SPEEDA
- Client
- 株式会社ユーザベース
- Expertise
- Business/Strategy Design, Brand Experience Design
- Date
- Client
- 株式会社ユーザベース
- Expertise
- Business/Strategy Design, Brand Experience Design
- Date
Overview
「SPEEDA」は、ビジネスパーソンの情報収集・分析の課題を解決。日々の業務を効率化し、企業の進化を加速させる経済情報プラットフォームです。企業財務データや業界レポート、市場データ、M&A情報など、企業戦略の分析や策定に必要な情報が格納されており、7日間かかる業界分析をたった1時間に短縮できます。
今回、ユーザベースグループのFORCASに続き、Goodpatchのブランドエクスペリエンスデザイン(以下BX)チームは、SPEEDAの事業戦略フェーズをお手伝いさせていただきました。
今回の共創のきっかけにもなった、FORCASの取り組みについてはこちらをご覧ください。
価値の構造化で、プロダクトの未来を描く。FORCASとGoodpatchの共創
事業の提供価値を整理・言語化する
SPEEDAは多様化するユーザーのニーズに合わせ、提供価値や機能の拡張を続けてきました。今回、私たちはSPEEDAのさらなる成長のために、事業の方向性を担う提供価値の整理・言語化をお手伝いさせていただきました。
ユーザーの課題を解決するだけではなく、そのサービス/プロダクトが持つ価値が明確に言語化され、企業のビジョン・ミッションなどの思想と繋がっていることがこれからの時代はとても重要です。ブランドとサービス/プロダクトは両輪であり、それぞれを一貫性ある形で結び、繋げることがビジネスの価値を向上させます。
FORCASに続き、SPEEDAのプロジェクトを担当したブランドエクスペリエンス(BX)チームは、なぜその企業が存在するのか、どのような想いが込められているのか、そして未来でどうありたいのか。そんな企業の内側にある想いを経営者から引き出し、企業文化の礎を作ったり、事業やプロダクトへ反映するお手伝いをしています。
BXチームがお手伝いする成果物は、サービスやプロダクトの価値を言語化する「タグライン」、企業の理念・使命を示す「ミッションステートメント」、またそれらを体現する「ビジュアルアウトプット」など、目指すゴールによって様々です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
パートナーとしてデザイン会社が提供できる価値
ユーザーインタビューからOKRのObjectiveを導き出す
まず、ユーザーインタビューの分析結果から、来期のOKRに紐づく開発方針を導き出すことを目標とし、SPEEDAのユーザーの方々にインタビューすることから開始しました。
ユーザーが考えるSPEEDAの価値をインタビューにより抽出することで、SPEEDAが仮説として立てたユーザーがSPEEDAへ感じる価値と照らし合わせるためです。ユーザーインタビューでは、Goodpatchのデザイナーがユーザーのインサイトを深掘りするため、経営者はその様子を客観的に見聞きし、思考を巡らせることが可能になります。
FORCASのプロジェクトに引き続き、今回も代表の佐久間さんは全てのユーザーインタビューに同席。実際のユーザーの声と提供する側が考えるサービスの価値が擦り合わされることで、事業内でも共通認識を持つことができ、事業が進むべき方向性をぶれることなくスピード感をもって見出すことができました。
またユーザーインタビューを通して、SPEEDAを毎日見てくれているような、すごく熱量が高いユーザーの方々の思いに触れ、佐久間さんもSPEEDAの皆さんも勇気付けられ、さらに良いサービスを提供していきたいと強く思ったそうです。
さらにユーザーインタビューから導き出された結果により、SPEEDAが目指す提供価値が明確になり、開発チームの目標にも具体的に落とし込まれていきました。
「導入企業が増えていく中で、SPEEDAの価値がきちんとユーザーの方々に正しく届いているのか。どのようなユーザーにどんな価値を届けるべきなのか」というSPEEDAの皆さまが抱えていた疑問や課題がユーザーヒアリングを通して解消され、未来へと繋がる道筋になりました。
企業の進化サイクルを可視化する
「どんな大企業も最初はスタートアップ」
佐久間さんの「企業の創業期から成長し、成熟するまでのあらゆるフェーズでユーザーベースが提供するサービスをご利用いただき、企業の成長が加速するようなサポートをしていきたい」という想いを形にしたのが「企業の進化サイクル」です。
企業のフェーズに合わせて、ユーザーベースグループが提供するサービス価値を構造化しました。これらの図に使っている言葉は、佐久間さんやSPEEDAのプロジェクトチームと共に、細部までこだわってフィードバックを繰り返しながら形にしたものです。
いち事業から事業を跨いだ構造化
ユーザーインタビューをもとにSPEEDAを使う目的や必要としている情報、使用方法などでユーザータイプをカテゴライズした後は、ユーザーベースグループが持つプロダクトとどのような連関性を持ち、シナジーを生むか考えるディスカッションを行いました。経営者には事業戦略を考える中で仮説が無数にあり、日々それらを言語化し、組織に落とし込んでいきます。
今回は、その接続をさらにスムーズにするため事業単体だけではなく、ユーザベースグループが提供する全てのプロダクトに視点を広げ「構造化」「可視化」を行いました。
メディアマッピングの構造化
ユーザーベースグループは、NewsPicksやQuartzなどメディア事業も運営しており、そのコンテンツの棲み分けは綿密なものとなっています。今回、メディアマッピングを作成し、各メディアが扱う記事を分類・整理しました。
お客様のニーズやサービスの価値、SPEEDAのプロジェクトチームが持っていた仮説や観点を元に、チームでアイディエーションすることで、選択できるようにしていきました。
佐久間さんはGoodpatchとの仕事をこう振り返ります。
「ビジョンは抽象度が高いため、コアなユーザーストーリーを集めることで明確化し、事業全体で具体的なユーザー像を共有することは、ビジョンの実現に欠かせない。Goodpatchのみなさんとの仕事を通じてこのことを確信しました。」