デザインとは課題解決である。では課題解決の思考法は?

「デザインとは課題解決である」とよく聞きます。

サービスをデザインする時はユーザーの課題やビジネスの課題を、組織をうまくデザインして発展させていくためには組織的な課題を解決します。どのような仕事も課題解決の連続です。課題解決がうまくできれば、仕事のスピードやクオリティの向上に直結します。

この記事では、個人的に意識している課題解決の思考法をご紹介します。

1. 課題の特定

課題とは現状と理想の状態のギャップです。現状を正確に把握した上で、理想を明確に定義する必要があります

現状の把握

サービスに関する課題であれば、定性・定量の調査から現状を把握します。組織的な課題であれば、1on1やKPTで意見をすいあげるのが有効的です。

理想の定義

理想の定義が曖昧だとあれこれ意見が発散して悩んだ結果、結局意見がまとまりません。ゴールやコンセプトという形で明確に理想の状態を定義できると、チームメンバー全員の認識がそろいます。また、それ自体が判断基準として機能するので、意思決定がスムーズになります。

どうやって理想を定義するのか?

大きい理想は曖昧なものになりがちなので、マインドマップなどをつかって分解するのがオススメです。個人的にはMindNodeを愛用しています。分解することで理想が明確になり、小さくかつ早く課題解決に取り組めます。

理想の定義が明確で判断基準になりうるものだったとしても、その理想が的外れだと意味がありません。サービスであればユーザーに共感されない、組織であれば組織のメンバーに共感されないということです。共感されていたとしても、実はユーザーが真に求めていたものは別のところにあったというケースも往々にしてあります。なので、課題特定には正確な現状の把握と深い洞察力が求められます。

2. 現状と理想を埋める解決案を洗い出す


現状と理想がわかったら、次はそのギャップを埋めるための解決案を考えます。現状と理想があれば、点ではなくで考えることができます。

ここで重要なのは、解決案のパターンとメリット・デメリットを洗い出すことです。取りうる選択肢を列挙することで、あとは選ぶだけという状態をつくります。これができないと、ぐだぐだ悩んだ挙句に意思決定できず話が前に進まなかったり、ぽっと出たイマイチな解決案を選んでしまいます。

良い解決案を出すためには、現状の把握はもちろん、課題に対する深い知識が必要です。また、多様な視点やアイデアの量が必要な場合はブレストが有効です。

さらに、ユーザー視点で考えた後にビジネス視点で考えるというふうに、振り子で考えることも重要です。強制的に視点を変えることで、個人レベルでも複数の視点で解決案やメリット・デメリットを出すことができます。

ちょっと上手い例えか微妙なのですが、線で考えた後に振り子で考え、ピタゴラスイッチ的に統合するのが、良いデザインを生み出すうえで大事だな〜と思う今日このごろです。

3. 実行する解決案を選ぶ

列挙した選択肢のメリット・デメリットを見て、誰が見ても良い解決案が出れば選ぶことは簡単です。しかし、そう簡単にいかない場合もあります。「やってみないとわからない」や「難しい」というワードが出てきたら要注意です。その場合は、以下であげていることを実施し、洗い出した課題を再検討してみましょう。

現状と理想を疑う

現状認識にずれがあると、でてきた解決案が的外れであったり、あとから手戻りが発生します。

理想が曖昧な状態だと、それに対する個々人の意見がばらばらで、合意形成が得られません。組織もしくはサービスの判断基準となるコンセプトを定義できていれば、意思決定はスムーズになります。

解決案とメリット・デメリットを疑う

  • 他の解決案はないか
  • デメリットをなくす方法はないか

課題や制約条件を深く理解すると他の解決案が見えてくることがあります。また、ちょっとステークホルダーとコミュニケーションをとってみるとデメリットをなくせることがあります。あまり決めつけずに動いてみる事が重要です。

4. 実行する

選んだら後は実行するだけです。とはいえここが一番難しいです・・・。
めげずに継続しましょう。適宜現状を把握し直し、軌道修正しましょう。

行動にうつすところで躓く場合は、対象範囲を狭めたりトライアル期間を設けるなどして小さく始めることが有効です。また、情報発信したり「こういうのやりたいんだよね」と話しかけて仲間をみつけることも大事です。

深く考えることも重要ですが、このフェーズまでくると小さなことでもいいので行動することが重要だと感じています。何も行動しなくて前に進まないのが最悪のケースです。

おわりに

ステップを細かく書いたんですが、毎回これをやってたら時間かかっちゃうので、必要なときに行うのが良いでしょう。ちょっとでも話が複雑になってきたなと思ったら、マインドマップやホワイトボード、紙、テキストエディタなどに書き出して整理するクセをつけるのがおすすめです。

うまく課題解決して、すてきなサービスや組織をデザインしていきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

shigeta

iOS中心にAndroidやWebもやってるUXエンジニアです。

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