UIデザイナーのお悩みを解決!「ちょっときいてー」の取り組み
GoodpatchのUIデザイナーが所属するUser Interface Design Unitでは「ちょっときいてー」という取り組みを行っています。
今回はこの「ちょっときいてー」の取り組みについてご紹介いたします!
目次
「ちょっときいてー」とは?
「ちょっときいてー」とは、UIデザイナーの「ちょっときいてほしい」お悩みをみんなで解決していく取り組みです。
例えば、
- 仕事の進め方で悩んでいることがある…。
- デザインやアウトプットに対して第三者の意見が欲しい!
- こういったUIを作る時、みんなどうしてる?
などなどゆるいお悩みもOKで、ラフに相談・雑談ができる場所として設けています。
Goodpatch内から、そのお悩みに関する知識や経験がある人をサポーターとして迎え、ディスカッションする場を運営が設定しています。
サポーターはUIデザイナーだけでなく、お悩みに沿ってUXデザイナー、BXデザイナー、エンジニア、プロジェクトマネージャー、デザインストラテジスト…色んな部署を横断してサポーターをお願いしています!
また、チャットだけ・耳だけ参加もOKなので、お悩みについて関心がある方々なら誰でも参加できるような仕組みになっています。
実際のちょっときいてーの様子。いろいろな意見が拾えるように、Goodpatchが開発するオンラインホワイトボード「Strap(ストラップ)」を活用して実施しています。
「ちょっときいてー」を開催する目的
「ちょっときいてー」は新卒で入社した若手メンバー3人とシニアデザイナーで運営をしています。
新卒で入社したメンバーとしては、まず悩みがあっても誰に相談したらいいんだろう?といった部分や、グループ外で相談してもいいのかな?といった部分で不安がありました。さらにリモートが当たり前になったという環境の変化もあり、気軽に相談ができる機会がより少なくなっていました。
そういった負を解消したいという想いから、シニアの人はもちろん、若手のメンバーや中途で新しく入ってきたメンバーが、悩んだ時に気軽に色んな人に相談できる、知見を増やす場となることを目的として、現在ちょっときいてーを運営しています。
メリット
相談者のメリット
相談者のメリットとしては、
- 幅広く、専門性の高い方に話を聞くことができる
- 普段接するプロジェクトメンバー以外の意見を聞くこともできるので、視点が広がる
- 社内で新しい繋がりができる
というものがあり、
運営のメリット
運営のメリットとしては、相談者のメリットを享受できるのはもちろん、
- UIデザイナーが仕事をする上で直面する壁を知ることができる
- 自分が普段担当している案件以外の知見が貯まる
というものがあると思っています。
どんな回があるの?
「ちょっときいてー」でどんなお悩みが来るのか、これまでに実施した一部の回をご紹介します。
事例1. 「仕様とは?」という問いにどう答える?
この回の相談内容は
「ソフトウェアにとって重要な、「『仕様』とは?」という問いにソフトウェア開発に関わるメンバーはどう答えるのか?を知りたい!」
というもの。UIデザイナーだけでなく、PM、エンジニア、UXデザイナーといった異なる職種・経歴の方々に参加いただき、それぞれの視点から見た「仕様」とは?についての多彩な意見やエピソードなどが集まった回です。
各々の「仕様に関するつらみエピソード」や「なんのために仕様が必要なのか」といった議論が活発に交わされ、ソフトウェアに携わる人にとって、とても勉強になる内容だったと思います。
事例2. 使ってもらえない機能を使ってもらうにはどうしたら良いの?
この回では
「新しい機能を追加した時に気づいてもらえない・使ってもらえない時どう解決したら良いのか?」
というお悩みに対し、シニアのUIデザイナー・UXデザイナーの方々に相談に乗ってもらいました。
皆さんの今までの案件でのエピソードをもとに、どんなインターフェース・体験で解決すれば良いかのアイデアをいただき、「ただあるべき場所にコンテンツを置くだけではなく、ユースケースに寄せた訴求をするべき」や「枝葉の改善だけより、幹をどう魅力的に見せるかが大事」などなど、UIを考える際に大事な知見を先輩からたくさん吸収できた回でした!
事例3. ビジュアルを作るのに必要な「らしさ」のキーワードを出すための方法って?
こちらは
「コンセプトはあるものの、ビジュアルをつくるのに必要な「らしさ」が定まっていない状況でキーワードを出す方法を知りたい!」
というお悩みでした。ビジュアルデザインに関するお悩みだったため、ビジュアルデザイナーの先輩方にサポーターとして参加してもらい、さまざまな人とイメージを擦り合わせるためのカードを使った取り組みや、プロダクトに対して「どんな人格でユーザーに接して欲しいか?」という視点で考えるやり方など、「らしさ」を定義するためのキーワードの様々な出し方について教えていただきました!
他にも
- UIデザイナーはUXデザイナーからどうやって要件を受け取り、連携してUIデザインを作ったり、ワイヤーフレームを作ったりしているのか?
- リブランディングからビジュアルにうまく落とす方法
- 情報ギチギチデータテーブルのUIを見ながらワイワイ話しませんか?
といった様々なUIデザイナーからの「ちょっときいてー」があり、たくさんの方々にお悩みを答えていただいています。
相談者・参加者の声
これまでちょっときいてーの取り組みは21回開催しており、約8割のUser Interface Design Unitのメンバーが参加しています。
また、参加後に設けているアンケートで満足度を測っているのですが、相談者の満足度としては100%、またサポーターと耳だけ参加の参加者の満足度は90%強と、満足度高く運営を続けられています。
以下「ちょっときいてー」で相談してくださった相談者・お悩みに答えてくださったサポーターの声を一部ご紹介します!
「仕様という言葉の定義についてソフトウェアに関わるメンバーはどう答える?」の座談会開催、ありがとうございました。職種や経験、解釈が異なるメンバーでのディスカッション、非常にためになりました。
めちゃくちゃ勉強になりました!特に、初めて取り組んでいることの相談というのもあって自分の中には無い知見が多く出てくるので、なるほどそういう見方、考え方をすればいいのね!と理解が深まりました。
普段交流がないとこういう場の活用でしか、このような知見のキャッチアップは難しいかなと感じていて、とてもありがたいです。DMで相談しようにも結構仲良くないと難しそうだし。事前に自分が言語化できていなかった相談も意見をもらう中で出てくるので、とてもありがたい機会だなと感じています!
最初からあえてチームのメンバーではなく初見の方に意見を聞きたかったのですが、たくさんの方から色んな話をいただき、期待以上のプレゼントを持って帰ることができました!また、もやもやの何かがあれば伺いたいと思います。
何か悩んでいる時、チーム外の専門性の高い人にアドバイスをもらいやすくなる場としていいですね。また、そもそもUX観点でこのイラストがここに必要か?のお話など、自分にはない観点を発見できたので、これは参加者全員にとってもステキな会になりそうと思いました。
より充実した「ちょっときいてー」にできるよう、これからも改善を重ねていければと思います!
GoodpatchではUIデザイナーを募集しています!
以上、GoodpatchのUser Interface Design Unitにおける「ちょっときいてー」の取り組みについてご紹介いたしました。
私自身、どう相談をしたらいいか?誰に相談をしていいか?という部分から悩んでしまい、「誰かを頼る」ということが苦手なタイプでした。この「ちょっときいてー」の運営に携わる中で、グループ全体のお悩み相談のハードルを下げるというのが目的ではありつつも、自分自身も「誰かを頼る」スキルが身についたかなと思います。Goodpatchのメンバーは本当に親身に相談に乗ってくださる方ばかりで、安心して気軽に相談ができるので、本当に感謝してもしきれません。
そんなGoodpatchでは一緒に働くUIデザイナーを募集しています。この記事を読んで少しでも興味が湧いた方は、ぜひご連絡ください!