10分で差をつける!初心者でも簡単に出来る画像加工・編集ガイド
Goodpatch Blogエディターのkeoです。
みなさんは、ちょっとした画像の加工・編集に悩まされることはありませんか?
私は記事を書いている途中で、「この画像、ちょっとだけ色味を補正したいな」「イメージ通りの画像が見つからない」という場面によく出くわします。
そんな時、これまでは社内のデザイナーや、写真が得意なメンバーに画像の加工・編集をお願いしていましたが、自分でも出来るようになれば作業が効率的に進められるのでは、と気づきました。
そこで、色々な方法を試してみました。
今回はその中から、ブログで使用するOGP画像を簡単に加工・編集して作成する方法をご紹介します。
非デザイナーで、記事作成や資料作成をする機会が多い人に特におすすめです!
目次
画像加工・編集に使用するツール
画像加工・編集ができるソフトと言えば、まずPhotoshopが挙げられるでしょう。
保存形式が豊富で、高画質で画像が加工できる非常に高機能なツールですが、使用するPCによってはオーバースペックにもなり得る側面があります。
私が使用しているのはMacBook Airなので、Photoshopはフリーズしやすく悩んでいたところ、Sketchを教えてもらいました。
基本的にSketchは、UIデザインのためにデザイナーが使用するツールです。
しかし、直感的に操作できる点と、私のMacBook Airでもサクサク動き、ストレスなく操作できる点が気に入って、愛用するようになりました。
OGP画像を作ってみよう<所要時間10分>
今回はSketchを使用して、複数の画像を1枚に収める方法をご紹介します。
私はよくブログで記事を書くので、オリジナルのOGP画像を作成したい時にこの方法を使っています。
イラストを描くなど凝った加工が出来なくても、複数の画像を組み合わせるだけで、1枚の画像で伝えられる情報量が増える上に、オリジナリティも出せると思います。
OGPとは何か
OGP(Open Graph Protocol)とは、Facebook,Twitter,はてなブックマークなどのSNS上でコンテンツがシェアされたときに表示される、いわばコンテンツの看板のようなものです。
看板は、どんなお店なのかが一目でわかる必要がありますし、お店へ入ってみたくなるデザインだとより意味がありますよね。
つまり、ユーザーがSNS上でコンテンツのOGPを見た時に、コンテンツの内容が連想できて、クリックしたくなることを意識して作成すると良いでしょう。
推奨サイズ
一般的にOGPの推奨サイズは、1200px × 630px以上とされています。
推奨サイズで作られたOGPは、Facebookでシェアされると以下のように表示されます。
画像が大きく表示され、コンテンツの看板としての役割を果たしていると言えますね。
しかし600px × 315px以下の画像を設定している場合、Facebookでは以下のように表示されます。
*1,*2 参照: ウェブサイトとモバイルアプリのシェアのベストプラクティス
画像が小さく表示されてしまうことにより、例えばOGPに文字が載っていた場合、すぐに確認することは難しいでしょう。
画像サイズが小さいと、最適なOGPとは言えません。高解像度デバイスでもはっきり表示できるように、最低でも600px × 315px以上のサイズで作成しましょう。
Facebookの開発者向けページに、OGPについての詳細な記載があるので、参考にしてみてください。
https://developers.facebook.com/docs/sharing/best-practices
推奨サイズがわかったところで、実際にOGP画像を作成してみましょう。
サンプルとして、本記事でOGPに設定しているこちらの画像の作成方法をご紹介します。
OGP画像は、以下の手順で作成します。
- 1200 x 630 のアートボードを作成する
- 分割するサイズのアートボードを作成する
- 写真を配置する
- エクスポートする
1. アートボードを作成する
まず、OGP画像の推奨サイズ 1200 × 630 のアートボードを作成します。
1-1 Sketchを起動し、「New Document」を選択
「New Document」を選択し、「Choose」をクリックします。
Sketchは言語が英語ですが、難解な英単語は使われていないので、悩まずに操作ができると思います。
1-2 アートボードを作成
「New Document」を選択すると、Sketchの操作画面が開きます。
操作画面左上にある「+(Insert)」をクリックし、「Artboard」を選択します。
1-3 長方形を描く
中央の白い画面上にカーソルを持っていくと「+」マークが表示され、四角を作成することができるので、画面上に適当な大きさの長方形をドラッグで描いてください。
操作画面の右側にある「Size」の項目で、長方形の高さと横幅を調整することができます。ここでは、推奨サイズの1200と630をそれぞれ入力します。
1200 × 630のアートボードが作成できました。これがOGP画像のベースとなります。
2. アートボードを3分割にする
次に、1で作成したアートボードを3分割にします。実際には、3分割にした細長いサイズのアートボードを3つ作成しています。
2-1 アートボードを作成
再び、操作画面左上の「+(Insert)」をクリックし、「Artboard」を選択します。
1で作成したアートボードを、縦で3分割したおおよその大きさで、長方形を描きます。
1で行った手順と同様に、操作画面の右側にある「Size」の項目から、長方形の高さと横幅を調整します。1200 × 630を3分割するので、400 × 630の長方形が3つ並ぶことになります。
2-2 400 × 630のアートボードを複製する
2-1で作成した400 × 630のアートボードを選択した状態で、 command + c
でコピーをします。続いて、 command + v
でペーストをします。
すると、2-1で作成した400 × 630 のアートボードが複製されます。
これを2回繰り返し、400 × 630のアートボードが3つある状態にしましょう。
2-3 複製したアートボードを配置する
1200 × 630のアートボード内に、2-2で複製したアートボードを並べます。
Sketchは水平や直角の部分で赤いガイドが表示されるので、ガイドに従って3つのアートボードがぴったり収まるように配置します。
これで、1200 × 630のアートボードが3分割できたことになります。
3. 画像を配置する
アートボードが3分割にできたら、画像を配置していきます。
3-1 画像を読み込む
操作画面左上の「+(Insert)」をクリックし、「Image」を選択します。
※画像は、Sketch上に直接ドラッグ&ドロップで配置することもできます。
画像が配置できました。2で作成したアートボードの上に、画像が配置されている状態です。
3-2 レイヤーの重なり順を変更する
画像のレイヤーが一番上にあると、分割したアートボードを横切ってしまうことになります。
そこで読み込んだ画像のレイヤーを、分割したアートボードの下に移動します。
レイヤーをアートボードの下に移動することで、400 × 630のアートボードの中だけで画像の位置を調整できます。
残り2つのアートボードも同様に、レイヤーの位置に注意して、3枚の画像をバランスよく配置します。
3-3 アートボード全体のトーンを整える
最後の仕上げとして、3枚の画像のトーンを揃えるため、アートボード全体に白っぽい加工をかけます。
同じ明るさで撮影された写真であれば、この手順は省いてしまって構いません。
操作画面左上の「+(Insert)」をクリックし、「Shape」▶︎「Rectangle」を選択します。
1200 × 630の長方形を描きます。アートボードと同様に、長方形の高さと横幅は、操作画面右側の「Width」と「Height」で調整ができます。
長方形の塗りつぶしの色を変更します。ここでは、カラーコードは #000000
にしました。
塗りつぶしの色は、操作画面右側の「Fills」から変更できます。その下にある「Borders」では枠線を変更できますが、ここでは使用しないため、チェックを外しました。
白い長方形を、3分割されたアートボードの上に持っていきます。この時、白い長方形のレイヤーが一番上に来るようにしましょう。
白い長方形と、3分割されたアートボードを完全に重ねます。
操作画面右側にある「Opacity」のスライダーをドラッグすると、透明度が調整できます。
これで白い長方形の透明度を調整し、アートボード全体に白いフィルターをかけたように加工します。
今回は透明度を30%にしました。
画像1枚ずつをソフトで加工する時間がない時、私はこの方法でフィルターの代用をしています。
これでOGP画像が完成しました!
4. エクスポートする
OGP画像が完成したら、エクスポート(保存)をします。
操作画面右上の「↑(Export)」をクリックします。
保存するアートボードは1200 × 630サイズなので、それ以外のアートボードはチェックを外します。
データに任意の名前をつけて、お好きな場所にエクスポートしたら、作成完了です。
以上がOGP画像作成の手順です。
Sketchに慣れれば、1〜4の工程は10分ほどで行うことができます。一工夫でオリジナリティが出せるので、ぜひトライしてみてください。
あわせて知っておきたい便利ツール、サイト
- Skitch
こちらはSketchではなく、Skitchというアプリです。
このツールでは、画像に文字や矢印を載せたり、強調したい部分を四角く囲むことができます。今回の記事でも、キャプチャの一部を四角く囲んで強調したい時には、Skitchを使用しました。
さらにモザイク加工もできるので、モザイク加工だけを写真加工ソフトで行なっている人は、手間が省けるのでおすすめです。 - OGP画像シミュレータ作成したOGP画像をサイト上にアップロードすると、様々なパターンのプレビューを確認することができるツールです。
シェアされた時、どのように表示されるのか事前に確認できるので、記事公開後に「OGP画像のサイズが小さすぎた!」と慌てる事態を防ぐことができますね。
- Sketch(Sketch 3)のメニューと環境設定を日本語へ意訳をしましたよ。|creative tweet.
Sketchのメニューを日本語に訳してくれています。
「この操作はどのメニューから行うんだっけ」と迷った時に参考になります。
まとめ
今回は、非デザイナーでも簡単に出来る画像の加工・編集方法をご紹介しました!
短時間で出来ることを重視していますが、もっと効率よく出来る方法をご存知の方はぜひ教えてください。
便利ツールをさらに詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。