こんにちは、UXデザイナーのTakaです。

今月は梅雨で雨が多かったですが、気温も上がってきて夏を感じる季節になってきましたね。それでは、今月Goodpatchで話題になったプロダクトやサービス、デザインをご紹介します。

過去の月間まとめはコチラからどうぞ。

デザイン

WWDC2018

https://developer.apple.com/wwdc/

WWDC2018が6月4日にサンノゼで開催されました。ネット上で期待されていたハードウェアの発表はありませんでしたが、新macOS「Mojave」のダークモード、iOS 12のARのマルチプレイ機能や古い端末のサポート強化、watchOS 5のトランシーバー機能などが発表されました。近年問題になっているスマホ依存への対策として、今回のアップデートで様々なデジタルウェルネス機能が拡充されました。ただ「使ってもらう」だけでなく、ユーザーがサービスやプロダクトを使うことで幸せになるのか?まで考える時代になってきているのかもしれません。


動きをうごかす展

http://www.design-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/exhibition/proto2018/

東京大学の山中俊治先生による人工物の「動き」だけに的を絞った展示です。この展示の特徴として、展示物の前にダイヤルが設置されており、展示物の特徴的なパラメータを調整することができます。このダイヤルによって来場者は「動き」のパラメータと動きの関係性を感じることができます。
会場には山中研究室で生まれたプロダクトのほか、アーティストの藤堂高行氏が開発したロボット「SEER」が展示され、その豊かな感情表現がTwitterなどで大きな反響を生んでいました。
ものの「動き」を丁寧に見つめ直し、その振る舞いが生じるしくみを知ることで、身の回りにある様々なものの「動き」がちょっと違って見えるかもしれません。


バウハウスのタイポグラフィー

https://adobehiddentreasures.com/jp/

デザイン業界に多くの功績を残したバウハウスのタイポグラフィをAdobe社が再現し、限定公開しました。バウハウスで発見されたおよそ100年前のタイポグラフィのスケッチや未発表の文字の断面が再発見され、著名な文字デザイナーであるErik Spiekermannと彼が指導する国際学生チームの手によって、5つのアルファベットフォントを復刻・デジタル化しました。Adobe社はそのうち2つのフォントをAdobe Creative Cloudメンバー限定で公開しており、近日中に残り3つのフォントも追加されるようです。是非一度利用してみたいですね!

プロダクト

Revolut

https://www.revolut.com/jp/?lang=en

手数料無料で両替・海外送金することができるイギリスのFinTechサービスです。驚くべきなのは、無料にも関わらず120ヶ国の通貨に対応している点です。2018年4月に仮想通貨取引に対応し、時価総額17億ドルに到達したイギリスのユニコーン企業です。今年の夏頃に日本進出を予定しており、話題となりました。海外旅行で両替の心配をしなくていい時代がやってきそうですね。

アプリ


Flipmap

https://itunes.apple.com/jp/app/flipmap/id1364023375
「Flipmap」は自分の現在地から移動できる範囲で「これから開催されるイベント」、「今すぐできること」、「行ってみたい場所」などを地図上に表示されている写真から探すことができるSNSアプリです。
デザイン面はSlack、Google、FacebookなどのサービスのUIをデザインしたMetalab Design Ltd.が手がけており、シンプルで使いやすいUIとなっています。今まで自分が出会えていなかった新たな体験を見つけることができるのではないでしょうか。

ONE

https://itunes.apple.com/jp/app/one-%E3%83%AF%E3%83%B3/id1373644984?mt=8

現役高校生プログラマーが開発したレシート買取アプリ「ONE」が6月12日にリリースされました。「自分には価値のないものを、デザインや情報、インターネットを組み合わせて(欲しい人へ)最適化したい」という思いを込めて作られたアプリで、リリースからわずか半日で想定していた10倍程度の応募が殺到し、リリース直後はサービスを一時停止しました。様々なメディアでも取り上げられており、今後の動きが非常に気になるサービスです。

Tokyo Disney Resort

http://www.tokyodisneyresort.jp/treasure/fantasy/tdrapp/
株式会社オリエンタルランドが東京ディズニーリゾートのアプリをリリースしました。パークチケットの購入やレストラン・ホテルの予約、ショーの抽選などを行うことができます。また、パーク内限定で待ち時間を見ることもできます。今後はパーク来園時にアプリ内でグッズの購入ができる機能も追加され、待ち時間にもお買い物ができるようになる予定です。起動画面で雲の上から異世界に降り立つ演出や、地図のビジュアルが好評で話題になりました。

IGTV

https://itunes.apple.com/jp/app/igtv/id1394351700?mt=8

Instagramが最長60分の動画に対応したモバイルアプリ「IGTV」を6月20日に発表しました。クリエイター達の作る、より洗練された縦型の動画を投稿してもらうことを狙ったスタンドアローンのアプリです。アプリを開くと自動で動画が再生され、切り替えは左右にスワイプするだけでできるという非常にシンプルなインターフェースです。クリエイター達の活躍の幅をさらに広げる新たなプラットフォームとして浸透していくのが非常に楽しみです。

以上、6月に話題になったアプリやサービス、デザインのまとめでした。毎月新しい情報をお届けしておりますので、お楽しみに!