企業の想いから築く、事業成長を支えるクリエイティヴ制作とは?複数事業を繋いだブランド体験のロゴからウェブまでの背景を解説
Gooodpatchは、株式会社レイヤードのブランド体験を開発するプロジェクトを支援しました。ブランドアセットをいくつも開発、レイヤードのブランドコミュニケーションをサポートしました。幅広いクリエイティブアウトプットを通じて、生活者と医療者を持続可能な関係性を築くために、Goodpatchならではのアプローチで、一つのブランドストーリに沿った一貫したブランド体験を設計。その手法をまとめました。
目次
株式会社レイヤード(旧社名:株式会社メディアコンテンツファクトリー)の企業リブランディング
BX(ブランドエクスペリエンス)を扱う弊社Goodpatchでは、株式会社メディアコンテンツファクトリー(MCF)のリブランディングを支援しました。1998年に創業し、全国のクリニックの待合室に設置するサイネージの販売と、そのディスプレイ内で放送するコンテンツの制作からはじまったMCFは、現在、サイネージだけでなく、クリニックで発生している多くの課題を、テクノロジーを用いて解決する医療Saasの会社になっています。
戦略が大きく変わり企業成長していく中で「これからの新規プロダクトのリリースや事業の拡大を見据えてリブランディングをしたい」というのがGoodpatchへの当初のオーダーでした。リサーチやブランドコア策定をクライアントと並走し、社内全体を巻き込みながらパーパス・ミッション・バリューなどのブランドコアだけでなく、企業名・ロゴ・プロダクトロゴ・企業サイトなど、ブランドコミュニケーションアセットを数多く手掛けました。
コミュニケーションは一つのブランドストーリーでつながっている
Goodpatchのブランド体験構築は、アウトプットを先行してつくることは、まずありません。「伝えるべきこと」を明確にした上で、それを伝える最適な方法を構築するからです。さらに、一貫したコミュニケーションとその後の持続可能なブランドをつくり上げるためには、納得度の高いブランドコアでなくてはいけません。
わたちたちは、クライアントと並走し、時には社内を巻き込み、意見を聞いたり共にディスカッションしたりを繰り返し、ブランドコアを創り上げていきました。
結果「生活者と医療者の共通領域を担う」という、企業のコアになる概念を言語化することができました。そこからブランドコアだけでなく、ブランドをより凝縮して伝えるための社名までをつくりあげました。
一貫したロゴシステムで企業ロゴとプロダクトをつなぐ
ブランドを伝えるエレメントの一つに、企業ロゴがあります。「ブランド刷新」自体を周知するためには企業ロゴで充分かもしれません。
ですが、レイヤード(MCF)は、医療系Saasプロダクトがいくつも展開していましたので、私たちは、一貫したブランドコミュニケーションのために、プロダクトロゴすべての刷新までをスコープにしました。
ひとつひとつのプロダクトに対してロゴ開発をするのではなく、すべてのプロダクトがシナジーを生み、レイヤードの概念を体現する。そのためのブランド体験が必要だと考えました。今後新しいプロダクトが開発された際にも、同様に「レイヤードの概念を強く支える」プロダクトとなるためのデザインとして成り立たせるために。一つのストーリーを伝えるための統一したロゴシステムを開発しました。
もちろん、企業ロゴとプロダクト群も、つながって一つのストーリーになっています。今後のレイヤードにとって、自社ブランドとそれを体現するプロダクト群を語りやすくし、より強いブランドとして成長していくことに寄与すると考えています。
持続可能なブランド体験のために
ブランドもブランド体系も、ブランドストーリーも。「つくることで終わり」ではなく、クライアント社内で企業成長のために活用し続け、持続可能なブランドとならなければいけません。Goodpatchはいつも、プロジェクト後のクライアント社内でのブランドの活用法を考えてたプロセスを行います。例え非デザイナーが多くいる企業であっても、クライアント自体がブランドアセットを利用しやすい形にすることが重要です。せっかくリブランディングしたのに、結局ストーリーに沿ったアセットではなく個々の事業部でバラバラのコミュニケーションを発信してしまいブランドが保てない、というお悩みもよく耳にします。
今回の例では、ブランドコアやロゴ、カラースキームだけでなくイラストや写真など、ブランドコミュニケーションに必要なものを設計しました。こうすることで、今後の企業コミュニケーションに一貫性が保たれ、「ひとつのブランド」として認知されていきます。すべてはブランドとして最も伝えたい「ストーリー」を明らかにし、それをベースに展開しているからこそ、可能だといえます。
生活者と医療者の写真集
ブランドストーリーを語るマンガのイラストとコピー
コーポレートサイト
サービスサイト
デザイン作成の環境設計
ブランドガイドライン
ブランドの体験展開イメージ
一貫したブランドコミュニケーションと持続可能なブランドをつくるために
企業ブランドに課題をお持ちの方は、まずは私たちに課題感を共有してみてください。この記事で紹介してきたのはブランドストーリーやロゴ体系でしいたが、もしかすると別のアプローチでの解決が適している可能性もあります。その企業の戦略、組織規模、カルチャー・・・など様々な観点から最適なプロセスとアウトカムを一緒に構築していきます。企業の本質的課題からブランド体験をつくる、それがGoodpatchのブランディングです。
Blog Credits
- Written by Asuka Yagi
- Images by Kai Qin, Ayaka Okubo
Project Team & Areas of Design
- Design Strategy
- Naoki Kobayashi – Research, Brand Strategy, Project Strategy, Content Writing, Creative Production
- Asuka Yagi – Research, Brand Strategy, Project Strategy, Content Writing, Employee Engagement
- Brand Experience Design
- Kai Qin – Creative & Art Direction, Brand Strategy, Design, Logo Concept & System, Photography
- Ayaka Okubo – Design, Logo System Graphics
- Mio Ishiguro – Model for “Hikaru”
- Eiichiro Takagi – Model for “Doctor Satoshi”
- Creative Partners
- Hideaki Mizutani – Copywriting
- Mari Miyata – Illustration