマークの家具デザイン会社Menuの製品を、ところどころに配置したMenu Space(メニュースペース)。賑やかな首都・コペンハーゲンにあります。

700平方メートルあるMenu Spaceは「素晴らしいアイデア、美しいデザイン、パワフルなコンセプトとインスピレーション・開放感から生まれる最高のコラボレーションが起きる場」というコンセプトの元で造られました。
Menuのデザインディレクターは「スペースを絶えず変革あるものにしたい」と話しています。

プライベートで作業がしたい場合には、白いカーテンで区切られたスペースを利用できます。

デンマークらしい洗練された色合いの凛としたモダンインテリアが、気を引き締めて集中させてくれそうです。

Palmspace


ロンドンのHackney Downs Studiosにより創られたPalmspace(パルムスペース)。ハックニーという若者・クリエイターの街に位置するPalmspaceは、もともとはアーティストのためのアトリエとして使われていたそうです。

天井に吊るされた黄色い電球と、机の周りにある植物が、ナチュラルで過ごしやすい空間づくりをしています。

デザインチームは、なるべく建物の外の自然やもともとの建物の内装を活かすようなデザインを心がけたそうです。彼らは、「もともとの自然と共存しながら、Hackneyのクリエイティブ・コミュニティにも溶け込めるスペースにしたい」と話しています。

毎日利用したい人から1日だけリラックスしに行きたい人まで、多様なニーズに対応する利用プランが用意されています。写真に写る大きな窓とオープンなデスク空間は、見ているだけで心地よさが伝わってきますね。

Guateque

メキシコの製造地をEstudio Atemporalがリノベーションし、コワーキングスペースとなったのがGuateque(グアテケ)。720平方メートル以上ある空間は、カラフルなラグや巨大な植物で彩られています。

写真にもあるように、2階のスペースは喧騒から離れ、集中して本を読めるスペースです。1階には利用者がリフレッシュできるように、卓球台やプレイスペースが設けられています。また、アウトドアで作業ができる木造のベンチと机が並べられた広いベランダもあります。

利用者は集中したい日と、同僚とリラックスしたい日とバランスをとりながら時間を過ごすことができます。「今日はどこで作業しよう?」と考えるのも、1つの楽しみかもしれません。

WeWork

世界各地に拠点を持つWeWork(ウィーワーク)。2017年7月に日本進出を公表しました。写真は、上海の昔からある住宅街の片隅に位置するWeihai Lu拠点。リノベーション前はアヘン工場とアーティストの住宅として使われていました。当時の空間を活かしながら、Linehouseがリノベーションを担当しました。

1階はフリースペースとして、イベントなどにも使われています。スペースの中心にはバーが設置してあり、ビールやコーヒーがなんと飲み放題。2、3階はレンタルオフィススペースとして、少人数のスタートアップが主に利用しています。

それぞれの場所で違った素材や性質の家具が取り入れられています。1人で集中して作業したい時や、グループでディスカッションしたい時など、利用者はニーズに沿って作業スペースを選ぶことができます。下から見上げる天井の高さと吊るされた電球の華やかさに、1度訪れると驚くかもしれません。上の階から1階を見下ろしながら、一息ついてまた仕事に戻る、なんてこともできますね。

最後に

いかがでしたでしょうか?
日本にもブームが到来したコワーキングスペースですが、今回は、よりコワーキングカルチャーが先進している欧米の様子をお届けしました。取り上げたのは全て、製造地や住宅をリノベーションして作られた地域コミュニティを活性化するコワーキングスペースです。このような究極のシェアリングエコノミーは、今後も広範に浸透すると予想されています。

Goodpatch代表の土屋も、創業以前、サンフランシスコにあるDogpatch Labs(ドッグパッチラボ)に衝撃を受けたそうです。現在の東京オフィスは、Dogpatch Labsのデザインを元に建てられました。

仲間と日々アイデアを出し合いながら共に作業できるオープンスペース。少しひと休みしたい時に飲み物を片手に語れるキッチン。窓の外に面して音楽を聴きながら作業できる集中スペース。オフィス自体がコワーキングスペースのように、その日の気分に従った仕事ができる空間となっています。
ご興味をお持ちになった方は、一度遊びに来てみませんか?

ABOUTこの記事をかいた人

keika

’94年生まれ。中国と日本のハーフで、1歳から18歳までを中国・上海で過ごす。2016年にロンドンで写真・デザインを学ぶ。グッドパッチが注力しているFintechと、国外のデザイン組織情報を中心に発信。

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