スタートアップのデザイン支援がスタート!デザインプロセスを紹介します Part3
こんにちは!GoodpatchでUXデザイナーをしているかつきです。
前回の記事では、キックオフから、ターゲットユーザーの定義とユーザーの価値観を分析するところまでを公開しました。今回は、Flicfitさんとの共同プロジェクト、デザインプロセス公開記事Part3です。本記事では、更にユーザーの行動や課題を深掘って行った過程や、アイディエーション、そして1stストーリーボードが完成するまでのプロセスを紹介します!
前回公開したキックオフからターゲットユーザー定義までをご紹介した記事は、こちらをご覧ください。
カスタマージャーニーでターゲットペルソナの課題を洗い出し
前回の記事で紹介したターゲットペルソナ設定の目的は、靴を購入する女性が抱える一般的な価値観を明らかにし、現実に存在する人を元にペルソナを策定し、チームでユーザー像の共通理解をすることでした。ただ、それではまだ具体的なユーザーの靴購入ステップや、課題は見えてきません。そこで、ペルソナごとにカスタマージャーニーマップを作り、行動フローを俯瞰し、課題を洗い出しました。
改めて可視化してみると、一足のパンプスを購入するまでのステップがこんなにもあるのかと驚かされました(笑)どのステップにも課題が潜んでいて、パンプス購入という何気ない行動でも深ぼってみるとまだまだ改善の余地があるのだとワクワクしました!
課題を元にアイディエーション
ここまでは、ターゲットペルソナの価値観と課題を洗い出すフェーズでした。ここからは楽しい発散フェーズ!アイディエーションです。「ペルソナになりきってみての課題を元にアイデア出し」「自分の思う夢のパンプス購入体験」等いくつかの問を用意し、Flicfitさんのメンバーとアイデアを発散していきました。Goodpatchの女性メンバーにも協力していただき、アイデアをどんどん出していきました。
出てきたアイデアを時系列にまとめ、ストーリーボードを作成しようと試みるも…ここで問題発生!それぞれのアイデアの優先度を決める判断軸がないことに気づきました!判断軸…つまりはUXコンセプトがまだ確定していなかったのです!ですので、課題を特定して「どういう状態がユーザーにとって理想的な状態なのか」を言語化した、UXコンセプトを策定しました。
課題と価値観を構造化し、UXコンセプトを策定
ターゲットとしているターゲットペルソナの価値観と課題をKJ法を用いて構造化しました。グループ化した結果、特に解決すべき課題がどこなのか段々と見えてきました。また、グループ化した価値観・課題同士の紐づけを行うことで、課題の関連性も見えてきました。UXコンセプトに昇華させるため、グループ化した課題を価値に転換します。例えば、「課題:お直しに出すのが面倒」に対して、「価値:修理が簡単に出来る」と対応させるイメージです。そこから、最終的に大きく分けて7つの価値を見つけています。Flicfitさんとディスカッションを経て、最終的に4つのUXコンセプトの種として収束しました。
UXコンセプトとアイデアを元に1stプロトタイプを作成
策定したUXコンセプトを判断軸に、発散した大量のアイデアからいくつかのアイデアをピックアップ。絞ったアイデアを時系列でまとめ、簡易的なストーリーボードを描きました。(ここでやっと初めてのストーリーボードのプロトタイプが出来ました…!感激!)
この時点のストーリーボードはこんなイメージです。↓
同時に、ストーリーボードに登場するデジタルなUIのプロトタイプも作成しました。1stプロトタイプなので手書きのワイヤーをサクッとデジタル化することで、最低限の工数で作成しています。
これからユーザーテストを通してサービスをどんどんブラッシュアップしていきます!まだプロトタイピングのスタート地点に立ったばかりですが、今回はここまで!ブラッシュアップの過程は次回の記事でご紹介します!どこまでクオリティをアップできるか楽しみです!
終わりに
今回は、カスタマージャーニーマップを用いての課題洗い出しから、アイディエーション、1stプロトタイプ作成までをお届けしました。やっとプロトタイピングしている感が出てきましたね…!(ここまで約1ヶ月で走り抜けました)
次回の記事では、ユーザーテストを何度も重ねてアウトプットをブラッシュアップしていった過程をお届けします。お楽しみに!
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スタートアップのデザイン支援がスタート!デザインプロセスを紹介します Part4
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