プロジェクトマネジメントを加速させる良質な目的設定の5C

こんにちは!プロジェクトマネージャー/UXデザイナーのかつきです。

この記事では、どの仕事にも存在する「目的」の設定の仕方について深堀ります。今回は、フレームワークとして良質な目的の5Cとしてまとめてみました。

目的と目標の関係性

まず、この記事では目的と目標をこのように定義します。

目的…到達したい状態として意図し、行動を方向づけるもの

目標…「目的が達成された」と判断するための指標

目的とは

目的とは、どこに到達すべきか?という旗を建てることを指します。ある目的を立てた場合、チームはその旗に向かって進み続けるので、目的設定はその後のタスクの価値を定義するものと言っても過言ではありません。

また、目的と共に使われる言葉に「戦略」があります。「戦略」とは目的へ到達するために、どのルートを選択するかという意思決定です。実行ではありません。あくまで何に狙いを定めるかを設定することが目的設定です。

目標とは

目標とは、指標です。多くの場合、定量的に設定します。〜が〜%のように設定することが多いかと思います。

例えばこの記事の目的を「タスクの目的を考える際の不確実性を最小限にし、目的を達成するための目標を具体的な形で設定し、サブタスク化しやすくすることで、チームとして価値を出せるようになる」と置いた時、目標は、「目的・目標を決めるための型(フレームワーク)を策定し、検証出来る状態にすること」などになります。※この場合は、定量的ではなく、Yes or Noの判断を目標としています。

プロジェクトの目的を設定する重要性

プロジェクトマネージャーとしての仕事の最重要項目の一つとして、チームのタスク管理があります。役割の違う人が集まるチームの生産性を最大化することが求められるプロジェクトマネージャーとして働く中で直面したいくつかの課題の一つに、「目的が曖昧であったことによる、タスクのアウトプットのズレ」があります。

具体的には、

  • タスクの目的の抽象度が高すぎること
  • 不確実性が高すぎる状態で各々がタスクに取り掛かってしまう
  • 曖昧な状態の目的を具体的にブレイクダウンから各々にまかせてしまう
  • アウトプットが出てくるまで目的の達成度が低いというリスクを検知できなかった

これらが、アウトプットのズレの原因と考えました。その課題を解決するために、チームで良質な目的とそうでない目的の評価基準を作ってみました。

良い目的(Why)の5C

目的設定の質を測るのは属人化することが多いため、チェックリストとしてチームが目的を評価できる指標を作りました。それが目的の5Cです。

Clear 具体的か?
Consistent 最終目的に繋がっているか?
Consensual 全員の解釈が一致しているか?
Challenging 挑戦的か?
Creative 価値があるか?

この5つです。具体的に説明していきます。

Clear 具体的か?

良い目的は、具体的です。抽象的で解釈の割れる言葉は用いません。具体度が低い場合は、チームで合意するまで深ぼってください。

悪い例「UIをイケてる感じにする」

良い例「UIデザインの表層のデザインをリニューアルし、ブランドの認知を上げる」

Consistent 最終目的に繋がっているか?

タスクのアウトプットは、次工程のインプットになる必要があり、その繰り返しをし続けることで最終目的に到達します。そのタスクの目的は最終目的にどう寄与するのか?という視座の行き来が大切です。今最も重要な問いに向き合うことで費用対効果が上がることが、この項目の価値です。 参考:イシューから始めよ

最終目的の例

  • 会社/事業のビジョン/ミッション
  • 個人の哲学
  • プロジェクトの目的
    など

Consensual 全員の解釈が一致しているか?

Clearでも述べたように、目的不確実性を最小限にするためには全員の解釈が一致している必要があります。これは他の4つを丁寧にすり合わせることで結果的に達成されることが多いです。解釈が一致していることの価値は、分業がしやすくなることや、手戻りが少なくなることにあります。それによってスピードが上がることが価値と言えます。

Challenging 挑戦的か?

低い目的を設定するのは簡単ですが、アウトプットの価値もその分減ります。ですので、より挑戦的な目標を建てることで、個人の成長/個人の意欲両方を刺激しましょう。
また、目的の後には必ず実行が伴います。最終的に実行するのは「人」なので、人の心を動かすものであるとなお良いです。

Creative 価値があるか?

最後に、その目的を達成することは創造的な価値をもたらすのか?という視点が重要です。 Consistentに近いですが、その目的を達成することでプロジェクトにどんな前進をもたらすのか?の視点を持ちましょう。

良い目標はSMART目標で立てる

良質な目標設定に関しては、おなじみSMART目標を参考にするのが良いです。

Specifit 具体的か?明確化?
Measureable 達成度合いが測定可能か?
Achievable 現実的に達成可能か?
Related 目的が達成されているか?もっと大きな目標に関連しているか?
Time-bound 期限は決まっているか?

詳細の説明は以下を参照ください。
目標設定の5つのポイント「SMART」とは? | GLOBIS 知見録

最後に

プロジェクトマネージャーとして、管理するタスクの目的と目標の質を高めることはチーム全体の生産性に大きな前進をもたらすはずです。

チームとして良質な目的/目標への意識を高め、戦略的かつ効率的にタスクをこなしていくために5CとSMARTが役立てば幸いです。ありがとうございました!

ABOUTこの記事をかいた人

Katsuki

UXデザイナー/プロジェクトマネージャーをしています。素晴らしいチームで素晴らしいプロダクトを世に生み出したいです。
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