より良いプロダクトメールを書くためのシンプルな方法
ベータ版ローンチに向けてProttは現在開発の真っ最中。初の自社サービスということで、サービス運営の上で役立つようなグロースハックに関する記事などを色々と読んでいるのですが、Intercomのブログには特に役立つ記事がたくさん掲載されています。前回はそのIntercomよりオンボーディングについての記事を翻訳しましたが、今回は、“A SIMPLE IMPROVEMENT TO PRODUCT MAILS”というより良いプロダクトメールを書くための方法について書かれた記事を翻訳しました。
(以下、“A SIMPLE IMPROVEMENT TO PRODUCT MAILS”の翻訳。)
誰が読むのかを考えずにお知らせメールを送ることは、ラブレターを書いてそれを「関係者各位」宛にするようなものです。
皆さんは少なくとも毎週一通くらいは、全く知らない会社がよくわからない機能について説明しているメールを受け取っていると思います。
他の手段と比べるとメールマーケティングは効果的ではなくなってきていると言われていますが、受け取ったメールを見てみると別に驚くことではありません。ここで私が2014年に受け取ったメールの中で、どこの誰なのか、何をしている会社なのかさっぱりわからないと思ったものを紹介します。
少なくとも2つのグループが存在する
Intercomのユーザーには、ターゲットを絞ったメッセージを送ることを推奨しています。適切なメッセージを適切な顧客に、適切なメディアから適切なタイミングで送るのです。ユーザーを均質な塊として扱うことはこれと全く正反対の行為です。
どんなプロダクトメールでも、少なくともアクティブと非アクティブなユーザーの2つのグループを作るべきです。もっと細かくカテゴリー分けすることも出来ますが、この2つは良い出発地点となるでしょう。下記の画像を見て下さい。
アクティブなユーザーは、あなたのプロダクトを頻繁に使っているのですから、常連のお客さんのように接するべきです。すでにそのユーザーが買っているプロダクトを売ろうとしたり、すでに使っている機能を宣伝してみたり、彼らが使わないものをピッチしないで下さい。その代わり、彼らが試してみるべきものにフォーカスしてみましょう。シンプルなルールとして、直接会った際にしないようなことは、メールでもするべきではないのです。
非アクティブなユーザーに対しても、慎重に接するべきです。彼らはプロダクトの名前や内容についてなんとなく覚えているかもしれませんが、それは恐らくかなり昔の情報で、きっとあなたはそこからずっと良いものを作っているはずです。フォーカスするべきは、あなたのプロダクトで何が出来るのか、どんなニュースがあるのか、どうしてユーザーがもう一度そのプロダクトをチェックしなければいけないのか、ということです。間違った想定や親近感だと、メールはただアーカイブされて終わってしまいます。
これをさらに発展させることもできます。非アクティブなユーザーも、みんな同じわけではないのです。一切使っていなかったユーザーもいれば、数日間は利用していたユーザーもいるでしょう。チームメンバーを追加した人もいれば、しなかった人もいるはずです。平均的なコンバージョン率で判断するのと同じくらい、架空の“平均的ユーザー”にメールを書くことは良い考えではありません。“平均的”な人間は、1.96本の足を持ち、9.7本の指を持っているそうですが、そのような人をあなたはどれくらい知っていますか?平均に向けて書くのではなく、そこに実際にいるユーザーに向けて書いてください。そうすればもっと効果的なメールを書くことが出来るはずです。
いかがでしたでしょうか?私も毎日色んなサービスからメールを受け取っていますが、何のサービスだかさっぱり思い出せないことも多々あります。思い出せないのに新機能の説明をされても読む気にはなれないものですし、そう考えると全員一斉に同じメールを送るのではなく、ユーザーの使用状況に合わせてメールを送った方がずっと効果的ですよね。皆さんもぜひ参考にして見て下さい!